2010年01月09日 (土) | 編集 |
これは、きつい。
こんなの劇場で、観たら、逃げ出すことのできない空間に、椅子に縛りつけられてるのと同じ感覚だ。この精神的苦痛に、耐えられなかったかも。DVDで、まだ、よかったです(-。-;)

画像は、痛々しいので、きれいな女優さんの、お写真で。フランスと中国のハーフで「中国の植物学者の娘たち」に出演していたミレーヌ・ジャンパノイと、モロッコ出身の新人モルジャーナ・アラウィ。この二人が主演です。
こんな映画を、くそ真面目に、よー作ったなーっと、言われそうな作品。かといって、アホな作品ではない印象をも受けた。これは、過激映像を越えた精神的苦痛を仕掛けてきます。普通のホラーとは、まったく違う体感が待っています。

あらすじ:1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーは監禁場所から脱出し、保護される。性的な虐待はなかったもののその身体には無数の生傷。結局犯人は見つからず、養護施設に収容されたリュシーは激しいショックから心を閉ざすも、同じ年頃の少女アンナの献身的な支えによって少しずつトラウマを癒やしていく。しかし15年後、猟銃を手にとある屋敷へと向かったリュシーは、和やかに食卓を囲んでいた一家を惨殺する。他ならぬ15年前の復讐を成し遂げた彼女は、電話でアンナを呼び出す。あまりの惨状を目の当たりにしたアンナは、リュシーの正気を疑い始めるが…。
この映画は、観た気持ちを書いていくのが合ってるでしょう。ネタばれありです。
少女時代のリュシーに、お友達アンナが、出来て、あー良かったなーと思って、始まった。それから、15年後、突然の惨劇。この人たちが、犯人ならば、殺されても、しゃーないか、というとこだけど、リュシーが、一家惨殺するのは、取り憑き続ける化け物を、消したかったためであるというのに、びっくりさせられる。
リュシーの苦しみは、少女時代から続いていて、背中にも、傷が浮かびあがってるのは、ぞっーとする。精神の激痛は、体の傷を生み出すだろうし、人は簡単に死ぬだろう。画面に映る化け物は、ただのイメージであって、彼女が心に受けた恐怖と、その苦しみの年月を考えると、生き地獄だろう。それを、思うと苦しくなってくる。
これまで、リュシーが、死を、かろうじてくい止めていたのは、アンナが、そばに、いてくれたからで、一人黙々と、死体を処理するアンナは、いったい、どんな気持ちで、どういう人なんだろうと思う。愛とか、言うと、軽いような気がする。
監禁されていた女性が、もう痛々しくて。アンナが、過去の扉を開け、リュシーのたどってきたものを見たようなイメージですね。
アンナが、ひどい目に合わされ始めてから、苦痛だけだわ。ハシゴが降りてくる音が響くたびに、それだけで、恐怖感を感じるように、なってくる。その先は、なんぼなんでも、残酷すぎるよ、ひぃーと思い、画面をまともに、観るのが、つらくなってくる。
やがて、セレブおばあさんや、集団が登場。殉教だとか、崇高なことを抜かしてるが、それは、名目であって、要は、たいくつな彼らが求めてる余興だ。死後の世界が見たいなら、自分で見ればいいやろ、と腹立たしくなってくるが、そのあと、突然、自殺してしまいやがる。
はぁ?というとこなんだけど、アンナが、この苦痛に耐え切れたのは、リュシーと共にあったからであり、リュシーが彼女の苦痛を引き受けてくれたのかもしれない。最後、しゃべっているのは、リュシーではないかと思う。セレブおばあさんは、絶望により、肉体の死を選んだ。リュシーやアンナのために、そう思いたい。
自分自身が、画面を越えた世界へ、飛ばされていってしまったような気がするけど、ここまでの残酷な直接描写が必要なんだろうか。どう表現し、どう想像させるかというアイデアを、練って欲しい。画面は、クールに撮られてたと思います。話題にはなるけど、画面が強烈すぎるので、これでは、まいってしまう、という感じです。
マーターズ MARTYRS 2007年【フランス・カナダ】100分
監督・脚本:パスカル・ロジェ
モルジャーナ・アラウィ……アンナ
ミレーヌ・ジャンパノイ……リュシー
★★★☆☆(3.5)
マーターズ [DVD]
こんなの劇場で、観たら、逃げ出すことのできない空間に、椅子に縛りつけられてるのと同じ感覚だ。この精神的苦痛に、耐えられなかったかも。DVDで、まだ、よかったです(-。-;)

