観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
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母なる復讐
2014年05月16日 (金) | 編集 |
私刑にしてやる!というような韓国映画かと思ったが、そうではなかった。

母なる復讐img

解説:韓国で実際に起こった性犯罪事件をもとに、被害者女性の母親の復讐を描いたサスペンス。夫と離婚して一人娘の高校生ウナと2人で新たな生活を始めたユリム。新しい学校に転校したウナは、同級生のチョハンに恋心を抱くが、チョハンと不良仲間に力づくの暴行を加えられる。ユリムは裁判を起こすがチョハンは証拠不十分で無罪となり、不良仲間も保護観察処分で終わる。ユリムは失意に暮れるが、そんな時、ウナの携帯に暴行現場の映像が送られてくる。復讐を誓う母ユリム役に「黒い家」「黒く濁る村」のユソン。「未体験ゾーンの映画たち 2014」上映作品。

母なる復讐Photo1

娘の苦しみ、叫びに、なぜ気づいてやれなかったのか、
母は自分を責め続けることになるのかと思います。
が、事件の経過を追うような展開で、
母と娘の話が、うまく描けておらず、なんか、しっくりこない印象でした。

돈 크라이 마미/Don't Cry, Mommy 2012年【韓国】92分
監督:キム・ヨンハン
出演:キム・(ユリム)、ナム・ボラ(ウナ)、ユ・オソン、ドンホ
★★★☆☆(3.0)
母なる復讐Photo2
母なる復讐 [DVD]
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容疑者X 天才数学者のアリバイ
2014年04月30日 (水) | 編集 |
東野圭吾原作「容疑者Xの献身」の韓国版。
『その瞬間知りました この世には数学の美と同じ美しさが存在すると・・・』

容疑者X_天才数学者のアリバイ01

解説:『受取人不明』などで俳優としても活動するパン・ウンジンが監督を務め、東野圭吾原作の「容疑者Xの献身」を映画化。ある殺人事件をめぐる天才数学者とその隣人、そして事件を追う刑事らが織り成すドラマを巧みな心理描写で映し出す。主人公を『クライング・フィスト』のリュ・スンボムが好演し、相手役を『光 州5・18』のイ・ヨウォンが務める。原作とはまた違う、登場人物たちの感情の変化を際立たせた演出が観る者の琴線に触れる。

韓国版はガリレオシリーズでないので、天才物理学者・湯川学は出てきません。その分、ある陰気な数学教師主体となるわけですね。進み方は、ほぼ同じで、最期は、やっぱり、こう終わることになるんだろうなというお話でした。

数学に没頭し、孤独に過ごしてきた数学教師が、
違う光の美しさを知る。
この光を守るためには、この形こそ最善だと信じ、
それを一方的に実行してしまう哀しいサスペンスですね。

この問題を解いても誰も幸せにならない、
と彼は言うが、
このあと、周りの方々は幸せに過ごせるんだろうか、
本人だけが美しい答えだと思ってるだけだろうな。
彼の行為は殺人であって、美しさのかけらもないということですね。
日本映画の作りだと、こうやって突き放す部分があるのだが、韓国映画には、こういう部分はあまりなく、とことんまで突き進んでしまいますね。

原題:용의자X/PERFECT NUMBER/SUSPECT X 2012年【韓国】119分
監督:パク・ウジン
原作:東野圭吾 容疑者Xの献身 (文春文庫)
出演:リュ・スンボム(高校の数学教師ソッコ)、イ・ヨウォン(隣人ファソン)、チョ・ジヌン(ソッコの高校の同級生の担当刑事ミンボム)
★★★☆☆(3.5)
容疑者X_天才数学者のアリバイ02
容疑者X 天才数学者のアリバイ [DVD]
容疑者Xの献身 スタンダード・エディション [DVD]

