2009年11月30日 (月) | 編集 |
オーストラリアものって、ワイルドな恐さがありますね。(°д°;;)
気軽なレジャーのはずだったのに・・・

北オーストラリアのマングローブの生い茂る沼地が舞台。リーと姉グレース、そしてグレースの恋人アダムの3人は、川釣り体験ツアーに来ていた。いい釣り場を捜してガイドとともに川を船で上っていくと、突然何かに激突され船が転覆してしまう。なんとかマングローブの木に辿りついたグレースとアダム。リーは必死の思いで転覆した船に登ったものの、そこから動くことができず…。
3人は、体験ツアーの船が出てしまったあと、別の小舟で参加したわけなんですね。彼等がここにいることは、誰も知らないし、この密林から、歩いては帰ることは、できそうもない。都会人が、途方にくれるような大自然のまっただ中に、取り残されてしまう。こういう状況は、めっちゃ恐いですね。
これは、「アナコンダ」みたいな動物パニック映画ではありません。濁った沼のどこかに、ワニが潜んでいるのかもしれない。この恐怖に、木の上から動けなくなっていく。スティーブン・キング「クージョ」のような話です。
動けない原因として、ワニの存在は、もちろん、それ以外に、姉妹と姉の婚約者という、この3人の立場関係から来るものもあるんですね。時折、現実をわからせるかのように、ワニが、急に、大きな口を開け、姿を見せる、これは、びっくりするわ。なかなか、うまく演出されている映画ですよ。

転覆時、姉グレースとアダムのカップルが木の上、妹リーが転覆したボートの上という状況になる。この位置関係が、すごく微妙で、なかなかのシーンですね。
妹リーからすれば、もう、お姉ちゃんには婚約者がいて、お腹の中には、赤ちゃんもいる。もう昔の姉妹関係ではないわけですね。アダムが、リーを助ける前に、グレースを安全な木の上に上げる様子をリーは、じーっと観察する。そのあと、悟ったかのような表情を見せ、ボートから離れ始めます。セリフには、出ないけど、この3人の気持ちは、ていねいに描かれてます。

姉妹だけになってから、妹リーが、姉グレースに、おまじないを、お願いするところがある。きっと、昔から、お姉ちゃんが、妹に、そうやってきたんだろうなと思わせる場面で、途中、おまじないや、寓話的な歌が出てきて、こういうのは、ホラーっぽい。今度は、私が、お姉ちゃんを助けると、妹が、しだいに強くなっていく。
ワニも、迫力あり!人物設定も、うまく作られてて、良作と思います。
ブラック・ウォーター BLACK WATER 2007年【豪】 89分
監督・製作・脚本:アンドリュー・トラウキ/デイヴィット・ネルリッヒ
出演:メーヴ・ダーモディ(妹リー)/ダイアナ・グレン(姉グレース)/アンディー・ロドレーダ(姉の恋人アダム)
★★★★☆
ブラック・ウォーター [DVD]
気軽なレジャーのはずだったのに・・・

北オーストラリアのマングローブの生い茂る沼地が舞台。リーと姉グレース、そしてグレースの恋人アダムの3人は、川釣り体験ツアーに来ていた。いい釣り場を捜してガイドとともに川を船で上っていくと、突然何かに激突され船が転覆してしまう。なんとかマングローブの木に辿りついたグレースとアダム。リーは必死の思いで転覆した船に登ったものの、そこから動くことができず…。
3人は、体験ツアーの船が出てしまったあと、別の小舟で参加したわけなんですね。彼等がここにいることは、誰も知らないし、この密林から、歩いては帰ることは、できそうもない。都会人が、途方にくれるような大自然のまっただ中に、取り残されてしまう。こういう状況は、めっちゃ恐いですね。
これは、「アナコンダ」みたいな動物パニック映画ではありません。濁った沼のどこかに、ワニが潜んでいるのかもしれない。この恐怖に、木の上から動けなくなっていく。スティーブン・キング「クージョ」のような話です。
動けない原因として、ワニの存在は、もちろん、それ以外に、姉妹と姉の婚約者という、この3人の立場関係から来るものもあるんですね。時折、現実をわからせるかのように、ワニが、急に、大きな口を開け、姿を見せる、これは、びっくりするわ。なかなか、うまく演出されている映画ですよ。

転覆時、姉グレースとアダムのカップルが木の上、妹リーが転覆したボートの上という状況になる。この位置関係が、すごく微妙で、なかなかのシーンですね。
妹リーからすれば、もう、お姉ちゃんには婚約者がいて、お腹の中には、赤ちゃんもいる。もう昔の姉妹関係ではないわけですね。アダムが、リーを助ける前に、グレースを安全な木の上に上げる様子をリーは、じーっと観察する。そのあと、悟ったかのような表情を見せ、ボートから離れ始めます。セリフには、出ないけど、この3人の気持ちは、ていねいに描かれてます。

姉妹だけになってから、妹リーが、姉グレースに、おまじないを、お願いするところがある。きっと、昔から、お姉ちゃんが、妹に、そうやってきたんだろうなと思わせる場面で、途中、おまじないや、寓話的な歌が出てきて、こういうのは、ホラーっぽい。今度は、私が、お姉ちゃんを助けると、妹が、しだいに強くなっていく。
ワニも、迫力あり!人物設定も、うまく作られてて、良作と思います。
ブラック・ウォーター BLACK WATER 2007年【豪】 89分
監督・製作・脚本:アンドリュー・トラウキ/デイヴィット・ネルリッヒ
出演:メーヴ・ダーモディ(妹リー)/ダイアナ・グレン(姉グレース)/アンディー・ロドレーダ(姉の恋人アダム)
★★★★☆
ブラック・ウォーター [DVD]
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2009年11月28日 (土) | 編集 |
BRUTUS 12/1号、特集が、泣ける映画、だったので、買ってみました。
表紙は、二宮和也の顔です。
今回は、映画関係者の方へ訊いたものだそうで、
総合1位は、『道』(54年イタリア)だそうです。
これは、観ていないので、わからないや。古い作品も多い。
読んで、自分が観たもの、気になったものを、ひろっていくと、
2位 グラン・トリノ
(おっ、きたー。沁みる映画でしたね。)
3位 東京物語/悲しみは空の彼方に
(観てない。)
4位 素晴らしき哉、人生!/ニュー・シネマ・パラダイス
(ニュー~は、必ず出てきますね。)
5位 エレファント・マン/ひまわり/パリ、テキサス/奇跡の海
(あの一面のひまわり畑が。)
6位 二十四の瞳/フレンチ・カンカン/デッドゾーン/キッズ・リターン
(デッド~。キングの小説は面白いけど、映画って良かったかな?)
7位 残菊物語/めまい/砂の器/セントラル・ステーション
(きましたー。砂の器、日本映画の名作。)
8位 ゴッドファーザーPART II/ロッキー/ディア・ハンター/死ぬまでにしたい10のこと
(エイドリアン~!)
恋愛部門で、
1位 シュルブールの雨傘、が、きてた。
これは、最近、デジタルリマスター版を観て、すごい感激した作品。
街並がお洒落だし、泣けるし、うん、これは、すごく満足度が高かった。
泣ける映画も、何を基準にするかで、むずかしいですね。
胸がいっぱいになるような作品とすると、
エンタメ系でも、コメディ系でも、好きなシーンがあるだけでも、いいしね。
私なりに、泣ける映画を、思いついてみると、
『砂の器』 これは、泣く。
『シュルブールの雨傘』 オシャレで、カッコよかった。最近観たし。
『太陽がいっぱい』 題名と音楽が悲しい、サインを真似るとこがカッコいい。
『アンナとロッテ』 最初から泣いてしまったなというので、よく憶えてる。
『E.T.』 泣くというより感動ですけど、これは名作でしょう。
『ポセイドン・アドベンチャー』 熱きパニック巨編で、好き。
アニメ作品の『天空の城ラピュタ』や『銀河鉄道999』、短編『つみきのいえ』も、入れたい。『ウォーリー』の、最初のもくもくと働いてるところも (T_T) 泣けましたね。最近では『私の中のあなた』も、涙が、沸き上がってくるような作品だった。
BRUTUS (ブルータス) 2009年 12/1号 [雑誌]
表紙は、二宮和也の顔です。
今回は、映画関係者の方へ訊いたものだそうで、
総合1位は、『道』(54年イタリア)だそうです。
これは、観ていないので、わからないや。古い作品も多い。
読んで、自分が観たもの、気になったものを、ひろっていくと、
2位 グラン・トリノ
(おっ、きたー。沁みる映画でしたね。)
3位 東京物語/悲しみは空の彼方に
(観てない。)
4位 素晴らしき哉、人生!/ニュー・シネマ・パラダイス
(ニュー~は、必ず出てきますね。)
5位 エレファント・マン/ひまわり/パリ、テキサス/奇跡の海
(あの一面のひまわり畑が。)
6位 二十四の瞳/フレンチ・カンカン/デッドゾーン/キッズ・リターン
(デッド~。キングの小説は面白いけど、映画って良かったかな?)
7位 残菊物語/めまい/砂の器/セントラル・ステーション
(きましたー。砂の器、日本映画の名作。)
8位 ゴッドファーザーPART II/ロッキー/ディア・ハンター/死ぬまでにしたい10のこと
(エイドリアン~!)
恋愛部門で、
1位 シュルブールの雨傘、が、きてた。
これは、最近、デジタルリマスター版を観て、すごい感激した作品。
街並がお洒落だし、泣けるし、うん、これは、すごく満足度が高かった。
泣ける映画も、何を基準にするかで、むずかしいですね。
胸がいっぱいになるような作品とすると、
エンタメ系でも、コメディ系でも、好きなシーンがあるだけでも、いいしね。
私なりに、泣ける映画を、思いついてみると、
『砂の器』 これは、泣く。
『シュルブールの雨傘』 オシャレで、カッコよかった。最近観たし。
『太陽がいっぱい』 題名と音楽が悲しい、サインを真似るとこがカッコいい。
『アンナとロッテ』 最初から泣いてしまったなというので、よく憶えてる。
『E.T.』 泣くというより感動ですけど、これは名作でしょう。
『ポセイドン・アドベンチャー』 熱きパニック巨編で、好き。
アニメ作品の『天空の城ラピュタ』や『銀河鉄道999』、短編『つみきのいえ』も、入れたい。『ウォーリー』の、最初のもくもくと働いてるところも (T_T) 泣けましたね。最近では『私の中のあなた』も、涙が、沸き上がってくるような作品だった。
BRUTUS (ブルータス) 2009年 12/1号 [雑誌]
2009年11月27日 (金) | 編集 |

