2012年05月09日 (水) | 編集 |
もうひとつの地球。もうひとりの私。
2011年サンダンス映画祭で、
審査員特別賞、アルフレッド・P・スローン賞、W受賞をしています。

ストーリー:17 歳でMITに合格した秀才のローダはある夜、見たこともない惑星が空に浮かんでいるのを目撃する。それに気を取られた彼女は車の運転を誤り、妊婦と幼い子を死なせてしまう……。4年後、刑期を終えたローダは謝罪のために、被害者家族のジョンを訪ねる。だが、思わず身元を偽ってしまい、本来の関係をよそにジョンとの交流を深めていく。罪悪感に追い詰められていくローダだったが、謎の惑星は自分と同じ人間が存在する<もう一つの地球>だと知り――。
あの空に浮かぶ惑星に、
私と、そっくりな人が生きているんじゃないだろうか。
もし、そうなら、その人は、どんな人生を送っているんだろう。
輝かしい人生?それとも私のように自分を責め続けている?
その人に訊いてみたい。
今の私を見てどう思うか、私は、どうしたらいいのか。
罪を抱え続けている加害者ローザ、
事故から時が止まってしまった被害者遺族の夫、
登場人物の揺れ動いていく心情が、独特の雰囲気ある画面で描かれています。
違う人生が、あったんじゃないだろうか、
って、人は考えたりすることがあると思います。
SF的な背景を使って、うまく撮ってある小作品で、観て良かったです。
浮かぶ地球も幻想的でした。

この作品は、主演をしているブリット・マーリングが、
監督と一緒に脚本を書いてるみたい。
ブリット・マーリングさんは、ジョージタウン大学で経済学を専攻、米金融大手ゴールドマンサックスでインターンを経験している時に、『どうして私はここにいるの?』と考えるようになり、自分のキャリアを考え直したそうです。
そのあたりの気持ちも脚本に反映されてくるもんなんでしょうね。
ラストシーンは、どう思ったのかは ↓に、ネタばれで書いときます。

(ネタばれ)
ラスト。ローザが見た人は、もうひとりのローザ。
あれっ?、というところで、映画は終わってしまいます。
最後の場面は、もうひとつの地球のローザが、こっちに飛んできたということじゃないかと思います。少し違う世界を持つもうひとつの地球では、被害者ジョンの妻、子供は生きていて、ローザ自身がロケットに乗ったということでしょう。
本編を、こっちの地球のローザが映っているのか、向こうの地球のローザが映っているのか、どっちなんだろう、と思いながら観てました。
ローザは、もし、と思うことを捨て、今の自分を、受け入れたのでしょう。自分を偽らなくなった今の彼女の心には、もうひとつの地球、もうひとりの私は存在しない、ということだと思います。
今、ローザは、はっきりと自分自身を持った。
二人の別の女性が向かい合ったラストイメージでしょう。
アナザー プラネット ANOTHER EARTH 2011年【米】93分劇場未公開
監督:マイク・ケイヒル
脚本:マイク・ケイヒル、ブリット・マーリング
出演:ブリット・マーリング…ローダ/ウィリアム・メイポーザー…ジョン
★★★★☆(4.0)
アナザー プラネット [DVD]

原題ANOTHER EARTHを、アナザー プラネットという邦題に、なぜ、変えたんでしょう。それが、よくわからないですねー(^^)
自分自身を認識して
自分を知ることは可能か?
自分に何を伝え
自分から何を学ぶのか?
自分を外から見た時に
我々は何を見たいのか?
本当は?
2011年サンダンス映画祭で、
審査員特別賞、アルフレッド・P・スローン賞、W受賞をしています。

ストーリー:17 歳でMITに合格した秀才のローダはある夜、見たこともない惑星が空に浮かんでいるのを目撃する。それに気を取られた彼女は車の運転を誤り、妊婦と幼い子を死なせてしまう……。4年後、刑期を終えたローダは謝罪のために、被害者家族のジョンを訪ねる。だが、思わず身元を偽ってしまい、本来の関係をよそにジョンとの交流を深めていく。罪悪感に追い詰められていくローダだったが、謎の惑星は自分と同じ人間が存在する<もう一つの地球>だと知り――。
あの空に浮かぶ惑星に、
私と、そっくりな人が生きているんじゃないだろうか。
もし、そうなら、その人は、どんな人生を送っているんだろう。
輝かしい人生?それとも私のように自分を責め続けている?
その人に訊いてみたい。
今の私を見てどう思うか、私は、どうしたらいいのか。
罪を抱え続けている加害者ローザ、
事故から時が止まってしまった被害者遺族の夫、
登場人物の揺れ動いていく心情が、独特の雰囲気ある画面で描かれています。
違う人生が、あったんじゃないだろうか、
って、人は考えたりすることがあると思います。
SF的な背景を使って、うまく撮ってある小作品で、観て良かったです。
浮かぶ地球も幻想的でした。

この作品は、主演をしているブリット・マーリングが、
監督と一緒に脚本を書いてるみたい。
ブリット・マーリングさんは、ジョージタウン大学で経済学を専攻、米金融大手ゴールドマンサックスでインターンを経験している時に、『どうして私はここにいるの?』と考えるようになり、自分のキャリアを考え直したそうです。
そのあたりの気持ちも脚本に反映されてくるもんなんでしょうね。
ラストシーンは、どう思ったのかは ↓に、ネタばれで書いときます。

(ネタばれ)
ラスト。ローザが見た人は、もうひとりのローザ。
あれっ?、というところで、映画は終わってしまいます。
最後の場面は、もうひとつの地球のローザが、こっちに飛んできたということじゃないかと思います。少し違う世界を持つもうひとつの地球では、被害者ジョンの妻、子供は生きていて、ローザ自身がロケットに乗ったということでしょう。
本編を、こっちの地球のローザが映っているのか、向こうの地球のローザが映っているのか、どっちなんだろう、と思いながら観てました。
ローザは、もし、と思うことを捨て、今の自分を、受け入れたのでしょう。自分を偽らなくなった今の彼女の心には、もうひとつの地球、もうひとりの私は存在しない、ということだと思います。
今、ローザは、はっきりと自分自身を持った。
二人の別の女性が向かい合ったラストイメージでしょう。
アナザー プラネット ANOTHER EARTH 2011年【米】93分劇場未公開
監督:マイク・ケイヒル
脚本:マイク・ケイヒル、ブリット・マーリング
出演:ブリット・マーリング…ローダ/ウィリアム・メイポーザー…ジョン
★★★★☆(4.0)
アナザー プラネット [DVD]

原題ANOTHER EARTHを、アナザー プラネットという邦題に、なぜ、変えたんでしょう。それが、よくわからないですねー(^^)
自分自身を認識して
自分を知ることは可能か?
自分に何を伝え
自分から何を学ぶのか?
自分を外から見た時に
我々は何を見たいのか?
本当は?
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