観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
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レッドクリフ Part I
2008年11月29日 (土) | 編集 |
レッドクリフ1

趙雲が劉備の子、阿斗を抱き、敵陣をたった一騎で駆け抜けるところからなので、
おー、と、いれこんで観てしまいました。
ちょっと中盤、ラブシーンもあり、長々とした印象もありましたけど。

初めて三国志に触れられる方も楽しく観れます。
陸戦シーンで、待ってました!関羽登場!のように、一人づづ出てきて
ショーのように、バッタバッタと敵を薙ぎ倒していく。
序盤、曹操が関羽をだまって立ち去らせるシーンも挿入されたりしてて、ちょっとエピソードを知ってる方がより感慨深いかなー。

今回の三国志を整理してみると、こうです。

レッドクリフPart1マップ

もともと、
赤壁の戦いは、魏VS呉のお話で、これでは三国志そのものを描けないんです。
登場人物も異常に多いため、スパッと割り切ってますね。
君主である蜀の劉備、呉の孫権は、脇役へ回し、
《魏》曹操《呉》周瑜《蜀》孔明、3人のトライアングルになってます。
関羽・張飛・趙雲の人気キャラをどうするかなんですけど、
周瑜と孔明が手を組むという形で参戦させてます。
女性陣に、絶世の美女と言われる周瑜の妻・小喬を登場させ、
勇ましい孫権の妹・尚香も加えてアレンジ。
全部、赤壁に集めちゃえ、ってのがジョン・ウー流三国志の布陣です。

今回は、大胆にアレンジして、
三国志ワールドを二部構成で観せるエンターティンメントの形。
三国志は、史実がどうこうではなく、強烈な個性をを持つ愛すべきキャラクターが魅力なんだと思います。各キャラにファンがいて、あの場面が良かった、いやこの場面も捨てがたいと言うような思い入れがあるんだろうなぁと思いますが、
この映画は、三国志を知ってる方も知らない方も、楽しんで観な損、というものだと思いますのでショーを楽しむような気持ちで観た方が数倍お得です。

レッドクリフPart1八卦の陣

数多く語り継がれてる三国志ストーリーの中に、周瑜が主役になってるのが、あるのかどうかわからないんですけど、今回、悲願の抜擢のようにクローズアップされたのが、呉の周瑜(トニー・レオン)。
人々に慕われる、もの静かな優しい男像にトニー・レオンがよく似合ってますね。
それを上回って、今回の物語のキーになったなというのが、孔明(金城武)。
涼しげに羽根扇をあおぎ、ひょうひょうとした雰囲気を漂わせながら、笑みを浮かべる孔明が、いいアクセントになっていて、闘いの物語をスムーズにしてるなと感じられました。彼に、策師的な理屈をしゃべらせてないのが、うまくいってるんだと思います。
孔明がこの物語全体を動かしてる影の軍師っぽくなりましたね。
この孔明がいるので、小喬の愛が不要気味に、なっちゃってますよね。ラブシーンが、この映画に水を差してしまってるなーと感じます。

なにより
槍の使い手趙雲、大薙刀の関羽、豪腕の張飛(張飛は扱いがかわいそう)、
彼らがいなければ三国志は始まりません。
もっと活躍して欲しいぐらい。
あっ、関羽出てきた!ってのがすぐにわかるような、いかにもいでたちで登場してくるので、見てるだけで、うれしくなってきますね。

あと、ちょい渋いのがこの映画では出番の少ない呉の孫権。父・兄の後を継ぐ若き君主で、代々仕える重臣との軋轢に苦悩してるんですけど、歯痒さが出てる雰囲気がよかったですね。地味すぎる役回りになってしまってる蜀の劉備とは対称的ですね。

ジョン・ウーが三国志のツボをきっちり押さえて、人物の魅力を前面に、実にうまく、まとめてると思います。繰り返し観たいなーと思うような映画でした。

Part I を観た限りの予想では、かなりオリジナルストーリーによる赤壁の戦いが待っていそうです。Part II は、前半で、女欲しさの戦い・人材不足が強調された曹操にウエイトをもってきて欲しいところですけどね。愛を手入れられない、心で通じ合える仲間もいない、曹操。悪役ならではの悲しみの見せどころはあるか?
Part II が、楽しみです。


◎この人が小喬を演じた台湾のスーパーモデル、リン・チーリン。
脚長くて、顔、小さいですねー。映画版では、なぜか小喬は大活躍。
レッドクリフL


レッドクリフ Part I Red Cliff(赤壁/Chi bi)2008年【米・中・日・台湾・韓】
アクション
監督/脚本:ジョン・ウー
出演:周瑜(トニー・レオン)/諸葛孔明(金城武)/曹操(チャン・フォンイー)/孫権(チャン・チェン)/小喬(リン・チーリン)/劉備(ユウ・ヨン)/関羽(バーサンジャプ)/張飛(ザン・ジンシェン)/趙雲(フー・ジュン)/尚香(ヴィッキー・チャオ)/甘興(中村獅童)
私の感想 ★★★★☆


レッドクリフII予告
前売券に“三国志キューピー”ついてますよ、ついに趙ピーも出るみたい。
◎劇場前売特典「レッドクリフ Part2」以下レッドクリフ公式サイトより引用
11月1日から“必勝孔ピー”を皮切りに、新たに趙雲バージョン、孫権バージョンも加えて“三国志キューピー”が登場!先着で各5000個限定の特典となります。
・第一弾(11月1日~):必勝孔ピー
・第二弾(12月1日~):「三国志」“パワー”カード
<周瑜、孔明、小喬、曹操、孫権>(ポストカード5枚セット)
・第三弾(1月30日~):周ピー Part2、趙ピー
・第四弾(3月14日~):曹ピー Part2、孫ピー