最強美少女!これは、すごかった。
ノーCG、ノーワイヤー、ノースタント。
真剣勝負の生身のアクションが炸裂!

このかわいい彼女が、主役のジージャー。
彼女が、襲いかかるマフィアの男どもを、
バッタバッタと、やっつける爽快な映画なのだ。
ジージャーは、1996年のバンコク・ユース・テコンドー大会で金メダル、翌97年には国家が育成するテコンドー強化選手にも選ばれている強者だ。『マッハ!』のピンゲーオ監督に見出され、この作品のため、4年間の猛特訓を受けたそうだ。
撮影期間は、2年間かかってるそうです。
と、いうのは、スタントなしで、本人が、すべてやってるので、
彼女が、ケガをすると、撮影は、その間、休止という進み方だったらしい。
エンドロールに撮影シーンがあって、それは、すごいです。
ケガやアザは、あたりまえの撮影みたいで、
相手の蹴りが、間違って、もろに彼女の目に入ってしまったシーンがありました。
さらに、すごいのは、やられ役の方で、ビルの壁面で闘うシーンでは、
ジージャーに蹴られて、もろに、下まで、落ちて叩きつけられてます。
観てて、だいじょうぶなんかな、と思いましたよ。
タイの撮影って、すごいですね。
マーブルチョコが、あまり活かされてなかったんですが、
悲しいストーリーも、よく出来てました。
日本のやくざとタイのマフィアの抗争の話で、阿部寛も出演してます。
最初、それを、知らなくて、阿部寛に似たタイの俳優さんだなっーと観てると、
日本語をしゃべりはじめ、あっ、本人だ、とわかったのでした。
チョコレート・ファイター CHOCOLATE 2008年【タイ】99分
監督・製作:プラッチャヤー・ピンゲーオ『マッハ!』
出演:ジージャー/阿部寛/ポンパット・ワチラバンジョン/アマラー・シリポン/イム・スジョン/タポン・ポップワンディー
★★★★☆
チョコレート・ファイター [DVD]

2009年11月25日 (水) | 編集 |
リバービューホテルの一室、507号室で、進行する密室サスペンス。
向かい合わせの部屋が出てくるので、『2ROOMS』なんでしょう。

登場人物は、テリー、ジューン(テリーの婚約者)、ジュリアン(友人)、アンナ(ジュリアンの元恋人)。あと、怪しげなホテルの従業員さんも登場します。
時系列が、ばらばらに始まり、ちょっと、とまどいますが、
状況を説明すると、
507号室→婚約者ジューンが、宿泊している。
508号室→テリーが、向かいの部屋に。
304号室→アンナ
「婚約者のジューンが、ホテルで浮気をしているみたいだ…。俺は、今からあいつらを撃ち殺す。」と、ジュリアンのもとに、テリーからの電話が、はいります。ジュリアンは、お風呂に、はいってるんですが、彼が、どこで電話を受けてるのかが、大きな問題で、そのあと、たいへんなことが起こり始めます。

ホテル内だけで、面白く作ってますね。現場状況から、こうなるんじゃないかな、というのは、予測がつくんですが、最後に、なるほど、これで気づくんだ、と、うまく持ってきたなと思いました。
特典映像に「女子アナナビ」というテレビ東京の番組?みたいなものが、はいってました。大橋未歩、秋元玲奈の説明によると、この作品は、もともと25分間のショートフィルムで、ネットで評判になり、長編映画化したそうです。うらぶれた怪しいホテルの描写や変な従業員などを、無理矢理、加えて、長編にしたのかなという感じは、ありますね。
2ROOMS トゥー・ルームス
ACROSS THE HALL 2009年【米】劇場未公開 93分
監督:アレックス・マーキン
出演:ブリタニー・マーフィ/マイク・ヴォーゲル/ダニー・ピノ/ブラッド・グリーンクイスト/アリ・ヴァーヴィーン/ギレルモ・ディアズ
★★★☆☆ 間延びした部分もあるけど、面白かったよ。
向かい合わせの部屋が出てくるので、『2ROOMS』なんでしょう。

登場人物は、テリー、ジューン(テリーの婚約者)、ジュリアン(友人)、アンナ(ジュリアンの元恋人)。あと、怪しげなホテルの従業員さんも登場します。
時系列が、ばらばらに始まり、ちょっと、とまどいますが、
状況を説明すると、
507号室→婚約者ジューンが、宿泊している。
508号室→テリーが、向かいの部屋に。
304号室→アンナ
「婚約者のジューンが、ホテルで浮気をしているみたいだ…。俺は、今からあいつらを撃ち殺す。」と、ジュリアンのもとに、テリーからの電話が、はいります。ジュリアンは、お風呂に、はいってるんですが、彼が、どこで電話を受けてるのかが、大きな問題で、そのあと、たいへんなことが起こり始めます。

ホテル内だけで、面白く作ってますね。現場状況から、こうなるんじゃないかな、というのは、予測がつくんですが、最後に、なるほど、これで気づくんだ、と、うまく持ってきたなと思いました。
特典映像に「女子アナナビ」というテレビ東京の番組?みたいなものが、はいってました。大橋未歩、秋元玲奈の説明によると、この作品は、もともと25分間のショートフィルムで、ネットで評判になり、長編映画化したそうです。うらぶれた怪しいホテルの描写や変な従業員などを、無理矢理、加えて、長編にしたのかなという感じは、ありますね。
2ROOMS トゥー・ルームス
ACROSS THE HALL 2009年【米】劇場未公開 93分
監督:アレックス・マーキン
出演:ブリタニー・マーフィ/マイク・ヴォーゲル/ダニー・ピノ/ブラッド・グリーンクイスト/アリ・ヴァーヴィーン/ギレルモ・ディアズ
★★★☆☆ 間延びした部分もあるけど、面白かったよ。
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2009年11月23日 (月) | 編集 |
インド・カルカッタにある巨大な売春窟。そこには売春婦だけでなく、そこで生まれた多くの子どもたちがいた。彼らは、売春婦である母親の手伝いをし、女の子であれば一定の年齢に達すると自らも客を取らされるようになる。彼らのほとんどは一生をこの売春窟の中だけで暮らし、未来に夢や希望を持つことを許されない過酷な運命にあった。

