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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
クロッシング
2011年01月26日 (水) | 編集 |
なんともいえん作品です。希望なく、現実だから。

クロッシング1

「火山高」「彼岸島」のキム・テギュン監督が、脱北者の過酷な現実を描く社会派ドラマ。北朝鮮の炭鉱町に住む元サッカー選手のヨンスは、妻ヨンハと11歳の息子ジュニとともに、貧しいながらも幸せな日々を送っていた。しかし、ヨンハが肺結核に倒れ、ヨンスは治療薬を手に入れるため中国へ向かう。決死の覚悟で国境を越えたヨンスは、必死に働いて薬を手に入れようとするが、北朝鮮では夫の帰りを待ちながらヨンスが静かに息を引き取る。孤児となってしまったジュニは、父との再会を信じて国境を目指すが……。

お父さん、今、僕は、お腹が空かず、病気のない国にいます。
ここで、お父さんとの約束を守っていますので、心配しないでください。
父ヨンスに、そんな言葉を伝えたいかのように、雨が降り注ぐ。
重い映画です (T_T)

この家族は、たまたま、この国に生まれ、暮らしているだけで、
みんな、笑い合って、暮らしたいだけだ。
父ヨンスは、結核の薬を買い、
約束のサッカーシューズを買って、北に戻りたかっただけ。
わけのわからないうちに、韓国にまで連れていかれ、
南では、結核の薬が、無料だということを知る。
そのあと、妻の死の連絡が。
南に生まれ暮らしていたら、妻は死ななかった、
この違いはなんなんだ、なぜ、と叫びたかったろう。

残された子ジュニは、両親には、敬語で、きちんと話してましたね。
親子とも、人に対し、恨み言は、いっさい言わず、お互いを想い合うだけだ。
それを、はばむものに、やりきれなく思います。

クロッシング Crossing 2008年【韓国】107分
監督:キム・テギュン 脚本:イ・ユジン
出演:チャ・インピョ、シン・ミョンチョル、ソ・ヨンファ、チョン・インギ、チュ・ダヨン
★★★★☆(4.5)
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