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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
ドレスデン、運命の日
2009年07月05日 (日) | 編集 |
第二次大戦末期、無差別爆撃を受け紅蓮の炎にまかれた街、ドレスデン。
今まで語られなかったドレスデン爆撃の事実を初めて本格的に描いた作品。

ドレスデン、運命の日ポスター

ドレスデン爆撃とは、第二次世界大戦末期の1945年2月13日から14日にかけてアメリカ軍とイギリス軍がドイツ東部の都市ドレスデンに対して実施した無差別爆撃を指す。この爆撃はドレスデンの街の85%を破壊し、3万人とも15万人とも言われる一般市民が死亡した。第二次世界大戦中に行われた都市に対する空襲の中でも最大規模のものであった。(ウィキペディアWikipediaより)
ドイツ東部ザクセン州にあるドレスデンは、エルベ川のほとりにバロック建築が立ち並ぶ美しい町。ツヴィンガー城、ゼンパーオペラ、フラウエン教会など素晴らしい建築物が集まり、それらが見られるエルベ川沿いの景観は、現在世界遺産に登録されています。


ドレスデン、運命の日01

このドレスデンで起こった出来事を伝えるため、この作品は、看護師アンナと英国人パイロット・ロバートのロマンス風作品に仕上げられています。こんな内容だと思ってなくて、唐突な展開にちょっと、めんくらいましたが、よくあるような燃え上がる甘いロマンスというわけではないです。
主人公アンナ、この女性が、ものすごく強い意志を持った性格となっていて、英国人パイロットは、アンナが強く求めるもの、自由への象徴に近いです。ドイツ戦争映画の中に、よく解放というセリフが出てきます。当時の人々は、戦争が終わり、このナチス政権から、はやく解放されたいと願っていたようです。
父の不正と婚約者がそれを黙認していたこと、ユダヤ人男性と結婚しているアンナの親友の悲しみ、ゲシュタポによる市民の射殺など、揺れ動くアンナの心を軸に、怒濤のドラマは展開します。

1945年2月13日、運命の日。
午後10時過ぎ、大量の爆弾と焼夷弾投下が開始されます。
屋敷に残されたロバートを助けに走るアンナ、それを止めようとする婚約者アレキサンダー。その途中、ロバートと再会しますが、すでに街は、炎の地獄へと変わっていました。その熱風の中、アンナは、我を失いそうになります。

爆撃は、22時とその三時間後の01時の二度に渡っており、これは、生き残った人をも焼き殺す目的での投下です。爆撃の臨場感を伝えるため、街並を忠実に再現。CGは使わず、その建物に火をつけて、炎上シーンは撮影されています。役者さんも、炎の中での演技で、当時の惨状を、できるだけ克明に描き伝えたいと、力のはいった撮影になっています。
熱風地獄の地上から、アンナ、ロバート、アレキサンダーの三人は、地下へ避難します。
多くの方が、地下へ避難し、一酸化炭素中毒で亡くなったらしいです。

ドレスデン、運命の日02

翌日、変わり果てた街の中をアンナとロバートは、さまよいます。
変わり果てた聖母教会を見上げた時、彼女の心は決まります。彼と別れ、生き残った者として、この街を見守り、この街と運命を共にしていくことになります。

ドラマチックすぎるか、とも感じましたけど、作品への意気込みは、十分伝わりました!

ドレスデン、運命の日03

ドレスデン、運命の日 DRESDEN 2006/ドイツ 150分
監督:ローランド・ズゾ・リヒター
アンナ……フェリツィタス・ヴォル
ロバート……ジョン・ライト
アレクサンダー……ベンヤミン・サドラー
★★★☆☆
ドレスデン-運命の日- [DVD]

最後に、この空襲で崩壊し、2005年に甦ったフラウエン教会の鐘が、
平和への願いをこめ、鳴り響きます。
ドレスデン、運命の日04

戦争から
人間が学べることがあるとすれば、
それはただ一つ
いかに戦争が無意味であるか
ということだけなのです。…ローランド・ズゾ・リヒター監督

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