2008年06月28日 (土) | 編集 |

昭和34年、日本の空は広かった。
第1作目で登場人物の紹介は済んでるので、
今回は街の風景や生活シーンをじっくり見せながらゆったりと進みます。
こういう街並みには、きっとこういう人が住んでいるんだろうなーっと思わせるような
街並みと人がマッチし、安心して観れる映画です。
幸せな笑声が聞こえてきそうですね。
観てて思うのは、
その当時のテレビ、冷蔵庫って、
ものすごくカッコよくデザインされているなぁと思います。
シルバーがアクセントになっていて、ものすごく近未来的。
その当時のテレビ、高価なものってこともあると思いますが、
居間における存在感が、何か違う感じがしますよね。
テレビが映ってなくても
何かきっと面白いものが映りそうな予感がするんですよね。
逆に、
今のテレビはシンプルすぎ、機能的すぎで、
味がないなぁと、そんなことを感じながら観ております。
『ALWAYS 続・三丁目の夕日』 2007年【日本】
[ドラマ]
監督:山崎貴
出演:吉岡秀隆/堤真一/小雪/堀北真希/三浦友和/薬師丸ひろ子/須賀健太
私の感想:★★★★☆ 鈴木オートを訪ねてみたい。
ちなみにヤフー映画評では(★★★☆☆3.97点)でした。
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2008年06月26日 (木) | 編集 |

「彼を愛しているから、殺した。
あなたは、人殺しをするほど、人を愛したことがあるの?」
マーサ(サルマ・ハエック)が、取り調べの中、
エルマー刑事(ジョン・トラヴォルタ)に語る言葉だ。
1940年代、本当に起こった連続詐欺殺人事件を描くクライム・サスペンス。
夫を戦争で亡くした未亡人や裕福な未婚女性を狙い、
財産目当ての結婚詐欺を繰り返すレイモンド(ジャレッド・レトー)。
ある日、カモにするはずだったマーサという女性と出会うことになる。
やがて彼女は、妹と偽り詐欺に加担し始めるのだった。
実際の事件は、頭の禿げた男と100キロを越える巨漢女性だったらしいです。
どう見ても結婚詐欺がうまくいきそうな二人ではないよね。
でも、これは現実に起こってる事件。
被害者の女性は、うさんくさい男とその妹、怪しげな二人と気づきながらも
無残に殺されていきます。
なぜ、そうなってしまうのか。
“LONELY HEARTS”という原題が示すように、
異常な狂気に走っていく犯人、
心の隙間を埋めようとするかのような被害者、
妻の自殺の謎を抱え続ける刑事、
と、事件に関わるそれぞれの人物の心の闇を描いていきます。
登場人物のセリフをよく噛みしめながら観ると興味深い映画ですよ。
マーサを美貌でグラマラスなサルマ・ハエックで演じられてるのが恐い。
彼女が、なぜ?こんな詐欺師と行動を共にするのか。
彼女の外観からは、推し量れない心の奥底が、うすら寒い。
なぜ子供まで殺す、
彼女はパートナーのレイなど愛してもいない。
彼女の口から愛などという言葉を語る資格はないのだ。
『ロンリーハート』 LONELY HEARTS
[サスペンス]
2006年【アメリカ】
監督/脚本:トッド・ロビンソン
出演:ジョン・トラヴォルタ/ジェームズ・ガンドルフィーニ/ジャレッド・レトー/サルマ・ハエック
私の感想:★★★★☆ あなたを理解できるのは私だけ、という言葉が恐い
ちなみにヤフー映画評では(★★★☆☆3.81点)でした。
2008年06月18日 (水) | 編集 |

