2012年08月19日 (日) | 編集 |

2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2012年8月18日(土)〜9月23日(日) 西宮市大谷記念美術館
<特別展示>「鉛の兵隊」ページ・チュー(台湾)
2012 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行ってきました。
今年は、かわいらしく華やかな感じで、
変わった表現のものも選ばれてるな、と思いました。
日本人作家さんの作品も個性的でしたね。

刀根里衣さんの「まほうつかいうさぎと100のコーヒー」
ポストカードも買いましたが、かわいい絵と色合いが、すごく印象に残った。
惹きつけるタイトルも、うまくて気にいりました。
和紙を重ねた、いのとみかさんの「ちょうせん」や、
日々、感じたものが大量に集まった、工藤あゆみさんの「五感」も面白かったです。
絵本、物語という形にこだわってなくても、いいみたいで、
今後、もっと、変わったものが出てくるかもしれませんね。

(画像をクリックで拡大できます)
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2011年08月20日 (土) | 編集 |
イタリア・ボローニャ国際絵本原画展へ行ってきました。

■2011年8月20日(土)~9月25日(日) 西宮市大谷記念美術館
◎特集展示「関西ゆかりの作家9人展」
◎特別展示「かぐや姫」フィリップ・ジョルダーノ(イタリア)

入口を飾ってたのが、たかいよしかずさん(日本)の、くろくまの作品。

入って、受付前は、槙下晶さん(日本)の、ネコの作品。
今年は、多彩な印象でしたね。
さまざまな表現による作品が選ばれていて、
観てて、すごく面白かった。
2010年に、ボローニャ・ブックフェアとスペインのSM財団によって<ボローニャSM出版賞>が創設されたそうです。これは、35歳以下のボローニャ展入選者を対象に、賞金と絵本の出版が約束されるものです。今回、受賞したのが、フィリップ・ジョルダーノさんで、日本の「かぐや姫」をモチーフにした絵本が出版され、その原画が展示されていました。

雰囲気は「千と千尋の神隠し」みたいでしたけど、作家さん本人も、宮崎駿ファンだそうです。このダイナミックな「かぐや姫」の原画は、かなり面白かったですよ。
※昨年の絵本原画展の感想→2010イタリア・ボローニャ国際絵本原画展

■2011年8月20日(土)~9月25日(日) 西宮市大谷記念美術館
◎特集展示「関西ゆかりの作家9人展」
◎特別展示「かぐや姫」フィリップ・ジョルダーノ(イタリア)

入口を飾ってたのが、たかいよしかずさん(日本)の、くろくまの作品。

入って、受付前は、槙下晶さん(日本)の、ネコの作品。
今年は、多彩な印象でしたね。
さまざまな表現による作品が選ばれていて、
観てて、すごく面白かった。
2010年に、ボローニャ・ブックフェアとスペインのSM財団によって<ボローニャSM出版賞>が創設されたそうです。これは、35歳以下のボローニャ展入選者を対象に、賞金と絵本の出版が約束されるものです。今回、受賞したのが、フィリップ・ジョルダーノさんで、日本の「かぐや姫」をモチーフにした絵本が出版され、その原画が展示されていました。

雰囲気は「千と千尋の神隠し」みたいでしたけど、作家さん本人も、宮崎駿ファンだそうです。このダイナミックな「かぐや姫」の原画は、かなり面白かったですよ。
※昨年の絵本原画展の感想→2010イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2011年04月04日 (月) | 編集 |
蒼山日菜さんは、フランス在住の切り絵作家さんで、
映画『白夜行』にも使われていた切り絵も展示されてました。

■蒼山日菜 レース切り絵展
La Contemplation ラ・コンタンプラシオン~沈思黙考
2011年4月2日(土)~5月8日(日)
芦屋市立美術博物館 第2展示室 →美術博物館ページへ
開催してたので、行ってきました~。
誰が見ても、
すごっ、
細かっ、
という切り絵で、この繊細さに圧倒されると思います。
なにより、デザインが美しいですね。
物語が込められていて、心とらえられてしまう作品です。

ここは、普段から、ひっそりとした美術博物館で、
入場料300円。館内の一角で、こんじんまりとした開催です。
ガラスの向こうの奥に展示されてるのは、ちょっと残念かな。
作品まで距離があるので、細かいところが見えず、
作品の良さが伝わりにくい感じ。
安い入場料なんですけどね。
もう少し違う展示の仕方だったらな、と思いました。
◎レース切り絵
◎あなたにもできる 蒼山日菜のレース切り絵
映画『白夜行』にも使われていた切り絵も展示されてました。

■蒼山日菜 レース切り絵展
La Contemplation ラ・コンタンプラシオン~沈思黙考
2011年4月2日(土)~5月8日(日)
芦屋市立美術博物館 第2展示室 →美術博物館ページへ
開催してたので、行ってきました~。
誰が見ても、
すごっ、
細かっ、
という切り絵で、この繊細さに圧倒されると思います。
なにより、デザインが美しいですね。
物語が込められていて、心とらえられてしまう作品です。

ここは、普段から、ひっそりとした美術博物館で、
入場料300円。館内の一角で、こんじんまりとした開催です。
ガラスの向こうの奥に展示されてるのは、ちょっと残念かな。
作品まで距離があるので、細かいところが見えず、
作品の良さが伝わりにくい感じ。
安い入場料なんですけどね。
もう少し違う展示の仕方だったらな、と思いました。
◎レース切り絵
◎あなたにもできる 蒼山日菜のレース切り絵
2010年09月13日 (月) | 編集 |

