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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
幻夜1 WOWOWドラマ
2011年04月02日 (土) | 編集 |
どうして、神は美冬という悪魔をこの世に生み出したのだろう。
どうして、この俺に引き合わせたのだろう。どうして。
答えなどないとわかっていても、この俺は問いかけずにはいれなかった。


幻夜イメージ
東野圭吾による「白夜行」の続編とも言われ、100万部に迫るベストセラー。深田恭子、塚本高史、柴田恭平、豪華出演陣によるクライム・サスペンス。

こんな時なんですが、この物語は、大地震より始まります。
工場の借金苦で父が自殺。その通夜の日に、大地震が発生します。父の保険金にたかろうとする叔父を、思わず殺害してしまう水原雅也(塚本高史)。ふと気付くと、そばには見知らぬ女が立っていた。
それが、新海美冬(深田恭子)との出会いだった。

原作では、続編と明記されてませんが、
WOWOW製作なので、映画『白夜行』の続編っぽく作られてますね。
東京でブティックを経営していたとか、
風とともに去りぬを、美冬は語ります。

堀北真希から、深田恭子へ。キャスティングはいいと思います。
美貌で、いかにもな影のある女優さんより、ベビーフェイスの顔立ちの方が、ヒロインには向いてますね。淡々と、恐い行為を行っていく。感情を表現せず、行為のみ描かれていくのが『白夜行』『幻夜』です。強く生きなければならない、という言葉が似つかわしくなく、観てる人の気持ちを、かきたててくれます。

この二人を執拗に追い続ける刑事役が、柴田恭平。殺人犯を追う柴田恭平が、被災地に入ってくるのは、かなり無茶な設定だったね。大地震発生後、すぐに、ご遺体が運ばれ、安置されてるというのも、おかしすぎ。第1話の登場場面を作るためだけで、これは、うっとしかったですね。

新海美冬と刑事が、被災地で、無理に出会う必要なし。
被災地が想像できていない脚本がだめですね。

連続ドラマW 東野圭吾「幻夜」
監督:猪崎宣昭、麻生学、猪原達三
原作:東野圭吾 幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))
出演:深田恭子、塚本高史、柴田恭兵
★★★☆☆(3.0)
連続ドラマW 東野圭吾 幻夜 DVD-BOX
幻夜Photo1

横山秀夫サスペンス VOL.2 WOWOWドラマ
2011年02月10日 (木) | 編集 |
4人の男、4つの謎として、短編集から選りすぐった4本を映像化。
玉山鉄二、渡部篤郎の、VOL.2も、見応えありました。


3人目の男「自伝」……………………《玉山鉄二》
横山秀夫サスペンスVOL.2_写真2
売れないライター・只野正幸が、兵藤電機会長の自伝を書くことになる。この会社は、縁故採用はいっさいなし。採用にあたって、会長・兵藤興三郎が厳しく面接しており、自伝を書くライターも、面接により吟味される。主人公は、話下手な暗い男で、まぁ、だめだろうなぁと思われる人物なんだけど、なぜか、気に入られる。
この会長の真意は、いったい何なのか?結局、ライター・只野は、自分自身の自伝を書いていたという話で、会長との面談がスリリング。主人公の思いこみが、ある時、一気にくつがえされ、そうだったのか、と気づかされるパターンで、横山秀夫らしい作品。

4人目の男「他人の家」………………《渡部篤郎》
横山秀夫サスペンスVOL.2_写真1
ある街に引っ越してきたなにか理由ありそうな夫婦。男の名は、貝原英治といい、強盗傷害事件の前科があったのだ。罪は償ったが、その過去は消すことができず、ずっと苦しみ続けている。この夫婦は、毎朝、川辺のゴミを拾っているのだが、そこで出会った佐藤老人より、ある提案を持ちかけられる。自分の養子に入り、家を受け継いでもらえないかと言うのだ。
そんなうまい話があるのか?なにか、怪しい。他人の家は、しょせん、他人の家ということみたい。真相自体は、さほど重要でなく、つきまとう過去に追い込まれていく夫婦の愛情が、切実に描かれています。渡部篤郎は、影のある役がよく似合う。


4本とも良質のドラマだったと思います。無理矢理、二時間サスペンスに間延びさせず、短編としての魅力を、一時間ドラマで、活かしてるのが、好感をもてますね。

■自伝(監督:水谷俊之 脚本:横幕智裕、水谷俊之)真相 (双葉文庫)
出演:玉山鉄二、紺野まひる、和田聰宏、田中哲司、原日出子、長塚京三
■他人の家(監督:水谷俊之 脚本:横幕智裕、水谷俊之)看守眼 (新潮文庫)
出演:渡部篤郎、戸田菜穂、高杉亘、黄川田将也、小野武彦、伊東四朗
★★★★☆(4.0)
横山秀夫サスペンス DVD-BOX

関連記事→『横山秀夫サスペンス VOL.1

横山秀夫サスペンス VOL.1 WOWOWドラマ
2010年11月10日 (水) | 編集 |
期待どおり! WOWOWの横山秀夫作品は、面白い。(^▽^)/

横山秀夫サスペンスVOL.1

4人の男、4つの謎。
短編集「真相」「看守眼」から選りすぐった4本を映像化している第1巻。

1人目の男は、地元村長選候補者《仲村トオル》
男には、当選しなければならない理由があった…………「18番ホール」
2人目の男は、地方新聞社整理部《岸谷五朗》
男は、そのミスを隠し通すと決めた…………「誤報」(小説名「静かな家」)