ニューヨークで活動するフォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキは、1998年からこの売春窟での取材を開始し、子どもたちの悲惨な現実を目の当たりにする。そんな中、子どもたちがカメラに興味を持つことに注目した彼女は、彼らにインスタントカメラを買い与え、写真教室を始めることを思いつく。カメラを手にした子どもたちは、表現することの喜びを知ると共に、中にはプロ顔負けの素晴らしい才能を発揮してみせる子どもも現われる。こうして始まった彼女の活動は、やがて子どもたちに初めて未来への生きる希望をもたらした。本作は、売春窟の子どもたちに、その過酷な境遇から抜け出すチャンスを与えようと奔走するザナ・ブリスキの姿を追った衝撃と感動のドキュメンタリー。2004年度のアカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞をはじめ数々の映画賞を受賞。

暗いドキュメンタリーを想像してたけど、全然、違う。
子どもたちは、何を撮るんだろう?
カメラを、どう感じてるんだろう?
それだけでも、興味はつきないけど、
子供たちが、楽しそうに覗く、撮る、その笑顔に魅了されてしまいますね。
心の赴くままに、楽しさ全力で、写真を撮る。
こんな子供たちの姿に、動かされてしまったのが、ザナ・ブリスキさんで、
全力には全力に応えるように、彼女は、カメラマンとしての仕事は
ほったらかしにして、子供たちの未来のために走り回ります。
ザナ・ブリスキさんは、ずーっと、ここに暮らし、子供たちと過ごしてるので、
子供たちも、素直に、気持ちを語っていってくれますね。
取材目的で、カメラを向けても、子供は、笑顔を返してくれないですよ。
子供たちの語る現実は、すごいシビアで、聞いててもつらいです。
この年齢で、自分の境遇を悟ったかのように、大人びて語っていくし、
すごく、他の子供たちの家の事情、その子の気持ちも、きちんと考えてますね。
ザナ・ブリスキさんが、始めた写真教室も、すごく意義のあるものに思います。
みんなが撮ったものを集めて、それを見て感じたことを発表し合う。
どんな気持ちで撮ったのか、どう感じたのか、写真を見て考えていくことによって、自分と他者の感じることの違いがわかってくる。さまざまな感情から他者を認め、結局、それは、自分の感情に気づいていくということなんでしょうね。すごく素敵なことだと思います。
↓子供たちは、すっごく、いい写真を撮ってますよ。

未来を写した子どもたち 2004年【米】85分 公式ページ
BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS
監督:ロス・カウフマン
★★★★★ たいへん素晴かったです。
未来を写した子どもたち(通常版) [DVD]

ニューヨークで活動するフォトジャーナリスト、ザナ・ブリスキは、1998年からこの売春窟での取材を開始し、子どもたちの悲惨な現実を目の当たりにする。そんな中、子どもたちがカメラに興味を持つことに注目した彼女は、彼らにインスタントカメラを買い与え、写真教室を始めることを思いつく。カメラを手にした子どもたちは、表現することの喜びを知ると共に、中にはプロ顔負けの素晴らしい才能を発揮してみせる子どもも現われる。こうして始まった彼女の活動は、やがて子どもたちに初めて未来への生きる希望をもたらした。本作は、売春窟の子どもたちに、その過酷な境遇から抜け出すチャンスを与えようと奔走するザナ・ブリスキの姿を追った衝撃と感動のドキュメンタリー。2004年度のアカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞をはじめ数々の映画賞を受賞。

暗いドキュメンタリーを想像してたけど、全然、違う。
子どもたちは、何を撮るんだろう?
カメラを、どう感じてるんだろう?
それだけでも、興味はつきないけど、
子供たちが、楽しそうに覗く、撮る、その笑顔に魅了されてしまいますね。
心の赴くままに、楽しさ全力で、写真を撮る。
こんな子供たちの姿に、動かされてしまったのが、ザナ・ブリスキさんで、
全力には全力に応えるように、彼女は、カメラマンとしての仕事は
ほったらかしにして、子供たちの未来のために走り回ります。
ザナ・ブリスキさんは、ずーっと、ここに暮らし、子供たちと過ごしてるので、
子供たちも、素直に、気持ちを語っていってくれますね。
取材目的で、カメラを向けても、子供は、笑顔を返してくれないですよ。
子供たちの語る現実は、すごいシビアで、聞いててもつらいです。
この年齢で、自分の境遇を悟ったかのように、大人びて語っていくし、
すごく、他の子供たちの家の事情、その子の気持ちも、きちんと考えてますね。
ザナ・ブリスキさんが、始めた写真教室も、すごく意義のあるものに思います。
みんなが撮ったものを集めて、それを見て感じたことを発表し合う。
どんな気持ちで撮ったのか、どう感じたのか、写真を見て考えていくことによって、自分と他者の感じることの違いがわかってくる。さまざまな感情から他者を認め、結局、それは、自分の感情に気づいていくということなんでしょうね。すごく素敵なことだと思います。
↓子供たちは、すっごく、いい写真を撮ってますよ。

未来を写した子どもたち 2004年【米】85分 公式ページ
BORN INTO BROTHELS: CALCUTTA'S RED LIGHT KIDS
監督:ロス・カウフマン
★★★★★ たいへん素晴かったです。
未来を写した子どもたち(通常版) [DVD]
2009年11月22日 (日) | 編集 |
大迫力の映像。娯楽作品として楽しめました。
やはり、中国なのか・・・

次から次へと押し寄せる地球崩壊の映像シーンに、圧倒されます。
主人公家族は、アドべンチャー映画のように危機、また危機の連続で、
なぜか、飛行場だけは、飛び立つまで壊れなかったりして、すごい都合がいい。
最後の審判の天井画に、亀裂がはいって、ついに、ヴァチカンまで崩壊してしまう。
日本は、一瞬にして、沈んでしまったそうで、ちょっと、さみしい。
ノアの方舟には、日本の技術が使われたんだろうか。
お話としては、地球崩壊→生き残るためのノアの方舟を建造という、いたって、普通の発想だ。ローランド・エメリッヒ監督なので、そんなアホな!という荒唐無稽な発想で、人類が救われるというのでも良かったような気がする。
船に乗れる人は、政府高官や富を持つ者で、新しい地球の再建には、まったく役に立たないだろうという人たち。こういう人たちだけで、人間の生活が成り立つわけないもん。彼らは、新しき地でも、金と権力に、しがみつき、同じことを繰り返すだけでしょう。
地球の未来に、もう希望は、ないや。
失われたものの大きさに、愕然となるような部分がなく、
未来への悲壮な決意もないというのは、残念な点なのですが、
まぁ、そういう人間ドラマを描く作品じゃないから、これで、いいでしょう。
テンポ良く、迫力映像で進む、面白い映画に、なっていたと思います。
2012 原題:2012 2009年【米】158分
監督・脚本・製作総指揮: ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック(ジャクソン・カーティス)/キウェテル・イジョフォー(エイドリアン・へルムズリー)/アマンダ・ピート(ケイト)/オリヴァー・プラット(カール・アンハイザー)/ダニー・グローヴァー(米国大統領トーマス・ウィルソン)/ウッディ・ハレルソン(チャリー・フロスト)
★★★★☆

※パンフレットによると、今後も、2012年系は、続々と企画されてるみたいですね。
「アルマゲドン」をてがけたマイケル・ベイ監督の『2012:The War for Soul』。世界各国の古代遺跡から見つかったレンズを、きっかけに、パラレルワールドの存在が明らかに。2012年、それらの中で複数の地球がエイリアンに襲われるという壮大なストーリー。うん、これは、なんか面白そうです。
「地球最後の日」のリメイクは、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」のスティーブン・ソマーズ監督の『When Worlds Collide』。また、リメイク大作ものか、というものなので、これは、期待薄です。
やはり、中国なのか・・・

