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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
シュワちゃん代表作「トータル・リコール」リメイク決定
2010年07月31日 (土) | 編集 |
1990年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演SFアクション「トータル・リコール」が、リメイクされることが分かった。米ハリウッド・レポーター誌によれば、「ダイ・ハード4.0」「アンダーワールド」シリーズのレン・ワイズマンが、監督として交渉中だという。[映画.com 様より引用] 
詳細は→http://eiga.com/buzz/20100730/13/

おっー、ついに、リメイク決定ですか。Σ( ̄□ ̄;;;)!!
でも「トータル・リコール」は、
シュワちゃん主演、ポール・バーホーベン監督だからこその世界で、
リメイクは、まず不可能な作品でしょうね。

シュワちゃんトータル・リコール
↑これが、好き。テーマ曲も、 めっちゃカッコいい。


原作は短編だし、これを、新たに膨らませたものになればいいですねぇ。
先日、公開された「プレデターズ」を観た時に思いましたが、
似た場面を作るのが、オマージュじゃないからね。
劣化コピー作品にならないことを、期待したいです。

◎関連記事 原作フィリップ・K・ディックの映画
クローン →スキャナー・ダークリー →NEXT-ネクスト-
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ケース39
2010年07月30日 (金) | 編集 |
この少女には、なにもかも見透かされてる! (゜ー゜;)

これは、ドイツのサイコスリラー『ANTIBODIES -アンチボディ- 死への駆け引き』を、撮っているクリスチャン・アルバート監督が、ハリウッドに招かれ、製作した作品です。ドイツ作品の流れを受けてるイメージがありますね。

ケース39_DVD

エミリーは児童専門のソーシャルワーカー。ある日、通報のあった、リリーという少女のいる家庭を訪問するが、なにか怪しい態度の両親。不審なものを感じたエミリーは、リリーのことが気掛かりになってくる……。

主演エミリー役に、
『ブリジット・ジョーンズの日記』『ミス・ポター』のレニー・ゼルウィガー。
いかにも穏やかな普通の方が、恐怖に支配された時、どうなってしまうのか?
と、いうことを描くサイコスリラー。

冷たく大人ぶった表情を見せる少女リリー(ジョデル・フェルナンド)は、
ズバッと、心の中にある確信をついてくる子で、これは、かなり、きつい。
エミリー自身、過去の母親との関係にトラウマを持ってるらしく、自分自身は、母親には向いていないと考えてるみたい。そんな自分が、ソーシャルワーカーとして、他人の家庭に指図することを、すごく悩んでる人なのでは、と思う。

少女リリーが、攻撃するのは、相手の心。
うしろめたい、人に知られたくない、そんな心の弱みをつくことによって、エミリーを自己崩壊へと追い込んでいく。なんて、優れた洞察力。
子役ジョデル・フェルナンドちゃんが恐いよ。
リリーは、何者で、いったい目的は何なのか、よくわからないので、
インパクトは少ないですが、恐い物語になってると思います。

ケース39 CASE 39 2009年【アメリカ/カナダ】109分劇場未公開
監督:クリスチャン・アルヴァート 脚本:レイ・ライト
出演:レニー・ゼルウィガー/ジョデル・フェルランド/ブラッドリー・クーパー
★★★☆☆(3.5)
ケース39 スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
ケース39_ジョデル・フェルランド

◎関連記事 →ANTIBODIES -アンチボディ- 死への駆け引き →エスター

オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック
2010年07月27日 (火) | 編集 |
先日観た『情婦』と同じく「TSUTAYA発掘良品」に、選ばれていた作品。
スリルと面白さがラストのラストまで続く対テロリスト映画、
第1位『ブラック・サンデー』
第2位『オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック』
第3位『北海ハイジャック』

この中では「羊たちの沈黙」の原作者トマス・ハリスの『ブラック・サンデー』は、観たことありました。『ブラック・サンデー』と同じく、リアルな映像と緊張で、テロリストとの対決を描く作品ですね。

オスロ国際空港/ダブル・ハイジャックDVD

さまざまな過激派組織による爆弾テロ事件や政府要人の誘拐事件が多発していた70年代実在の事件をモデルに、英国外務省での勤務経験もあったポール・ウィーラーが脚本を執筆、そのリアリズムにも富んだ緻密な構成のシナリオを、英国のTVドラマ演出を経て映画界に進出したフィンランド出身のキャスパー・リードが映像化した作品。

ノルウェー、オスロ。大使を人質に英国大使館を占拠したテロリスト。
彼らは、ロンドンの刑務所に収容されている過激派一味の引渡しを要求してくる。
過激派一味を乗せた飛行機が、オスロ国際空港に到着するのだが……
その機が、突如現れた謎の3人組にハイジャックされると云う予想外の展開に。

この事態収拾に向けて指揮をとるのが、
オスロ保安庁の保安部長タールビク(ショーン・コネリー)。

なんしか、ショーン・コネリー主演なので、それで良しという映画でした。
じっくりとテロリストと対決するショーン・コネリーが、カッコいい。
内容的には、時代的なものがあると思いますが、少しわかりにくいかなぁ。
今、観ると、こむずかしい感じもするので、あまり良いと思わなかったです。

オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック The Terrorists 1974年【英】90分
監督:キャスパー・リード 
脚本:ポール・ウィーラー 音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ショーン・コネリー/イアン・マクシェーン/ノーマン・ブリストー/ジョン・コーディング/イザベル・ディーン
★★★☆☆(3.0)発掘良品として、イマイチ。
オスロ国際空港/ダブル・ハイジャック [DVD]

情婦
2010年07月25日 (日) | 編集 |
完成度が高い (^▽^)/ 。

この作品は、現在、おこなわれてる「TSUTAYA発掘良品」に、選ばれてて、
ちょうど、100円レンタルだったので観てみました。
アガサクリスティ原作映画化で大成功しているミステリー、
第1位『情婦』、第2位『ナイル殺人事件』、第3位『オリエント急行殺人事件』

確かに、選ばれるだけの実力あり、です。

情婦PHOTO1

解説:アガサ・クリスティが自身の短編小説を基に戯曲化した『検察側の証人』の映画化。ミステリー映画というジャンルの中で、間違いなく最高峰に位置する傑作である。金持ちの未亡人を殺した容疑をかけられたレナード(パワー)は、老齢ながらロンドンきっての敏腕弁護士ロバーツ(ロートン)に弁護を依頼。だが“検察側の証人”として法廷に立ったレナードの妻クリスティーネ(ディートリッヒ)から、思いもかけない証言が発せられた……。

大どんでん返し。緊迫の法廷劇として、お話は、抜群に面白い。

スリルあふれる言葉の応酬、
これに、ユーモアのある演出、俳優さんの個性的な演技を、うまーく加えて、
見事に集結したように思います。
退院したばかりで毒づく弁護士さんと、看護婦さんのやりとりが、面白くって、
最後も、鮮やかに、終わっていくのが、観て気持ちいい感じがします。

原作がいいからといって、誰が撮っても面白くなるわけじゃないですよね。
この作品を、こういうセンスで描いたからこそ、傑作になったんでしょう。

情婦 WITNESS FOR THE PROSECUTION 1957年【米】117分
監督:ビリー・ワイルダー
出演:タイロン・パワー/マレーネ・ディートリッヒ/チャールズ・ロートン
★★★★★

原作:アガサ・クリスティ
検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)検察側の証人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
街中で知り合い、親しくなってゆく金持ちのオールドミスと青年レナード。ある夜そのオールドミスが撲殺された…展開の見事さと驚愕の結末。法廷劇の代表作。

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ナイルに死す (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
映画は、以前に観ましたが、内容、忘れました。
オリエント急行の殺人 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
華やかなオリエント急行、乗り合わせた上客の証言、まさに映像向きの作品。

サガン ー悲しみよ こんにちはー
2010年07月24日 (土) | 編集 |
胸から離れない この感情に
悲しみという名前をつけるのをためらう


18歳で著わした処女作『悲しみよこんにちは』が世界的ベストセラーとなり、
一夜にして富と名声を手に入れた作家フランソワーズ・サガン。

サガン1

これを、観て、思うことは、
サガンという方は、サガンなんだ。(*○*;)
と、いうこと。
お金には無頓着で、世間一般には、
この自由奔放さは何っ?というものに見える。
けど、普通の人が、有名になり、大金を手を手にしたとしても、
彼女のような生き方は、決して、できないでしょう。
だからこそ、サガン。

フランスでは、有名な方なので、観てわかるんでしょうけど、
私には、登場人物が、いったい誰なのか、よくわからなかった。

なにより、サガンですね。
シルヴィー・テステューという方が、チャーミングに演じてくれてて、
彼女のだめっぷり、彼女の孤独も、迫ってくるものがありました。

サガン2

彼女の息子さんドニ・ウェストホフ氏のインタビューがあったので、引用してみると、サガンが子供に常に言い聞かせていたこととは―。「自分以外の人を尊重すること、それが真っ先に私に課されたルールでした。あとは、自分の自由はもうひとつの自由が始まった時点で終わってしまう、その自由もひとりの自由が始まったときに終わってしまう、ともよく言っていました。

うーん、文豪の方のいうことは、常人にはよくわからん。
サガンという方は、孤独の中に身を置くけど、孤独は、人一倍嫌いなんでしょうか。


映画の最後に出てくる言葉も、たいへん面白い。

F.サガン 
1954年に文壇デビュー
悲しみよこんにちはが 
世界的な事件に
人生と作品を 
手際よく片づけたが
その死は 
本人だけの事件だった 

フランソワーズ サガン


だ、そうです。
確かに、死は、本人のことなんだけど、まわりの方、読者にも、影響はあるんだけどなぁ。ユニークで、かわいらしい感じのする方だなぁと、思います。

サガン ー悲しみよ こんにちはー SAGAN 2008年【仏】122分
監督・脚本:ディアーヌ・キュリス
出演:シルヴィー・テステュー(フランソワーズ・サガン)/ジャンヌ・バリバール(ペギー・ロッシュ)/マルゴ・アバスカル (フロランス・マルロー)/ピエール・パルマード (ジャック・シャゾ)/ドゥニ・ポダリデス (ギイ・シェレール)/リオネル・アベランスキ(ベルナール・フランク)
★★★☆☆(3.0)
悲しみよこんにちは (新潮文庫)
サガン-悲しみよ こんにちは- [DVD]
サガンDVD

