2009年03月29日 (日) | 編集 |

ウォッチメン?
何、それ?
というとこですけど、
要は、超人過激団体で、一時、政府にも重宝されたが、その活動がいきすぎたため多くの市民からの反発を買い、活動を休止、解散したグループ。
1977年には政府が、ヒーロー活動禁止令を制定している。
1985年、米ソの衝突の終末時計が動き出す中、
元ウォッチメンの一人、通称“コメディアン”が、何者かに殺されるところから、
お話は、スタートする。
300号室だったね (^O^)!
原作コミックはよく知らないけど、なんとなく、こういう話。
ヒーローものと見ずに、自分なりの解釈で、楽しむがいいのかな。
ケネディ暗殺事件、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界で起きた数々の事件に関わってきたというので、社会風刺の効いたコミックの映画化なのかなと思って、観たんだけど、どうやら、そういう話ではないらしい。
彼らが、事件にどう関わったのかを期待したのに・・・
過去に戻り、ウォッチメンのそれぞれが、なぜこのような活動にいたったか、暗部を、アクション映像で、語っていく。明るいセックス描写、暴力といかにもアメリカンコミックの映像なんだろうなって感じの進み方で、面白く観れた。

娼婦の子として生まれた暗い過去を持つ、
ロールシャッハというキャラは、かっこ良かった。
社会への反発心から自らの顔をおおってるのか、ロールシャッハとして自分の思う正義を押し通そうとする暗い心は、魅力的。

特異なキャラが、青白く光った全裸男のDR.マンハッタン。
まる出し男が、哲学を語っても説得力ないやろ!というキャラ。
ここまで来ると、もう人間じゃなく神で、
強大な力を持ち、米国の持つ核みたいなもの?で、
この存在の有無が問題なのかな。
キャラの外観としては、体格のいいスキンヘッドというだけで、
美しさもかっこ良さもない。
日本では、こんなん、うけるかなーと言う映画。
ヒーローを通じて、
自分なりに、何かを当てはめてみて楽しむ映画かな、という気がするんですが、
アメリカに住んでない私には、ピンときにくい。
あの頃の敵国ソ連は、現代では、いないしね。ヒーローは不要なのだ。
私は、勝手に徒党を組む主張グループみたいに理解して観たけど、
その活動団体が、もし超人だったらと架空的に見たら結構面白く観れた。

〈追記〉
この映画は、
強い国アメリカ、高らかなる正義を人々が信じていた時代、
ヒーローがヒーローと呼ばれた時代への
ノスタルジー的なものは、ちょっぴり感じますね。
登場するヒーローが、アメリカという国を様々に表していく。
それを暗いような、お間抜けのような、過激な映像で、
面白く見せてるのかなーと思います。
ウォッチメン WATCHMEN 2009年【米・英・カナダ】 163分
[アクション]劇場
監督:ザック・スナイダー 『300 <スリーハンドレッド>』
ジャッキー・アール・ヘイリー/ウォルター・コバックス(ロールシャッハ)
マリン・アッカーマン/ローリー・ジュスペクツィク(シルク・スペクター)
ビリー・クラダップ/ジョン・オスターマン(DR.マンハッタン)
マシュー・グード/エイドリアン・ヴェイト(オジマンディアス)
ジェフリー・ディーン・モーガン/エドワード・ブレイク(コメディアン)
パトリック・ウィルソン/ダン・ドライバーグ(ナイトオウル)
★★★☆☆

公式HPで、WATCHMENとFROGMANさんがコラボしてた。
活動団体として、鷹の爪団と同じということだろうか。
でも、
WATCHMENよりFROGMANさんの
スパイスの効かせ方のほうが、はるかに、面白いね。
日本人には、FROGMANテイストの方が、好みに合うと思う。
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2009年03月28日 (土) | 編集 |
ハワイ島の北にある小さな町ホノカア。
この町で、僕は、ビーさんと出会った。


まったりとした午後に、パラパラと写真集を眺めるように楽しみたい。
おいしそうな料理も、いっぱい出て来るよ。
特に、これといった話もなく、
あまりセリフもない静かなシーンが、ずーっと続く。
これが、ホノカアなのだ。
思い出したように、くすっと笑うシーンが差し込まれて、
この笑いが、おちゃめなのよ。
これがいいアクセントになっていて、なかなか心地よい。
自然と微笑んでしまう感じかな。
主人公レオが出会う人がビーさんという人で、
ちょっといたずら好きで、仕草もすごくかわいらしい。
美容院オーナー役に正司照枝、
日本のエロ雑誌を欲しがる老人に喜味こいし、が
出てて笑ってしまった。
なんやろなぁ、この人たち、出て来るだけで、
なんか笑ってしまう空気を持ってはるねんなぁ。


数々映し出される画面の風景の切り取り方が、
写真のようで、すごくきれいですよ。
この映画の中のベストショット、
決まってるなぁ、と思ったのが、
正司照枝が、美容院の椅子で爆睡しているところを
横から撮ったものかな。
椅子の角度と寝てる姿が、なんか異常に、はまってて、
なにか面白いのよ。
他にポップコーン売りのおじいさんとかほのぼのシーンが
何回も繰り返し忘れた頃に映されるので、気持ちがやわらぎます。
気持ちいい映画で、BGMに誘われ、
途中、一瞬、映画観てて眠りそうになってしまった。
仕事帰りに観る方は、気をつけましょう。(^^)
ホノカアボーイ 2009年【日】
[ドラマ]劇場
監督:真田敦/撮影:市橋織江/料理:高山なおみ
岡田将生(レオ)/倍賞千恵子(ビー)/長谷川潤/松坂慶子/喜味こいし/正司照枝/蒼井優/深津絵里
★★★☆☆
夏の日の昼下がり、風が心地よい、みたいなイメージの映画。
原作:吉田玲雄 ホノカアボーイ (幻冬舎文庫)
原作者の吉田玲雄氏は作家・写真家であり、日本を代表する鞄デザイナーである父・吉田克幸氏と共に、ブランド「Porter Classic」を運営している。
この町で、僕は、ビーさんと出会った。


まったりとした午後に、パラパラと写真集を眺めるように楽しみたい。
おいしそうな料理も、いっぱい出て来るよ。
特に、これといった話もなく、
あまりセリフもない静かなシーンが、ずーっと続く。
これが、ホノカアなのだ。
思い出したように、くすっと笑うシーンが差し込まれて、
この笑いが、おちゃめなのよ。
これがいいアクセントになっていて、なかなか心地よい。
自然と微笑んでしまう感じかな。
主人公レオが出会う人がビーさんという人で、
ちょっといたずら好きで、仕草もすごくかわいらしい。
美容院オーナー役に正司照枝、
日本のエロ雑誌を欲しがる老人に喜味こいし、が
出てて笑ってしまった。
なんやろなぁ、この人たち、出て来るだけで、
なんか笑ってしまう空気を持ってはるねんなぁ。


数々映し出される画面の風景の切り取り方が、
写真のようで、すごくきれいですよ。
この映画の中のベストショット、
決まってるなぁ、と思ったのが、
正司照枝が、美容院の椅子で爆睡しているところを
横から撮ったものかな。
椅子の角度と寝てる姿が、なんか異常に、はまってて、
なにか面白いのよ。
他にポップコーン売りのおじいさんとかほのぼのシーンが
何回も繰り返し忘れた頃に映されるので、気持ちがやわらぎます。
気持ちいい映画で、BGMに誘われ、
途中、一瞬、映画観てて眠りそうになってしまった。
仕事帰りに観る方は、気をつけましょう。(^^)
ホノカアボーイ 2009年【日】
[ドラマ]劇場
監督:真田敦/撮影:市橋織江/料理:高山なおみ
岡田将生(レオ)/倍賞千恵子(ビー)/長谷川潤/松坂慶子/喜味こいし/正司照枝/蒼井優/深津絵里
★★★☆☆
夏の日の昼下がり、風が心地よい、みたいなイメージの映画。
原作:吉田玲雄 ホノカアボーイ (幻冬舎文庫)
原作者の吉田玲雄氏は作家・写真家であり、日本を代表する鞄デザイナーである父・吉田克幸氏と共に、ブランド「Porter Classic」を運営している。
2009年03月26日 (木) | 編集 |
ワルキューレ=北欧神話に登場、「戦死者を選ぶ者」との意味を持つ女神たち。
有事の際にドイツ予備軍を動員し、反乱勢力を鎮圧する危機管理オペレーションが《ワルキューレ作戦》。レジスタンスは、これを利用し、ヒトラー暗殺後のベルリンを掌握、新政府を樹立してしまおうとする作戦を練る。
この作戦の問題点は、二つ。
事前に、文書を改ざんしヒトラーの承諾を得なければならないこと。
発動権を持つ予備軍司令官フロムを抱き込む必要があること。