次から次へと押し寄せる地球崩壊の映像シーンに、圧倒されます。
主人公家族は、アドべンチャー映画のように危機、また危機の連続で、
なぜか、飛行場だけは、飛び立つまで壊れなかったりして、すごい都合がいい。
最後の審判の天井画に、亀裂がはいって、ついに、ヴァチカンまで崩壊してしまう。
日本は、一瞬にして、沈んでしまったそうで、ちょっと、さみしい。
ノアの方舟には、日本の技術が使われたんだろうか。
お話としては、地球崩壊→生き残るためのノアの方舟を建造という、いたって、普通の発想だ。ローランド・エメリッヒ監督なので、そんなアホな!という荒唐無稽な発想で、人類が救われるというのでも良かったような気がする。
船に乗れる人は、政府高官や富を持つ者で、新しい地球の再建には、まったく役に立たないだろうという人たち。こういう人たちだけで、人間の生活が成り立つわけないもん。彼らは、新しき地でも、金と権力に、しがみつき、同じことを繰り返すだけでしょう。
地球の未来に、もう希望は、ないや。
失われたものの大きさに、愕然となるような部分がなく、
未来への悲壮な決意もないというのは、残念な点なのですが、
まぁ、そういう人間ドラマを描く作品じゃないから、これで、いいでしょう。
テンポ良く、迫力映像で進む、面白い映画に、なっていたと思います。
2012 原題:2012 2009年【米】158分
監督・脚本・製作総指揮: ローランド・エメリッヒ
出演:ジョン・キューザック(ジャクソン・カーティス)/キウェテル・イジョフォー(エイドリアン・へルムズリー)/アマンダ・ピート(ケイト)/オリヴァー・プラット(カール・アンハイザー)/ダニー・グローヴァー(米国大統領トーマス・ウィルソン)/ウッディ・ハレルソン(チャリー・フロスト)
★★★★☆

※パンフレットによると、今後も、2012年系は、続々と企画されてるみたいですね。
「アルマゲドン」をてがけたマイケル・ベイ監督の『2012:The War for Soul』。世界各国の古代遺跡から見つかったレンズを、きっかけに、パラレルワールドの存在が明らかに。2012年、それらの中で複数の地球がエイリアンに襲われるという壮大なストーリー。うん、これは、なんか面白そうです。
「地球最後の日」のリメイクは、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」のスティーブン・ソマーズ監督の『When Worlds Collide』。また、リメイク大作ものか、というものなので、これは、期待薄です。
2009年11月21日 (土) | 編集 |
ベルギーで10人に1人が見たというスーパーヒット・サスペンス!

大阪ヨーロッパ映画祭オープニング作品ということで、上映前に、開催中の作品の監督、俳優さんの挨拶から、始まりました。
スタイリッシュな街並みと建物の映像、音楽が、カッコいい。
ある部屋に、血まみれで死んでいる女の死体が・・・
部屋に集まってくる五人の男たち。この部屋は、いったい何なのか?そこは、最初にポンとわかります。要は、この五人の男が、情事用に共有していた部屋でしたぁ。密室であり、部屋の鍵を持っているのは彼らだけ。当然、犯人はこの中にいるということになってくるわけです。
サスペンスというより、要は、浮気のお話ですね。五人の性格の違いや、抱える心の奥が、明らかにされていくことによって、犯人が導かれていきます。それぞれに、女性を見る目、欲望とか、女性への態度、接し方とかが違うわけなんですね。

あいつら、浮気してるよ、絶対!奥さん軍団の疑いの目が、恐い。
これこそ、サスペンスか。
サスペンスタッチで、ヒントを見逃すまいと、最後まで緊張して観れる映画です。部屋でのやりとり、警察での取り調べ、過去の出来事が、巧みに映し出され、この人が犯人か、いや外部の者か?と、さまざまなことを考えてしまう疑惑のドラマ。
死んでる女性も、これ誰?っていう状況ですからね。ただ、驚くような展開をみせないので、サスペンスを観た時のような爽快感が味わえないんだなぁ。スーパーヒットって、ほんまかいな?とも思ってしまう作品でもありますね。
最後まで、犯人は、まず、わからない。ベルギーでは、よし、私も挑戦ということで、劇場へ足を運んだ方が多かったのかなぁ。

上映終了後、アン役ベルル・バーテンスさんによる質問コーナーがありました。
ロフト. Loft 2008年【ベルギー】118分 オランダ語(日本語字幕)
監督:エリク・ヴァン・ローイ
出演:ケーン・デ・ボーウ(クリス)/フィリップ・ペータース(ビンセント)/ブルーノ・ヴァンデン・ブルーク(ルク)/マティアス・スーナールツ(フィリップ)/ケーン・デ・グラーヴェ(マルニクス)/ヴェルル・バーテンス(アン)/アン・ミレル(クリスの妻エレン)/ティン・レイマー(ビンセントの妻バルバラ)/ヴィーネ・ディエリックス(ルクの妻エルジー)/シャルロッテ・ファンデルメールシュ(フィリップの妻ビッキー)/マーイケ・カフメイエル(マルニクスの妻ミリアム)
★★★☆☆
2009年11月20日(金) 18:00~ 会場:ABCホール

上映館、少ない。ロフト. 公式ページは、こちらです→http://loft-m.jp/

大阪ヨーロッパ映画祭オープニング作品ということで、上映前に、開催中の作品の監督、俳優さんの挨拶から、始まりました。
スタイリッシュな街並みと建物の映像、音楽が、カッコいい。
ある部屋に、血まみれで死んでいる女の死体が・・・
部屋に集まってくる五人の男たち。この部屋は、いったい何なのか?そこは、最初にポンとわかります。要は、この五人の男が、情事用に共有していた部屋でしたぁ。密室であり、部屋の鍵を持っているのは彼らだけ。当然、犯人はこの中にいるということになってくるわけです。
サスペンスというより、要は、浮気のお話ですね。五人の性格の違いや、抱える心の奥が、明らかにされていくことによって、犯人が導かれていきます。それぞれに、女性を見る目、欲望とか、女性への態度、接し方とかが違うわけなんですね。

あいつら、浮気してるよ、絶対!奥さん軍団の疑いの目が、恐い。
これこそ、サスペンスか。
サスペンスタッチで、ヒントを見逃すまいと、最後まで緊張して観れる映画です。部屋でのやりとり、警察での取り調べ、過去の出来事が、巧みに映し出され、この人が犯人か、いや外部の者か?と、さまざまなことを考えてしまう疑惑のドラマ。
死んでる女性も、これ誰?っていう状況ですからね。ただ、驚くような展開をみせないので、サスペンスを観た時のような爽快感が味わえないんだなぁ。スーパーヒットって、ほんまかいな?とも思ってしまう作品でもありますね。
最後まで、犯人は、まず、わからない。ベルギーでは、よし、私も挑戦ということで、劇場へ足を運んだ方が多かったのかなぁ。

上映終了後、アン役ベルル・バーテンスさんによる質問コーナーがありました。
ロフト. Loft 2008年【ベルギー】118分 オランダ語(日本語字幕)
監督:エリク・ヴァン・ローイ
出演:ケーン・デ・ボーウ(クリス)/フィリップ・ペータース(ビンセント)/ブルーノ・ヴァンデン・ブルーク(ルク)/マティアス・スーナールツ(フィリップ)/ケーン・デ・グラーヴェ(マルニクス)/ヴェルル・バーテンス(アン)/アン・ミレル(クリスの妻エレン)/ティン・レイマー(ビンセントの妻バルバラ)/ヴィーネ・ディエリックス(ルクの妻エルジー)/シャルロッテ・ファンデルメールシュ(フィリップの妻ビッキー)/マーイケ・カフメイエル(マルニクスの妻ミリアム)
★★★☆☆
2009年11月20日(金) 18:00~ 会場:ABCホール

上映館、少ない。ロフト. 公式ページは、こちらです→http://loft-m.jp/
2009年11月19日 (木) | 編集 |
これは、T4の2年前の世界。2016年を舞台にしたフルCGアニーメーション。