朝日新聞夕刊連載小説『悪人』挿絵より (c)Tabaimo
束芋『断面の世代』を観に、大阪・中之島国立国際美術館まで行って来ました。
吉田修一『悪人』、この小説の朝日新聞連載時の挿絵を描かれていたのが、現代美術作家・束芋さんで、独特の、おどおどろしい絵には、惹きつけられるものがありました。束芋さんは、『にっぽんの台所』『にっぽんの通勤快速』など、現代の日本社会の風景を独自のアニメーションで表現されてる女性アーティストです。

展示方法自体も作品で、
中に、はいると、いきなり、真っ暗。
ほぼ、お化け屋敷状態の中、他の鑑賞者のいることは感じるだけです。
まわりがどんな方かもわからない、よく順路もわからない、
その体感も作品なんだと思います。
その空間に、団地の断面図の絵が、天井に映し出される作品より始まります。

一番、良かったのは、ハーフパイプ形状の壁に映像が映し出される《BLOW》という作品。ぼこぼこという泡が、下より発生し、両面に花が咲き、さまざまなものが生まれ出てくる。不気味な音が効果的。
今回は、『悪人』の挿絵も、全点、展示されてました。
人型を丁寧に浮き上がらせる彫刻的作品だと感じている。広がる世界は三次元的で 私も空気の粒子になってぐるぐると空間を見渡すことができる。文章から立ち上がる空気を本の間に、はさんで作る押し花のように二次元の紙の上に定着させた。(展示紹介文より)
束芋さんの描く曲線が、ぞくぞくっとした流れを感じさせるのが、たまらないですね。

小説『悪人』の中に、出てくる金子美保というヘルス嬢から、イメージした《油断髪》。終盤、祐一のことを語るたいへん重要な人物ですね。のれんのようにさがった長い髪の向こうに、恐ろしいものが見え隠れする作品で、秘めたエネルギーのような印象。

束芋 惡人
作り上げるのに2年かけた絵本『惡人』というのも出てます。それぞれの挿絵に、新聞から切り抜いた小説の言葉を張り付けたものです。もうひとつの『悪人』ワールドという感じで、これは、なかなか渋い本です。
2010年08月23日 (月) | 編集 |
2010イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2010年8月21日(土)~9月26日(日)西宮市大谷記念美術館
無表情なかわいくないうさぎ……
下のウサギのマーカス大王の絵を見てもわかるように、
絵の恐いものや、きつい印象のものが、多かった。
昨年までは、日本人作家さんも多く、ふんわりとした雰囲気でしたけど、
今年から、がらっと、流れが変わったように思います。

「ウサギのマーカス大王」ケーストゥティス・カスパラヴィチュス(リトアニア)

「ふしぎな文字の箱」フィリップ・ジョルダーノ(イタリア)
イスラエル、リトアニア、韓国など、多数の国の作家さんが出てきていて、作風的に、現実をつきつけてくるインパクトの強いものが選ばれてます。個性があり、はっきりと主張をしている。心に、どんとつきつけて来る作品が多く、打ちのめされます。

特別展示は、2009年ブラチスラヴァ世界絵本原画展(BIB)でグランプリを受賞したスペインのイラストレーター、タシエスの原画26点紹介されてました。元ジャーナリストの方らしく、社会問題を扱かったシュールな作風です。
絵本は、ファーストインパクトより、何回も見て味が出てくるというのも大事なんですけどね。時代の求めが、直接的な訴えに傾いた気がします。CG作品が減少し、版画やコラージュ、従来的な作品が増えたのは、うれしかったです。来年の傾向が、どうなってるか、楽しみです。
◎関連記事→2009イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
2010年8月21日(土)~9月26日(日)西宮市大谷記念美術館
無表情なかわいくないうさぎ……
下のウサギのマーカス大王の絵を見てもわかるように、
絵の恐いものや、きつい印象のものが、多かった。
昨年までは、日本人作家さんも多く、ふんわりとした雰囲気でしたけど、
今年から、がらっと、流れが変わったように思います。

「ウサギのマーカス大王」ケーストゥティス・カスパラヴィチュス(リトアニア)

「ふしぎな文字の箱」フィリップ・ジョルダーノ(イタリア)
イスラエル、リトアニア、韓国など、多数の国の作家さんが出てきていて、作風的に、現実をつきつけてくるインパクトの強いものが選ばれてます。個性があり、はっきりと主張をしている。心に、どんとつきつけて来る作品が多く、打ちのめされます。

特別展示は、2009年ブラチスラヴァ世界絵本原画展(BIB)でグランプリを受賞したスペインのイラストレーター、タシエスの原画26点紹介されてました。元ジャーナリストの方らしく、社会問題を扱かったシュールな作風です。
絵本は、ファーストインパクトより、何回も見て味が出てくるというのも大事なんですけどね。時代の求めが、直接的な訴えに傾いた気がします。CG作品が減少し、版画やコラージュ、従来的な作品が増えたのは、うれしかったです。来年の傾向が、どうなってるか、楽しみです。
◎関連記事→2009イタリア・ボローニャ国際絵本原画展