さて、この映画、感想どう書こうかな。
例えば、素人が、
白衣を着たら医者に見えるか、
ユニフォームを着たらプロ野球選手に見えるか、
といったら、おそらく見えないですよね。
同じく、
トム・クルーズが、軍服だけ着ても、ドイツ将校として、しっくりこない。
そのようなものを感じてしまう映画でした。
サスペンスとして、すごく展開がうまく作ってあるけど、
観終わって、何か足らないものがあったなぁと思います。
この物語は、
シュタウフェンベルグの考えと、
政治屋さんとか上官など、各人の考えが違うことを軸にした話です。
それを、バーンと最初に見せておいて、
このギャップによる思惑でサスペンスを展開させています。
作戦の詳細を描いたり、失敗の原因を分析するかのような作り方をしていないのは、すごくいいと思います。
そこで、大事になってくるのが、シュタウフェンベルグの信念の強さ。
劣勢に傾きつつあるドイツだが、
ヒトラーの部下として死ぬ訳にはいかない、
祖国のため、ドイツ人としての誇りを持って死んでいきたい、
という思いを持つ男ですよね。
成功か失敗か、生か死か、そんな次元に、おそらく、いないわけです。
私の目には、トム・クルーズが、そういうドイツ将校に感じないんだなぁ。
ひとたび、他の将校と並ぶと、とたんに埋没してしまう。
特に、爆破後の態度や感情に、トム・クルーズでは、弱いなと感じます。
まわりの人が疑惑でうずまく中、彼だけは、確たるものがあるかのような度量を感じさせないとだめですよね。演出的にも爆破後は、暗殺の結果なんてどうでもいいわけだから、誇り高きゲルマン魂を打ち出す最後に向かって切り替えていって欲しかったかなー。
ドイツ人の気質みたいなものが土台にあって、
そのオーラを放つ主人公で引っ張っていける物語じゃないかと思いました。
信念や誇りがこの作戦を動かしているイメージが全体に乏しい感じかな。
トム・クルーズは、残念ながら、この作品には合ってない雰囲気ですね。
これぞ、シュタウフェンベルグさん、という俳優さんで、観たら違った印象かもしれない。惜しいです。

やっぱり、ドイツ軍服のデザインは、洗練されてて、かっこいいねぇ~。
車両、オートバイ、装甲車なども渋い。
ワルキューレ Valkyrie 2008年【米・独】
[サスペンス]劇場
監督:ブライアン・シンガー
クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)
トレスコウ少将(ケネス・ブラナー)
オルブリヒト将軍(ビル・ナイ)
フロム将軍(トム・ウィルキンソン)
ニーナ(カリス・ファン・ハウテン)
レーマー少佐(トーマス・クレッチマン)
フェルギー・ベル将軍(エディ・イザード)
ヘフテン中尉(ジェイミー・パーカー)
クヴィルンハイム大佐(クリスチャン・ベルケル)
★★★☆☆
オリジナル・サウンドトラック「ワルキューレ」

◎後日、ドイツ製作テレビ映画『オペレーション・ワルキューレ』を観てみました。
感想記事は→こちら
有事の際にドイツ予備軍を動員し、反乱勢力を鎮圧する危機管理オペレーションが《ワルキューレ作戦》。レジスタンスは、これを利用し、ヒトラー暗殺後のベルリンを掌握、新政府を樹立してしまおうとする作戦を練る。
この作戦の問題点は、二つ。
事前に、文書を改ざんしヒトラーの承諾を得なければならないこと。
発動権を持つ予備軍司令官フロムを抱き込む必要があること。

さて、この映画、感想どう書こうかな。
例えば、素人が、
白衣を着たら医者に見えるか、
ユニフォームを着たらプロ野球選手に見えるか、
といったら、おそらく見えないですよね。
同じく、
トム・クルーズが、軍服だけ着ても、ドイツ将校として、しっくりこない。
そのようなものを感じてしまう映画でした。
サスペンスとして、すごく展開がうまく作ってあるけど、
観終わって、何か足らないものがあったなぁと思います。
この物語は、
シュタウフェンベルグの考えと、
政治屋さんとか上官など、各人の考えが違うことを軸にした話です。
それを、バーンと最初に見せておいて、
このギャップによる思惑でサスペンスを展開させています。
作戦の詳細を描いたり、失敗の原因を分析するかのような作り方をしていないのは、すごくいいと思います。
そこで、大事になってくるのが、シュタウフェンベルグの信念の強さ。
劣勢に傾きつつあるドイツだが、
ヒトラーの部下として死ぬ訳にはいかない、
祖国のため、ドイツ人としての誇りを持って死んでいきたい、
という思いを持つ男ですよね。
成功か失敗か、生か死か、そんな次元に、おそらく、いないわけです。
私の目には、トム・クルーズが、そういうドイツ将校に感じないんだなぁ。
ひとたび、他の将校と並ぶと、とたんに埋没してしまう。
特に、爆破後の態度や感情に、トム・クルーズでは、弱いなと感じます。
まわりの人が疑惑でうずまく中、彼だけは、確たるものがあるかのような度量を感じさせないとだめですよね。演出的にも爆破後は、暗殺の結果なんてどうでもいいわけだから、誇り高きゲルマン魂を打ち出す最後に向かって切り替えていって欲しかったかなー。
ドイツ人の気質みたいなものが土台にあって、
そのオーラを放つ主人公で引っ張っていける物語じゃないかと思いました。
信念や誇りがこの作戦を動かしているイメージが全体に乏しい感じかな。
トム・クルーズは、残念ながら、この作品には合ってない雰囲気ですね。
これぞ、シュタウフェンベルグさん、という俳優さんで、観たら違った印象かもしれない。惜しいです。

やっぱり、ドイツ軍服のデザインは、洗練されてて、かっこいいねぇ~。
車両、オートバイ、装甲車なども渋い。
ワルキューレ Valkyrie 2008年【米・独】
[サスペンス]劇場
監督:ブライアン・シンガー
クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)
トレスコウ少将(ケネス・ブラナー)
オルブリヒト将軍(ビル・ナイ)
フロム将軍(トム・ウィルキンソン)
ニーナ(カリス・ファン・ハウテン)
レーマー少佐(トーマス・クレッチマン)
フェルギー・ベル将軍(エディ・イザード)
ヘフテン中尉(ジェイミー・パーカー)
クヴィルンハイム大佐(クリスチャン・ベルケル)
★★★☆☆
オリジナル・サウンドトラック「ワルキューレ」

◎後日、ドイツ製作テレビ映画『オペレーション・ワルキューレ』を観てみました。
感想記事は→こちら
2009年03月25日 (水) | 編集 |
昏睡状態にある異常犯罪者の精神世界へ、サイコダイビング。


『落下の王国』が良かったので、同監督の『ザ・セル』を再び、観てみた。
犯人の精神世界と現実の捜査がリンクしておらず、
ストーリーが単調なのでサスペンスとしては、パッとしない。
けど、精神世界を具現化した監督さんの芸術作品としては、すごく楽しめると思う。
脳の記憶から創られた虚構世界。
ダイバーが虚構の中で死ねば現実界に残したダイバーの肉体も死ぬわけです。
そんなスリリングな世界へ。
筋肉をイメージしたスーツを着て、ダイビング。
得体の知れない博物館に足を踏み入れて行くようなイメージを楽しみましょう。

落下の王国みたい。

スーツのデザインがいい。

この輪切りは、ビックリのシーン。



映像美ですね〜。
ザ・セル THE CELL 2000年【米・独】
監督:ターセム・シン/衣装:石岡瑛子
出演:ジェニファー・ロペス/ヴィンス・ヴォーン/ヴィンセント・ドノフリオ
★★★★☆
[サスペンス]
ザ・セル デラックス版〈特別プレミアム版〉 [DVD]


『落下の王国』が良かったので、同監督の『ザ・セル』を再び、観てみた。
犯人の精神世界と現実の捜査がリンクしておらず、
ストーリーが単調なのでサスペンスとしては、パッとしない。
けど、精神世界を具現化した監督さんの芸術作品としては、すごく楽しめると思う。
脳の記憶から創られた虚構世界。
ダイバーが虚構の中で死ねば現実界に残したダイバーの肉体も死ぬわけです。
そんなスリリングな世界へ。
筋肉をイメージしたスーツを着て、ダイビング。
得体の知れない博物館に足を踏み入れて行くようなイメージを楽しみましょう。