<追記>Part II は4月10日(金)より公開!キューピー情報の記事はこちら→
<追記>第三弾の趙ピー、周ピー、ゲットしました!こちら→
<追記>3月11日DVD発売開始!
レッドクリフ Part I スタンダード・エディション [DVD]
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三国志 (1) (潮漫画文庫)三国志 (1) (潮漫画文庫)
横山 光輝

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最初に手にとったのが、この横山さんの漫画。第一巻が感動的に描かれてて、三国志に嵌まってしまいました。たいへんわかりやすいので、誰にでもおすすめできます。

※漫画では (11) 孔明の出ロ(12)孔明の大論陣(13)赤壁の戦い

三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)三国志〈1〉 (吉川英治歴史時代文庫)
吉川 英治

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漫画の次にさらに詳しく読んでみたのが、吉川英治版。多くの方が読んでいる三国志のスタンダード。ただ、長いので読むのには気合い、いりますぞ。


続き→レッドクリフPart II ―未来への最終決戦― 鑑賞しました。
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デス・レース2000年
2008年11月28日 (金) | 編集 |
西暦2000年。世界人口の増加に伴い、画期的なスポーツが考案された。その名は“デス・レース”。時速240キロ以上のスピードで全米を横断、行き交う人を轢き殺し、それが得点となる。この死のレースのTV中継は世界中を虜にしていた。

全米を横断しながら、人をひき殺す得点を競い合うレース。
なんと不謹慎な、けしからんと言われそうな映画だ。
同じような近未来ゲームの部類では、『ローラーボール』(1975年)『バトルランナー』(1987年)のような作品があるかと思う。

かなり、アホアホな映画で、
チキチキマシン猛レースのようなエントリーマシンが走る映画です。

デスレース2000年

エントリーマシンは、
●『雄牛号』ドライバーは、巨乳美女カラミティ・ジェーン。
●『誘導爆弾号』ナチス女マチルダが操るドイツ戦車的車両。
●『ライオン号』ローマイメージ?ネロ・ザ・ヒーローが搭乗。
●『ピースメーカー号』マシンガン・ジョー(シルベスタ・スタローン)が操る。
●『モンスター号』伝説の王者フランケンのマシーン。謎の美女アニーがナビ。
日本の特撮ヒーローものに出てきそうなマシーンで、
かわいらしいデザインですね。

とんでもない映画かと思いきや、
体制批判のブラックユーモア作品で、なかなか面白いですよ。

『デス・レース2000年』 Death Race 2000 1975年【米】
アクション
監督:ポール・バーテル
出演:デヴィッド・キャラダイン(フランケンシュタイン)
   シルベスタ・スタローン(マシンガン・ジョー・ヴィターボ)
私の感想:★★★☆☆ スタローンの役は、魅力なかったなぁ。

地球の静止する日
2008年11月26日 (水) | 編集 |
“人類が滅亡すれば、地球は生き残れる”
キアヌ・リーブス主演でリメイクされる『地球が静止する日』のオリジナル版。

地球が静止する日1

隣人としてぜひ伝えておきたいことがある、これはあなた方自身の問題だ、とスペースシップに乗った異星人クラートゥと守護神ロボット・ゴートが、地球に降り立つ話です。

最近のコテコテしてたり、チカチカ光ってたりするものを見慣れてると、
つるんとした継ぎ目のないスペースシップが、かえって、
スマートで知的な印象に見えますね。
守護神ロボットも着ぐるみなんだけど、丸みのあるフォルムがかわいらしい。
宇宙人も特殊メークなしで俳優が私は宇宙人である、と言うだけだ。
そうなんだけど、このお話は面白い。
異星人の彼はいったい何を伝えようとしてるのか?
最初に問いかけをドンと見せて、その謎をサスペンスタッチで追いかけていくストーリー。普通の紳士に見える異星人クラトゥに対し、未亡人ヘレンは好感を持つが、時々見せる彼の怪しげな行動に胸騒ぎのようなものを感じていきます。それと並行して、まとまらない世界各国、異星人を追う政府の姿が描かれていき、観てるうちに、なんとなく、この本編の内容自体がクラトゥの伝えたいことなのかな、ということが、ゆっくりわかってきます。この作り方に感心しました。
昔の作品は、映画を通じて訴えたい、描きたいものが、しっかりしてるなーと感じますね。

※メモしておきたい言葉
クラトゥがゴートに命令する時に使う言葉「クラトゥ・バラタ・ニクト」
(誰の命令でも訊くのかな?という不思議な呪文)


地球が静止する日2

今回のリメイクは、
あれから60年近く経た地球に再び、
あの異星人がやって来た。とも言えそうですね。
彼の目には、現在の地球はどう見えるんでしょう。
最終警告をつきつけに来るのかな。
あれだけ言うといたのに、この60年なにやっとったんや、とお叱りを受けそうだ。
映画公開が楽しみですね。[2008/12/19公開予定]

