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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
中国の植物学者の娘たち
2008年07月29日 (火) | 編集 |
中国の植物学者の娘たち

両親を亡くし孤児院で育ったミン。
母を亡くした後、厳格な父親のもとで孤独な暮らしを強いられてきたアン。
孤独な境遇の二人が引かれ合うのに時間はかからなかった・・・

二人の配役がばっちり、綺麗に収まったという感じですかね。
ミン役のミレーヌ・ジャンパノワは、ハーフ。(フランス人の母と中国人の父)
アン役のリー・シャオランは、東洋的な美女。
この映画は中国本土では撮影許可がおりず、ベトナムでの撮影になってます。
中国に異文化の価値観が送り込まれたようなイメージに、なってるかな。

植物学者であるアンの父親は、
がんじがらめの封建的な世界を象徴するような人物で、
決まった時間に決まった事を毎日行い、それがくずれたら文句を言う人です。
植物は手塩にかけ愛し育ているが、
かんじんの娘に対しては、自分の世話係のようにしか扱わない。
このまま延々と続くかのような、父と娘アンの二人の生活が、
ミンの出現により大きくバランスがくずれ始めます。

静寂だった心が大きくざわめき出し、一気にくずれる。

東洋的な湿気を感じさせる植物園。
しかも植物園は、湖の中に立つという設定が情緒をかもし出しています。

閉ざされたかごの中で起こる美しい映像詩のようですね。


『中国の植物学者の娘たち』 
ドラマ
LES FILLES DU BOTANISTE/THE CHINESE BOTANIST'S DAUGHTERS/植物学家的中国女孩
2005年【カナダ/フランス】
監督・脚本:ダイ・シージエ 『小さな中国のお針子』
出演:ミレーヌ・ジャンパノワ/リー・シャオラン/リン・トンフー
私の感想:★★★★☆ 美しい色彩の中で奏でられる幻想的寓話みたいなものかな。
ちなみにヤフー映画評では(★★★☆☆4.16点)でした。
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