落下の王国みたい。

スーツのデザインがいい。

この輪切りは、ビックリのシーン。



映像美ですね〜。
ザ・セル THE CELL 2000年【米・独】
監督:ターセム・シン/衣装:石岡瑛子
出演:ジェニファー・ロペス/ヴィンス・ヴォーン/ヴィンセント・ドノフリオ
★★★★☆
[サスペンス]
ザ・セル デラックス版〈特別プレミアム版〉 [DVD]

2009年03月22日 (日) | 編集 |
暗めのトーンで抑えた雰囲気が、たいへん美しい。


この映画は、観た方によって受け取るものが、いろいろと思います。
人とは逆の人生。
80代の老人の体で誕生し、徐々に若返っていくベンジャミン。
若返っていく彼のことを、うらやましいと、人は思うかもしれないが、
本人にとっては、一度の人生を生きているにすぎない。
若さというものが、まだ何なのか、わからない。
私たちも、船の航跡を見てるように、
後で若さと言うものがわかるわけだし、
振り返ってあの出来事の大切さがわかるわけですよね。
人生って分からない。
止まることのない時の流れを感じさせる静かで味わい深い映画でした。

波乱の展開があるわけでもなく、静かにベンジャミンの生涯を描いていきます。
ベンジャミンは、見かけが人と逆になってるだけで、
最後は、なんら普通の人と変わらない。
たどる道が違うだけで、着くところは、いっしょなんですよね。
人には決してわかってもらえない孤独を持ち合わせてるが、
彼にしか体験できない生涯であり、
優しい母に育てられ、心かよわせる女性の腕の中で眠っていく、
幸せな一生じゃないかと思う。
男の一生というものは、そういうものかもしれないとも思う。
逆にディジーが若返る物語はありえるんだろうか。
女性は、出産をし、世代を引き継いでいくようなものがあり、
ある意味、時間そのものなのかもしれない。
ディジーはバレエダンサーに設定されていて、
彼女は、美しさを表現する仕事だ。
バレエはラインが大事なの、と言う彼女。
それだけに、年齢を重ね、ベンジャミンと対比されていく
彼女のシーンは、哀しく、はかない。

ベンジャミンとディジー。
幼い頃に出会い、常にお互いのことが心の中にあり、
ぴったりと年齢が合ったかのように、
放物線の頂点で出会うように、
二人だけで時を過ごすところは、すごく美しい。
美しいイメージを持つ映画だったし、
一度しかない人生、今もこのときも動いてる時の流れを感じます。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生
The Curious Case of Benjamin Button 2008年【米】
監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン)/ケイト・ブランシェット(デイジー)/ティルダ・スウィントン(エリザベス・アボット)/エル・ファニング(7歳のデイジー)/ジュリア・オーモンド(キャロライン)/イライアス・コティーズ(ムッシュ・ガトー)/ジェイソン・フレミング(トーマス・バトン)/タラジ・P・ヘンソン(クィーニー)
脚本:エリック・ロス
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
感想:★★★★★ 素晴らしかった。
[ドラマ]劇場

※この映画のパンフ900円と高くてね。( ̄O ̄;)
もう1本映画観れそうな値段で、ものすごく悩んだよ。
結局、パンフを買った。
これも私の人生のうちの、ひとつ、なんだろうか。
人生は分からない。
中を見てみると、彼の人生のひとコマの写真が載せられ、
ベンジャミンのアルバムのような作り。だけど、ちょっと中途半端。


この映画は、観た方によって受け取るものが、いろいろと思います。
人とは逆の人生。
80代の老人の体で誕生し、徐々に若返っていくベンジャミン。
若返っていく彼のことを、うらやましいと、人は思うかもしれないが、
本人にとっては、一度の人生を生きているにすぎない。
若さというものが、まだ何なのか、わからない。
私たちも、船の航跡を見てるように、
後で若さと言うものがわかるわけだし、
振り返ってあの出来事の大切さがわかるわけですよね。
人生って分からない。
止まることのない時の流れを感じさせる静かで味わい深い映画でした。

波乱の展開があるわけでもなく、静かにベンジャミンの生涯を描いていきます。
ベンジャミンは、見かけが人と逆になってるだけで、
最後は、なんら普通の人と変わらない。
たどる道が違うだけで、着くところは、いっしょなんですよね。
人には決してわかってもらえない孤独を持ち合わせてるが、
彼にしか体験できない生涯であり、
優しい母に育てられ、心かよわせる女性の腕の中で眠っていく、
幸せな一生じゃないかと思う。
男の一生というものは、そういうものかもしれないとも思う。
逆にディジーが若返る物語はありえるんだろうか。
女性は、出産をし、世代を引き継いでいくようなものがあり、
ある意味、時間そのものなのかもしれない。
ディジーはバレエダンサーに設定されていて、
彼女は、美しさを表現する仕事だ。
バレエはラインが大事なの、と言う彼女。
それだけに、年齢を重ね、ベンジャミンと対比されていく
彼女のシーンは、哀しく、はかない。

ベンジャミンとディジー。
幼い頃に出会い、常にお互いのことが心の中にあり、
ぴったりと年齢が合ったかのように、
放物線の頂点で出会うように、
二人だけで時を過ごすところは、すごく美しい。
美しいイメージを持つ映画だったし、
一度しかない人生、今もこのときも動いてる時の流れを感じます。

ベンジャミン・バトン 数奇な人生
The Curious Case of Benjamin Button 2008年【米】
監督 デヴィッド・フィンチャー
キャスト ブラッド・ピット(ベンジャミン・バトン)/ケイト・ブランシェット(デイジー)/ティルダ・スウィントン(エリザベス・アボット)/エル・ファニング(7歳のデイジー)/ジュリア・オーモンド(キャロライン)/イライアス・コティーズ(ムッシュ・ガトー)/ジェイソン・フレミング(トーマス・バトン)/タラジ・P・ヘンソン(クィーニー)
脚本:エリック・ロス
原作:F・スコット・フィッツジェラルド
感想:★★★★★ 素晴らしかった。
[ドラマ]劇場

※この映画のパンフ900円と高くてね。( ̄O ̄;)
もう1本映画観れそうな値段で、ものすごく悩んだよ。
結局、パンフを買った。
これも私の人生のうちの、ひとつ、なんだろうか。
人生は分からない。
中を見てみると、彼の人生のひとコマの写真が載せられ、
ベンジャミンのアルバムのような作り。だけど、ちょっと中途半端。

2009年03月21日 (土) | 編集 |
5作目(V^-°)
ゲームは終わらない。


ジグソウというキャラクターを作ったのが、
うまくいって、人気シリーズとなってますね。
ジグソウというキャラものに、なってきた。
今回もゲームは進行しますが、
サスペンス風に進んでいく。
今までとタッチが変わったなと、油断してたら、
時間軸をずらした場面構成で見せてきて、
う~これは、2の時間か、これは4だな、と、
必死に記憶をつながないといけなくなってくる。
しかも、今回は、完全に続くになっちゃった。
ジグソウの遺言品とは?ジグソウを襲名するのは誰?
困った。延々と続くみたいだぞ。
ソウ5 SAW V 2008年【米】93分 2008/11/28公開
監督:デヴィッド・ハックル(シリーズ2作目からプロダクションデザインを務める)
脚本:パトリック・メルトン/マーカス・ダンスタン
トビン・ベル(ジグソウ)/コスタス・マンディロア(ホフマン刑事)/スコット・パターソン(ストラム捜査官)/ベッツィ・ラッセル(ジル)
★★★☆☆ 見続けないといけないのか?
ソウ5 DTS【アンレイテッド】エディション [DVD]
◎ソウシリーズ関連記事
→ソウ4 →ソウ5 →ソウ6 →ソウ ザ・ファイナル3D
ゲームは終わらない。


ジグソウというキャラクターを作ったのが、
うまくいって、人気シリーズとなってますね。
ジグソウというキャラものに、なってきた。
今回もゲームは進行しますが、
サスペンス風に進んでいく。
今までとタッチが変わったなと、油断してたら、
時間軸をずらした場面構成で見せてきて、
う~これは、2の時間か、これは4だな、と、
必死に記憶をつながないといけなくなってくる。
しかも、今回は、完全に続くになっちゃった。
ジグソウの遺言品とは?ジグソウを襲名するのは誰?
困った。延々と続くみたいだぞ。
ソウ5 SAW V 2008年【米】93分 2008/11/28公開
監督:デヴィッド・ハックル(シリーズ2作目からプロダクションデザインを務める)
脚本:パトリック・メルトン/マーカス・ダンスタン
トビン・ベル(ジグソウ)/コスタス・マンディロア(ホフマン刑事)/スコット・パターソン(ストラム捜査官)/ベッツィ・ラッセル(ジル)
★★★☆☆ 見続けないといけないのか?
ソウ5 DTS【アンレイテッド】エディション [DVD]
◎ソウシリーズ関連記事
→ソウ4 →ソウ5 →ソウ6 →ソウ ザ・ファイナル3D
2009年03月20日 (金) | 編集 |
突然、その田舎町は、死滅した。
生存者は、老人と赤ちゃんの二名のみ。
人間の血液を瞬時に凝固させてしまう恐るべき病原体、
それは、“アンドロメダ”と名付けられた。

