fc2ブログ
観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々
2009年05月09日 (土) | 編集 |
ヒトラー政権に立ち向かった21歳の女性ゾフィーの勇気に
世界中の観客がすすり泣いた感動の実話



兄と私は、ビラで、国民を喚起させたかったのです。
連合軍に敗北する前に。
ユダヤ人の殺戮をやめさせるために。
・・・・・・
ドイツは、世界から見放されます。


白バラの祈りポスター2

信念は死なず。というのには、あまりにも若すぎる (T_T)
まだ、21歳の学生さんですよ、
反ナチス運動を展開した「白バラ」メンバーのゾフィー・ショルが逮捕され、5日間という短い尋問の末の判決、処刑に至るまでを描く。第55回ベルリン国際映画祭で最優秀監督賞と最優秀女優賞を受賞しています。

※「白バラ」とは、1942年6月頃から1943年2月まで、ドイツ・ミュンヘンで6種類の反ヒトラーのビラを作成、配布したり、深夜に街中の壁にタールでスローガンを書くなどの抵抗運動をした大学生を中心としたグループ。

この映画は、ゾフィーと尋問官が、取り調べで、どういうことを話したのか、法廷でゾフィーは何を語ったのかを、近年見つかった資料をもとに、じっくり見せていく内容です。
尋問官は、ゾフィーに罪を認めさせ、思想を変えようとしますが、
彼女の信念は、まったく揺らぐことはありません。
ヒトラーの法には従わない。
私は、良心に従う。と。
しっかりとした表情で、言い切っていきます。
この彼女の態度に、逆に、尋問官が、追いつめられ落ち着きをなくしていきます。

ゾフィーは、心でしゃべってるんですが、
尋問官は、現ヒトラー体制の疑問を感じつつ、いかにもそれが正しいかのような言い訳をしゃべってるにすぎないんですね。

部屋の中で、婚約者のことを話す時の彼女の顔が、やわらかくなるところは、結末がわかってるだけに、悲しいです。

彼女が、空を見上げる場面が、何回か出てくるんですが、
彼女は、何を見ていたんでしょう。
体制から解放され、眩しく、空を見上げる人々の顔を見ていたんでしょうか。

白バラの祈り1

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 2005年【ドイツ】121分
Sophie Scholl: The Final Days(Sophie Scholl - Die letzten Tage)
監督:マルク・ローテムント
ユリア・イェンチ(ゾフィー・ショル)
アレクサンダー・ヘルト(尋問官)『ヒトラー~最後の12日間~』
★★★★★
白バラの祈り -ゾフィー・ショル、最期の日々-
スポンサーサイト