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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
天使と悪魔
2009年05月17日 (日) | 編集 |
シリーズ第二弾!今回は、展開が、スピードアップ!
ちょっと待ってヽ(^凵^ヽ) というぐらい速いけど、面白かったです。

天使と悪魔11
天使と悪魔22

原作は、未読。途中まで観てて、ローマ自体が舞台なので、これは映像化に向いてる作品なんだなーと思って観てました。これは、活字で体験する方向とは、別の方向に、ヴィジュアル的に作っていけるような作品ですね。

土、空気、火、水の四大元素がアンビグラムとなった焼き印が象徴的に使われ、視覚としてたいへん面白いし、タイムリミットに追われるように、次から次へと映し出される旧跡、教会などが、美しい。
駆け足なので、ラングドンは、何の謎を解いてるのか、さっぱりわからないし、
存在感は薄く、ほとんど魅力はない。
歴史あるローマ遺跡の前では、人間が、あまりしゃしゃり出る意味はなく、
建造物、壁画が、主役となり語ってしまう地、これがローマだと思います。

一般観光客が、記念写真を撮ったとしても、
建物をいれようとするあまり、これ誰っ、て言うほど、
ちいさ~い人物になってしまったりするでしょ、そういうものでしょう。
ローマの空気が、そうさせるに違いない。

天使と悪魔 ハバククと天使
どんな美男美女俳優が出てきても、こういう歴史あるものには勝てないのだ。
(ハバククと天使 サンタ・マリア・デル・ポポロ教会)
ラングドンのうんちくは、本の中で、活きるわけだと思う。

天使と悪魔_ユアン・マクレガー
人物的には、トム・ハンクスは、ガイド役に徹してもらうとして、
ユアン・マクレガー(カメルレンゴ、前教皇待従)が作品の主役のような映画です。
天使の羽?で神に近づくとは、思わなかったぞ。

『ダ・ヴィンチ・コード』が、いまいちなのは、『最後の晩餐』を画面にバーンと出さず、謎解きに走ってしまってるせいでもあるし、謎を説いて、ひと区切りして次へという単調な展開が、つらいんだと思います。
今作、『天使と悪魔』は、うんちく話をスピードで流しつつ、映像そのものが語ってくれるような、うまい娯楽作になってるんじゃないかな。〈宗教〉と〈科学〉という背景にあるものも、対照的なアンビグラムというデザインで、理解出来るようになってると思うし。

小説→映画という線上じゃなく、小説VS映画という位置。
モナ・リザの素晴らしさを、言葉で説明するのと、1枚の写真を見せるのでは、まったく違う手順だ、という考えで作ってるに近い雰囲気かと。

天使と悪魔33
システィーナ礼拝堂の撮影用レプリカ、中での撮影は禁止です。

天使と悪魔MAP3

実は最大の謎は、ヴァチカンそのものだと思うんですよね。記録保管所、コンクラーベの風景など、映し出されてるものは、一般には公開されておらず、おそらく推理です。ヴァチカンの絵解きも、楽しめると思いますよ。

天使と悪魔 Angels & Demons 2009年【米】140分
監督 ロン・ハワード
原作 ダン・ブラウン〔原作〕 「天使と悪魔」(角川書店)
脚本 デヴィッド・コープ/アキヴァ・ゴールズマン
トム・ハンクス(ロバート・ラングドン、ハーバード大学教授、宗教象徴学)
アイェレット・ゾラー(ヴィットリア・ヴェトラ、CERN科学者)
ユアン・マクレガー(カメルレンゴ、前教皇待従)
ステラン・スカルスガルド(リヒター、スイス衛兵隊隊長)
アーミン・ミューラー=スタール(シュトラウス、枢機卿)
ニコライ・リー・カース(Mr. グレイ、暗殺者)
★★★☆☆ 

天使と悪魔 オリジナル・サウンドトラック天使と悪魔 オリジナル・サウンドトラック
(2009/05/13)
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天使と悪魔 (上) (角川文庫)
ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)
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