『地球の静止する日』 The Day The Earth Stood Still 1951年【米】
SF
監督:ロバート・ワイズ 「サウンド・オブ・ミュージック」
出演:マイケル・レニー(男優)クラトゥ
   パトリシア・ニール(女優)未亡人ヘレン・ベンソン
原作:ハリー・ベイツ「来訪者」/「主人への告別」(創元SF文庫)
地球の静止する日 (角川文庫)
地球の静止する日―SF映画原作傑作選 (創元SF文庫)
私の感想:★★★★☆ 
観てよかったです。こんな名作があるとは知りませんでした。


と、いうことで、リメイク版を楽しみに観に行ったのですが、これが、( ̄ロ ̄lll)
→リメイク版『地球が静止する日』の感想はこちらへ


あと、この映画観て、びっくりしたこと。
異星人クラートゥと守護神ロボット・ゴートの設定。
横山光輝さんの漫画『マーズ』は、おそらく、この小説・映画に影響を受けているんだろうなと思う。横山さんの漫画にもマーズ少年と守護神ロボット・ガイアーが同じ設定で登場する。この作品の原点的なものが見れて、ちょっと感激でした。

マーズ』 横山光輝
海底火山の噴火により突然隆起した島で謎の少年が発見された。この少年はマーズと呼ばれ、太古の昔に到来した異星人が残したものであるということがわかってくる。この少年は、いったい何者なのか?異星人の目的とは?メッセージ性の強い作品。

L change the WorLd
2008年11月24日 (月) | 編集 |
L2

あまり面白くなさそうな噂なので、観てなかったんですが、
ふと、観てみようとレンタルしてみました。

今回の“L”は、殺人ウイルスに関わる事件解決に奔走します。
“L”の違う魅力を出すことだけに力を注いだので、ストーリーは、メタメタ。

監督もかなりふざけてるような。
鶴見辰吾扮するウイルス学者が、ウイルスに犯され死んでいくシーンを
これでもかと延々と撮ってますね。
一度倒れて視界から消えた後、ガラス越しに突然、顏が現れるシーンで
ホラーかいな、とツッコミをいれたくなりました。
シーンとして面白ければ良しという映画だと思います。

どちらかというと、福田麻由子演じる真希が、物語を進める主人公みたいになっていて、屋上でみんなで食事したり、自転車に乗ったり、全力で走ったり、“松山ケンイチ=L”の行動の面白さを見せるのがこの映画の目的みたいです。

松山ケンイチが演じる“L”というキャラクターの面白さはかなり出てたし、
原作の、へ理屈合戦もどうかとは思うので、
理屈じゃない世界もありかなと思います。
ただ、テレビ2時間スペシャル放送で、いいような内容ですね。

『L change the WorLd』 2007年【日】
アクション
監督:中田秀夫 『ザ・リング2』『仄暗い水の底から』
出演:松山ケンイチ/福田麻由子/工藤夕貴/鶴見辰吾/高嶋政伸
私の感想:★★☆☆☆

深呼吸の必要
2008年11月21日 (金) | 編集 |
深呼吸の必要2

さとうきびをただ刈り続ける映画だ。
都会からアルバイトで集まった若者たち。

ここでは、時間の流れと空気が違う。
どこから来たとか、なぜ、ここへ来たとか、
言いたくないことは言わなくてもいいし、詮索もされない。
家のおじい、おばあの、おおらかさに包まれて、
今、がんばって作業してる自分が居るだけなのだ。

登場人物の背景が、少し見える場面はあるが、深くは語られない。
そのあたりが、たんたんとしていて、気持ちいい。

個人的には、へんな演出はもっと省いてもくれてもよかったかなと思う。
きび刈り作業の動きがどれぐらい変わっていくものかなという興味もあったのだが、
あまりそのへんは意識され制作されてるわけではなかったようだ。
余分な力がはいらず、自然にな動きで刈り取っていくのを見てるのも
すがすがしいものがあると思ったんだけど。

若者たちは、ここで、いったん立ち止まり、大きく深呼吸をして帰っていった。
何かをつかんだのか、気持ちが切り替わったのか、
そんなことはわからない。
若者たちの、笑顔がここにあった。


『深呼吸の必要』 2004年【日】
青春
監督:篠原哲雄 「はつ恋」「月とキャベツ」
脚本:長谷川康夫
出演:香里奈/谷原章介/成宮寛貴/金子さやか/久遠さやか/長澤まさみ/大森南朋/上地雄輔
私の感想:★★★☆☆
詩人・長田弘が物した『深呼吸の必要』という名の詩集。そのタイトルとの出会いが、この映画の全ての始まりだった。「ちゅらさん」シリーズの脚本家・岡田惠和が企画。小林武史の音楽にのせて、宮古島、沖永良部島の大自然を繊細かつ骨太に切り取り、7人の若き俳優達の""息づかい""をスクリーンにぶつける。

ヴェラ・ドレイク
2008年11月20日 (木) | 編集 |
ヴェラ・ドレイク

1950年のイギリス。
ささやかだが幸せに暮らす世話好きなおばちゃん主婦・ヴェラ。
彼女は、望まない妊娠をして困っている貧しい女性のために、
当時、法律違反とされていた堕胎の手助けをしていたのです。

登場人物に、ほんと無駄がない。
隙がなく、作り上げられてる、といった感じの作品だと思う。

その場面に必要であろう人物が出てきて、その場面に、ふさわしいセリフを語る。
練り上げられたシーンを積み重ねていくことで、
観てる人の心に何かが映し出されていきますね。
観てて、登場人物に近すぎもしないし、遠すぎもしない、適度な距離感を保って、
作品を見守れる、そんなイメージがした。

