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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
雷桜
2010年11月29日 (月) | 編集 |
おまえは、おまえじゃ。里の者は、悩んでばかりおる。

雷桜1

宇江佐真理の同名時代小説を岡田将生&蒼井優のダブル主演で映画化。徳川将軍家に生まれながらも心に闇を抱えた青年と、人里離れた山奥で20年間過ごした野生的な女性との恋模様をつづる。繊細な心理描写を得意とする廣木隆一がメガホンを握る。

身分の違う男女のラブストーリーと、いかにもな形で宣伝してるのが、いかんなぁ。観ると、おっ、こんな良い話だったんだ、という感じの作品です。藩の争いによって運命を狂わされ、山奥で育てられたたナチュラル少女・雷(らい)の物語。これに、恋を絡めて描かれます。

ある日のこと。
銀杏の樹に、雷が落ち、轟音とともに、まっぷたつに裂けました。
そこに、不思議なことに、桜が芽をつけましたとさ。
いつしか、その大樹を、村人は「雷桜」と呼ぶようになったそうな。

伝説のような雰囲気のある映画なんですよ。
この大樹を象徴に、全体的に、美しい映像で語られるのが良かったですね。
雷桜の化身かのような蒼井優のピュアさが、この作品のすべてです。
里の者は、世の定めじゃというけど、彼女には、わからない。
初めて知る恋の感情。とまどい、苦しみ、疑問を投げかける雷の姿が、たいへん切ないです。そして、自分の心のままに従って生きようとする彼女が、すがすがしくも感じる。この映画は、蒼井優の表情あればこそ、といっても過言じゃないでしょう。

残念なのは、終盤。チャンバラや切腹が出てきて、ファンタジックな世界から、目を覚まされてしまって、興醒め。終盤からエピローグに向かって、説明くさくなっていってしまいました。

※沖縄ロケだそうです。主演二人の乗馬シーンは、さわやかでした。

雷桜 2010年【日】133分
監督:廣木隆一 脚本:田中幸子/加藤正人 原作:宇江佐真理 雷桜 (角川文庫)
出演:蒼井優(雷)、岡田将生(斉道)、小出恵介、柄本明、時任三郎
★★★☆☆(3.0)
雷桜3
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