死霊の棲む森
2010年07月23日 (金) | 編集 |
亡くなった双子の妹は、何を伝えようとしているのか……
自責の念にかられる主人公が、死者の導きにより真相を知る青春サスペンス。
えぐいシーンもなく、安心して観れます。

原題は、Solstice(夏至)で、死者と一番近くなる日の物語。

死霊の棲む森DVD

高校生最後の夏を迎えたミーガン(エリザベス・ハーノイス)。しかし、彼女は半年前に謎の自殺をした最愛の双子の妹ソフィーのことをまだ引きずっていた。そんな彼女を元気付けようした友人達は、彼女を誘って、自然が満喫できるルイジアナ州の奥地の洋館にやって来る。

双子の妹ソフィーが、なぜ自殺してしまったのか。
悩みに気づき、助けてあげられなかったミーガンは、自分を責め続けています。

そんな彼女が、この洋館に、やってきてから、奇怪な現象が起こり始め、
徐々に、妹ソフィーを、感じ始めるミーガン。
地元雑貨店の店員ニックの話によると、今宵は、夏至。
この日は、死者が話をするためにおとづれるという。

ニックの助けを借り、降霊の儀式をおこなってから、
ミーガンは、ソフィーが何かを伝えたがっている、と、確信します。
スローなテンポから、一気に、真相へ向かって、ドラマは走り出します。

主演は、20世紀FOXの「ポイントプレザントの悪夢」で、
美少女版『オーメン』として注目されたエリザベス・ハーノイス。
さわやかな印象の出演者が揃っています。

死霊の棲む森 Solstice 2006年【米】91分<オリジナルビデオ>
監督&脚本:ダニエル・マイリック「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」
出演:エリザベス・ハーノイス/ショーン・アシュモア/タイラー・ホークリン/R・リー・アーメイ
★★★☆☆(3.0)
死霊の棲む森 [DVD]

エアベンダー 3D〈2D字幕版〉
2010年07月20日 (火) | 編集 |
これって、続きものだったんですか。(・∀・)

エアベンダー1_写真1
クリリン!と呼んでしまいそう。
主役アンを演じるノア・リンガーは、実際に、テコンドーのチャンピオンです。
かわいらしく、動きにはキレがある。

エアベンダー1_地図
あらすじ:《気、水、土、火》の四つの王国によって保たれていた世界の均衡が、火の国の反乱によって崩れて100年。それぞれの国には、気、水、土、火を操る“ベンダー”がおり、四つすべてのエレメントをを操れる<アバター>が、世界に調和をもたらすとされていた。輪廻転生により、各国から生まれ変わる"宿命の選ばれし者"<アバター>。今世の<アバター>として生まれたのは、気の国の民<エアベンダー>のアンであった。

第1章 水の国、と出たあと、ちっとも、第2章に移らない。
時間的に無理じゃないか~と思ってたら、
やっぱり、つづく、になった……。最初から言っておいて欲しかった。

監督・脚本は、『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン。
毎度毎度、オチが悪いとか言ってけなされてますけど、
独特の世界を作り続けてる面白い監督さんだと思います。
ここ日本では、ヒットして欲しい東洋的イメージのファンタジーでした。
あまり宣伝もされてないし、ジブリの新作も公開してる時期ですからね。
かなり、苦戦はしそうです(^^)

エアベンダー1_ポスター1
今回の登場人物
アン<エアベンダー>
アバターになるということは、多くの犠牲を払わなければならない宿命を持つ。その修行途中で、逃げ出してしまい、まだ<気>のエレメントしか操れない。
カタラ<ウォーターベンダー>とその兄サカ
水の国で100年間、氷に閉ざされていたアンを見つけ出し、運命の出会いを果たす。南の水の国で、<水>の修行をするアンに同行する。
ズーコ<ファイアーベンダー>
国外追放されている不憫な火の国の王子。親友を救うため、父と決闘しなければならなくなり、その戦いを放棄したらしい。アバターを捕え、父の信頼を得ようとしている。悪い奴ではなさそうだ。


エアベンダー1_写真2

気、水、土、火、と、漢字でわかりやすい、この世界、
これが、なによりワクワクさせてくれます。
太極拳の動きも美しい。美術も、東洋テイスト。
今回も、シャマラン監督が描き続けてきてる自然界の話ですね。
炎や水、自然界のエネルギーを、ファンタジーなら視覚的に表現することができる。
なかなか、面白い題材を取り上げたと思います。