この原作は読んでませんが、WOWOWドラマは、脚本と演出が、こなれてますね。登場人物の気持ちが浮きぼりになってくる様は、まさに、横山秀夫作品という感じです。

第1話目は、村民のことなんて、これっぽっちも考えず、私的理由だけで、立候補した人が主人公。楽勝と思ってた選挙戦が、苦戦の状況になってきて、周囲に、あたりまくり。自分の都合で、出馬して、自分勝手に、自爆していく。

第2話目は、新聞社が舞台なのが、面白かった。社内の雰囲気や、人物のいがみあい、そこに殺人事件が絡むという展開が、スリリングでした。自分の失敗を、なんとか、会社にばれないように、隠そうとする話で、主人公の気持ちがわかりやすい。
ドラマがどうしが、少しつながるように、できていて、濃密な1時間ドラマという形も、サクッと楽しめますね。

■18番ホール(監督:鈴木浩介/脚本:福田卓郎、久松真一)真相 (双葉文庫)
出演:仲村トオル、西田尚美、田口浩正、池田成志、相島一之、遠藤憲一
■誤報(監督:鈴木浩介/脚本:久松真一)看守眼 (新潮文庫)
出演:岸谷五朗、小澤征悦、尾野真千子、柏原収史、益岡徹、片岡礼子、渡辺いっけい
★★★★☆

関連記事→『横山秀夫サスペンス VOL.2

6時間後に君は死ぬ WOWOWドラマ
2010年07月04日 (日) | 編集 |
突如、「6時間後に君は死ぬ」と言われたら、どうする?

6時間後に君は死ぬDVD

原作・脚本は、『13階段』の高野和明。
Wikipediaで調べると、この方は、もともと、映画監督を志望されてた方みたいですね。小学6年生から自主映画を製作。日本、アメリカで、映像業界のスタッフとして働いた後、テレビ・映画などの脚本家となる。2001年、小説『13階段』が、第四十七回江戸川乱歩賞に受賞し、小説家デビューとなったそうです。
今作品は、前半「6時間後に君は死ぬ」と、後半「3時間後に君は死ぬ」に分かれていて、後半パートは、著者自ら、監督をしています。


渋谷の街を歩いていた美緒(真木よう子)は、「6時間後に君は死ぬ」と、予言者を自称する青年・圭史(塚本高史)にいきなり声をかけられる。

6時間後に君は死ぬ1
美緒が、ナイフで刺されるというビジョンが見えたらしい……

圭史という人物は何者なのか?
未来は、変えることが出来ない、という圭史。
時間内に犯人を捜し出し、運命を乗り越えようとする映像ミステリーです。

いかにも、怪しい人物が出てきて進むので、ちょっと、かったるさも感じますが、それを覆して、あっ、こういう未来の断片が見えていたんだ、なるほど!という結末は、よく出来てました。

真木よう子演じる美緒が、強く生きたいと願う女性で、このドラマのヒロインに、よく合ってました。

6時間後に君は死ぬ 2008年【日本】116分 WOWOWドラマ
総合演出・監督(「6時間後に君は死ぬ」):小中和哉
脚本・監督(「3時間後に僕は死ぬ」);高野和明 6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)
出演:塚本高史/真木よう子/沢村一樹/小澤征悦/渡辺哲/田中卓志(アンガールズ)
★★★☆☆(3.0)
6時間後に君は死ぬ [DVD]
6時間後に君は死ぬ2


WOWOWドラマは、民放系ドラマとは、ひと味違い、面白いですよ ъ(`ー゜)
恋愛小説 原作:金城一紀〈おすすめ〉
震度0 原作:横山秀夫 
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孤独の歌声 原作:天童荒太
扉は閉ざされたまま 原作:石持浅海

ライアーゲーム シーズン2
2010年01月20日 (水) | 編集 |
ライアーゲームシーズン2菊地凛子

シーズン2、終了。ε=( ̄。 ̄;)フゥ
劇場版「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」に、つづくで~す。

なんとなく、終わってしまいましたな……
今回、菊地凛子扮する葛城リョウの活躍に注目してたけど、
クールキャラを、うまく活かしきれなかったですね。
葛城リョウって、次、出ないし、このまま、消えていくの……残念。
シーズン2は、キャラ多いし、それぞれに主張させすぎて、散漫でした。

ピンボールマシンのようにチカチカするセット、キャラの派手な衣装は、かなり楽しめましたけどね。ゲーム説明は、楽しく見れるけど、なんか理解できない。まぁ、なんとなくの雰囲気理解で、OK (^▽^)
最終戦は『エデンの園』ゲーム~!だそうです。

「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」は、2010年3月6日より
監督:松山博昭 出演:戸田恵梨香/松田翔太/鈴木浩介
原作:甲斐谷忍 LIAR GAME 10 (ヤングジャンプコミックス)
音楽:中田ヤスタカ(capsule)LIAR GAME (ライアーゲーム) サウンドトラック


公開初日に、ライアーゲーム ザ・ファイナルステージを観てきました。→こちらへ