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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
フェリシモ神戸学校へ 2008/5
2008年05月20日 (火) | 編集 |
神戸学校~経験と言葉の贈り物に参加したので、今回も思ったことを。
今回のゲストは、村田智明さん。
(プロダクトデザイナー・株式会社ハーズ実験デザイン研究所 代表取締役)
~「あなたも生活デザイナー」~ 2008年5月17日 エスパスフェリシモホール

神戸学校_村田智明
素敵な商品をデザインしておられます。
上の写真の村田さんが右手に持っている白い棒のようなもの、
電子キャンドル「HONO(ホノオ)」というものだそうです。
空気の動きを察知し、ゆらゆら、ゆらゆらとロウソクのように光を放つライトです。
面白いのが、フッと息を吹きかけると、火が消えるようになってます。
(10秒後程で再点灯します)
海外で展示した時に来場者たちが、
一生懸命、火を吹き消そうとしてる顏写真を
スライドで見せてくれました。

面白いことに、火が消えるとみんな一様に笑顔になるということです。
あらゆるものを削ぎ落とし、シャープにカッコよくデザインされた商品を見て、
現実的にこれ、使いやすいんだろうか?と疑問に思うことがありますが、
そういうのと違って、このHONOは、商品に大きな楽しさが加わってますよね。


出来事を観察し、これは何かおかしいなとか、なんか不便だなと感じることができる人が、デザイナーなんだ、みたいなお話でした。

そして重要なことは、時間軸の存在だというようなことををおっしゃってました。
例えばペットボトル。
コンビ二で並べられてる状態しか考えてないとしたらダメということみたいです。
製造され運ばれ並べられる、買って持ち帰る、飲む、空になったら捨てるなど流れがあるんですが、
それぞれのシーンにおいていろんな要素があります。
多くのことを想像してみないといけないということです。
行為というのは時間を伴っているということを忘れてはいけないようですね。

電子キャンドルHONO

最初に書いた「HONO(ホノオ)」という商品も、
ただ、キャンドル型のライトです、かっこよく安全ですよ!ってのじゃ面白くないわけで、
これが風が吹いて消えたりしたらどうなるんだろうみたいなことを
想像することで生まれてくるんだろうなと思います。
風で消えるということは、
私が思うに、
たいへん自然な現象がおこった安心感があるんじゃないかな。
ろうそくに火をつける、風で消える、たいへん自然な行為ですよね。
これが素直に笑顔を呼ぶんでしょうね。
そして、その笑顔がなんとなく想像でき、うれしくなりますよね。

ちなみにこの商品は、別名“スマイルメーカー”と呼ぶらしいです。 
なるほどですね。

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アイ・アム・レジェンド
2008年05月08日 (木) | 編集 |
2012年、全人類はウイルスによって死滅した。たった一人を残して・・・

アイアムレジェンド1

これは、SFものだと思って観ていたら、
あらら、ゾンビホラーだった!

自分以外、人間はいないはずなのに、
ある日、マネキン人形が、移動してることに気づく。
えっ?地球上に存在している人間が他にいるのか?
ドキドキな展開になってきたな、と思ったんですが、
そのあとが、あれっ、というほど拍子抜け。
凶暴なゾンビ軍団が襲ってくるだけ。
後半から、一気に力が抜けてしまいました。

この作品は、
『地球最後の男』(1964年)、
『地球最後の男オメガマン』(1971年)
と、過去2回映画化されています。
調べてみると、もともとこの物語はホラーで、
感染者に人間的思考があるという点が特徴のようです。
これにより、化物=敵、という一方通行でなく、
感染者なりの気持ちが存在する、違う視点がある、ということですね。
小野不由美『屍鬼』というホラー小説が、これに近い内容を持ってるんですが、
この『地球最後の男』がヒントになってるのかと思います。

原作『地球最後の男』、かなり面白そうですね。
映画の方も『地球最後の男オメガマン』は、なんとチャールトン・ヘストンが主演のようで、これは一度、観てみたいなぁ。

今回の『アイ・アム・レジェンド』は、どうも原作の設定のまま、
単純なゾンビホラーにしてしまった作品だということがわかってきました。
感染者が太陽光線を嫌う理由も説明なかったし、
他の生存者の登場もあまり意味がなかったですもんね。


『アイ・アム・レジェンド』 I Am Legend 2007年【米】
アクション
監督:フランシス・ローレンス
出演:ウィル・スミス
原作:リチャード・マシスン
アイ・アム・レジェンド (ハヤカワ文庫 NV マ 6-5)
(『地球最後の男』改題)
私の感想:★★★☆☆
もっと面白く出来たのでは。ゾンビものにしたのは、もったいない。
ちなみにヤフー映画評では(★★★☆☆3.21点)でした。