2016年、抵抗軍の女兵士ブレア・ウィリアムズは、廃墟と化したかつての激戦地ロサンゼルスへ向かった。彼女の使命は、抵抗軍の通信を妨害し続ける“ゴースト”を捜すこと。彼女は、破壊された地下鉄の中でゴーストを発見するのだったが…。
マシニマとは、マシンとシネマを組み合わせた造語で、
むずかしいことは、わかりませんが、
3Dゲーム技術を使ったアニメ映画のことだそうです。

T4で登場したムーン・ブラッドグッド演じる
抵抗軍ブレア・ウィリアムズが、主人公。

T4が、機械軍とのドンパチを描いた世界ですから、こういうゲームアニメのような展開が作りやすいみたいですね、スタッフもターミネーターが好きで、楽しんで作ってるという感じです。
人型T-600が、出始めの頃みたいで、主に、出てくるのは、T-7-Tと呼ばれる4本足の機械と、T1からおなじみの空から攻撃を仕掛けてくるハンターキラー。追っかけてくるハンターキラーに走る車から銃撃をするシーンは、まさにターミネーター、って世界です。
一応、T4につながることになってるが、観てどうなるというわけでもないしなぁ。
こういうエピソードは、いくらでも、作っていけるし。
興味のある方、ファンの方が、観られたらいいかなというものです。
ターミネーター サルベーション ザ マシニマ シリーズ
TERMINATOR: SALVATION THE MACHINIMA SERIES
製作総指揮:マックG/製作年度:2009年/本編:約75分/映像特典:約20分
ブレア・ウィリアムズ…ムーン・ブラッドグッド(朴ロミ)
ラズ・ハワード…キャム・クラーク(加瀬康之)
★★★☆☆
ターミネーター サルベーション ザ マシニマ シリーズ [DVD]
◎関連記事
→ターミネーター4/TERMINATOR SALVATION
→ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ Vol.1

2016年、抵抗軍の女兵士ブレア・ウィリアムズは、廃墟と化したかつての激戦地ロサンゼルスへ向かった。彼女の使命は、抵抗軍の通信を妨害し続ける“ゴースト”を捜すこと。彼女は、破壊された地下鉄の中でゴーストを発見するのだったが…。
マシニマとは、マシンとシネマを組み合わせた造語で、
むずかしいことは、わかりませんが、
3Dゲーム技術を使ったアニメ映画のことだそうです。

T4で登場したムーン・ブラッドグッド演じる
抵抗軍ブレア・ウィリアムズが、主人公。

T4が、機械軍とのドンパチを描いた世界ですから、こういうゲームアニメのような展開が作りやすいみたいですね、スタッフもターミネーターが好きで、楽しんで作ってるという感じです。
人型T-600が、出始めの頃みたいで、主に、出てくるのは、T-7-Tと呼ばれる4本足の機械と、T1からおなじみの空から攻撃を仕掛けてくるハンターキラー。追っかけてくるハンターキラーに走る車から銃撃をするシーンは、まさにターミネーター、って世界です。
一応、T4につながることになってるが、観てどうなるというわけでもないしなぁ。
こういうエピソードは、いくらでも、作っていけるし。
興味のある方、ファンの方が、観られたらいいかなというものです。
ターミネーター サルベーション ザ マシニマ シリーズ
TERMINATOR: SALVATION THE MACHINIMA SERIES
製作総指揮:マックG/製作年度:2009年/本編:約75分/映像特典:約20分
ブレア・ウィリアムズ…ムーン・ブラッドグッド(朴ロミ)
ラズ・ハワード…キャム・クラーク(加瀬康之)
★★★☆☆
ターミネーター サルベーション ザ マシニマ シリーズ [DVD]
◎関連記事
→ターミネーター4/TERMINATOR SALVATION
→ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ Vol.1
2009年11月18日 (水) | 編集 |
オーガニック、それは、自然のまま

2008年にフランスで公開され、大ヒットを記録した食にまつわるドキュメンタリー。フランスでは年間76,000トンもの農薬が使用されている。子ども達の未来を脅かす、この現実と向き合ったバルジャック村のエドゥアール・ショーレ村長は、すべての学校給食をオーガニックにするという前例のない試みに挑戦した。人々の健康よりも企業の利益を優先することで起こっている環境や食品、身体への影響を、カメラは記録する。あなたの食卓は安全ですか?
すべての学校給食をオーガニックにする試みをした村の姿を追うドキュメンタリー。
都合のいいデータや数値を持ってきての警告映画だと、いいと思わないけど、
これは、すでに始めてるものを観せていく映画です。
オーガニック化を実践したのが、南フランス・バルジャック村の村長さんで、
すべての学校給食に取り入れたわけですが、
こういう試みが、フランスでは、できるわけなんでしょうかね。
途中、子供たちが歌う歌詞の強烈さに、びっくりしますよ。
もう人まかせにしない、闘うぞ、みたいな内容で、
学校の先生が作ったのかなーというところですが、
子供に、考えを押しつけてるというわけでも、なさそうです。
全体に、すごく、自分の意志というものを感じます。
子供たちが、学校で食べてるシーンでも、
調理師さんが、これを、食べたい人?と問いかけてるんですね。
オーガニックは、食べたくないって言う子も、いるようです。

しだいに、子供たちが、食べ物に対して興味を持ち、
自分で考えるようになっていってるみたいです。
子供が家でも食べたいと言うと、お母さんの意識も変わってきて、
家の食事も変わってくる。まわりの大人も変わってきてるんですね。
村の方々の意識も、自分たちの住んでいるところを、
誇りと思えるように、変わってきてるみたいですね。
あなたも、今日からやってみない、どう?、というぐらいのニュアンス的に、
もってきてる映画で、なかなか面白かったです。
未来の食卓 Nos Enfants Nous Accuseront 2008年【仏】112分
[劇場鑑賞]
監督:ジャン=ポール・ジョー/音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:エドゥアール・ショーレ/ペリコ・ルガッス
★★★☆☆

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/shokutaku/

2008年にフランスで公開され、大ヒットを記録した食にまつわるドキュメンタリー。フランスでは年間76,000トンもの農薬が使用されている。子ども達の未来を脅かす、この現実と向き合ったバルジャック村のエドゥアール・ショーレ村長は、すべての学校給食をオーガニックにするという前例のない試みに挑戦した。人々の健康よりも企業の利益を優先することで起こっている環境や食品、身体への影響を、カメラは記録する。あなたの食卓は安全ですか?
すべての学校給食をオーガニックにする試みをした村の姿を追うドキュメンタリー。
都合のいいデータや数値を持ってきての警告映画だと、いいと思わないけど、
これは、すでに始めてるものを観せていく映画です。
オーガニック化を実践したのが、南フランス・バルジャック村の村長さんで、
すべての学校給食に取り入れたわけですが、
こういう試みが、フランスでは、できるわけなんでしょうかね。
途中、子供たちが歌う歌詞の強烈さに、びっくりしますよ。
もう人まかせにしない、闘うぞ、みたいな内容で、
学校の先生が作ったのかなーというところですが、
子供に、考えを押しつけてるというわけでも、なさそうです。
全体に、すごく、自分の意志というものを感じます。
子供たちが、学校で食べてるシーンでも、
調理師さんが、これを、食べたい人?と問いかけてるんですね。
オーガニックは、食べたくないって言う子も、いるようです。

しだいに、子供たちが、食べ物に対して興味を持ち、
自分で考えるようになっていってるみたいです。
子供が家でも食べたいと言うと、お母さんの意識も変わってきて、
家の食事も変わってくる。まわりの大人も変わってきてるんですね。
村の方々の意識も、自分たちの住んでいるところを、
誇りと思えるように、変わってきてるみたいですね。
あなたも、今日からやってみない、どう?、というぐらいのニュアンス的に、
もってきてる映画で、なかなか面白かったです。
未来の食卓 Nos Enfants Nous Accuseront 2008年【仏】112分
[劇場鑑賞]
監督:ジャン=ポール・ジョー/音楽:ガブリエル・ヤレド
出演:エドゥアール・ショーレ/ペリコ・ルガッス
★★★☆☆