全体的に、切迫感のない不思議な雰囲気、これが、すごくいい味でした。
アン少年が、何回もつかまったり、急に瞑想を始めたり、大軍が攻め寄せてきても、たいへんや、という感じがないねんね。あくまでも、自然体のまま、身をゆだねていく感じがいいですね。水の国の精霊の教えは、すべてを受け入れなさい、と言うことだったし。自然界の調和を保つ<アバター>の謙虚さが、観てて、好感を持てます。

まだ、序章なので、わからない部分はありますが、結構、気に入りました。
次の、<土>の国では、どんな教えが待ってるのか楽しみです。
子供さんは、素直に観て楽しんで、
大人は、お寺の説法を聞かせていただいてるようなつもりで楽しみましょう。

エアベンダー「第1章 水の国」 THE LAST AIRBENDER 2010年【米】103分
監督・脚本:M・ナイト・シャマラン
ノア・リンガー(アン)/ニコラ・ペルツ (カタラ )/ジャクソン・ラスボーン (サカ)/デーヴ・パテル (ズーコ)
★★★☆☆(3.5)
バランスがくずれたとしても、必然的に、自然界による調整がおこなわれるわけで、人間の力のおよぶところではない。敵を倒し勝利を得る西欧ファンタジーとは違ってて面白い。ぜひ、続編が製作されて欲しい。

エアベンダーマップ
この世界の地図。土の国って大きいね。
今回は、北の水の国→土の国を通って→南の水の国を旅しました。

エアベンダー1_ポスター2
エアべンダー公式サイト:http://www.airbender.jp/
公式サイトで、生年月日によるエレメント診断が、できるので、やってみましょう。
私は「水のエレメント」でした (´∀`)

インセプション/INCEPTION
2010年07月19日 (月) | 編集 |
インセプション1
渡辺謙さん出演の話題作。先行ロードショーで観てきました。


この世は、夢、幻のごとく。
夢の中に芽生えたものを、現実世界で構築しているのだ。
夢を切り離して、人は生きてはゆけない。
ディカプリオらしい苦悩物語を底辺に持ちつつ展開するアクション絵巻。
渡辺謙さんも貫禄ある活躍。
すぅごぉ~~く面白かった (^▽^)/

インセプション2

解説:クリストファー・ノーラン監督がオリジナル脚本で挑む、想像を超えた次世代アクション・エンターテインメント大作。人の夢の世界にまで入り込み、他人のアイデアを盗むという高度な技術を持つ企業スパイが、最後の危険なミッションに臨む姿を描く。

シナリオ化された夢を見させることによって、相手の潜在意識をコントロールする。
ディカプリオひとりで、サイコダイバーとして、
はいっていくのなら単純だけど、そんな簡単な話じゃない。
夢の中の夢であったりするし、誰が見ている夢なのかも大事みたいで、かなり複雑。
うわー、頭が混乱しそうだな、と、思ったけど、
うまく概念を説明していってくれるので、そうわかりにくいことはない。

インセプション3

夢の中のいえど、それは、現実。
実写アクションを中心に、夢の世界を、描ききったところが、素晴らしかった。
今のハリウッドだと、この原案なら、
奇想天外の3D映像でいこうや~とかいうことになって、失敗しそうやもんね。


インセプション4
無重力状態でのシーンのセット撮影が、面白かったですね。
このシーンで、活躍するのが、ジョセフ・ゴードン=レヴィット。
この方、渋い俳優さんで、かっこいい。


監督が、全体の構成をイメージして、しっかりと書かれた脚本という感じがします。
遺言の中に、人の真似はするな、というのが出てきたけど、
これは、リメイクばっかりしてるハリウッドへのいやみかな?
大切なのは、アイデア。技術じゃない。
オリジナル脚本の本作は、カッコよかったです。

インセプションポスター

インセプション INCEPTION 2010年【米】148分(パンフ800円)
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
出演:レオナルド・ディカプリオ/渡辺謙/ジョセフ・ゴードン=レビット/マリオン・コティヤール/エレン・ペイジ/トム・ハーディ/キリアン・マーフィ/トム・ベレンジャー/マイケル・ケイン
★★★★★

インセプション5

◎関連記事
ダークナイト クリストファー・ノーラン監督
シャッター アイランド レオナルド・ディカプリオ主演
ルックアウト/見張り ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演

プリズン211/第211号監房
2010年07月16日 (金) | 編集 |
スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞8部門受賞!
おっ、これは!と思い、観てみました。
◆作品賞、監督賞、脚色賞、主演男優賞、新人男優賞、助演女優賞、編集賞、音響賞

プリズン211/第211号監房DVD

刑務所の新任職員として着任したフアンは、職場で思わぬアクシデントに見舞われ、気を失ってしまう。その直後、凶悪犯が収容されている監獄で暴動が発生。気を失っていたファンは第211号監房に置き去りにされてしまう。フアンは、身を守るために囚人として振る舞うことにするが…