あの名作『アンドロメダ…』のリメイク版。
マイケル・クライトン原作。リドリー&トニー・スコット製作総指揮。日本では、スター・チャンネルが放送したしたテレビ映画です。
まず、オリジナルの『アンドロメダ…』から。
これは、数年前にDVD化されたのを観てたので、記憶が新しかった。
なぜ老人と赤ちゃんが生存できたのか。精鋭の科学者チームが、未知のウイルス、アンドロメダの正体と対処法を地下研究施設で探り出して行く物語。この研究施設ってのが、この映画の見せ場で、ポッと入れるようなしくみではないんですね。細菌を扱う施設なので、何重にも警戒されていて、入って行くだけで、恐ろしく時間かかります。なるほど、こうやって殺菌していくんだ、みたいなものがビジュアル的に表現されてて、SF未来施設を堪能していくような映画です。
今観ると、装置や機械が安っぽく、滑稽に見えてしまうんですけど、未来科学イメージで作られた面白い作品だと思います。

本作、『アンドロメダ・ストレイン』は、
オリジナルを現代風に焼き直したもの。
現在のアメリカでは、こういうことが起こった場合、
悲しいかな、まっさきに思いつくのは、テロ攻撃ですね。
北朝鮮が開発した細菌兵器か?なんて憶測も飛び出します。
人的に作られたものなのか、未知の宇宙細菌なのか、各分野の権威がこのウイルスの謎を解明していくドラマと並行し、大統領の対応、軍部の暗躍、なども描かれます。
テレビで放映するドラマなので、エンタティンメント色が強く、
ものすごく、このウイルスが強い!
後編は、ここまで話が来るかと、ぶっとんできますね。
3時間近い長さだけど、
オリジナルに、いろいろな要素も加えたドラマとして、
面白く作られてました。
アンドロメダ・ストレイン The Andromeda Strain 2008【米】176分
監督:ミカエル・サロモン
製作総指揮:リドリー・スコット、トニー・スコット
ベンジャミン・ブラット/クリスタ・ミラー/エリック・マコーマック
★★★☆☆ 娯楽路線で、一気に観れました。
[SF]
アンドロメダ・ストレイン [DVD]
◎オリジナル『『アンドロメダ…』The Andromeda Strain(1971)は、『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』『地球の静止する日』など、巨匠ロバート・ワイズ監督が撮っています。
アンドロメダ… [DVD]
◎原作は『ジュラシック・パーク』等のマイケル・クライトン。
アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208)) (ハヤカワ文庫 SF (208))
生存者は、老人と赤ちゃんの二名のみ。
人間の血液を瞬時に凝固させてしまう恐るべき病原体、
それは、“アンドロメダ”と名付けられた。

あの名作『アンドロメダ…』のリメイク版。
マイケル・クライトン原作。リドリー&トニー・スコット製作総指揮。日本では、スター・チャンネルが放送したしたテレビ映画です。
まず、オリジナルの『アンドロメダ…』から。
これは、数年前にDVD化されたのを観てたので、記憶が新しかった。
なぜ老人と赤ちゃんが生存できたのか。精鋭の科学者チームが、未知のウイルス、アンドロメダの正体と対処法を地下研究施設で探り出して行く物語。この研究施設ってのが、この映画の見せ場で、ポッと入れるようなしくみではないんですね。細菌を扱う施設なので、何重にも警戒されていて、入って行くだけで、恐ろしく時間かかります。なるほど、こうやって殺菌していくんだ、みたいなものがビジュアル的に表現されてて、SF未来施設を堪能していくような映画です。
今観ると、装置や機械が安っぽく、滑稽に見えてしまうんですけど、未来科学イメージで作られた面白い作品だと思います。

本作、『アンドロメダ・ストレイン』は、
オリジナルを現代風に焼き直したもの。
現在のアメリカでは、こういうことが起こった場合、
悲しいかな、まっさきに思いつくのは、テロ攻撃ですね。
北朝鮮が開発した細菌兵器か?なんて憶測も飛び出します。
人的に作られたものなのか、未知の宇宙細菌なのか、各分野の権威がこのウイルスの謎を解明していくドラマと並行し、大統領の対応、軍部の暗躍、なども描かれます。
テレビで放映するドラマなので、エンタティンメント色が強く、
ものすごく、このウイルスが強い!
後編は、ここまで話が来るかと、ぶっとんできますね。
3時間近い長さだけど、
オリジナルに、いろいろな要素も加えたドラマとして、
面白く作られてました。
アンドロメダ・ストレイン The Andromeda Strain 2008【米】176分
監督:ミカエル・サロモン
製作総指揮:リドリー・スコット、トニー・スコット
ベンジャミン・ブラット/クリスタ・ミラー/エリック・マコーマック
★★★☆☆ 娯楽路線で、一気に観れました。
[SF]
アンドロメダ・ストレイン [DVD]
◎オリジナル『『アンドロメダ…』The Andromeda Strain(1971)は、『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』『地球の静止する日』など、巨匠ロバート・ワイズ監督が撮っています。
アンドロメダ… [DVD]
◎原作は『ジュラシック・パーク』等のマイケル・クライトン。
アンドロメダ病原体 (ハヤカワ文庫 SF (208)) (ハヤカワ文庫 SF (208))
2009年03月16日 (月) | 編集 |
Amazonより到着。
短く、長い。
12分という時間で、深い人生を感じさせる。
素晴らしい作品です!

現在、アカデミー賞短編アニメ賞受賞の凱旋上映が行われてるんですが、
上映館、少なすぎ。場所が遠いし、ナレーション付きの上映のようだし。
と、いうことで、DVD買っちゃいました。

人生って不揃いに積み上げられていく家みたい・・・このアイデアが良く、
それを手書きの優しい絵とつま弾くような音楽で、描いています。
ゆっくりと静かに、思いがこみあげてきて、
涙があふれます。 (T_T)
この作品は、観る人それぞれの心に、なにかを描いていってくれます。
自分の人生を想う方もあるでしょうし、
おじいちゃん、おばあちゃん、両親の歩みを感じる方もいるでしょう。

DVDは、長澤まさみナレーション版も、はいってますので、
観るのは、通常版→ナレーション版がおすすめ。
長澤まさみの優しい語り付きのバージョンも良かった。
この12分のアニメに言葉をつけていくことによって、
何か違うものが、体感できると思います。
それを観た後、このアニメに、もう一度、
自分なりの言葉を、つけていってみたらいいと思います。
ポストカード4枚ついてるので、
絵をじっくり観ながら思い返すのもいいですね。
『おくりびと』だけでなく『つみきのいえ』も、
多くの方に観ていただきたい作品ですね。
加藤久仁生さん、素晴らしい作品を作られたと思います。

KUNIO KATO WEB SITE(加藤久仁生HP)
つみきのいえ La Maison en Petits Cubes 2008【日本】12分
[アニメ]
監督:加藤久仁生/脚本:平田研也/音楽:近藤研二
○第81回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞
○アヌシー国際アニメーション映画祭2008クリスタル賞(最高賞) 受賞
★★★★★ 受賞おめでとうございます。
◎pieces of love Vol.1 つみきのいえ [DVD] ◎絵本版:つみきのいえ
◎関連記事→或る旅人の日記
短く、長い。
12分という時間で、深い人生を感じさせる。
素晴らしい作品です!