公式サイト:http://www.uplink.co.jp/shokutaku/
2009年11月17日 (火) | 編集 |
48歳のシンデレラ歌姫スーザン・ボイルが主題歌に決定するなど、注目の映画『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3 ~http://鷹の爪.jpは永遠に~』のポスターが公開された。
川村ゆきえや板東英二らを声優に配するなど話題の本作のポスターには、アップにとらえられたレオナルド博士の顔と「アバヨ!!鷹のツメ団」との言葉が。この言葉は、悪の組織からジュリエット(川村)を助けるために、鷹の爪団を裏切って“博士の動く城”を作ったレオナルド博士の心中を表したものだという。ちなみにこの文字は原作者であるFROGMANの手書き。
またポスター解禁とともに14日より、吉田君おすすめ島根の名産品詰合せなどが当たる前売り券の発売が決定。前売り券の上部にある「鷹の爪な玉くじ番号」を「年明けやっほー係」に送ると、吉田君おすすめの超豪華商品が当たるという「秘密結社鷹の爪」らしいスペシャルな運だめし付き前売り券となっている。
(2009年11月12日 12時10分シネマトゥデイ様記事より引用)

ほぉ~、スーザン・ボイルさんの「夢やぶれて」が、主題歌!(°□°;)
※ボイルさんは、奇跡の歌声で、YouTubeで世界的に話題となった48歳の歌姫。
今回は、かなりパワーアップされてそうな内容なので、これは、観たいですね!
当たりくじ付き前売り券発売になりましたけど、1,500円なので、高いです。
2010年1月16日より全国公開予定 公式ページ→http://鷹の爪.jp/
川村ゆきえや板東英二らを声優に配するなど話題の本作のポスターには、アップにとらえられたレオナルド博士の顔と「アバヨ!!鷹のツメ団」との言葉が。この言葉は、悪の組織からジュリエット(川村)を助けるために、鷹の爪団を裏切って“博士の動く城”を作ったレオナルド博士の心中を表したものだという。ちなみにこの文字は原作者であるFROGMANの手書き。
またポスター解禁とともに14日より、吉田君おすすめ島根の名産品詰合せなどが当たる前売り券の発売が決定。前売り券の上部にある「鷹の爪な玉くじ番号」を「年明けやっほー係」に送ると、吉田君おすすめの超豪華商品が当たるという「秘密結社鷹の爪」らしいスペシャルな運だめし付き前売り券となっている。
(2009年11月12日 12時10分シネマトゥデイ様記事より引用)

ほぉ~、スーザン・ボイルさんの「夢やぶれて」が、主題歌!(°□°;)
※ボイルさんは、奇跡の歌声で、YouTubeで世界的に話題となった48歳の歌姫。
今回は、かなりパワーアップされてそうな内容なので、これは、観たいですね!
当たりくじ付き前売り券発売になりましたけど、1,500円なので、高いです。
2010年1月16日より全国公開予定 公式ページ→http://鷹の爪.jp/
![]() | 夢やぶれて (2009/11/25) スーザン・ボイル YoutubeにUPされた映像の総アクセス数は、なんと2億5000万!。 商品詳細を見る |
2009年11月15日 (日) | 編集 |
ヒロスエの声は、吹き替えにして欲しいと、強く思った(^^)
甘いしゃべりが、松本清張の悲しさに合わないなぁ。


松本清張生誕100周年の大作。
松本清張作品は、犯人を探すことが目的ではない。動機を巡るミステリーなのであって、その動機の中に、人の悲しさを感じさせる。『ゼロの焦点』というタイトルが示すように、その時代に、ピントを合わせた時、犯罪が生まれたわけが、浮かび上がってくるのだ。
結婚式から7日後、突然、夫が失踪する。よく相手のことも知らないまま、結婚する、この時代では、それほど、めずらしいことではないんだろう。妻・禎子は、夫を捜すため、金沢へと向かう。
石川県能登半島のヤセの断崖、荒狂う日本海の波、冬の金沢。
人間など、ひとたまりもないような日本海の怖さが、
いかにも、サスペンスの舞台といった感じでドラマを盛り上げてて、いいですね~。
昭和30年代の日本を再現した世界で、なかなか面白かった。
目に力がある中谷美紀。幸薄い役が似合いすぎる木村多江は、予想どおり良かったね。
夫・鵜原憲一(西島秀俊)、室田佐知子(中谷美紀)、田沼久子(木村多江)、この三人が、時を経て、再び、出会ったことが、悲劇を招いたのだった。犯人は、戦後のたいへんな時から、苦労し、やっとの思いで、今の暮らしを手に入れた。その過去に、引き戻される恐怖は、はかりしれないものだったんだろう。生まれ変わりたい、立ち直りたい、そんなことを強く人々が思った時代だったのかもしれないね。
いくらなんでも、突然、オンリーユーの曲が入ってくるのには、がっくりきたけど、
最後の歌の、中島みゆきで、盛り返してくれますからね。
なんとかリカバリーできたかな、と思った。
中島みゆきさんって、「ゼロという数字が好きなんです」というだけで、書いてるみたいですけど、内容的に、見事にはまってますね。さすがだわ。
ゼロの焦点 2009年【日】131分 公式サイト:http://zero-focus.jp/
[劇場鑑賞]
監督・脚本: 犬童一心
原作: 松本清張 ゼロの焦点 (新潮文庫) 主題歌:中島みゆき 愛だけを残せ
出演:広末涼子/中谷美紀/木村多江/杉本哲太/崎本大海/野間口徹/黒田福美/本田博太郎/西島秀俊/鹿賀丈史
★★★☆☆
甘いしゃべりが、松本清張の悲しさに合わないなぁ。


松本清張生誕100周年の大作。
松本清張作品は、犯人を探すことが目的ではない。動機を巡るミステリーなのであって、その動機の中に、人の悲しさを感じさせる。『ゼロの焦点』というタイトルが示すように、その時代に、ピントを合わせた時、犯罪が生まれたわけが、浮かび上がってくるのだ。
結婚式から7日後、突然、夫が失踪する。よく相手のことも知らないまま、結婚する、この時代では、それほど、めずらしいことではないんだろう。妻・禎子は、夫を捜すため、金沢へと向かう。
石川県能登半島のヤセの断崖、荒狂う日本海の波、冬の金沢。
人間など、ひとたまりもないような日本海の怖さが、
いかにも、サスペンスの舞台といった感じでドラマを盛り上げてて、いいですね~。
昭和30年代の日本を再現した世界で、なかなか面白かった。
目に力がある中谷美紀。幸薄い役が似合いすぎる木村多江は、予想どおり良かったね。
夫・鵜原憲一(西島秀俊)、室田佐知子(中谷美紀)、田沼久子(木村多江)、この三人が、時を経て、再び、出会ったことが、悲劇を招いたのだった。犯人は、戦後のたいへんな時から、苦労し、やっとの思いで、今の暮らしを手に入れた。その過去に、引き戻される恐怖は、はかりしれないものだったんだろう。生まれ変わりたい、立ち直りたい、そんなことを強く人々が思った時代だったのかもしれないね。
いくらなんでも、突然、オンリーユーの曲が入ってくるのには、がっくりきたけど、
最後の歌の、中島みゆきで、盛り返してくれますからね。
なんとかリカバリーできたかな、と思った。
中島みゆきさんって、「ゼロという数字が好きなんです」というだけで、書いてるみたいですけど、内容的に、見事にはまってますね。さすがだわ。
ゼロの焦点 2009年【日】131分 公式サイト:http://zero-focus.jp/
[劇場鑑賞]
監督・脚本: 犬童一心
原作: 松本清張 ゼロの焦点 (新潮文庫) 主題歌:中島みゆき 愛だけを残せ
出演:広末涼子/中谷美紀/木村多江/杉本哲太/崎本大海/野間口徹/黒田福美/本田博太郎/西島秀俊/鹿賀丈史
★★★☆☆

2009年11月12日 (木) | 編集 |
『モーテル』の続編 (-_-#)
2007年4月パインウッドモーテルが閉鎖され、そこから殺人ビデオテープが200本以上発見される。その中の1番古いテープは2004年9月の撮影。これは最初の犠牲者たちの物語である。