彼女は、娘の婚約祝いとクリスマスをかねたお祝いの日に、
事情聴衆のため警察へ連行される。
紳士的な態度で取り調べを進める警部、
その横で、いかにも事務的に手っ取り早く済ましたがってるような若手刑事、
落ち着かないヴェラをフォローする女性警察官。
警察側の3人がうまく配置されている。
取り調べ時の、イメルダ・スタウントン=ヴェラの演技が素晴らしい。
感情を前面に泣き崩れてしまっては、だめなわけで、
彼女は、娘さんたちが困ってるのを聞いてなんとか助けてあげてようと思っていただけで、違法だということは十分わかっている。でも、このようなことになってしまい、家に残された家族のことを考えると、もうそれが気掛かりでたまらない。という複雑な心境のようです。
この当惑した表情がなんともいえない。


『ヴェラ・ドレイク』 Vera Drake 2004年【英・仏・ニュージーランド】
ドラマ
監督:マイク・リー 『秘密と嘘』
出演:イメルダ・スタウントン(女優)ヴェラ・ドレイク
   リチャード・グラハム(男優)ジョージ
   エディ・マーサン(男優)レジー
   フィリップ・デイヴィス(男優)スタン
   サリー・ホーキンス(女優) スーザン
私の感想:★★★★★ たいへん計算された演出が見事です。
ちなみにヤフー映画評では(★★★★☆4.22点)でした。
2004年ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞・主演女優賞のダブル受賞

ブラックブック
2008年11月19日 (水) | 編集 |
ブラックブック

“苦しみに終わりはないの?”
すべてを巻き込んで、時代は彼女を翻弄していく。

暗く重い物語にもなろうかという内容なのですが、『氷の微笑』『ショーガール』のポール・ヴァーホーヴェン監督にかかると、つらい物語になりません。二転三転のエンターティンメント・サスペンス
いったい誰が敵で、誰が味方なのか、最後までわからない展開を見せます。

ここで、タイトルにあるブラックブックは何かというと。
第二次世界大戦ナチス占領下のもと、オランダの裏切者と協力者のリストが載っていたといわれている黒い手帳のことです。ですから、この物語は、オランダレジスタンスの暗い部分に切り込みをも入れていきます。ナチスも醜悪に描かれてるし、レジスタンスの連中も勝手な奴等の集まりとして私利私欲的な部分が描かれています。戦争の悲しみでなく、人間の汚らしさみたいなものを表現したいみたいですね。

そんな過激なストーリーのヒロインがカリス・ファン・ハウテン。ポール・ヴァーホーヴェン監督なので、ヌードシーンもあるし、えげつなというシーンもありますよ。彼女の体当たり演技が力強く、いやらしいシーンでも健全なお色気という感じですね。それ以上にお話の展開が波乱に富んでます。

ラストシーンが、暗雲漂うような場面で終わっていきます。
ドキドキの本編を観せ、最後、まじめに締めていくという、面白い作りになっていると思います。


『ブラックブック』 Black Book 2006年【和蘭・独・英・ベルギー】
サスペンス
監督:ポール・ヴァーホーヴェン 『氷の微笑』『ロボコップ』
出演:カリス・ファン・ハウテン(女優)エリス
   セバスチャン・コッホ(男優)ムンチェ
   トム・ホフマン(男優)ハンス
脚本:ジェラルド・ソエトマン/ポール・ヴァーホーヴェン
私の感想:★★★☆☆ 

スマイル 聖夜の奇跡
2008年11月18日 (火) | 編集 |
スマイル聖夜の奇跡

企画・原作・脚本・監督=陣内孝則。
多くの方の感想が、まったく期待してなかったけど、意外と良かった、だそうな。
これが、この映画の素直な感想だと思う。

ちょっとずるいですけどね。
こどもアイスホッケーチームのお話にしてるから。
こどもと動物ものには、誰も勝てないもん。
木村拓哉が、アイスホッケー選手になってもしらじらしいけど、
こどもチームは素直にがんばれーっという気持ちにさせてしまうんですね。
“がんばれベアーズ”なんかもそうですな。
子役を使わず、アイスホッケーができる普通の子供たちを集めて撮ってるのは面白い。

弱小チームが勝ち続ける動機づけが、いいですよね。
少年たちのマドンナであるフィギュアスケートの美少女が白血病に倒れてしまう。
その少女を励まそうという気持ちが、弱小少年チームをひとつにしていくんですね。
自分たちが勝つことによって、少女も病気にうち勝てる、
それを信じて戦い続ける少年たちの姿に熱くなります。
それぞれの少年たちの家族のエピソードも入れ、
盛り込みすぎかなーをなんとか、うまくまとめてありました。

でも、アイスホッケーって、やっぱりかっこいいと思うわ。
スティックで氷を叩く音が気持ちいいですね。

『スマイル 聖夜の奇跡』  2007年【日】
青春
監督・脚本:陣内孝則
出演:森山未來(佐野修平)/加藤ローサ(山口静華)/綿貫智基(昌也)/岡本杏
里(礼奈)/坂口憲二(現代の昌也)
感想:★★★☆☆ 
子供、スポーツ、白血病、いかにも無難じゃー。クリスマスにどうぞ。