現在、アカデミー賞短編アニメ賞受賞の凱旋上映が行われてるんですが、
上映館、少なすぎ。場所が遠いし、ナレーション付きの上映のようだし。
と、いうことで、DVD買っちゃいました。

人生って不揃いに積み上げられていく家みたい・・・このアイデアが良く、
それを手書きの優しい絵とつま弾くような音楽で、描いています。
ゆっくりと静かに、思いがこみあげてきて、
涙があふれます。 (T_T)
この作品は、観る人それぞれの心に、なにかを描いていってくれます。
自分の人生を想う方もあるでしょうし、
おじいちゃん、おばあちゃん、両親の歩みを感じる方もいるでしょう。

DVDは、長澤まさみナレーション版も、はいってますので、
観るのは、通常版→ナレーション版がおすすめ。
長澤まさみの優しい語り付きのバージョンも良かった。
この12分のアニメに言葉をつけていくことによって、
何か違うものが、体感できると思います。
それを観た後、このアニメに、もう一度、
自分なりの言葉を、つけていってみたらいいと思います。
ポストカード4枚ついてるので、
絵をじっくり観ながら思い返すのもいいですね。
『おくりびと』だけでなく『つみきのいえ』も、
多くの方に観ていただきたい作品ですね。
加藤久仁生さん、素晴らしい作品を作られたと思います。

KUNIO KATO WEB SITE(加藤久仁生HP)
つみきのいえ La Maison en Petits Cubes 2008【日本】12分
[アニメ]
監督:加藤久仁生/脚本:平田研也/音楽:近藤研二
○第81回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞
○アヌシー国際アニメーション映画祭2008クリスタル賞(最高賞) 受賞
★★★★★ 受賞おめでとうございます。
◎pieces of love Vol.1 つみきのいえ [DVD] ◎絵本版:つみきのいえ
◎関連記事→或る旅人の日記
2009年03月15日 (日) | 編集 |
シャイア・ラブーフが主演作として「トランスフォーマー」のスティーヴン・スピルバーグ、「ディスタービア」のD・J・カルーソー監督と再びタッグを組んだアクション・サスペンス。まったく面識のない男女が脅迫めいた謎の女性からの電話で引き合わされ、監視と指示を受けるがまま行動するうち国家に追われる羽目になるさまをスリリングに描く。共演に「近距離恋愛」のミシェル・モナハン。
突然、携帯電話に謎の女性の声が。
指示に翻弄される男女。
相手はいったい何者なのか、自分たちは、なぜ、このような目にあうのか。
よう死なんこっちゃな、というような場面の連続また連続なのよ。
でもね。私、この映画、まったくだめでした。
謎の指示者は、あらゆるコンピューターに介入できるのに、
何をこんなまどろこしいことをしてるのと思い始めて、
気持ちが、どこか遠くへ行ってしまいました。
もう最初の方から、気持ちと画面が分離してしまった感じで、
ただ、展開される激しい画面を
目が追ってるだけの、空しい気持ちになった。
本でも、絵画でも、もちろん映画でも、
それを見て、
作者は、こういう気持ちで作ったんじゃないだろうか、
ここを見て欲しいんじゃないんだろうか、など
対話のようなものがありますよね。
この映画に関しては、まったくそういうものが感じられなかったなぁ。
作品と自分の距離が一定で、平行状態が、最後まで続いた感じ。
これだと、B級のしょーもないんだけど、
憎めない面白さ、楽しさの方が、よっぽど、心が動く。
製作費もったいないような気がする。
イーグル・アイ Eagle Eye 2008年【米・独】
[アクション]
監督:D・J・カルーソー
シャイア・ラブーフ(ジェリー)/ミシェル・モナハン(レイチェル)
★☆☆☆☆ 作品じゃなく映像の羅列に見えてしまった。
突然、携帯電話に謎の女性の声が。
指示に翻弄される男女。
相手はいったい何者なのか、自分たちは、なぜ、このような目にあうのか。
よう死なんこっちゃな、というような場面の連続また連続なのよ。
でもね。私、この映画、まったくだめでした。
謎の指示者は、あらゆるコンピューターに介入できるのに、
何をこんなまどろこしいことをしてるのと思い始めて、
気持ちが、どこか遠くへ行ってしまいました。
もう最初の方から、気持ちと画面が分離してしまった感じで、
ただ、展開される激しい画面を
目が追ってるだけの、空しい気持ちになった。
本でも、絵画でも、もちろん映画でも、
それを見て、
作者は、こういう気持ちで作ったんじゃないだろうか、
ここを見て欲しいんじゃないんだろうか、など
対話のようなものがありますよね。
この映画に関しては、まったくそういうものが感じられなかったなぁ。
作品と自分の距離が一定で、平行状態が、最後まで続いた感じ。
これだと、B級のしょーもないんだけど、
憎めない面白さ、楽しさの方が、よっぽど、心が動く。
製作費もったいないような気がする。
イーグル・アイ Eagle Eye 2008年【米・独】
[アクション]
監督:D・J・カルーソー
シャイア・ラブーフ(ジェリー)/ミシェル・モナハン(レイチェル)
★☆☆☆☆ 作品じゃなく映像の羅列に見えてしまった。
2009年03月14日 (土) | 編集 |
気がつけば、足首には発信装置。
死のゲームが、今、始まろうとしていた・・・
ものすごいスリリングでした(笑)。

インターネットの宝探しゲーム参加した男女4人が、
最終目的地の廃墟におびきよせられ、人間狩りに参加させられます。
逃亡者には、GPSが渡され、追跡者を把握できるゲームですが、
ほとんど、ゲームにすらなっていない。
(以下、ネタばれ的に、軽くお話しておきます。支障のない方はどうぞ)
ハンター?が、頭のいかれた男とジェイソンみたいな男の二人で、
いきなり、あっけなく返り討ちされて、やられちゃう。よわすぎっー。
追っかける人が消えちゃうので、その後、どうしようもなくて、
モニター画面越しに、逃げる姿が映るだけなんですよ。
途中、女の子が、一人捕まって監禁されちゃうんだけど、
その子も、どうなったのか、放ったらかしになってて忘れられてる。
『HUNTING ハンティング』 Are You Scared 2 Tracked 2009【米】
監督:ジョン・ランズ
出演:トニー・トッド/キャシー・ガーディナー/アンドレア・モニアー
[サスペンス]
★☆☆☆☆ 低予算にしても、かなりひどい作りでした (-_-#)
HUNTING ハンティング [DVD]
この作品は、『JIGSAW ゲーム・オブ・デス』Are You Scared(2006)の続編みたいな原題になってますが、ストーリーの関連は、なさそうです。一応、第2作目としているのでしょう。
調べてみると、
JIGSAWシリーズって、いつのまにかこんなに増えてるんですね。
世界中から未公開作品が集まってきてますね(^^)

・JIGSAW デス・トラップ (2006) COMPLEXX オランダ
・JIGSAW ルール・オブ・デス (2006) BREATHING ROOM 米
・JIGSAW タワー・オブ・デス (2007) STEEL TRAP 独
・JIGSAW デッド・オア・アライブ (2006) BROKEN 英
・JIGSAW ゲーム・オブ・デス (2006) ARE YOU SCARED 米
・JIGSAW ジグソー (2004) Occhi di cristallo イタリア/スペイン/英
死のゲームが、今、始まろうとしていた・・・
ものすごいスリリングでした(笑)。

インターネットの宝探しゲーム参加した男女4人が、
最終目的地の廃墟におびきよせられ、人間狩りに参加させられます。
逃亡者には、GPSが渡され、追跡者を把握できるゲームですが、
ほとんど、ゲームにすらなっていない。
(以下、ネタばれ的に、軽くお話しておきます。支障のない方はどうぞ)
ハンター?が、頭のいかれた男とジェイソンみたいな男の二人で、
いきなり、あっけなく返り討ちされて、やられちゃう。よわすぎっー。
追っかける人が消えちゃうので、その後、どうしようもなくて、
モニター画面越しに、逃げる姿が映るだけなんですよ。
途中、女の子が、一人捕まって監禁されちゃうんだけど、
その子も、どうなったのか、放ったらかしになってて忘れられてる。
『HUNTING ハンティング』 Are You Scared 2 Tracked 2009【米】
監督:ジョン・ランズ
出演:トニー・トッド/キャシー・ガーディナー/アンドレア・モニアー
[サスペンス]
★☆☆☆☆ 低予算にしても、かなりひどい作りでした (-_-#)
HUNTING ハンティング [DVD]
この作品は、『JIGSAW ゲーム・オブ・デス』Are You Scared(2006)の続編みたいな原題になってますが、ストーリーの関連は、なさそうです。一応、第2作目としているのでしょう。
調べてみると、
JIGSAWシリーズって、いつのまにかこんなに増えてるんですね。
世界中から未公開作品が集まってきてますね(^^)

・JIGSAW デス・トラップ (2006) COMPLEXX オランダ
・JIGSAW ルール・オブ・デス (2006) BREATHING ROOM 米
・JIGSAW タワー・オブ・デス (2007) STEEL TRAP 独
・JIGSAW デッド・オア・アライブ (2006) BROKEN 英
・JIGSAW ゲーム・オブ・デス (2006) ARE YOU SCARED 米
・JIGSAW ジグソー (2004) Occhi di cristallo イタリア/スペイン/英
2009年03月11日 (水) | 編集 |
あの宇宙戦争の続編。
あっ、宇宙戦争!と思って借りて観たんですが、
どうやら、これは前作があったみたい。
第1作は『H.G.ウェルズ 宇宙戦争 ウォー・オブ・ザ・ワールド』(2005)
H.G. WELLS' WAR OF THE WORLDS というもので、スピルバーグ=トム・クルーズ版と競作する形で映像化したTVムービー。主演はC・トーマス・ハウエル。
内容は、映画版と同じく親子の話で、あまり変わらないみたいです。