このモーテルが、なぜ、殺人ビデオテープを製作に、いたったか?を描いてます。
最初、このモーテルは、盗撮ビデオを作っていたのね。
ある夜、殺人鬼の男を泊めてしまい、部屋で殺人が行われる。
それを隠しカメラで見ていた支配人と授業員は、びっくりしてしまうが、
もしかして、こういったビデオの方がポルノより儲かるんじゃないと思いつき、
その殺人鬼をスタッフに雇うことに、なるんですね。(^▽^;)
それでもって、
第1作目の撮影が始まるわけだが、初めての撮影なので、手際が悪いのよ。
殺人鬼の男が、偉そうに言うわりには、頼りなくて、
へっへっへっ、楽しみながら殺してやるぜ~と言いつつ、逃げられてるだけ。
なにしてんの、といった感じで、だらだらの内容。
こんなずさんな第1作では、とても商売に、ならんよ。
この殺人鬼さんが、このビデオで成功したとは、とても思えない。

今回の続編は、モーテル側の人数も目的もわかった上で観ることになるモーテル側視点の映像です。と、いうことは、通常のスリラーとは、逆の感覚で、撮っていかないとだめなんじゃないでしょうか。それを、普通のスリラーパターンで作ったら、あかんでしょ。
面白くないんです (^_^;)
かなり考えて作らないといけない作品内容だと思うんですけど、
安易に挑んだのが失敗かなーと思う。
モーテル2 VACANCY 2: THE FIRST CUT 2009年【米】86分オリジナルビデオ
監督:エリック・ブロス
出演:アグネス・ブルックナー/デビッド・モスコー/スコット・アンダーソン/アージェイ・スミス
★★☆☆☆
モーテル 2 [DVD]
2007年4月パインウッドモーテルが閉鎖され、そこから殺人ビデオテープが200本以上発見される。その中の1番古いテープは2004年9月の撮影。これは最初の犠牲者たちの物語である。

このモーテルが、なぜ、殺人ビデオテープを製作に、いたったか?を描いてます。
最初、このモーテルは、盗撮ビデオを作っていたのね。
ある夜、殺人鬼の男を泊めてしまい、部屋で殺人が行われる。
それを隠しカメラで見ていた支配人と授業員は、びっくりしてしまうが、
もしかして、こういったビデオの方がポルノより儲かるんじゃないと思いつき、
その殺人鬼をスタッフに雇うことに、なるんですね。(^▽^;)
それでもって、
第1作目の撮影が始まるわけだが、初めての撮影なので、手際が悪いのよ。
殺人鬼の男が、偉そうに言うわりには、頼りなくて、
へっへっへっ、楽しみながら殺してやるぜ~と言いつつ、逃げられてるだけ。
なにしてんの、といった感じで、だらだらの内容。
こんなずさんな第1作では、とても商売に、ならんよ。
この殺人鬼さんが、このビデオで成功したとは、とても思えない。

今回の続編は、モーテル側の人数も目的もわかった上で観ることになるモーテル側視点の映像です。と、いうことは、通常のスリラーとは、逆の感覚で、撮っていかないとだめなんじゃないでしょうか。それを、普通のスリラーパターンで作ったら、あかんでしょ。
面白くないんです (^_^;)
かなり考えて作らないといけない作品内容だと思うんですけど、
安易に挑んだのが失敗かなーと思う。
モーテル2 VACANCY 2: THE FIRST CUT 2009年【米】86分オリジナルビデオ
監督:エリック・ブロス
出演:アグネス・ブルックナー/デビッド・モスコー/スコット・アンダーソン/アージェイ・スミス
★★☆☆☆
モーテル 2 [DVD]
2009年11月11日 (水) | 編集 |
![]() | 告白 湊 かなえ 商品詳細を見る 2009年本屋大賞受賞。我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。 |
ダークな本です。
“愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです”
と、終業式の日、幼き我が娘を亡くした女性教師が、独白していく。
愚痴のように語る先生の一人称で始まり、
この最初の章が、ものすごく読みづらい。
そこを抜け、違う人物の独白の章になると、
がぜん、面白くなってきます。
各人物の独白により、事件の詳細がわかってくるんですが、
自分の思ってることと、相手の思ってることの、なんと違うことか。
つまり、登場人物すべてが、
自分の行為を、いかにも正しいように、勝手な理由づけをしていくんですね。
だからね、読んでて、すごく気分悪いです。
えっ、となる最後で、なにか落ち着かない気持ちになる本でした。

この暗~い一人称の話を、映画化するらしいんですが、
今回、『下妻物語』『パコと魔法の絵本』の中島哲也が監督だそうで、
これは、いいんじゃないですか。
暗いタッチの原作とは、また違った味わいになりそうで、映画化は、楽しみですね。
2010年6月、全国公開予定です。
◎公式ページ→映画『告白』
2009年11月08日 (日) | 編集 |
“人間を形づくるのは 自分以外の何かだ
住む街 隣人たち 家族
ここの住人たちにとっては そうしたものが誇りだ
肉体が魂を包み それを街が包み込む”

「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの『愛しき者はすべて去りゆく』を、監督デビューになるベン・アフレックが映画化した社会派サスペンス。彼が自分で脚本を書き、これは、自分が撮った方がいいのでは、と思い、監督までしたそうです。
この街で生まれ育ったということが、キーとなってくる物語。主人公パトリックも、この街で、育った人間で、それを活かし、幼なじみアンジーと一緒に探偵業を営んでいる。ある日、4歳の少女アマンダが誘拐される事件が発生。少女の叔母夫婦の依頼を受け、この誘拐事件に関わることとなる。
作り方が、渋いですね。
誘拐事件に関わる人、彼のパートナー、幼女の母、警察関係者など、この街に育った、あくの強い人物たちを描くことにより、主人公を浮き彫りにしていく物語で、主人公パトリックは、大人しめな存在。ケイシー・アフレックは、ちょっと頼りない感じがして、この映画に、よく合ってたと思います。脇役の方は、渋い方を揃えてて、狙いもバッチリですね。
大作だと、主役にスター俳優が来て、こういう作品の雰囲気は出なかったでしょうね。

アンジー(ミシェル・モナハン)と、パトリック(ケイシー・アフレック)
幼なじみの二人は、お互いにわかりあってると思っていたのだが・・・

レミー刑事(エド・ハリス)アマンダの母親ヘリーン(エイミー・ライアン)
誘拐された子供の母親は、かなり、だらしない人だった。

モーガン・フリーマン(ドイル刑事)
おなじみの俳優さん。彼が出てくると、ぐっと作品がひきしまる。
この事件に対して、主人公が、ある決断にいたるわけなんですが、
彼は、法律を守ろうと決めたわけではないと思う。
自分が生まれ育ってきた、この街を信じたかった、
みたいなところも、あったんだと思います。
でも、これは、この街で育った自分を否定したくというような考えであって、それでいいんだろうかという気もするが、少なくとも、彼は、この街に生きる者として、責任を負い、見守っていくということだ。
ゴーン・ベイビー・ゴーン GONE BABY GONE 2007年【米】劇場未公開
監督:ベン・アフレック
原作:デニス・ルヘイン 愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
出演:ケイシー・アフレック/ミシェル・モナハン/モーガン・フリーマン/エド・ハリス/ジョン・アシュトン/エイミー・ライアン/エイミー・マディガン/タイタス・ウェリヴァー
★★★★☆
ゴーン・ベイビー・ゴーン [DVD]
◎デニス・ルヘイン関連作品
→シャッター アイランド〈字幕版〉
住む街 隣人たち 家族
ここの住人たちにとっては そうしたものが誇りだ
肉体が魂を包み それを街が包み込む”

「ミスティック・リバー」の原作者デニス・ルヘインの『愛しき者はすべて去りゆく』を、監督デビューになるベン・アフレックが映画化した社会派サスペンス。彼が自分で脚本を書き、これは、自分が撮った方がいいのでは、と思い、監督までしたそうです。
この街で生まれ育ったということが、キーとなってくる物語。主人公パトリックも、この街で、育った人間で、それを活かし、幼なじみアンジーと一緒に探偵業を営んでいる。ある日、4歳の少女アマンダが誘拐される事件が発生。少女の叔母夫婦の依頼を受け、この誘拐事件に関わることとなる。
作り方が、渋いですね。
誘拐事件に関わる人、彼のパートナー、幼女の母、警察関係者など、この街に育った、あくの強い人物たちを描くことにより、主人公を浮き彫りにしていく物語で、主人公パトリックは、大人しめな存在。ケイシー・アフレックは、ちょっと頼りない感じがして、この映画に、よく合ってたと思います。脇役の方は、渋い方を揃えてて、狙いもバッチリですね。
大作だと、主役にスター俳優が来て、こういう作品の雰囲気は出なかったでしょうね。

