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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
フローズン
2011年01月12日 (水) | 編集 |
これは『オープンウォーター』系の物語。予想以上に、面白かった。

フローズンポスター
五月女ケイ子さんのイラストが、面白い。

その日最後の滑りに繰り出したダン(ケヴィン・ゼガーズ)、ジョー(ショーン・アシュモア)、パーカー(エマ・ベル)が乗ったリフトが突然ストップしてしまう。スキー場の営業再開は1週間後。助けを求める叫びも届かず、氷点下20度の極寒の中、3人は空中に置き去りにされてしまう。

実際に、こうなってしまったら、どうしたら、いいんだろう。
下が新雪としても、ズボッとはいってしまったら、身動きとれず、おだぶつですよね。本編では、氷点下でガチガチの状態。いくしかないと飛び降りますが。あ~っ、両足骨折 (*○*;) 骨が、突き出てるの観て、うげっーと思ったわ。
そのあとも、こんな展開になるとは。なかなか、よく出来てましたよ。

フローズン写真2

フローズン写真3

危機的シュチュエーションを見せていくだけじゃなく、
三人の状況と気持ちが、ていねいに表現されているのが、良かったと思います。

お金はないけど、めいいっぱい楽しみたい。ダンとジョーの二人は、毎冬、スキーを一緒に楽しむ旧友だったけど、ダンに彼女ができた今年は、いつもと、勝手が違ってしまったんですね。初心者の彼女に合わせて滑ったので、あまり滑れなかった。これじゃリフト代もったいないし、満足できない。三人は、リフト係に、頼み込んで、リフトに乗っけてもらうことになる。

序盤に、だらだらとした無駄なシーンがないし、
早い段階で、一人を、飛び降りさせてしまうのも、思い切ってるね。
お互いに遠慮のある二人が残ってしまうドラマとなっていく。

パーカーは、なんで、止めてくれへんかったん、あんたら友達なんやろ、と、感情をぶつけ責めてしまうし、ジョーの方も、おまえが来てなかったら、こんなことにはならんかった、と、溜まってた不満を爆発させてしまうねんね。
言い尽くしたあとは、話す内容も、しだいに変わってきて、ジョーが、さっき、出会った女の子と結婚するんだ!と、生きる希望を描いていくのは、良かったですね。

低予算ながら、うまくリアル感を持たせていた。
監督さんは、前作『HATCHET ハチェット』というホラーを撮ってる方のようです。

フローズン FROZEN 2010年【米】93分
監督:アダム・グリーン
出演:ケヴィン・ゼガーズダン/ショーン・アシュモアジョー/エマ・ベル
★★★★☆(4.0)
フローズン [DVD]
フローズン写真1

※同じく『オープンウォーター』系の『ブラック・ウォーター』も、登場人物三人の気持ちとバランスが、よく出ていたと思います。
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