2年後、再びウォーカーと呼ばれる三本脚の物体の来襲から始まります。
調査により、ウォーカーは、火星から時空のひずみを通って地球に攻撃をかけてきてることが判明。そんなおり、主人公の天文学者ジョージ・ハーバートの息子アレックスがウォーカーに捕獲されてしまう。ジョージも、息子の跡を追うため、自ら捕獲され内部に侵入を試みます。
第一作目の火星人襲来とは違い、今度は、地球人が火星にまで攻め込む話で、これは、もうインディペンデンスディですね。ビックリなことに、戦闘機で大気圏を突破し宇宙空間に飛び出してしまう。(^O^) ウォーカーのルートを追い火星まで行ってしまうとは・・・
そんなわけで、ご都合よく話が進み、
これは、“宇宙戦争”じゃない!って世界なんですけど、
ウォーカーも多く登場するし、戦闘シーンもなんとか見れます。
大作と比べては、かわいそうですからね。地味な続編として観ましょう。
この作品では、トライポッドはウォーカーと呼ばれる。
敵ウォーカーのデザインは、映画版のように脚が長くないので、
あまりかっこよくないんだな。
新・宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS 2:THE NEXT WAVE
2008【米】オリジナルビデオ
監督/出演:C・トーマス・ハウエル
[SF]
★★★☆☆ まじめに観るとしんどいよ。TV映画なんだから気楽な気持ちで。
第1作 宇宙戦争 ウォー・オブ・ザ・ワールド [DVD]
第2作 新・宇宙戦争 [DVD]
あっ、宇宙戦争!と思って借りて観たんですが、
どうやら、これは前作があったみたい。
第1作は『H.G.ウェルズ 宇宙戦争 ウォー・オブ・ザ・ワールド』(2005)
H.G. WELLS' WAR OF THE WORLDS というもので、スピルバーグ=トム・クルーズ版と競作する形で映像化したTVムービー。主演はC・トーマス・ハウエル。
内容は、映画版と同じく親子の話で、あまり変わらないみたいです。

2年後、再びウォーカーと呼ばれる三本脚の物体の来襲から始まります。
調査により、ウォーカーは、火星から時空のひずみを通って地球に攻撃をかけてきてることが判明。そんなおり、主人公の天文学者ジョージ・ハーバートの息子アレックスがウォーカーに捕獲されてしまう。ジョージも、息子の跡を追うため、自ら捕獲され内部に侵入を試みます。
第一作目の火星人襲来とは違い、今度は、地球人が火星にまで攻め込む話で、これは、もうインディペンデンスディですね。ビックリなことに、戦闘機で大気圏を突破し宇宙空間に飛び出してしまう。(^O^) ウォーカーのルートを追い火星まで行ってしまうとは・・・
そんなわけで、ご都合よく話が進み、
これは、“宇宙戦争”じゃない!って世界なんですけど、
ウォーカーも多く登場するし、戦闘シーンもなんとか見れます。
大作と比べては、かわいそうですからね。地味な続編として観ましょう。
この作品では、トライポッドはウォーカーと呼ばれる。
敵ウォーカーのデザインは、映画版のように脚が長くないので、
あまりかっこよくないんだな。
新・宇宙戦争 WAR OF THE WORLDS 2:THE NEXT WAVE
2008【米】オリジナルビデオ
監督/出演:C・トーマス・ハウエル
[SF]
★★★☆☆ まじめに観るとしんどいよ。TV映画なんだから気楽な気持ちで。
第1作 宇宙戦争 ウォー・オブ・ザ・ワールド [DVD]
第2作 新・宇宙戦争 [DVD]
2009年03月09日 (月) | 編集 |
暗いと輝くのか?
そう自ら輝くの。
喪失から再生への物語。
「しあわせな孤独」「ある愛の風景」「アフター・ウェディング」のデンマーク監督スサンネ・ビアがのハリウッドで撮った作品。三作品を踏まえ、さらに情緒深く撮ったという印象なので、先にデンマーク作品を観てから、このハリウッド版を観た方が味わい深いと思います。

オードリー(ハル・ベリー)の主人の葬儀の日なんだろうか。
ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)という男が呼ばれる。
主人の亡くなった場面に逆行しながら進む。
やがて、
オードリーは、ジェリーに、ここに住んで欲しいとお願いします。
彼女にとってジェリーは、
夫がやけに気にかけるこの男はいったい何者なんだろうと、ひっかかってたところがあったのだろうし、麻薬でつぶれたこの男に、壊れそうな自分自身の境遇を見ていたのだろう。
悲しみに溺れそうな自分を抑え、共有できる器が欲しかった。
途中、ジェリーが、子供にうまく言いきかしたり、
自分も知らなかった子供の秘密を知ってたりすることに、
オードリーは、カチン、と来たりします。
苛立つオードリーの心理状態がうまく描かれていってますね。
やがて、
そつのない優等生的な夫で、何事にも動じないと思ってた人が、そうではなかった、脆い自分と同じだった、とわかった時、彼女は、夫の死を素直に受け入れられるようになっていきます。
ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロの演技でのやりとりという感じで、じっくりと、時間とともに、悲しみが癒えていく様を見せていく。“悲しみが乾くまで”、日本語タイトルがさえてますね。
水的な、静かに流れていくイメージが、この作品によく似合ってます。
再生していくきっかけのために、お互いが必要としていたんでしょうね。
ベニチオ・デル・トロの渋い演技が、ハル・ベリーを活かしてますが、彼女自身も素晴らしかったね。ベニチオ・デル・トロは麻薬中毒者で、極端な演技ができる役柄なんだけど、ハル・ベリーは、始終押さえ気味の表情で不可解な態度をとっていかないといけない。特にスサンネ・ビア監督は、表情や目で見せていく撮り方だし、その制約の中、微妙なものを、うまく見せていってくれましたね。
最後の最後まで、感情を出せないのでなかなかむずかしい役かなと思います。
『悲しみが乾くまで』 Things We Lost in the Fire 2008年【米/英】
監督:スサンネ・ビア
脚本:アラン・ローブ
ハル・ベリー(オードリー)/ベニチオ・デル・トロ(ジェリー)/デヴィッド・ドゥカヴニー(ブライアン)/アリソン・ローマン(ケリー)
★★★☆☆
[ドラマ]
そう自ら輝くの。
喪失から再生への物語。
「しあわせな孤独」「ある愛の風景」「アフター・ウェディング」のデンマーク監督スサンネ・ビアがのハリウッドで撮った作品。三作品を踏まえ、さらに情緒深く撮ったという印象なので、先にデンマーク作品を観てから、このハリウッド版を観た方が味わい深いと思います。

オードリー(ハル・ベリー)の主人の葬儀の日なんだろうか。
ジェリー(ベニチオ・デル・トロ)という男が呼ばれる。
主人の亡くなった場面に逆行しながら進む。
やがて、
オードリーは、ジェリーに、ここに住んで欲しいとお願いします。
彼女にとってジェリーは、
夫がやけに気にかけるこの男はいったい何者なんだろうと、ひっかかってたところがあったのだろうし、麻薬でつぶれたこの男に、壊れそうな自分自身の境遇を見ていたのだろう。
悲しみに溺れそうな自分を抑え、共有できる器が欲しかった。
途中、ジェリーが、子供にうまく言いきかしたり、
自分も知らなかった子供の秘密を知ってたりすることに、
オードリーは、カチン、と来たりします。
苛立つオードリーの心理状態がうまく描かれていってますね。
やがて、
そつのない優等生的な夫で、何事にも動じないと思ってた人が、そうではなかった、脆い自分と同じだった、とわかった時、彼女は、夫の死を素直に受け入れられるようになっていきます。
ハル・ベリーとベニチオ・デル・トロの演技でのやりとりという感じで、じっくりと、時間とともに、悲しみが癒えていく様を見せていく。“悲しみが乾くまで”、日本語タイトルがさえてますね。
水的な、静かに流れていくイメージが、この作品によく似合ってます。
再生していくきっかけのために、お互いが必要としていたんでしょうね。
ベニチオ・デル・トロの渋い演技が、ハル・ベリーを活かしてますが、彼女自身も素晴らしかったね。ベニチオ・デル・トロは麻薬中毒者で、極端な演技ができる役柄なんだけど、ハル・ベリーは、始終押さえ気味の表情で不可解な態度をとっていかないといけない。特にスサンネ・ビア監督は、表情や目で見せていく撮り方だし、その制約の中、微妙なものを、うまく見せていってくれましたね。
最後の最後まで、感情を出せないのでなかなかむずかしい役かなと思います。
『悲しみが乾くまで』 Things We Lost in the Fire 2008年【米/英】
監督:スサンネ・ビア
脚本:アラン・ローブ
ハル・ベリー(オードリー)/ベニチオ・デル・トロ(ジェリー)/デヴィッド・ドゥカヴニー(ブライアン)/アリソン・ローマン(ケリー)
★★★☆☆
[ドラマ]
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2009年03月07日 (土) | 編集 |
なんと美しい映像!
CG使わずに、世界遺産など24か国以上の世界ロケ。
衣装デザインは、アカデミー賞受賞、北京五輪開会式を担当した石岡瑛子。