フリーダ
2008年11月16日 (日) | 編集 |
“出口が幸せに満ちてるといい、私は戻りたくない” フリーダ

フリーダ1

彼女の絵は
辛辣でやさしく、鉄のように硬く、蝶の羽のように繊細だ。
笑顔の愛らしさ、残酷をも持つ、
人生の苦味を
おそらく女性では彼女だけだろう、
これほどの苦悩の詩を・・・

フリーダの夫、ディエゴが劇中で、彼女のことを語る言葉だ。

1907年にメキシコに生まれたフリーダは、18歳の時に遭った事故で瀕死の重傷を負うが、奇跡的に一命を取り止める。ベッドに拘束されている間に出会った絵画に生きる情熱を注ぎ込むようになるフリーダ。やがて歩けるようになった彼女は、高名な壁画家ディエゴ・リベラと愛し合うが、それは喜びと苦痛を伴う日々の連続だった…。
続き眉と薄い口髭で知られるメキシコ人女流画家の生涯は激しすぎる。彼女の描く絵画は、グロテスクでシュールだが、何とも魅力的で、そのパワーの源となったのが自身の壮絶な生き様だ。不実の夫、流産、事故の後遺症。それら全てを創作活動の糧とする。メキシコ人女優サルマ・ハエックが8年間構想を練り、情熱を注ぎ込んで完成させたもので、波乱に満ちた47年の人生は、短いが強い輝きを放っている。


この作品は、フリーダの生涯を描いた映画なのですが、
監督さんが『ライオンキング』の演出を手がけたジュリー・テイモアで、
彼女の感じるフリーダを、表現しているイメージで仕上がっています。
ジュリー・テイモア
フリーダの絵から実写の役者さんが登場したり、コラージュ風アニメが出てきたりと、画面づくりが観てて楽しい。情熱的なラテン音楽と鮮やかな色彩で、一人の女性の生き様を伝えています。
その分、彼女の肉体からくる痛々しさや政治的な考えが出にくいかなーと思いますが、
フリーダの魅力は、十分うまく伝わってると思います。
サルマ・ハエックが、フリーダに、なりきっての熱演です。

『フリーダ』 Frida 2002年【米】
伝記
監督:ジュリー・テイモア
出演:サルマ・ハエック(女優)フリーダ・カーロ
   アルフレッド・モリーナ(男優)ディエゴ・リベラ
私の感想:★★★★☆ 鮮やかな画面が美しい。
ちなみにヤフー映画評では(★★★★☆4.13点)でした。

フリーダのことを知るのに『フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像』を読んでみたのですが、この本はなかなか役に立ちました。これ1冊しか読んでないですけどね。学術的でないのがいい。フリーダに興味を持った著者が、旅をしていくエッセイで、わかりやすいのだ。
フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像 (中公文庫)フリーダ・カーロ―引き裂かれた自画像 (中公文庫)
(1999/02)
堀尾 真紀子

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その名にちなんで
2008年11月14日 (金) | 編集 |
あなたの名前に由来があるように、
彼らの名前の物語がここにある。

その名にちなんで
劇中に出てくる、ほのぼのした一枚の写真。
初めての子供ゴーゴリの生まれたことを
祖国インドの実家に知らせるため、撮られた一枚だ。
お父さん、顔がかたい、もっと笑って笑ってと言われたのかな。お父さんの体がちょっと傾いてるのがおかしく、それに比べ、我が子を腕に抱くお母さんは、余裕のような、どっしりとした安心のある微笑みだ。無頓着に撮ったような背景から、もう少し場所を選んで撮ればよかったのに、ということも思ってしまう。
それぞれの家族にいろんな物語があるように、
このアメリカに暮らすインド人家族にも、いろんな物語がある。
これは、そんな彼らの物語・・・

静かな落ちつきのある夫妻の姿が、なかなかよい。
渡米後の苦労するシーンは、あまり描かれませんが、様々なことに戸惑いながら歩んできた二人だからこそ、こういう雰囲気なのかなーと感じさせます。
子供たちは、アメリカで生まれ育ったので、まったく自分たちとは違う価値観を持っています。息子ゴーゴリが、名前を変えたいと言い出した時も、父アショケは、子供の意思を尊重します。たぶん、インド在住であれば、何を言うとるか、と一喝されるとこでしょうが、ここは、アメリカ、自分の意見・主張をはっきり言えなければ、ここでは生きにくいというということを感じてるから、反対しないんやろうなと思います。子供のことを考えた静かな愛情に感じます。
妻アシマも、アメリカ的な子供たちの行動・態度に戸惑いを感じるんですが、夫アショケと同じく、静かに優しく子供たちを見守ります。民族衣装をよくまとっているのは、自分たちの伝統文化というものを大切にしてる姿勢なんだろうと思います。アシマ=タブーさんは、きれいな女優さんで、衣装がたいへんよく似合ってました。

息子ゴーゴリは、かなり象徴的な二人の女性と出会っていきます。一人は、自己主張の強い米国のようなマクシーン、欧州にあこがれ自分の文化を捨ててしまったようなモウシュミ。彼女たちとの出会いと別れも含め、ゴーゴリは、父の人生、子供たちへ伝えたかったことを知らずのうちに感じていくことになります。この映画は、両親の歩んできた確かな人生があり、その上に子供たちの人生も成り立っていくんだ、というようなことを言ってるように思います。