刑務所という特殊な舞台を利用して、社会派的ドラマを展開させてます。
ゴヤ賞受賞してるだけあって、渋い作品ですね。

囚人が、暴動を起こした目的は、脱獄のためじゃなく、待遇改善を狙ってのことなんですね。刑務所内にかかわらず、情報、武器など、欲しいものは、何でも手にはいる状態みたいで、それは、看守の中に買収されてる奴がいるということなんでしょうね。逆に、看守側も、手なづてた囚人を内通者として利用し、監獄内の動きを探ってるみたい。
今回の暴動も、テロリスト集団ETAの囚人情報を入手。彼らを人質として、自分達の要求を通そうとするものなのだ。

プリズン211/第211号監房PHOTO1

運悪く、この囚人暴動騒ぎに巻き込まれてしまったのがフアンで、
彼は、愛する奥さんが妊娠し、がんばらなければという気持ちで、この看守職を得たのだろう。
少しでも、やる気を見せようと、勤務開始前日に、見学に訪れたのだ。
それが、こんな目にあうなんて。
なぜか、第211号監房に置き去りにされて、囚人のふりをするしかなくなってしまう。

疑惑を受けつつ、フアンが近づいていく囚人のリーダーは、マラマドレという男。
マラマドレは、凶暴なだけのアホたれではない。
虐待され亡くなった囚人仲間のことを思っての要求行動のようなのだ。

政府との交渉に翻弄されていく中、この二人の、奇妙な緊張関係が、見ものですね。

プリズン211/第211号監房PHOTO2
怒りの声を上げていく弱者がフアンで、
その心情を黙って理解していってあげるのがマラマドレという感じ。
囚人、看守、テロリスト、その人物の立場がさまざまに変わっていくんです。
脚本は、面白く出来てます。


フアンの奥さん役のマルタ・エトゥラって、
助演女優賞を受賞するほどの出番はなかったように思えたけどなぁ。
それと、スペイン映画祭2009上映時は『第211号監房』というタイトルだったようです。パクリもんみたいに見えるDVDタイトルに変えなくてもいいのに。

プリズン211 Celda 211(作品賞) 2009年【スペイン】劇場未公開110分
監督:ダニエル・モンソン(監督賞)
脚本;ダニエル・モンソン、ホルヘ・ゲリカエチェバァ(脚色賞)
ルイス・トサル……………マラマドレ(主演男優賞)
アルベルト・アンマン……フアン(新人男優賞)
マルタ・エトゥラ…………エレーナ(助演女優賞)
★★★★☆(4.0)
プリズン211 [DVD]

マッハ!弐
2010年07月14日 (水) | 編集 |
象から象へと、ひらり、ひらり。
時は15世紀、アユタヤ王国による侵略が進むタイを舞台にした伝説です。

マッハ!弐_ポスター


前作「マッハ!!!!!!!! 」の続編ではなく、
マッハ!弐_トニー・ジャー
トニー・ジャー主演なので、「マッハ!弐」としたみたいですね。

奴隷商人に捕まっていた少年ティン、彼が、山賊・ガルーダの翼峰に助けられる。
山賊の村には、ありとあらゆる格闘技の使い手がおり、
ティン少年は、彼らから徹底的な指導を受け究極の戦士へとたくましく成長する。
今回は、いろんな格闘技、武具が出てくるのが特徴で、
日本刀、カンフー、レスリングの関節技、剣術、酔拳など、いろいろ。

闘う相手も変わってて、おっ、忍者登場。Σ( ̄□ ̄;;;)!!
刀を持った虚無僧(笑)や、カラスのコスチュームみたい奴も出てくる。
三節棍や鎖鎌、大鉈みたいなの、武器も、いっぱい出てくるよ。

マッハ!弐_写真2

実は、ティン少年は、家臣の裏切りによって殺された国王夫妻の息子で、
復讐の思いを胸に秘めているというストーリー。
トニー・ジャーとしては、
一発、壮大なスペクタクル大作を作りたかったんやろなぁと思う。

象の上を、飛び移っていくシーンは、落ちたら危険だし、
剣さばきや、さまざまな格闘技を会得して、撮影に望んだのでしょう。
トニー・ジャーのアクションは、すごいです。
でも、壮大なストーリーと生身アクションが、噛みあいきっていない感じですね。
魅せ方が、うまく伝わらず、もったいないように思いました。

マッハ!弐 Ong-Bak 2  2008年【タイ】98分
監督・原案・武術指導:トニー・ジャー
出演:トニー・ジャー
★★★☆☆(3.5)
マッハ!弐 [DVD]

プレデターズ
2010年07月12日 (月) | 編集 |
リアルに描いたせいで、非常に、こじんまりしてしまいました (ーー;)

プレデターズ_Photo1

アーノルド・シュワルツェネッガー「プレデター」の続編。ロバート・ロドリゲスが製作と脚本を担当し、新鋭ニムロッド・アーントルがメガホンをとる。主演はエイドリアン・ブロディ。傭兵のロイスはある未知なる惑星で、囚人、日本人の殺し屋、メキシコの暗殺団一味などからなる戦闘集団を、いやいやながら統率することになる。やがて、自分たちが新種プレデターの餌食として惑星に連れてこられたことが判明。生き残りをかけたプレデターとの壮絶な闘いが始まる。