◎関連記事→『白夜行-白い闇の中を歩く-

Mirror 鏡の中
2013年03月10日 (日) | 編集 |
鏡の中に存在する、もうひとりの私。

Mirror-鏡の中_DVD

解説:『オールド・ボーイ』のユ・ジテ主演によるミステリーホラー。不審火による火災から1年、再開店を目前にしたデパートで奇怪な連続変死事件が発生。元刑事であるデパートの警備責任者・ヨンミンは、自ら事件の真相を突き止めようとするが…。

韓国オリジナル版(劇場未公開)を鑑賞。
こちらは、精神世界に入り込むような内容。
2008年のリメイク作品「ミラーズ」は、
やはり、ハリウッドアクションに変わってしまってたんですね。

誤射により、同僚を死なせてしまった元刑事。
その日以来、彼の精神・人格は、ふたつに分裂してしまっていた、
ということが明らかになってくる話。
鏡の中にこもる怨念が、真相へと導くというミステリー仕立てですが、
霊や双子姉妹は、ほぼ脇役的なものだったんですね。

人は、自分自身を見るのが恐い。
鏡に映る自分に、弱さ、欠点を見てしまう。
もうひとりの自分を消し去ってしまっても、
何も解決しないし、自分をも殺したことになってしまうのだ。
絶望的な精神世界を現しているようなラストシーンが、恐ろしかったです。

Mirror 鏡の中 2003年【韓国】劇場未公開114分
監督・脚本:キム・ソンホ
出演:ユ・ジテ、キム・ミョンミン、キム・ヘナ、キ・ジュボン、キム・ミョンス、チョン・ウンピョ、イ・ヨンジン
★★★☆☆(3.0)
Mirror-鏡の中_Photo1
Mirror 鏡の中 [DVD]

◎関連映画 →『ミラーズ』 →『ミラーズ2』 →『ブロークン


※映画『ブロークン』の記事にも引用してあります。
エドガー・アラン・ポー『ウィリアム・ウィルソン』より

お前は勝ったのだ 私は降参する
だがこれより先は お前も死んだ
この世に対し天国に対し 希望に対し死んだのだ

私の中にお前は生きていた

私の死でお前がいかに 自分を殺したかを見ろ
お前自身のものである この姿で見るがいい


火車/HELPLESS
2013年02月11日 (月) | 編集 |
幸せになりたかった。

火車_HELPLESS_キム・ミニ1
原作は、宮部みゆきのベストセラー小説。
韓国ではメガヒットを記録したらしいが、日本では劇場公開されず。


物語:獣医師ムンホは、婚約者ソニョンを両親に紹介するため実家へ。だが、途中立ち寄ったサービスエリアで突然ソニョンが姿を消す。警察は単なる家出と相手にせず、ムンホは元刑事の従兄ジョングンに助けを求める。その結果判明したのは、カン・ソニョンなる女性は以前から行方不明になっており、ムンホの婚約者とは完全に別人である事実だった。では、ムンホが愛した女性、名前も経歴もすべてが偽りだった《ソニョン》は何者なのか?

原作は、一枚の写真の女性に物語をつけていくようなストーリー。彼女自身は、いっさい語ることはなく、主人公刑事が、彼女にまつわるエピソードを、聞き役に徹して、拾い集めていくだけの話だ。それによって、読者それぞれに、女性像が浮かび上がってくるという趣向で、映像化するのがむずかしい作品ですね。

韓国版は、婚約者とその兄の刑事が、謎の女性の行方を追う展開。
構成自体が違うので、韓国版は「火車」ではないです。これは、火車の読後感みたいなもの、つまり、脚本を書いた監督の中に現れた女性ヒロイン像を描いてるということですね。


前半、足取りを追う刑事ドラマみたいな雰囲気で、
わずか、1時間足らずで、トントンと、謎の女性にたどり着いちゃう。
あまりにも速すぎて、なんだかよくわからんし、
残り、1時間どうするねん、と思ってたら、
ここから先は、ヒロインの過去を描き出すものでした。

火車_HELPLESS_キム・ミニ2

底辺に生きる者が、別の人生を夢見てはいけないのか。
別の人物に成り代わるしかなかった彼女。
孤独の世界に生きてきた彼女の境遇には同情できるが、
他の人の人生を奪っていいわけではない。