アンジー(ミシェル・モナハン)と、パトリック(ケイシー・アフレック)
幼なじみの二人は、お互いにわかりあってると思っていたのだが・・・

レミー刑事(エド・ハリス)アマンダの母親ヘリーン(エイミー・ライアン)
誘拐された子供の母親は、かなり、だらしない人だった。

モーガン・フリーマン(ドイル刑事)
おなじみの俳優さん。彼が出てくると、ぐっと作品がひきしまる。
この事件に対して、主人公が、ある決断にいたるわけなんですが、
彼は、法律を守ろうと決めたわけではないと思う。
自分が生まれ育ってきた、この街を信じたかった、
みたいなところも、あったんだと思います。
でも、これは、この街で育った自分を否定したくというような考えであって、それでいいんだろうかという気もするが、少なくとも、彼は、この街に生きる者として、責任を負い、見守っていくということだ。
ゴーン・ベイビー・ゴーン GONE BABY GONE 2007年【米】劇場未公開
監督:ベン・アフレック
原作:デニス・ルヘイン 愛しき者はすべて去りゆく (角川文庫)
出演:ケイシー・アフレック/ミシェル・モナハン/モーガン・フリーマン/エド・ハリス/ジョン・アシュトン/エイミー・ライアン/エイミー・マディガン/タイタス・ウェリヴァー
★★★★☆
ゴーン・ベイビー・ゴーン [DVD]
◎デニス・ルヘイン関連作品
→シャッター アイランド〈字幕版〉
2009年11月06日 (金) | 編集 |

巨大プライベート・バンクの陰謀を暴き、国際情勢の裏に潜む闇を描くクライム・サスペンス。クライヴ・オーウェン演じるインターポールの捜査官とナオミ・ワッツふんする検事が、世界を駆け巡り驚がくの真実を浮き彫りにしていく。『パフュームある人殺しの物語』のトム・ティクヴァ監督が、骨太な作品に挑み改めて才能を発揮。実際の世界と重ね合わせて不安をかき立てられる一方、社会派エンターテインメントとして楽しめる。
欧州一の巨大銀行「IBBC」。その莫大な資金は、どこへ流れているのか。
テロ、紛争、犯罪を利用し、利益追求を狙う悪の巣窟なのだが、世界中の組織と、ひっついているので、こんなもん、もう、見えない敵といっしょで、つかまえようがない。

それでも、巨大バンクを追い続けるのが、
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)で、
協力するのが、ニューヨーク検事局のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)
ベルリン、リヨン、ルクセンブルク、ミラノ、ニューヨーク、イスタンブールと世界を駆け巡る物語で、ロケ映像が、カッコいいのが、魅力ですね。
異様に近未来的な建物が出てきて、人の暖かみなど
持たない巨大銀行の冷たさが、画面として、つきつけられる。
見せ場であるNY・グッゲンハイム美術館での銃撃戦は、すざましいよ。
ぐるぐる、ぐるぐる回ってるだけの、サリンジャーの哀しき闘いを、象徴してるみたいで、すごい映像が、いいんですね。
つかまえようのないものを追う暗さが、たいへん渋かった。
ザ・バンク-堕ちた巨像- 2009年/アメリカ/ドイツ/イギリス 117分
THE INTERNATIONAL
監督:トム・ティクヴァ
出演:クライヴ・オーウェン(ルイ・サリンジャー)/ナオミ・ワッツ(エレノア・ホイットマン)/アーミン・ミューラー=スタール
★★★☆☆
ザ・バンク 堕ちた巨像 コレクターズ・エディション [DVD]

2009年11月04日 (水) | 編集 |

全国巡回中の「蜷川実花展 ー地上の花、天上の色ー」。
今、関西にやってきてるので、観てきました。
蜷川実花さんは、人気フォトグラファーで、最近は、ネスカフェゴールドブレンドの広告にも出演されてます。ファッション雑誌、映画、と幅広く活動され、「さくらん」では、初監督されてます。「おろち」のポスターも、蜷川さんだったんですね、どうりで深い色合いの写真だと思った。

蜷川さんは、雑誌の写真とかポスターも多く撮ってるので、観にきてるのは、大半は、女性でしたね。高校生ぐらいの子も多かったです。
今回の個展は、美大在学中のセルフポートレイトなど初期作品から、「花」「旅」「金魚」「人物」などの代表作、新作《Noir》まで、450点以上、展示されてます。各テーマごとに、展示に変化を持たせていて、金魚の動く映像が壁一面に映し出されていたり、芸能人のポートレートをすきまなくうめつくされていたりする。
花の写真は、引き延ばされたものを見ると、すごく鮮やかで、迫力ありますね。遠目には、赤い花でも、赤以外のさまざな色によってこの花は、成り立っているのがわかります。黒い部分を見てると、鮮やかさの奥にある、どす黒いものが、感じられ、ぞくっとする。
一番最後の展示室にあるのが、新作《Noir》で、原色的で派手な展示を見たあと、ここの部屋に入ると、スコーンとした空虚な部屋に感じる。写真も、色のない日常的なシーンが多い。ふと見えた「生」のようなものを感じる写真のように思った。
1階→2階→1階と各部屋を回っていく、こじんまりした西宮市大谷記念美術館と写真の展示の妙が、うまくかみ合ってて、気持ちよく回れる演出でした。


蜷川実花公式サイト Ninagawa Mika's official site
蜷川実花:1996年キヤノン写真新世紀優秀賞、2001 年木村伊兵衛写真賞を受賞。フイルムにこだわり、色を一切編集しないで生み出される極彩色の作品は、視覚的な華やかさを超え、作家自身の視点を見る者に鮮烈に印象づけます。うつろいゆく生の一瞬の輝きをとらえ、この世のものではないような色彩で生み出される作品世界を、美術評論家・松井みどり氏は「地上の花、天上の色」と評しています。
2009年11月02日 (月) | 編集 |

『THIS IS IT』観てみました。
マイケル、ジャクソン、あまりくわしくありませんが、
すごいです、すごすぎました。
彼が、ここまで卓越したエンターティナーであることを
ほんと、知らなかったです。
リハーサルなので、全力ではないけど、
彼の身体の動きを観て、すごいっ、と思ったし、
もう、歌声を聴き、踊ってる姿を見てるだけで、しあわせな気持ちになった。
彼の感性は、まわりの実力も引き上げるみたいで、
集まってきているのも、超一流の方々で、マイケルが大好きな方たち。
マイケルのイメージする世界に近づき、一緒に作っていこうとする気持ちに満ちてて、
それが、こちらに、伝わってきます。

彼は、ものすごく大きなもので、みんなを包み、
それを受け取ってもらいたかったということが感じられるだけに、
あまりにも、惜しい。
ロンドン公演を、彼に、実現させてあげたかったです。
彼にとっての完成というものはないかもしれないけど、
彼は、理想とするものに、さらに進もうとしていったでしょう。
残念です。
マイケル・ジャクソン THIS IS IT 英題:THIS IS IT 2009年【米】111分
[劇場鑑賞]
監督:ケニー・オルテガ/振付:トラビス・ペイン
音楽監督:マイケル・ビアーデン/プロデューサー:ランディ・フィリップス
◎マイケル・ジャクソン THIS IS IT(1枚組通常盤)
◎マイケル・ジャクソン THIS IS IT [DVD] ◎ライヴ・イン・ブカレスト [DVD]

上映延長も決定したようです。
この作品は、音のいいところで観られた方がいいと思います。ぜひ、劇場で。
2009年11月1日 19時03分 シネマトゥディ様より引用
延長可能な劇場においては、さらに追加2週間の上映期間延長を行なうことを決定。現在公開中の全国324館のうち、およそ7割の劇場が上映期間を11月27日(金)まで延長する。
http://www.cinematoday.jp/page/N0020556
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