強い敵はおらんかー!
より強大な敵と闘うことを誇りとする部族、プレデター。
地球最強の男シュワちゃん、究極生物エイリアン、と夢の対決を描いてきたシリーズ。今回は、番外編みたいな感じですな。まず、この惑星が、何かというと、練習場みたいなところじゃないかな。

登場人物の人間たちは、選抜メンバーだと思い込んでるが、こんな弱い奴と、戦士プレデターが、本気で闘うわけないやん。人間たちは、自分達を地球上では捕食者(プレデター)の立場だと言う。傭兵や犯罪者に、戦士とはどういうものか、いっぺん教えてやるってのが、今回の趣向だ。出てきたプレデターは、戦士見習いレベルでしょう。

案の上、姑息な地球人たちは、自分だけ生き延びようとするだけで、みんなバラバラの行動。工夫もなく、ドンパチ撃ちまくるだけ。各キャラの特徴もなく、リアルな闘いを描いていくので、非常にたいくつで、眠たくなってしまった(^^)


骨のある地球人もひとりぐらいおったかー、というのが、日本のやくざ・ハンゾーで、プレデターと時代劇のように一騎討ち。ただ、外国人が描くと、やくざは、全然、迫力ないけどね。一番、面白いシーンではありました。

なんともいえん、人間視点で描いた、夢のない『プレデター』でした。

プレデターズ Predators 2010年【米】107分(パンフ600円)
監督:ニムロッド・アーントル
製作:ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アベラン
エイドリアン・ブロディ/アリシー・ブラガ/トファー・グレイス/ローレンス・フィッシュバーン/ダニー・トレホ/ウォルトン・ゴギンズ/ルイ・オザワ/オレッグ・タクタロフ/マハーシャラルハズバズ・アリ
★★★☆☆(3.0)
プレデター1&2 アルティメットBOX [DVD]
プレデターズ_Photo2
狩り場の惑星という設定自体が、人間的発想レベル。戦士プレデターは、自分を高めるため生死をかけて闘うわけで、遊びやゲームじゃないのです。夢のないプレデターの世界じゃ満足できませんよ。

TOHOシネマズでは、7月8日(木)~31日(土)まで、プレデターズ限定キュージョンをGETせよ!キャンペーン! を、実施しています。http://www.tohotheater.jp/
プレデターズ_キャンペーン

母なる証明
2010年07月10日 (土) | 編集 |
なんて、美しく、哀しいラストシーンなんだ。(*○*;) すごい……

母なる証明ポスター

「殺人の追憶」のポン・ジュノ監督が手がけた3年ぶりの長編。国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。

この物語の主人公となる女性の役名は〈母〉。
彼女には、名前すらないのだ。
母という、とてつもない生きもの、を、描き出す物語。

冒頭の、枯れた、だだっ広い野原で、奇妙に踊る女性のシーン。
これが、物語のすべてを象徴していて、
風に揺れる枯野が、まるで、大蛇のうねりのようだ。

物語とともに、暗い穴の中に、はいっていき、
その奥底に見てはいけないものを見てしまったような衝撃があります。
どす黒くうごめく大蛇の中、狂ったように踊り続ける母の姿に、崇高さをも感じる。

母なる証明1

母なる証明2


心に、ぬめりとしたものが触れていくような感触が素晴らしいですね。

監督ポン・ジュノの脚本、演出がうまいです。
これは、サスペンス風ホラー作品という感じで、
やっぱり、ホラーというのは、心に描いていくもの。
自分で脚本を書き、撮影してるからこそ、こういう面白いものが仕上がると思います。

母なる証明3
警察の中の面会室や、さっぷうけいな田舎の遠景シーンも、印象的。
写真を見てるだけでも、なにかを感じていける。


母なる証明 마더/Mother 2009年【韓国】129分
監督・原案:ポン・ジュノ 
脚本:パク・ウンギョ/ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ/ウォンビン/チン・グ/ユン・ジェムン/チョン・ミソン
★★★★★
母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

エクスプレス 負けざる男たち
2010年07月07日 (水) | 編集 |
黒人差別があからさまに行われていた時代の実話に基づく。1950年代初頭、黒人の少年アーニーは、黒人野球選手の活躍を街頭テレビで見て、スポーツで身を立てる決意をする……。人種差別を越え、フィールドを駆け抜けていったアーニー・デイビスさんの伝記映画。

アーニー・デイビスさんは、全米フットボールの優秀選手に贈られるハイズマントロフィーを、黒人で初めて受賞し、クリーブランド・ブラウンズでも永久欠番にされている選手です。

エクスプレス 負けざる男たち_DVD

まず、タイトルに関して言わせていただくと、
こんな便乗商品みたいなタイトルをつけたらあかんやろ Σ (`□´/)/
偉大なる選手に失礼だ。
伝記映画に、便乗タイトルつけたら、洒落に、ならん。