登場人物の心情がよくわからない映画。
美しい映像を重ねてるにすぎないと、私は感じた。
主人公エルヴェに、 まったく魅力がない。彼は製糸業の知識も愛情もなく、絹に対する確かな目すらない。蚕を買いにアフリカへ行け、日本へ行けと言われて、旅をしてるだけで、この人物が、日本へ来て何か感じることが出来るだろうか。最果ての地、日本へのあこがれもないし、正直、来ていらんといった感じ。
そんなエルベが、江戸から明治への激動している日本へやって来る。
大陸を渡り、命がけでやって来るわけなのだが、
美しい風景描写ばかりで、遠路はるばるといった苦労感が感じられない。
そして、日本の山奥で蚕業者の原が連れていた少女と出会う。
エキゾチックな日本女性、
官能的に映し出されるお茶をいれる指先、
上目づかいに相手を見ながらお茶を飲む仕草、
客人の目の前で主人?の膝枕、まぁ、なんてはしたない。
日本家屋の舞台もよくないんじゃないかなー。
「おしん」に出てくるような東北、囲炉裏、暗い部屋イメージでのロケ。
田舎に建つ大きなお屋敷なので、客人を通す部屋ぐらいあるだろ。
凛とした美しい部屋でこそ、日本女性というものが引き立つのだ。
仕草の美しさ、ほのかな色香、調和としての美しさなのだ。
この映画の撮り方では、ただのエロチック。
日本人が観て不快に感じる作法だ。
これでは、
アホな主人公が、ものめずらしい東洋女性に欲情した、
という風に見えてしまってもしかたがないでしょ。
そして、一瞬にして船でフランスへ帰るのだが、
毎度毎度、帰路を同じ描写にしなくてもいいだろうと思う。
帰国後の彼は、
何か日本に置き忘れてきたものがあるような心情だと思うのだが、
彼の表情にそんな面持ちが欲しいところである。
それによって、妻エレーヌの心情も表現されていくしね。
他にもいろいろあるのだが、あまり言うとけなすばかりになってしまいそう。
全体的にこの作品の作り方が雑なんだろうと思う。
特に最後の場面、
エルベが少年に、これまでのいきさつをかくかくしかじかと語ったのだろうなと
いう場面がある。
話を始めた場面が映り、
その次のシーンで、少年は涙を流している。
まぁ、延々とこの男の話につき合わされたのであろうということを想像させるのですが(かわいそうな少年)、
こういう、以下省略のような、はしょった撮り方は陳腐じゃないかな。
延々と話をする必要はなくて、何かパシッというセリフで、
この男の心情を語らないと、観客は、ぐっと来ない。
シルクというと繊細なイメージを持ったり、
シルクロードとかロマン的なものを感じたりするんだけど、
外国人とそのへんの感覚が違うのかな。
“シルク”というタイトルが、もったいないという気持ちになりました。
『シルク』 Silk 2007年【カナダ・仏・伊・英・日】
[ドラマ]
監督:フランソワ・ジラール
出演:マイケル・ピット/キーラ・ナイトレイ/役所広司/芦名星/中谷美紀
私の感想:★★☆☆☆ なぜに日本?
ちなみにヤフー映画評では(★★☆☆☆2.95点)でした。
2008年06月07日 (土) | 編集 |

車の故障で、怪しげなモーテルに泊まるはめになった夫婦は、
恐怖の一夜を体験することとなる。
地味だけど、なんか悪くない作品。
最近の作品では、キャーという悲鳴とともに、
無残に人が殺されていくという展開が多いが、
これは、極めてオーソドックスなホラー。
夫婦仲がうまくいってない雰囲気の車中から始まり、
うさんくさい修理工場の男、出現。
案の定、車は途中で動かなくなる。
そこで登場の場末のモーテル支配人も怪しさたっぷり。
じわじわと恐怖感をあおっていきますね。
監督さんは、本作がハリウッド第1作目らしいが、
うまく撮ってあるんじゃないでしょうか。
『モーテル』 Vacancy 2007年【米】
[ホラー]
監督:ニムロッド・アーントル
出演:ケイト・ベッキンセール/ルーク・ウィルソン/フランク・ホエーリー
私の感想:★★★☆☆ 地味だがオーソドックスに楽しめる。
ちなみにヤフー映画評では(★★★☆☆3.22点)でした。
2008年06月05日 (木) | 編集 |