原作は、ピュリツァー賞を受賞したジュンパ・ラヒリ。監督は、デビュー作『サラーム・ボンベイ!』でカンヌ映画祭のカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞し、『モンスーン・ウェディング』でヴェネチア映画祭金獅子賞に輝いたミーラー・ナーイルです。


『その名にちなんで』 The Namesake 2006年【米・インド】
ドラマ
監督:ミーラー・ナーイル
原作:ジュンパ・ラヒリ その名にちなんで (新潮文庫 ラ 16-2)
出演:カル・ペン(ゴーゴリ)/イルファン・カーン(父アショケ)/タブー(母アシマ)/ジャシンダ・バレット(恋人マクシーン)/ズレイカ・ロビンンソン(妻モウシュミ)
私の感想:★★★★☆

題名のない子守唄
2008年11月13日 (木) | 編集 |
題名のない子守唄

題名のない○○○、そんなTV番組があったような。
まぎらわしいタイトルですが、この作品はミステリーサスペンスです。
ある女が、北イタリアのトリエステにやってくるところから物語は始まります。

街でアパートを借り、働き始めた彼女だが、どうも行動が、いぶかしげで、何か怪しい雰囲気だ。時々、頭をよぎるフラッシュバックが痛々しく、つらい過去を背負ってるのだろううなということが感じられる。
彼女の目的は、なんなのだろうか。
やがて家政婦としてある家に通い始めた時に、その目的が見え始める。
この家の一人娘テアに向けられるまなざしが、普段の彼女のものと違うからだ。

エンニオ・モリコーネの音楽に載せて、少しづつミステリーの謎がわかってくる。話が落ち着きかけたと思ったら、はらはらするスリリングなシーンを加えるので、最後まで観てて飽きないですね。つらーく悲しい方向へ流れてきたところで、ぐいっと舵を切り直すようにサスペンスに戻すイメージです。
悲しいストーリーですけど、観せる映画づくりになってると思います。

(以下、ネタばれ)

“題名のない子守唄”というタイトルが、なんだか悲しいですね。
母として子守唄を唄ってあげられなかったイレーナですが、あの唄を唄ってあげた時の気持ちは伝わっていた、というようなラストが、ほっとさせてくれます。


『題名のない子守唄』
The Unknown Woman(La Sconosciuta) 2006年【伊】 
サスペンス
監督/脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ 『ニュー・シネマ・パラダイス』
出演:クセニヤ・ラパポルト(女優) イレーナ
   クララ・ドッセーナ(女優) 娘テア
   クラウディア・ジェリーニ(女優) アダケル夫人
音楽:エンニオ・モリコーネ
私の感想:★★★★☆ 
ちなみにヤフー映画評では(★★★★☆4.04点)でした。

幻影師アイゼンハイム
2008年11月10日 (月) | 編集 |
幻影師アイゼンハイム1

(今回は、ネタバレ的にお話します。)

あざやかでしたな。

魔術で美女が胴切りでまっぷたつというのがありますよね。
でも誰も死んだなんて思っちゃいない。
おそらく、この映画を観てる方の多くは、途中で匂わせてる場面から、
最後はこうなるんだろうなを予想しながら観てるんじゃないかなと思う。
私もそう。予定どおりのカードを、もろに引かされたみたいだ。
そもそも、
マジックに種があるのは承知で観てるわけで、
それを、いかに、楽しませ、驚かしてくれるかのへの期待があるのだ。

それにしても、こんな大掛かりな仕掛けだとは思いませんでした。
すべてが幻影。すべてが幻影師の手の内。
彼の手にかかれば、人まで小道具の一種だ。
どこからマジックに、はいってたかも、わからない。

ここまで、すごいイリュージョンをみせられると、
拍手するしかないって感じですね。

『幻影師アイゼンハイム』 The Illusionist 2006年【米・チェコ】
サスペンス
監督脚本:ニール・バーガー
出演:エドワード・ノートン(男優)幻影師アイゼンハイム
   ポール・ジアマッティ(男優)警部ウール
   ジェシカ・ビール(女優)公爵令嬢ソフィー
★★★★☆ ブラボー。

ミスト
2008年11月08日 (土) | 編集 |
ミスト

約束してくれる?
とても大事な約束をして欲しいの。
絶対に破らないって約束して。
僕を怪物に殺させないで。
絶対に何があっても。

霧という名の恐怖に取り囲まれた時。人を動かすものは、何だろう。

スティーヴン・キングの小説の多くは、田舎町が舞台となるんですが、本作は、田舎のスーパーマーケットで、霧に閉じこめられてしまった人々の恐怖を描きます。
都会の店のようなまったく見知らぬ客どうしではない。顏見知りのお客さんや従業員、そんな環境下で起こるから恐ろしいのです。
まったく外部の状況がわからない中、各人の性格がはっきり出てきて、自分の理屈しか信じようとしない弁護士、いかにも田舎町の労働者っぽいおっさん、とりわけ、マーシャ・ゲイ・ハーデン扮するミセス・カーモディが、増長していきます。きっと普段から、神の啓示を説き続ける少し頭のおかしそうな女性と思われてる人なんでしょう。それにもかかわらず、ミセス・カーモディの口走ることにみんなが、なびきだし、ひしとみんなが、かたまり始めます。
人は、正しい正しくないでなく、何かによりどころを求めてしまうものだろうなと思います。

(以下、ネタばれ)