アーニー・デイビスは、スーパースターのジム・ブラウンと同じシラキューズ大に進学。チームは、シーズン全勝で、コットンボウル出場権を得る。コットン・ボウルはテキサス州ダラスにある球技場。ダラスといえば、ケネディ大統領が暗殺された地ですね。

南部ダラスに、はいってから、夜のような暗い画面の演出になります。
本来は、元日、ニューイヤーを祝う、華やかな大学王者を決める試合です。
試合のシーンも、真っ暗。
アーニー・デイビス選手は、
すべてのものを突破するために、努力し、走り続けた方ですね。
この方に、こんな悲劇が待っていたなんて (T^T)


本編でもちらりと出てくるワシントン・レッドスキンズのオーナーは、南部出身で、黒人嫌いのため、白人のみのチームを構成していたみたいですね。アーニー・デイビス選手は、ワシントン・レッドスキンズにドラフト指名された後、クリーブランド・ブラウンズに移籍。当時から、黒人選手を積極的に採用してしたクリーブランド・ブラウンズで、永久欠番45となっているそうです。

差別問題も含めて描く作品なので、少し暗めの印象の映画ですね。
もっと、アーニー・デイビスという人物を中心に、描いてくれた方が良かったかなぁ。
ボールを持ったら止まらない。
不屈の闘志を感じさせる彼の豪快な快走シーンが観たいっ!
説明くさい演出は、気になりました。

エクスプレス 負けざる男たち THE EXPRESS 2008年【米】130分劇場未公開
監督:ゲイリー・フレダー 「コレクター」「ニューオーリンズ・トライアル」
出演:ロブ・ブラウン/デニス・クエイド
★★★☆☆(3.5)
エクスプレス 負けざる男たち_Photo1
アーニー・デイビスさん、たいへん偉大な選手だと思います。

インフォーマント!
2010年07月06日 (火) | 編集 |
インフォーマント!01

自社内の不正を内部告発した男の運命と、彼の供述に基づいて捜査するFBIの奔走を描くダーク・コメディー。スティーヴン・ソダーバーグ監督が、アメリカ経済史上最も地位が高い内部告発者の実話を映像化。告発することで自己を英雄視し、スパイ気取りで証拠を探す主人公を、マット・デイモンが熱演。見切り発車で捜査を始めた当局の混乱と、事実と空想が混在した証言を繰り返す男の深層心理に注目。

これは、笑いますね。(^-^)
まじめそうで、実はいいかげんという男を、
マット・デイモンが演じてて、めっちゃ面白かった。

アメリカの大手穀物商社に勤めるマーク・ウィテカー。
工場での問題を、他企業からの脅迫であると報告、
適当にごまかそうとしたせいで、FBIが関与してきてしまう。

そこで、終わらずに、
彼は、なぜか、国際価格カルテルについての内部告発者となろうとするねん。
FBIとしては、ここまで聞いてしまった以上、摘発に協力してもらいまっせ、と、
マークは、FBIのスパイを、やらざる終えなくなってしまう。

役職まで捨てて、内部告発するなんて、すごい立派な方って、
普通は、思いますよね。でも、違う。
平然とした顔で、嘘を言ってしまう人だったみたいなんです。

あとからあとから、へっ、というような話が
飛び出してきて、みんな口をあんぐり。

インフォーマント!02

日本企業も、出てきてますが、
まぁ、この当時は、適当なことで、会社が儲かってたんですね。
笑ってしまいます。
こんな、いいかげん社員が、幹部扱いだし、
まわりの人間も、いいかげんだから、彼の嘘に気づきもしない。
なにより、彼の言葉を真面目に受け取り、彼のことを心配するFBIが、おまぬけ。
FBIの、はぁ?という顔が、面白かったわー。

インフォーマント! 2009年【米】108分
監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:マット・デイモン/スコット・バクラ/ジョエル・マクヘイル/メラニー・リンスキー
★★★★☆(4.0)
インフォーマント! [DVD]

6時間後に君は死ぬ WOWOWドラマ
2010年07月04日 (日) | 編集 |
突如、「6時間後に君は死ぬ」と言われたら、どうする?

6時間後に君は死ぬDVD

原作・脚本は、『13階段』の高野和明。
Wikipediaで調べると、この方は、もともと、映画監督を志望されてた方みたいですね。小学6年生から自主映画を製作。日本、アメリカで、映像業界のスタッフとして働いた後、テレビ・映画などの脚本家となる。2001年、小説『13階段』が、第四十七回江戸川乱歩賞に受賞し、小説家デビューとなったそうです。
今作品は、前半「6時間後に君は死ぬ」と、後半「3時間後に君は死ぬ」に分かれていて、後半パートは、著者自ら、監督をしています。


