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ドゥームズデイ
2009年09月22日 (火) | 編集 |
お得すぎてすいま千円!キャンペーンで、1,000円で観てきました。(* ̄0 ̄)/


壁の向こうの世界へ。
ローラ・ミトラ演じるヒロイン、エデン・シンクレアが、大活躍する映画で、内容は、ほぼ『ニューヨーク1997』の英国アレンジです。それに『エイリアン2』『ウォリアーズ』『マッドマックス』など、面白そうな味を、ふりかけたB級風大作。

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2008年、イギリス北部で突然発祥した死のウィルスの感染を防ぐため、政府はイングランドとスコットランドの間に巨大な壁を造り、壁の北に住む人々を見捨てた。
時が経ち、2035年。根絶したはずのウイルスが再び姿を現す。政府は壁の北側に生存者がいることから、抗ウィルス剤があると判断。抗ウィルス剤を手に入れるため、シンクレア率いる特殊部隊が送り込まれる。


2008年の英国政府の措置により、世界中から英国自身も見放された場所となってしまった。
こういう設定にしてある部分が、なるほどね~と思った。
ウイルスは、隔離できたが、英国経済は、がたがたになり、閉塞感ただよう荒廃した世界に、人々は生きている。今回の主人公エデン・シンクレアも、そういった政府の統制下に生きる人間で、人類を救う正義感に燃えてるわけではないんですね。
自分の価値観で動く。
このヒロインのアウトローな性格が『ニューヨーク1997』のスネーク・プリスキンを世襲しているようで、面白い。同じく、片目で義眼になっているのも、うれしい。

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壁の中で生き残った人々も、27年という歳月を経て、独自の世界感を持っているわけです。最初、シンクレアに襲いかかるのは、ニュー世代のパンクロックな若者集団。この人たちは、恐いもの知らずで、ゾンビかエイリアンか!という具合に、銃など、おかまいなしに突撃してくる軍団。ここで育った彼等からすれば、シンクレアたちは、壁の外の異国人で、外の世界に人がいるということを知らされずに、育ってきたわけだ。

一方、壁が出来たことを幸いに、古き良きスコットランドの栄光を取り戻そうとする保守派の人たちもいるわけで、蒸気機関車が動いてたり、甲冑の騎士が現れたりと、なんだかタイムスリップしたかのような世界に生きてる人々もいる。

こうやって、壁を挟んで、いろんな世界が、存在してるわけですね。壁の中の人から言わせると、壁の外の人間こそ悪で、ばちが当たって滅ぶがいい、というみたいなもんですね。この変わった世界を、シンクレアが冒険していく物語で、これは予想外で面白かった。

何でもありの盛り合わせで、前作『ディセント』のような、パンチ力はないけど、
B級的な楽しさは、充分味わえる映画に仕上がってますよ。(^▽^)

◎参考映画
『ニューヨーク1997』『マッドマックス1・2』『エイリアン1・2』『ウォリアーズ』『地球最後の男オメガマン』『エクスカリバー』『悪魔のいけにえ』

ドゥームズデイ DOOMSDAY 2008年/アメリカ 105分
劇場鑑賞
監督/脚本:ニール・マーシャル
出演:ローナ・ミトラ(エデン・シンクレア)/ボブ・ホスキンス(ビル・ネルソン)/エイドリアン・レスター(ノートン軍曹)/アレクサンダー・シディグ(ハッチャー首相)/デヴィット・オハラ(マイケル・カナリス)/マルコム・マクダウェル(ケイン博士)/ノラ=ジェーン・ヌーン(特殊部隊員)
★★★☆☆
◎関連記事→ディセント
Doomsday_K01.jpg
Doomsday_K02.jpg

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