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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
月に囚われた男
2010年08月14日 (土) | 編集 |
記憶。
月から、繰り返しビデオレターに語りかける3年、この想いは、誰よりも深いのだ。

月に囚われた男1

デビッド・ボウイの息子さん、ダンカン・ジョーンズの監督デビュー作で、
製作費は500万ドル(約4億5000万円)、撮影期間は33日間という低予算作品です。

現在の話し相手は“ガーティ”と名付けられた人工知能を持ったコンピュータだけ。近未来、地球の資源は枯渇し、それを補うべく注目されたのが月の裏側にある鉱石。3年間という期限付きで、たった1人、この採掘作業にあたっているのがサムである。1日1回、採掘車に月面車で赴いてエネルギー源を回収し、ポッドに積み込んで地球へと送り込む。


月に囚われた男POSTER

あと、2週間。
そんな時、作業中に事故は起こった。

基地内で目覚める彼。
そうか、俺は、幻覚を見て事故を起こしたのか……

事故後、会社から、なぜか、外に出ることを禁じられる。
疑問を感じた彼は、会社の指示を破り、外へ。
事故現場へ行ってみると、
な、なんと、そこには、自分そっくりの人間が倒れていたのだった!


月に囚われた男2
シンプルながら、品良く製作されてるセットが美しいですね。
センス良く、ストーリーを活かすため的確に作られている。

月に囚われた男3
ミニチュア撮影かな?月面のシーンが、すごく味わい深い。
静かに進む月面車に、情感、哀愁を感じる。


もうひとりの彼、
彼との違いは、3年間という体験を持っているか、いないかで、
これは、3年前の自分自身の対話でもある。
葛藤の末、お互いの心情を理解し、
新しきサムに、自分の想い、人生を託す決断をする。

無限ループの絶望を見せながらも、希望的に終わっていくのが、気持ちいいね。

月に囚われた男4
君と何十年つきあってると思うんだい、といった感じの、
ガーティが、なかなか、いい奴でした。

月に囚われた男 Moon 2009年【英】97分
監督・原案:ダンカン・ジョーンズ 脚本:ネイサン・パーカー
出演:サム・ロックウェル(サム)/ケビン・スペイシー(人工知能ガーティ)
★★★★☆(4.0)
月に囚われた男 コレクターズ・エディション [DVD]
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