左腕を骨折して入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタール)は、脚を骨折してベッドに横たわる青年ロイ(リー・ペイス)と出会う。
ロイが、健気で、かわいらしいアレクサンドリアちゃんに、
物語を語りきかせるストーリーです。
正直、子供が聞いて、はやく次を聞かせて、お願い!
というような面白いストーリーではないのよね。
次第にわかってくるんですけど、彼は、自分の身の回りに起こった出来事を脚色して語ってるだけなんですね。話は、平凡かな。でも、物語というのは、面白い、奇想天外ということでなく、受け手の心に響くことによって、立派な物語になっていくんですね。
彼の物語だったものは、やがて彼女の物語に育っていきます。
お父さんを助けたかったというアレクサンドリアの気持ちが、彼の物語に重なってきて、彼女自身もこの物語の登場人物になっていくんですね。
アレクサンドリアちゃんの素直な気持ちに、
青年ロイの気持ちも、癒されていくことになります。
アレクサンドリアが聞いて思い浮かべてる映像のように登場人物が、病院で合うおじさん、看護師さん、氷屋さんなどになってて面白いんですね。
そして、映し出される光景のすごいこと。


こういう変わった建造物ってあるんですね。

色鮮やかな衣装が不思議な世界へ誘う。
落下の王国
The Fall(ザ・フォール/落下の王国)2006年【米・英・インド】
監督:ターセム・シン『ザ・セル』
リー・ペイス(ロイ・ウォーカー/黒山賊)
カティンカ・ウンタルー(アレクサンドリア)
ジャスティン・ワデル(看護師エヴリン/エヴリン姫)
★★★★☆ 見応えあり。
[ファンタジー]
ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]
CG使わずに、世界遺産など24か国以上の世界ロケ。
衣装デザインは、アカデミー賞受賞、北京五輪開会式を担当した石岡瑛子。

左腕を骨折して入院中の5歳の少女アレクサンドリア(カティンカ・ウンタール)は、脚を骨折してベッドに横たわる青年ロイ(リー・ペイス)と出会う。
ロイが、健気で、かわいらしいアレクサンドリアちゃんに、
物語を語りきかせるストーリーです。
正直、子供が聞いて、はやく次を聞かせて、お願い!
というような面白いストーリーではないのよね。
次第にわかってくるんですけど、彼は、自分の身の回りに起こった出来事を脚色して語ってるだけなんですね。話は、平凡かな。でも、物語というのは、面白い、奇想天外ということでなく、受け手の心に響くことによって、立派な物語になっていくんですね。
彼の物語だったものは、やがて彼女の物語に育っていきます。
お父さんを助けたかったというアレクサンドリアの気持ちが、彼の物語に重なってきて、彼女自身もこの物語の登場人物になっていくんですね。
アレクサンドリアちゃんの素直な気持ちに、
青年ロイの気持ちも、癒されていくことになります。
アレクサンドリアが聞いて思い浮かべてる映像のように登場人物が、病院で合うおじさん、看護師さん、氷屋さんなどになってて面白いんですね。
そして、映し出される光景のすごいこと。


こういう変わった建造物ってあるんですね。

色鮮やかな衣装が不思議な世界へ誘う。
落下の王国
The Fall(ザ・フォール/落下の王国)2006年【米・英・インド】
監督:ターセム・シン『ザ・セル』
リー・ペイス(ロイ・ウォーカー/黒山賊)
カティンカ・ウンタルー(アレクサンドリア)
ジャスティン・ワデル(看護師エヴリン/エヴリン姫)
★★★★☆ 見応えあり。
[ファンタジー]
ザ・フォール/落下の王国 特別版 [DVD]
2009年03月05日 (木) | 編集 |
映画化第2弾。監督、キャラクターデザイン、声優など、八面六臂の手腕を発揮するクリエイターのFROGMANが生み出した、鷹の爪団のキャラクターたちによるブラックでとぼけた笑いに満ちたストーリー。
●古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~(同時上映)
さっさと帰りたい裁判員のみんなは、有罪で決まりだと思ってた。
しかし、もっと話し合おうと、コフィーちゃんが提案します。
ん?どっかで聞いたような話ですが、

名作『12人の怒れる男』がモチーフになってて、面白かった。
コフィーちゃんにかかれば、オリジナルのヘンリー・フォンダも真っ青でしょう。
来たるべき、裁判員制度のお勉強にもぴったり!
●秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~
突然、DXカンパニーの株価が大暴落。あわわ、DXカンパニーショック!
Mr,Aという人物が日本を買いあさりに乗り込んできたのだ。
一時期、世間を騒がせた時事ネタをいれてて、面白い。
仮想空間内にいる敵ハゲタカに挑む鷹の爪団。

大爆笑もんだけど、
ある時は、まじめに地方の現状も突いてきて泣かせる。
笑って、泣いて、うまいなぁ~。
映画館で上映するものなので、みんながよく知ってる映画ネタをまぜてるのも楽しいし、商品名を、もろにキャラクターがしゃべるのもギャグにしてしまって、いやらしさを感じさせない。
動画で、お笑いなので間が大事だと思うんだけど、FROGMANさん、絵もうまいけど、センスもひかりますね。地方で作ってるというのも、すごく応援したくなります。
前作より、これだけパワーアップしてるとは!
これは劇場で、ドカーンとみんなで笑って観た方が、絶対に面白いですね。
次回は、劇場で観てみたいです。
『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~』 2008(島根県)
(同時上映『古墳ギャルのコフィー~12人と怒れる古墳たち~』)
監督・脚本・キャラデザイン・録音・Flash・編集・声/FROGMAN
★★★★☆ 面白かった!
[アニメ]
●古墳ギャルのコフィー ~12人と怒れる古墳たち~(同時上映)
さっさと帰りたい裁判員のみんなは、有罪で決まりだと思ってた。
しかし、もっと話し合おうと、コフィーちゃんが提案します。
ん?どっかで聞いたような話ですが、

名作『12人の怒れる男』がモチーフになってて、面白かった。
コフィーちゃんにかかれば、オリジナルのヘンリー・フォンダも真っ青でしょう。
来たるべき、裁判員制度のお勉強にもぴったり!
●秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~
突然、DXカンパニーの株価が大暴落。あわわ、DXカンパニーショック!
Mr,Aという人物が日本を買いあさりに乗り込んできたのだ。
一時期、世間を騒がせた時事ネタをいれてて、面白い。
仮想空間内にいる敵ハゲタカに挑む鷹の爪団。

大爆笑もんだけど、
ある時は、まじめに地方の現状も突いてきて泣かせる。
笑って、泣いて、うまいなぁ~。
映画館で上映するものなので、みんながよく知ってる映画ネタをまぜてるのも楽しいし、商品名を、もろにキャラクターがしゃべるのもギャグにしてしまって、いやらしさを感じさせない。
動画で、お笑いなので間が大事だと思うんだけど、FROGMANさん、絵もうまいけど、センスもひかりますね。地方で作ってるというのも、すごく応援したくなります。
前作より、これだけパワーアップしてるとは!
これは劇場で、ドカーンとみんなで笑って観た方が、絶対に面白いですね。
次回は、劇場で観てみたいです。
『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE II ~私を愛した黒烏龍茶~』 2008(島根県)
(同時上映『古墳ギャルのコフィー~12人と怒れる古墳たち~』)
監督・脚本・キャラデザイン・録音・Flash・編集・声/FROGMAN
★★★★☆ 面白かった!
[アニメ]
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2009年03月04日 (水) | 編集 |
※ドキュメンタリー映画です。(ネタばれなし)
現存するフェルメールの作品35点。
しかし『合奏』と題された1点だけは、今は観ることはできない・・・
1990年3月18日未明。
ガードーナー美術館より
ドガ5点、マネ1点、ホーフェルトフリンク1点、レンブラント3点、
そして
フェルメール作『合奏』が盗まれた。

