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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
戦場でワルツを
2010年05月28日 (金) | 編集 |
記憶の底をつきぬける。

戦場でワルツを_ポスター

元兵士のアリ・フォルマン監督が、自身の経験を基に製作した自伝的なドキュメンタリー・アニメーション。1982年にレバノンで起こったパレスチナ難民大虐殺についての友人たちの証言から、戦争がもたらす心の闇を暴き出し、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞などで国際的にも賞賛された。

元兵士のアリ。
本人は、1982年にレバノンで戦争を体験しているはずだが、その記憶が無い。

自分が見る悪夢。
その原因を求め、さまざまな人たちに、当時の状況を訊ねまわっていくのだが。

これは、アニメーションで作品で、『スキャナー・ダークリー』のような
実写のようなアニメのようなタッチの絵で進みます。
語られて行く体験が、現実なのか幻想なのか、よくわからない内容なんですね。
犬を撃ち殺したり、海を泳いだり、たいへん不鮮明で抽象的だ。
人間の記憶が、悲惨な体験を、幻想かのように書き換えてしまっているらしい。


彼が、深い記憶の底に見るものが、衝撃的です。
監督さんが、どこまで記憶がなかったのかはよくわかりません。
けど、これほどの凄惨な体験を、自分が忘れようとしている事実、
ここにいきついた時の絶望のような衝撃だったんじゃないでしょうか。
なぜ、これを忘れ去ろうとしてしまっているのか。
決して、封印してはならないし、目をそむけてはならない。
自らの体験に向かい合っていく監督さんの気持ちが想像されます。

戦場でワルツを 2008年【イスラエル・フランス・ドイツ・アメリカ】90分
VALS IM BASHIR/WALTZ WITH BASHIR
監督・脚本・音楽・声の出演:アリ・フォルマン
★★★★☆(4.0)
戦場でワルツを 完全版 [DVD]
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