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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
シリアの花嫁
2010年01月04日 (月) | 編集 |
新年あけましておめでとうございます。
今年も、よろしくお願いします。
新年、最初の映画としても、ふさわしいかな、と思う映画です。


未来への願いを込め、踏み出す花嫁の一歩に、胸を打たれます (T_T)

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嫁ぐ日。でも、花嫁モナも姉のアマルも、なぜか悲しげな顔をしている。

姉のアマルが、記録するビデオカメラに向かい、「今日が姉妹最後の日。私の宝をあなたに託す」と、花婿へメッセージを送ります。一度、境界線を越えると、シリア国籍が確定し、二度と家族のもとへ帰れない。そう、この日は、家族との別れの日なのです。

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覚え書きとして、背景・主な登場人物をまとめておとくと、

舞台は、ゴラン高原のマジュダルシャムス村。イスラムの少数派とされるドゥルーズ派の一家族の結婚式の一日の物語。ここは、もともとはシリア領であったが、1967年の第三次中東戦争でイスラエルに占領されることとなった。
この地域の多くの住人たちは“無国籍者”となり、新たに引かれた“境界線”の向こう側にいる肉親との行き来さえも不可能にされている。分断された彼らは「叫びの丘」と呼ばれる場所に拡声器を握って立ち、向こう側にいる肉親と、近況や無事を確認し合うのである。


姉アマル(アラビア語で「希望」の意味)が、主人公の物語で、ヒアム・アッバスが演じています。一度だけ屋根の修理に来ただけの男性と結婚し、娘が二人。大学への進学を考えており、旧い因習から逃れ出たいと思っている。
父・・・・親シリア派で投獄され、現在、保護観察中、警察に見張られている。
長男・・・ロシア女性と結婚したため、イスラム宗教社会から疎外されてしまった。
次男・・・村に滞在する赤十字勤務の女性とつきあっていた遊び人。
三男・・・シリア側にいたために、ずっと、戻るに戻れなくなっている状態。
次女・・・今回の花嫁。会ったことがもない俳優の従兄弟との結婚を日を迎えた。


状況を整理のために、まとめましたけど、これは、家族の物語。背景の詳細など、むずかしいことは、気にしなくていいです。わかりやすく作られてます。確かなことは、いまいましい境界線が存在するということです。理不尽な国境であったり、民族の取り決めであったりするけど、それを、重苦しくなく、ユーモアを交えながら、家族を描いてて、いいですね。

拍手も、おめでとうの言葉もない、静かな、静かな、花嫁の歩み。
これに、自分の足で歩むことの大切さを、教えられる映画です。

シリアの花嫁 THE SYRIAN BRIDE 2004年【イスラエル/仏/独】97分
監督:エラン・リクリス/脚本:スハ・アラフ、エラン・リクリス
出演:ヒアム・アッバス(アマル)/マクラム・J・フーリ(父・ハメッド)/クララ・フーリ(花嫁・モナ)
★★★★★
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