2009年08月07日 (金) | 編集 |
うーむ、まさに正体不明だ。
実際にルーマニアで起こった実話を基に描くフランス・シチュエーションスリラー。
『ソウSAW』を凌ぐ恐怖!『ディセント』を超える衝撃!とパッケージに書かれてたので、つまんないんだろうなと思いきや、そんなことはない、レベルは高いですよ。

あらすじ:街から離れた林の中の屋敷で暮らす教師のクレモンティーヌと夫で作家のリュカは、自然に囲まれた屋敷での生活を気に入っていた。ところがある夜、無気味な反復音と共に“奴ら”が現れた。
監督はハリウッド版『theEYE【アイ】』にも抜擢されたダビッド・モロー&グザヴィエ・バリュ。血の出る場面や意外なストーリーを期待すると、面白くないといわれる作品かなと思います。撮影の工夫で恐怖を演出していて、ホラー映画の基本みたいなものを体験させてくれますね。
木々が、急にざわざわと揺れたり、扉の向こうに、影が見えたりすると、
どきっとし、凍りつくようなイメージがありますよね。
どんどん、自分の想像が、かきたてていくような恐怖。
グロテスクな映像というのは、確かに気持ち悪いんですが、与えられているもの、確認できるものに対しては、人間は恐れをいだかないんだと思います。わからないからこそ、恐い。
そういう精神的恐怖をあおられるイメージで観ていくと、この作品は、めっちゃ恐いですよ。

ほとんどセリフはなくて、撮影テクニックで話をつないでいってます。
最初は、窓の外に光がちらちら、テレビが急についていたり、目覚ましが急になったり、いかにもオカルトちっくな雰囲気。やがて、家の中に何者かがいるという気配を見せ始め、二人が逃げ始めるんですが、まぁ、二人で住むには広すぎるお屋敷で、この広さが恐いんですね。けがを負わせられ、部屋に追い込まれると、ドンドンッと扉が外から叩かれます。
そのあと、屋根裏部屋のビニールカーテン越しの攻防、何か潜んでそうな森の気配、気味の悪い薄暗い地下道、と、場所が変わっていくのは、うまいですね。得体の知れないものに、夫婦が、どんどん追いつめられる恐怖は、うまく撮られてます。(°□°;)
お金かけずに作ってる、手堅い秀作。
公開時は『THEM ゼム』で、DVDは『正体不明 THEM(ゼム)』というタイトルに変わったようです。
THEM ゼム 2006年【仏】77分 DVD名:正体不明 THEM (ゼム)
監督:ダビッド・モロー、グザヴィエ・パリュ
出演:オリビア・ボナミー/ミヒャエル・コーエン
★★★★☆
正体不明 THEM (ゼム) [DVD]

ちなみに、この映画は、「エクソシスト」のW・フリードキン監督を怖がらせた
最強ホラー映画13本の中に選ばれています。
(以下、2008年10月30日[eiga.com 映画ニュース]様より引用)
ハロウィン前夜、エンターテインメント・ウィークリー誌が、ホラー映画の金字塔とも言うべき「エクソシスト」(73)のウィリアム・フリードキン監督が、「見るたびに悪夢にうなされたような気分になれる」と太鼓判を押したホラー映画13本を紹介している。
フリードキン監督がよく見る悪夢とは、「誰かが自分を殺そうと追いかけてくる」というリアルなものらしいが、それを反映したラインナップになっているようだ。最近のいわゆるホラー映画は面白くないと言うなか、ミヒャエル・ハネケ監督の「ファニーゲーム」とダビッド・モロー&グザビエ・パリュ監督の「THEM/ゼム」というヨーロッパ系の2作品を高く評価している。
▽「サイコ」(60)アルフレッド・ヒッチコック監督
▽「エイリアン」(79)リドリー・スコット監督
▽「ローズマリーの赤ちゃん」(68)ロマン・ポランスキー監督
▽「悪魔のような女」(55)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督
▽「鬼婆」(64)新藤兼人監督
▽「サスペリア」(77)「サスペリア2/紅い深淵」(75)ダリオ・アルジェント監督
▽「肉屋」(70)クロード・シャブロル監督
▽「ファニーゲーム」(97)ミヒャエル・ハネケ監督
▽「THEM/ゼム」(06)ダビッド・モロー&グザビエ・パリュ監督
▽「謎の下宿人」(44)ジョン・ブラーム監督
▽「らせん階段」(46)ロバート・シオドマク監督
▽「悪魔のいけにえ」(74)トビー・フーパー監督
半分ほど、未見ですが、恐怖映画が並んでますね。
「鬼婆」「肉屋」とか、タイトルだけでも震えがきそう。
実際にルーマニアで起こった実話を基に描くフランス・シチュエーションスリラー。
『ソウSAW』を凌ぐ恐怖!『ディセント』を超える衝撃!とパッケージに書かれてたので、つまんないんだろうなと思いきや、そんなことはない、レベルは高いですよ。