地球最後の男 [DVD]
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ブレイブワン
2008年05月03日 (土) | 編集 |
ブレイブワン

君は事件からどうやって立ち直ったの?
立ち直っていない、別人になったの。


恋人を殺され、彼女自身も瀕死の重症を負った
女性DJエリカ・ベイン(ジョディ・フォスター)は、銃を手に取ります。

公式ホームページに、
あなたは許せますか、彼女の“選択”〔許せるか/許せないか〕とあるが。
すごく、つまんない質問。
この映画のテーマがこれかのように
二者択一の質問をいきなり、ぶつけられても困りますよね。
正義だとか、倫理だとか、を焦点に問いかけてる映画ではないと思う。

僕としては、
ジョディ・フォスターが、この作品で何を演じたかったのが気になります。
と、いうわけで、
以下、彼女のインタビューより引用

Yahooより
Q:このプロジェクトのどういった部分に惹(ひ)かれたのでしょうか?

プロジェクトの始まりは、かなり前のことなの。
最初の脚本では、主人公は新聞記者だったわ。
事件の真相を探るミステリー風で、自警行為に走るダーク・アクションだったの。
それを少し知的に磨き上げるために脚本を何回も練り直して、
これぞ人間っていうリアルさや内面を描くことに成功したのよ。
ごく普通の人間が“一線を越えて”モンスターになるキャラクターにしたかったの。
そもそも一般的に、女性は見知らぬ人を殺す傾向になりえないらしいの。
だから、“一線を越えて”しまうエリカの動揺や混乱ぶりは、とても興味深かったわ。
最愛の人を失った悲劇をきっかけに、別の人格が芽生えるという、
普通では理解し難いことが起こるの。
そして、最終的には彼女の行動に対して、共感できる物語になったと思うわ。

なるほど、
“エリカの動揺や混乱ぶりは、とても興味深かったわ。”と、
答えてるように、そのあたりが見せ場の映画でしょ。

事件後の彼女には、
まわりの景色が、昨日と、まったく違うように見えていくんだと思う。
突然、違った場所に放り出され、立ってる位置が変わった感じ?
今まで見えなかったものが見えるし、目についてしまう。
出てくる言葉も変わってくるし、新しい感情が生まれてくるわけですよね。

そんな彼女の困惑を、さすがジョディ・フォスターです。
うまく演じてます。
ジョディ・フォスターの表情、演技を観せていくための脚本、という感じの映画かな。


『ブレイブワン』 The Brave One 2007年【米・豪】
サスペンス
監督:ニール・ジョーダン
製作総指揮:ハーバート・W・ゲインズ/ジョディ・フォスター
出演:ジョディ・フォスター/テレンス・ハワード
私の感想:★★★☆☆ ジョディの演技に注目。
ちなみにヤフー映画評では(★★★☆☆3.57点)でした。
『告発の行方』『羊たちの沈黙』で2度のアカデミー賞主演女優賞に輝いたジョディ・フォスター製作総指揮を務めた。ジョディは、オリジナル脚本でしかメガホンを握らないことで有名な『クライング・ゲーム』の監督ニール・ジョーダンを口説き落とした。


AVP2 エイリアンズ VS. プレデター
2008年05月02日 (金) | 編集 |
AVP2

画面が暗すぎて、何も見えない。

前回は面白かったが、今回は、まったく違う方向へ行ってしまいました。
田舎町を奇怪生物が襲う、モンスターホラーです。

一人で乗り込んでくるプレデターは、一流のハンター、スペシャリストのはず。
ハンターがいかにエイリアン軍団と対峙するか、その場面を見せてくれないと。

しかも、今回の敵は、プレデターの血を受け継ぐプレデリアン。
かっこいいデザインと思えないが、
せめて、プレデリアンの戦い方ぐらいは描いて欲しい。
最強の戦士どうしの戦いなんかも期待するんだが、そんな場面すらない。

夢の対決として続けて欲しいシリーズですが、
もうちょっとがんばって作りましょう。
今回の監督、グレッグ・ストラウス、コリン・ストラウスって方は、
今まで特撮しかやってなくて、監督は初めてみたい。
作品を撮れる監督を、起用してほしい。

『 AVP2 エイリアンズ VS. プレデター』 
Aliens vs. Predator : Requiem 2007年【米】
SF
出演:プレデター/プレデリアン/エイリアンズ/人間
私の感想:★★☆☆☆


ちなみに、
最後にユタニさんという日本人?が登場します。
のちのウェイランド・ユタニ社に雇われてたのが、
リプリー(シガニー・ウィーバー)ですね。
宇宙船ノストロモ号でエイリアンと遭遇することになります。

今後、趣向を変えて、リプリー家VSエイリアン、
という因縁の対決シリーズとして描いた方が面白いかな。