何も知らずにタイトルに惹かれて観ました。
眼帯の怪しげな絵画探偵と称するおじさんが出てくるので、
てっきりドキュメンタリー風のサスペンスだと思い観てたのですが、
途中で違うということがわかった。
ハロルド・スミスという方は、実在した人物で、
実際のフェルメール盗難事件を扱った作品でした。
盗まれたフェルメールを所有していたのが、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館というところ。ここにある作品は、すべて彼女の個人コレクションで、この美術館自体を、ひとつの芸術作品と考えていたようです。遺言により、どの作品も動かしたり置き換えたりしてはならないそうです。
ちょっと迷惑な遺言?
当時としては先進的だった彼女自身とも言える美術館なんでしょうね。
ただ、これでは、大きなお墓みたいになってしまう。
でも独特の凝った美術館みたいで、面白そうですよ。
名探偵ハロルド・スミスという方も、かなり異色な方で、皮膚がんに荒れた風貌にただならぬものを感じます。表から裏社会までものすごい顔の広い方で、話の仕方が独特なのか、ただの話好きなのか、彼はたいへんうまく情報を集めていくみたいです。
彼自身は、芸術作品に愛情たっぷりに固執していないらしく、あるべきものをもとに戻したいと思ってるだけだという姿勢が人に伝わり、相手の方もいろいろ、しゃべってくれるんでしょうね。
やっぱり日本人は、フェルメール好きと、海外で思われてるみたい。
宗教画ではなく暮らしのワンシーンなので、親しみやすいですよね。
DVD内の特典で、
監督レベッカ・ドレイファスは以下のようにフェルメールの魅力を語っています。
“~彼の絵の中にある静けさ、
現代とは違う生活の断片というものが、
人を惹きつけるのでしょう。
個人的に私が言えるのは、初めて彼の絵を観た時の印象です。
その瞬間、一瞬自分のことを忘れてしまいました。
ひとりの人間としてそこに自分が立った。そんな気分を味わったのです。
~静寂の中に無となって存在できる。そんな気持ちになれるのが彼の絵です。
消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス 公式ホームページ
STOLEN 2005【米】83分
監督:レベッカ・ドレイファス/出演:ハロルド・スミス
★★★☆☆ 興味深かった。
[ドキュメンタリー]
消えたフェルメールを探して/絵画探偵ハロルド・スミス [DVD]
◎フェルメールを全点を観たいなら美術書より、この本が面白いですよ。
入門向けで、一瞬にして世界中に散らばるフェルメールを旅できます。
◎本編で、登場する作家。一枚の名画「真珠の耳飾りの少女」に魅了され、そこから紡ぎだされた物語。
真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス) トレイシー・シュヴァリエ著
ヒヤシンス・ブルーの少女 スーザン ヴリーランド著
現存するフェルメールの作品35点。
しかし『合奏』と題された1点だけは、今は観ることはできない・・・
1990年3月18日未明。
ガードーナー美術館より
ドガ5点、マネ1点、ホーフェルトフリンク1点、レンブラント3点、
そして
フェルメール作『合奏』が盗まれた。

何も知らずにタイトルに惹かれて観ました。
眼帯の怪しげな絵画探偵と称するおじさんが出てくるので、
てっきりドキュメンタリー風のサスペンスだと思い観てたのですが、
途中で違うということがわかった。
ハロルド・スミスという方は、実在した人物で、
実際のフェルメール盗難事件を扱った作品でした。
盗まれたフェルメールを所有していたのが、イザベラ・スチュワート・ガードナー美術館というところ。ここにある作品は、すべて彼女の個人コレクションで、この美術館自体を、ひとつの芸術作品と考えていたようです。遺言により、どの作品も動かしたり置き換えたりしてはならないそうです。
ちょっと迷惑な遺言?
当時としては先進的だった彼女自身とも言える美術館なんでしょうね。
ただ、これでは、大きなお墓みたいになってしまう。
でも独特の凝った美術館みたいで、面白そうですよ。
名探偵ハロルド・スミスという方も、かなり異色な方で、皮膚がんに荒れた風貌にただならぬものを感じます。表から裏社会までものすごい顔の広い方で、話の仕方が独特なのか、ただの話好きなのか、彼はたいへんうまく情報を集めていくみたいです。
彼自身は、芸術作品に愛情たっぷりに固執していないらしく、あるべきものをもとに戻したいと思ってるだけだという姿勢が人に伝わり、相手の方もいろいろ、しゃべってくれるんでしょうね。
やっぱり日本人は、フェルメール好きと、海外で思われてるみたい。
宗教画ではなく暮らしのワンシーンなので、親しみやすいですよね。
DVD内の特典で、
監督レベッカ・ドレイファスは以下のようにフェルメールの魅力を語っています。
“~彼の絵の中にある静けさ、
現代とは違う生活の断片というものが、
人を惹きつけるのでしょう。
個人的に私が言えるのは、初めて彼の絵を観た時の印象です。
その瞬間、一瞬自分のことを忘れてしまいました。
ひとりの人間としてそこに自分が立った。そんな気分を味わったのです。
~静寂の中に無となって存在できる。そんな気持ちになれるのが彼の絵です。
消えたフェルメールを探して 絵画探偵ハロルド・スミス 公式ホームページ
STOLEN 2005【米】83分
監督:レベッカ・ドレイファス/出演:ハロルド・スミス
★★★☆☆ 興味深かった。
[ドキュメンタリー]
消えたフェルメールを探して/絵画探偵ハロルド・スミス [DVD]
◎フェルメールを全点を観たいなら美術書より、この本が面白いですよ。
入門向けで、一瞬にして世界中に散らばるフェルメールを旅できます。
![]() | フェルメール全点踏破の旅 (集英社新書ヴィジュアル版) (集英社新書ヴィジュアル版) (2006/09/15) 朽木 ゆり子 商品詳細を見る |
◎本編で、登場する作家。一枚の名画「真珠の耳飾りの少女」に魅了され、そこから紡ぎだされた物語。
真珠の耳飾りの少女 (白水Uブックス) トレイシー・シュヴァリエ著
ヒヤシンス・ブルーの少女 スーザン ヴリーランド著

2009年03月01日 (日) | 編集 |
ようこそ、オーストラリアへ!

雄大なオーストラリアの自然に抱かれ、繰り広げられる壮大なロマンス!
ってわけじゃないですよ。
どちらかというとコミカル調。都合良くうまい具合に話が進みます。
唐突な展開も観せるので、
この作品は、
アボリジニの少年が、
自分たちの味方になる白人の女性が現れると、
夢を歌ったもの、と観たらいいんでしょうね。
あと、キッドマンの衣装を楽しむような映画でしょうか。
スリムなシルエットを魅せるようなデザインで、
粗雑な背景に、彼女がよく映えますよん。

アボリジニのことも語りますが、
あくまでも白人側からの視点にすぎないし、
零戦の爆撃シーンは、日本人として、いやだしなー。
なにより、マンガとか夢みたいに描いてるのに、
人がまじめに死んでいくのが、どうも気に入らないなぁ。
オーストラリア Australia 2009年【米・豪】
監督:バズ・ラーマン
ヒュー・ジャックマン(ドローヴァー)/ニコール・キッドマン(レディ・サラ・アシュレイ)/デヴィッド・ウェンハム(ニール・フレッチャー)
★★☆☆☆ これがオーストラリア?( ̄ロ ̄lll)
[ドラマ]劇場


少年が透明なのではなく、
キッドマンとジャックマンが透明だったのだろうか?

雄大なオーストラリアの自然に抱かれ、繰り広げられる壮大なロマンス!
ってわけじゃないですよ。
どちらかというとコミカル調。都合良くうまい具合に話が進みます。
唐突な展開も観せるので、
この作品は、
アボリジニの少年が、
自分たちの味方になる白人の女性が現れると、
夢を歌ったもの、と観たらいいんでしょうね。
あと、キッドマンの衣装を楽しむような映画でしょうか。
スリムなシルエットを魅せるようなデザインで、
粗雑な背景に、彼女がよく映えますよん。

アボリジニのことも語りますが、
あくまでも白人側からの視点にすぎないし、
零戦の爆撃シーンは、日本人として、いやだしなー。
なにより、マンガとか夢みたいに描いてるのに、
人がまじめに死んでいくのが、どうも気に入らないなぁ。
オーストラリア Australia 2009年【米・豪】
監督:バズ・ラーマン
ヒュー・ジャックマン(ドローヴァー)/ニコール・キッドマン(レディ・サラ・アシュレイ)/デヴィッド・ウェンハム(ニール・フレッチャー)
★★☆☆☆ これがオーストラリア?( ̄ロ ̄lll)
[ドラマ]劇場


少年が透明なのではなく、
キッドマンとジャックマンが透明だったのだろうか?
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