婚約者ムンホとその兄が追う設定にしてるということは、
なぜ、追うのか、というものが出てくるわけですよね。
ムンホが期待する答えとは。
普通のサスペンスだと、
殺してしまった心情を切々と語るわけでしょう。
でも、この物語はそうならない。

彼女は、「私はゴミだ」と言い切る。
私に何を期待してたの?と問いかけるように。
脚本を何年も練って書いてるらしいんですけど、
そういう言葉が彼女の口から出るとは思いもよりませんでした。
一気に逆転させて、
これが現実だと追い落としてくる感じだなぁ。

そのあとの、華やかなショッピングモールを逃げる彼女のシーンもよかった。

なかなか、面白い火車を観せてくれました。
ついに姿を見せた彼女が、何を語ってくれるのか。
火車のひとつの答えとして、味わえると思います。
原作を読んで映画を観る方が、韓国版は面白いとは思います。

火車 화차/HELPLESS 2012年【韓国】116分劇場未公開
監督・脚本:ピョン・ヨンジュ
原作:宮部みゆき 火車 (新潮文庫)
出演:イ・ソンギュン(チャン・ムンホ)、キム・ミニ(カン・ソニョン)、チョ・ソンハ(キム・ジョングン元刑事)
★★★☆☆(3.5)
火車_HELPLESS_キム・ミニ4
火車 HELPLESS [DVD]

◎関連記事
東野圭吾原作『白夜行-白い闇の中を歩く-』
乃南アサ原作『凍える牙』

凍える牙/HOWLING
2013年02月10日 (日) | 編集 |
声なき咆哮。

凍える牙_ポスター

解説:獰猛な獣が引き起こす前代未聞の連続殺人の成り行きと、その困難な捜査に挑む刑事たちの人間模様を描き、栄えある直木賞に輝いた乃南アサの名作小説『凍える牙』。警視庁機動捜査隊の女性刑事、音道貴子を主人公に据えたそのミステリー劇は、斬新な設定や陰影に富んだキャラクター描写で多くの読者の興奮と共感を呼び起こし、2001年に天海祐希主演、2010年に木村佳乃主演で二度TVドラマ化されてきた。映画化を熱望する声も絶えなかったロングセラー小説である。そんな根強いファンの期待に応え、初の映画化を実現させたのは意外にも韓国映画界だった。


凍える牙_イ・ナヨン
深い闇を疾走する女刑事とウルフドッグ、

凍える牙_疾風
孤独な二つの魂が共鳴する。


原作は、乃南アサの直木賞受賞作品。自らの意志で復讐をとげるために走るウルフドッグと、バイクで追う女刑事。夜のハイウェイをひた走る一体感の描写が、美しいです。日本でも、天海祐希、木村佳乃で、二回、ドラマ化されているが、ストーリーをなぞるばかりで、共鳴感がもの足らず、イマイチなんですよね。

おおげさで荒っぽい韓国映画が、この原作に、よく合ってるのかもしれませんね。男組織の中で疎外される新米女刑事の叫びが、わかりやすい。孤高のウルフドッグが、それを見透かしたように受け止め導いていく。言葉のない部分のやりとりが、よく出てましたね。
少女を乗せてバイクで走るラストシーンにしてあるのもよかったと思います。

狼犬チルプンを、疾風(はやて)と日本語字幕では、書いて欲しかったなぁ。

凍える牙 原題:하울링/HOWLING 2012年【韓国】114分
監督:ユ・ハ
原作:乃南アサ 凍える牙 (新潮文庫)
出演:ソン・ガンホ(サンギル刑事)、イ・ナヨン(新人刑事ウニョン)
★★★☆☆(3.5)
凍える牙_写真3
凍える牙 [DVD]

◎関連記事
東野圭吾原作『白夜行-白い闇の中を歩く-』
宮部みゆき原作『火車』

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