これは、楽しい♪
ジョン・ウォーターズ監督が88年に発表した青春映画「ヘアスプレー」。
02年にブロードウェイでミュージカル化され、トニー賞8部門を受賞しています。
そのミュージカルを今回、豪華スターキャストで映画化した作品です。
出演者も楽しんで作ってるな、という雰囲気で、
ノリノリで観れる映画です。
豪華キャストなので、主役のニッキー・ブロンスキーは、
なんか、かすんじゃいましたね。
『ヘアスプレー』 Hairspray 2007年【米】
[ミュージカル]
監督:アダム・シャンクマン
出演:ニッキー・ブロンスキー/ジョン・トラヴォルタ/ミシェル・ファイファー
私の感想:★★★★☆
ちなみにヤフー映画評では(★★★★☆4.42点)でした。
2008年06月01日 (日) | 編集 |
阪神・淡路大震災当日、N県警の刑務課長が、突然、失踪する。
しかし県警幹部連中は、大災害や、失踪した不破警務課長のことなど、そっちのけ。
自らの保身、権力争いに走り回るだけ。
震度0。
まずこのタイトルが渋いね。
原作者・横山秀夫さんがどういう意図で、このタイトルにしたのかわかりませんが、
関西に住む私には、このタイトルがものすごい意味が深いなぁ。
現実に震災直後、神戸方面は震度0、地震被害なし、と伝えられてました。
あまりにも被害が、ひどすぎたためです。他の地域の方には、連絡がない、すなわち“神戸方面被害なし”と判断されてしまったわけですね。
被災地では、全壊家屋がいたるところにあって、生き埋めの方が多くいました。
マスコミは、阪神高速道路の倒壊や、長田の火災を流すだけ。
しまいには、もし東京に大地震が起こったら、なんてテレビ番組を流してる始末で、架空の話を一生懸命してアホちゃうか、こっちは現実やで、と思ってしまいましたよ。
被災地とそうでない場所では、ものすごく距離が遠く、
まったく何も伝わらないし、考えてることがまるで違う。
まさにこのような世界を描いてるドラマです。
県警幹部の集まる部屋は、別世界。
震度1000でも、彼らには震度0程度の感覚しかない。
失踪した同僚の警務課長の身を案じる人は誰もいない。
県警幹部が密談する室内のテレビに、震災報道が背景かのように空しく映っている。
悲しい。
震度0 (WOWOWドラマ 2007年)
監督:水谷俊之
出演:上川隆也/國村隼/渡辺いっけい/西村雅彦/余貴美子
私の感想:★★★★☆
原作:横山秀夫 震度0 (朝日文庫 よ 15-1)
しかし県警幹部連中は、大災害や、失踪した不破警務課長のことなど、そっちのけ。
自らの保身、権力争いに走り回るだけ。
震度0。
まずこのタイトルが渋いね。
原作者・横山秀夫さんがどういう意図で、このタイトルにしたのかわかりませんが、
関西に住む私には、このタイトルがものすごい意味が深いなぁ。
現実に震災直後、神戸方面は震度0、地震被害なし、と伝えられてました。
あまりにも被害が、ひどすぎたためです。他の地域の方には、連絡がない、すなわち“神戸方面被害なし”と判断されてしまったわけですね。
被災地では、全壊家屋がいたるところにあって、生き埋めの方が多くいました。
マスコミは、阪神高速道路の倒壊や、長田の火災を流すだけ。
しまいには、もし東京に大地震が起こったら、なんてテレビ番組を流してる始末で、架空の話を一生懸命してアホちゃうか、こっちは現実やで、と思ってしまいましたよ。
被災地とそうでない場所では、ものすごく距離が遠く、
まったく何も伝わらないし、考えてることがまるで違う。
まさにこのような世界を描いてるドラマです。
県警幹部の集まる部屋は、別世界。
震度1000でも、彼らには震度0程度の感覚しかない。
失踪した同僚の警務課長の身を案じる人は誰もいない。
県警幹部が密談する室内のテレビに、震災報道が背景かのように空しく映っている。
悲しい。
震度0 (WOWOWドラマ 2007年)
監督:水谷俊之
出演:上川隆也/國村隼/渡辺いっけい/西村雅彦/余貴美子
私の感想:★★★★☆
原作:横山秀夫 震度0 (朝日文庫 よ 15-1)
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