渋谷の街を歩いていた美緒(真木よう子)は、「6時間後に君は死ぬ」と、予言者を自称する青年・圭史(塚本高史)にいきなり声をかけられる。

6時間後に君は死ぬ1
美緒が、ナイフで刺されるというビジョンが見えたらしい……

圭史という人物は何者なのか?
未来は、変えることが出来ない、という圭史。
時間内に犯人を捜し出し、運命を乗り越えようとする映像ミステリーです。

いかにも、怪しい人物が出てきて進むので、ちょっと、かったるさも感じますが、それを覆して、あっ、こういう未来の断片が見えていたんだ、なるほど!という結末は、よく出来てました。

真木よう子演じる美緒が、強く生きたいと願う女性で、このドラマのヒロインに、よく合ってました。

6時間後に君は死ぬ 2008年【日本】116分 WOWOWドラマ
総合演出・監督(「6時間後に君は死ぬ」):小中和哉
脚本・監督(「3時間後に僕は死ぬ」);高野和明 6時間後に君は死ぬ (講談社文庫)
出演:塚本高史/真木よう子/沢村一樹/小澤征悦/渡辺哲/田中卓志(アンガールズ)
★★★☆☆(3.0)
6時間後に君は死ぬ [DVD]
6時間後に君は死ぬ2


WOWOWドラマは、民放系ドラマとは、ひと味違い、面白いですよ ъ(`ー゜)
恋愛小説 原作:金城一紀〈おすすめ〉
震度0 原作:横山秀夫 
ルパンの消息 原作:横山秀夫〈おすすめ〉
長い長い殺人 原作:宮部みゆき
孤独の歌声 原作:天童荒太
扉は閉ざされたまま 原作:石持浅海

譜めくりの女
2010年07月02日 (金) | 編集 |
ぞっとするような心理サスペンス。
相手は、なんの悪気もなく、したことかもしれない。
だが、本人にとって、それは、一生、忘れらない出来事であったりするのだ。
その屈辱、憎悪は、静かに燃え続ける。

譜めくりの女1
物静かな少女メラニーの夢はピアニストになること。その実現に、並々ならぬ情熱を注いできた彼女だったが、コンセルヴァトワールの入学試験で、審査員を務める人気ピアニスト、アリアーヌの無神経な態度に心を乱され、散々な結果に。これによって夢を諦めたメラニー。十数年後、美しく成長した彼女は、アリアーヌとの再会を果たす。2年前に交通事故の被害に遭い心に傷を負ったアリアーヌは、演奏に対する恐怖心を拭えず苦悩していた。やがてメラニーはそんな彼女の信頼を勝ち取り、演奏会での“譜めくり”役に抜擢されるのだが…。
譜めくりの女公式サイト


あの日、アリアーヌ先生は、私の演奏を、真剣に聞くべきだったのよ。
私は、先生に聞いてもらうために、練習し、努力してきたのだから……

譜めくりの女2

ピアノを辞めてしまった少女メラニーは、
成人し、ある弁護士事務所の実習生となっていた。
その弁護士さんの奥さんが、なんと、あのピアニスト、アリアーヌ先生。

再び、ピアニストの先生に近づいた彼女の目的は、何なのか。
じーっと、もの静かに、先生を、見つめ続ける彼女が、恐い。

譜めくりの女4

先生の子供と、かくれんぼ遊びをする場面があって、
メラニーとアリアーヌ先生は、同じ、場所に隠れる場面は、面白い。
感性が合うものどうしで、彼女は、先生のことが、好きなんでしょうね。
でも、アリアーヌ先生は、自分の過去の行いに自覚はまったくないし、
彼女のことなど、覚えてもいない。
敬愛する先生だからこそ、憎い。

譜めくりの女3

監督は、ヴィオラ奏者として音楽活動を続けているドゥニ・デルクールさん。
計画されてるような、いないような、この微妙なタッチが、いいですね。
彼女と先生の通じ合う世界を、奏でられるピアノが、静かに、盛り上げてくれます。

譜めくりの女 2006年【仏】85分
原題:La Tourneuse de pages/The Page Turner
監督:ドゥニ・デルクール
メラニー…………デボラ・フランソワ「ある子供」
アリアーヌ………カトリーヌ・フロ「女はみんな生きている」「地上5センチの恋心」
★★★★☆(4.5)
譜めくりの女 デラックス版 [DVD]
譜めくりの女5

ヤマト×キティのコラボ!「SPACE BATTLESHIP ヤマト」前売り特典第1弾
2010年07月01日 (木) | 編集 |
ヤマト、始動まで、あと153日。

7月3日発売より全国の上映予定劇場でついに発売される前売券の第1弾特典として、ヤマト乗組員のバトルスーツを着たキティとダニエルのストラップ2種が限定5万個プレゼントされます。
ヤマト乗組員のバトルスーツを着たキティとダニエルのストラップ2種

白服より、黄と黒のスーツの方がいいけどなぁ。

ヤマトは、キティちゃんとコラボ作戦みたいですね Σ( ̄□ ̄;;;)!!
この映画、面白いんだろうか?前売りを買うのに、ちょっと不安があるわー。
しかも、第1弾特典となってるので、それも気になりますね。

7月3日より発売開始です。公式ページ→http://yamato-movie.net/