画像は、痛々しいので、きれいな女優さんの、お写真で。フランスと中国のハーフで「中国の植物学者の娘たち」に出演していたミレーヌ・ジャンパノイと、モロッコ出身の新人モルジャーナ・アラウィ。この二人が主演です。
こんな映画を、くそ真面目に、よー作ったなーっと、言われそうな作品。かといって、アホな作品ではない印象をも受けた。これは、過激映像を越えた精神的苦痛を仕掛けてきます。普通のホラーとは、まったく違う体感が待っています。

あらすじ:1970年初頭のフランス。行方不明となっていた少女リュシーは監禁場所から脱出し、保護される。性的な虐待はなかったもののその身体には無数の生傷。結局犯人は見つからず、養護施設に収容されたリュシーは激しいショックから心を閉ざすも、同じ年頃の少女アンナの献身的な支えによって少しずつトラウマを癒やしていく。しかし15年後、猟銃を手にとある屋敷へと向かったリュシーは、和やかに食卓を囲んでいた一家を惨殺する。他ならぬ15年前の復讐を成し遂げた彼女は、電話でアンナを呼び出す。あまりの惨状を目の当たりにしたアンナは、リュシーの正気を疑い始めるが…。
この映画は、観た気持ちを書いていくのが合ってるでしょう。ネタばれありです。
少女時代のリュシーに、お友達アンナが、出来て、あー良かったなーと思って、始まった。それから、15年後、突然の惨劇。この人たちが、犯人ならば、殺されても、しゃーないか、というとこだけど、リュシーが、一家惨殺するのは、取り憑き続ける化け物を、消したかったためであるというのに、びっくりさせられる。
リュシーの苦しみは、少女時代から続いていて、背中にも、傷が浮かびあがってるのは、ぞっーとする。精神の激痛は、体の傷を生み出すだろうし、人は簡単に死ぬだろう。画面に映る化け物は、ただのイメージであって、彼女が心に受けた恐怖と、その苦しみの年月を考えると、生き地獄だろう。それを、思うと苦しくなってくる。
これまで、リュシーが、死を、かろうじてくい止めていたのは、アンナが、そばに、いてくれたからで、一人黙々と、死体を処理するアンナは、いったい、どんな気持ちで、どういう人なんだろうと思う。愛とか、言うと、軽いような気がする。
監禁されていた女性が、もう痛々しくて。アンナが、過去の扉を開け、リュシーのたどってきたものを見たようなイメージですね。
アンナが、ひどい目に合わされ始めてから、苦痛だけだわ。ハシゴが降りてくる音が響くたびに、それだけで、恐怖感を感じるように、なってくる。その先は、なんぼなんでも、残酷すぎるよ、ひぃーと思い、画面をまともに、観るのが、つらくなってくる。
やがて、セレブおばあさんや、集団が登場。殉教だとか、崇高なことを抜かしてるが、それは、名目であって、要は、たいくつな彼らが求めてる余興だ。死後の世界が見たいなら、自分で見ればいいやろ、と腹立たしくなってくるが、そのあと、突然、自殺してしまいやがる。
はぁ?というとこなんだけど、アンナが、この苦痛に耐え切れたのは、リュシーと共にあったからであり、リュシーが彼女の苦痛を引き受けてくれたのかもしれない。最後、しゃべっているのは、リュシーではないかと思う。セレブおばあさんは、絶望により、肉体の死を選んだ。リュシーやアンナのために、そう思いたい。
自分自身が、画面を越えた世界へ、飛ばされていってしまったような気がするけど、ここまでの残酷な直接描写が必要なんだろうか。どう表現し、どう想像させるかというアイデアを、練って欲しい。画面は、クールに撮られてたと思います。話題にはなるけど、画面が強烈すぎるので、これでは、まいってしまう、という感じです。
マーターズ MARTYRS 2007年【フランス・カナダ】100分
監督・脚本:パスカル・ロジェ
モルジャーナ・アラウィ……アンナ
ミレーヌ・ジャンパノイ……リュシー
★★★☆☆(3.5)
マーターズ [DVD]
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