最後、車に乗る組み合わせが、お父さん・お母さん・子供、おじいさん・おばあさんで、この構成が、すごく意味深ですね。疑似的な家族の象徴で、その家族が崩壊した時、何事もなかったかのように霧が晴れてきます。なんともいえないラストで、まるで、この家族が、試されたかのような。あの雄大に歩く化物の姿は、何だったんだろうか?霧の中、ゆったりと歩く化物の姿は、神々しさもありました。


『ミスト』 The Mist 2007年【米】
ホラー
監督:フランク・ダラボン 『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』
出演:トーマス・ジェーン(男優)デヴィッド・ドレイトン
   ローリー・ホールデン(女優)アマンダ
   マーシャ・ゲイ・ハーデン(女優)ミセス・カーモディ
私の感想:★★★★☆ 

原作:スティーヴン・キング 闇の展覧会 霧 (ハヤカワ文庫NV)

薬指の標本
2008年11月07日 (金) | 編集 |
不思議な世界に、からめとられていってしまう映画。

“彼らが遠ざけたい品物だからだ”“
”だから封じ込める”
“持ち主は品物の思い出から開放される”


薬指の標本1

標本技術士は言う。ある少女の依頼によるキノコの標本を見ながら。

家が火事になり、父と母と弟を失った少女は、
焼け跡に生えているキノコを見つける。
少女は、そのキノコを標本にしたいと考える。
燃えてなくなったものを、キノコと一緒に閉じこめてしまいたかったのだ。

胸の奥にあるものを永遠に預かってあげる。
そういう不思議な標本を作るラボに務めることになったイリスという女性の物語。
まず、この標本づくりという不思議な職業に幻惑されてしまいました。
小川洋子さんの小説自体が、美しい言葉によって、引き込まれていく感覚があるんですね。次第に、その世界にいることが、心地良くなってきてしまい抜け出したくなくなってしまうようなストーリーなんです。
自然光で撮ったという建物の描写とそこに漂う空気感。主演のオルガ・キュリレンコが、あやうい美しさを醸し出していて、不安定な気持ちよさがありました。小川洋子の小説とフランス映画がたいへんマッチしてるなーと思います。日本人俳優と日本ロケでは、この空気感は出せなかったでしょうね。

(以下、ネタばれ)

やがて、ラボに務める彼女は、標本技術士より、靴をプレゼントされる。
いついかなる時も、この靴を、履いていて欲しいと彼は言う。

靴磨きのおじさんに、私は、もうこの靴をもう脱ぐつもりはないと答え、
標本室のドアの向こうに靴を脱ぎ、消えていく・・・

あとで、この映画を振り返って、
最後の場面と、最初のサイダー瓶の薬指のイメージがダブる感じがする。
ゆっくり沈んだ薬指の先っぽが、サイダー瓶の底で眠っていくような。
ぷくぷくという音が気持ち良さそうに。

彼女は、自由になったということでしょうか。

薬指の標本2

『薬指の標本』 L' Annulaire 2004年【仏・独・英】 
ドラマ
監督:ディアーヌ・ベルトラン
出演:オルガ・キュリレンコ(女優)イリス
   マルク・バルベ(男優)標本技術士
私の感想:★★★★☆ 
『博士の愛した数式』の原作者としても知られる芥川賞作家の小川洋子による同名小説を、フランス人女性監督のディアーヌ・ベルトランが映画化。主演はウクライナ出身のモデル、オルガ・キュリレンコ。ヴァンクリーフ&アーペルなど、一流ブランドの広告を飾ったこともある彼女の美しさと、幻想的だが人間の心理を突いた物語に注目したい。

原作:小川洋子 薬指の標本 (新潮文庫)
小説・映画ともに不思議。

クローン
2008年11月05日 (水) | 編集 |
未来版・逃亡者といえばわかりやすいかと。
捜すのは、片腕の男ではなく、自分自身の証明だ。

クローン

西暦2079年。地球は異星人との抗戦状態にあった。
ある日、あなたは、人間ではない、
異星人に感情、記憶、ありとあらゆるものを写し取られたコピーだ。
と、当局に、引っ張られるんです。

当局担当者が言うには、
完全なコピーなので、見破る方法はない。
敵異星人の極秘リストに、自分の名前が乗っていたという理由だけらしい。
さあ、あらいざらい吐け、といわれても、
本人には、まったく自覚はないので、白状しようもないのだ。

当局のハサウェイ少佐は、
“彼の記憶、感覚、知識すべて盗んだつもりだろうが。”
“取りこぼしがひとつある。分かるか。”
“それは魂だ。”
と、宗教めいたことで迫ってくる。
魔女狩りみたいなものですな。勝手に決めつけてくるだけです。
敵側コピーとして処分されそうになるところを、危機一髪で脱出。
逃亡者となり、当局に追われることになります。


はたして、自分は本人なのか、コピーなのか、
う~ん、完全なコピーだとしたら、コピーであれ本人なんですけどね。
オリジナルとコピー、どっちも人間じゃないのかという矛盾もあるわけです。
ほんとうに、私は私なんだろうか?私の証明って、いったい何なんだろう?
原作は、フィリップ・K・ディックで、面白いです。

クローン Impostor 2001年【米】
SF
監督:ゲイリー・フレダー
出演:ゲイリー・シニーズ(スペンサー・オーラム)
   マデリーン・ストー(マヤ・オーラム)
   ヴィンセント・ドノフリオ(ハサウェイ少佐)
★★★☆☆
原作:フィリップ・K・ディック「にせもの」
ディック傑作集〈1〉パーキー・パットの日々 (ハヤカワ文庫SF)