あらすじ:街から離れた林の中の屋敷で暮らす教師のクレモンティーヌと夫で作家のリュカは、自然に囲まれた屋敷での生活を気に入っていた。ところがある夜、無気味な反復音と共に“奴ら”が現れた。
監督はハリウッド版『theEYE【アイ】』にも抜擢されたダビッド・モロー&グザヴィエ・バリュ。血の出る場面や意外なストーリーを期待すると、面白くないといわれる作品かなと思います。撮影の工夫で恐怖を演出していて、ホラー映画の基本みたいなものを体験させてくれますね。
木々が、急にざわざわと揺れたり、扉の向こうに、影が見えたりすると、
どきっとし、凍りつくようなイメージがありますよね。
どんどん、自分の想像が、かきたてていくような恐怖。
グロテスクな映像というのは、確かに気持ち悪いんですが、与えられているもの、確認できるものに対しては、人間は恐れをいだかないんだと思います。わからないからこそ、恐い。
そういう精神的恐怖をあおられるイメージで観ていくと、この作品は、めっちゃ恐いですよ。

ほとんどセリフはなくて、撮影テクニックで話をつないでいってます。
最初は、窓の外に光がちらちら、テレビが急についていたり、目覚ましが急になったり、いかにもオカルトちっくな雰囲気。やがて、家の中に何者かがいるという気配を見せ始め、二人が逃げ始めるんですが、まぁ、二人で住むには広すぎるお屋敷で、この広さが恐いんですね。けがを負わせられ、部屋に追い込まれると、ドンドンッと扉が外から叩かれます。
そのあと、屋根裏部屋のビニールカーテン越しの攻防、何か潜んでそうな森の気配、気味の悪い薄暗い地下道、と、場所が変わっていくのは、うまいですね。得体の知れないものに、夫婦が、どんどん追いつめられる恐怖は、うまく撮られてます。(°□°;)
お金かけずに作ってる、手堅い秀作。
公開時は『THEM ゼム』で、DVDは『正体不明 THEM(ゼム)』というタイトルに変わったようです。
THEM ゼム 2006年【仏】77分 DVD名:正体不明 THEM (ゼム)
監督:ダビッド・モロー、グザヴィエ・パリュ
出演:オリビア・ボナミー/ミヒャエル・コーエン
★★★★☆
正体不明 THEM (ゼム) [DVD]

ちなみに、この映画は、「エクソシスト」のW・フリードキン監督を怖がらせた
最強ホラー映画13本の中に選ばれています。
(以下、2008年10月30日[eiga.com 映画ニュース]様より引用)
ハロウィン前夜、エンターテインメント・ウィークリー誌が、ホラー映画の金字塔とも言うべき「エクソシスト」(73)のウィリアム・フリードキン監督が、「見るたびに悪夢にうなされたような気分になれる」と太鼓判を押したホラー映画13本を紹介している。
フリードキン監督がよく見る悪夢とは、「誰かが自分を殺そうと追いかけてくる」というリアルなものらしいが、それを反映したラインナップになっているようだ。最近のいわゆるホラー映画は面白くないと言うなか、ミヒャエル・ハネケ監督の「ファニーゲーム」とダビッド・モロー&グザビエ・パリュ監督の「THEM/ゼム」というヨーロッパ系の2作品を高く評価している。
▽「サイコ」(60)アルフレッド・ヒッチコック監督
▽「エイリアン」(79)リドリー・スコット監督
▽「ローズマリーの赤ちゃん」(68)ロマン・ポランスキー監督
▽「悪魔のような女」(55)アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督
▽「鬼婆」(64)新藤兼人監督
▽「サスペリア」(77)「サスペリア2/紅い深淵」(75)ダリオ・アルジェント監督
▽「肉屋」(70)クロード・シャブロル監督
▽「ファニーゲーム」(97)ミヒャエル・ハネケ監督
▽「THEM/ゼム」(06)ダビッド・モロー&グザビエ・パリュ監督
▽「謎の下宿人」(44)ジョン・ブラーム監督
▽「らせん階段」(46)ロバート・シオドマク監督
▽「悪魔のいけにえ」(74)トビー・フーパー監督
半分ほど、未見ですが、恐怖映画が並んでますね。
「鬼婆」「肉屋」とか、タイトルだけでも震えがきそう。
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