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スキャナー・ダークリー
NEXT-ネクスト-

NEXT-ネクスト-
2008年11月04日 (火) | 編集 |
ネクスト

ラスベガスでマジシャンをしているクリス(ニコラス・ケイジ)は、2分先の未来を予知する能力を隠し持っていた。その能力に気づいたFBIのカリー(ジュリアン・ムーア)は核テロ対策にクリスを利用しようとたくらむ。

2分間先の未来が見える男。
はて、わずかな先の未来をどう活かしたらいいんだろう。
あっ、それを考えているうちに2分、経ってしまいそう。

この映画は、2分先の未来をどう活かすのか、のアイデアが勝負と思います。
その点では、期待どうり、かなりスリリングに見せてくれている。
女性に声をかけるシュレーションに使ったり、
カジノ警備員の動く先を見て、うまく逃げまわったり、
敵スナイパーの弾丸をもよけることも、やってのけます。

今、映ってる映像が、2分先の未来イメージで、実は現実じゃなかった、という具合に画面でも騙してくるので、なかなか面白い。2分先の未来、さらに2分先と分身の術のように別れてシュミレーションしていく映像も、なるほどなぁ~と思った。

最後、えーっ、と驚く展開ですけど、うらぶれたマジシャンを主人公にして、うまく作ってあるんじゃないかな。ニコラス・ケイジって、うさんくさそうな感じのイメージだし。いいかげんな最後も、まあ、ええかと思えるような気もする。


『NEXT-ネクスト-』 Next 2007年【米】
SF
監督:リー・タマホリ
出演:ニコラス・ケイジ(クリス・ジョンソン)
   ジュリアン・ムーア(カリー・フェリス)
   ジェシカ・ビール(リズ・クーパー)
私の感想:★★★☆☆ 
原作:フィリップ・K・ディック 
   ゴールデン・マン (ハヤカワ文庫 SF テ 1-18 ディック傑作集)

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スリザー
2008年11月03日 (月) | 編集 |
Slither=ずるずるすべる、のこと。
なので、気色悪いナメクジのような軟体系生物が登場しますよ。
う~~、気持ち悪そう、と思って観たけど、

スリザー02

いろんな作品のエッセンスを散りばめたオマージュ?のような・・・
わざとだと思うけど、笑う場面ありの懐かしい香りのする映画でした。
ねばっーとした謎の宇宙生命体、
ヒロインは金髪美女、
となるといかにもな感じでしょ。

ヒロイン金髪美女スターラが、あわてて警察署長に電話で連絡しようとする。
相手がなかなか出ないので、彼女は、せわしく部屋をいったりきたり。
彼女の通り過ぎた背景の窓に、人の顔が突然映る。
こういうドキッとする撮り方は、ホラー映画でよくありますよね。
そういった風情を楽しむ映画です。

スリザー3
お約束のように、お色気シーンもあったりします。

痛々しいものとかグロいものとかより安心して観れますけど、
作品として、SFあり、ゾンビあり、あげくのはてのは愛情ありで、
全然まとめようという気はないんだろうなーと思う映画です。

スリザー

スリザー Slither 2006年【米・カナダ】
ホラー
監督/脚本:ジェームズ・ガン 『ドーン・オブ・ザ・デッド』
出演:ネイサン・フィリオン(男優)ビル・パーディ
   エリザベス・バンクス(女優)スターラ・グラント
   マイケル・ルーカー(男優)グラント・グラント
★★★☆☆ 

コブラ ザ・サイコガン Vol.1
2008年11月02日 (日) | 編集 |
コブラ ザ・サイコガン Vol.1

コブラの新作。
原作もコンピューターで着色など、かなり原作の描き方も変わってきているので、その流れを受けての作品っぽい作りです。今回は、原作者、寺沢武一先生の監督・脚本・絵コンテで、美しく描くということに力を入れ過ぎてるせいなのか、コブラのキャラが気取った印象で、ちょっと違和感がありました。オープニングの歌もあまりパッとしなかったです。ただ、文句言いながらも『コブラ』、好きなのでVol.2も観ちゃうと思います。ハイ。

『COBRA THE ANIMATION コブラ ザ・サイコガン Vol.1』
アニメ
監督・脚本・絵コンテ:寺沢武一
アニメーション監督・演出:前島健一
キャラクターデザイン・総作画監督:清水恵蔵
出演:野沢那智(コブラ)/榊原良子(レディ)
★★★☆☆
率直な感想でいくと、作画の美しさにこだわり、こじんまりしちゃった印象。


寺沢武一作品では『ゴクウ』のアニメ版『MIDNIGHT EYE ゴクウ』が名作だと思います。『ブレードランナー』みたいなものを意識した時代の作品だと思いますが『妖獣都市』の川尻善昭監督の演出が妖しげでしびれます。
世界中のコンピューターと直結可能の左目を持つ男、私立探偵ゴクウ。軍事衛星侵入などあらゆることが可能な彼の目には、女の嘘まで、あらゆる現実が見えてしまいます。最後のシーンが決まって、葛城ユキ「Fighting in the Danger」のかかるエンディングがすごくかっこいい。

MIDNIGHT EYE ゴクウ コンプリートDVDMIDNIGHT EYE ゴクウ コンプリートDVD
(2008/04/21)
ゴクウ役の声優松田重治の声がいい。

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