fc2ブログ
観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
これから公開の映画《4月・5月》
2011年03月31日 (木) | 編集 |
イリュージョニストイメージ
イリュージョニストより


4月・5月公開の映画です。(※単館系作品は、関西地区の日程です)
いよいよ『阪急電車 片道15分の奇跡』が公開!関西の方は、お楽しみに。
他にも面白そうな映画、いっぱいありますね。

01
3/26(土)より公開中 ザ・ファイター
http://thefighter.gaga.ne.jp/
マーク・ウォールバーグ&クリスチャン・ベール共演、実在したボクサーを描く

02
3/26(土)より公開中 サラエボ,希望の街角 ※テアトル梅田
http://www.saraebo-kibou.com/
紛争の記憶が今なお残るサラエボのすすむべき未来に目を向けた待望の新作

03
4月9日(土) イリュージョニスト ※シネリーブル梅田
http://illusionist.jp/
1950年代パリを舞台にシルヴァン・ショメ監督が詩情豊かに描いたアニメ作品

04
4/9(土) アメイジング・グレイス ※テアトル梅田
http://www.amazing-movie.jp/
永遠の名曲『アメイジング・グレイス』にまつわる真実の物語。

05
4/9(土) ザ・ライト エクソシストの真実
http://www.ritemovie.jp
エクソシストである神父を、アンソニー・ホプキンスが怪演。

06
4/15(金) エンジェル ウォーズ
http://wwws.warnerbros.co.jp/suckerpunch/index.html
ザック・スナイダー監督作、4人の女性が集結し幻想的な戦いに挑むアクション

07
4/15(金) ガリバー旅行記
http://movies2.foxjapan.com/gulliver/
ジャック・ブラック主演、ロブ・レターマン監督のコメディ

08
4/16(土) ダンシング・チャップリン
http://www.dancing-chaplin.jp/
周防正行監督、舞台の裏側を切り取った記録と撮影したバレエの2部構成

09
4/23(土) ※関西地区先行公開 阪急電車 片道15分の奇跡
http://hankyudensha-movie.com/
中谷美紀、戸田恵梨香共演、片道15分のローカル線で起きる小さな奇跡の物語

10
4/29(金) 八日目の蝉
http://www.youkame.com/index.html
井上真央主演、二人の女性の生き方を描いた角田光代の同名小説を映画化

11
4/29(金)キッズ・オールライト ※シネリーブル梅田
http://www.allright-movie.com/
真の家族とは、愛とは何か'を感じる感動作。

12
5/7(土) ブラック・スワン
http://movies2.foxjapan.com/blackswan/
ナタリー・ポートマンがプリマの座を争うバレリーナ役を演じる心理スリラー

CHATROOMチャットルームポスター小
5/7(土)予定 CHATROOM/チャットルーム ※大阪第七藝術劇場
http://www.facebook.com/chatroommoviejpp
『リング』の中田秀夫監督が、イギリスで撮った心理サスペンス

13
5/14(土) パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉
http://www.disney.co.jp/pirates/
ジョニー・デップ×ペネロペ・クルス共演のアクション・アドベンチャー第4弾

14
5/21(土) アジャストメント
http://adjustment-movie.jp/
マット・デイモン主演、フィリップ・K・ディックの短編「調整班」の映画化

15
5/28(土) プリンセス トヨトミ
http://www.princess-toyotomi.com/
綾瀬はるか×岡田将生×堤真一共演、万城目学のベストセラー小説の映画化

16
5/28(土) 手塚治虫のブッダ 赤い砂漠よ!美しく
http://wwws.warnerbros.co.jp/buddha/
手塚治虫による漫画「ブッダ」の初のアニメ映画化作
スポンサーサイト




2011年鑑賞して記事を書いてない作品
2011年03月31日 (木) | 編集 |
■劇場鑑賞

アンストッバブル ★★★★☆
ザ・タウン ★★★★☆
英国王のスピーチ ★★★★☆
トランスフォーマー ダークサイドムーン〈3D吹替版〉 ★★★★☆

■DVD鑑賞

★★★★★
黒い雨

★★★★☆ 
日の名残り
終着駅 トルストイ最後の旅
乱暴と待機
灯台守の恋
バウンド

★★★☆☆
パリ20区僕たちのクラス
半分の月がのほる空
シングルマン
ミックマック
デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断
クレイジーズ
リトルランボーズ
サラエボ希望の街角
エンジェルウォーズ
愛する人
アメイジンググレイス
恋とニュースのつくり方
ブルーバレンタイン
GANTZ PERFECT ANSWER
SP革命篇

★★☆☆☆

★☆☆☆☆


わたしを離さないで
2011年03月27日 (日) | 編集 |
期待どうり、素晴らしかったです。

わたしを離さないでポスター1

あらすじ:緑豊かな自然に囲まれた寄宿学校ヘールシャム。そこは、牧歌的な田園地帯にありながら外界からは完全に隔絶され、徹底した管理が行われている謎めいた施 設だった。そんな静かで整然とした環境の中で、幼い頃からずっと一緒に育ってきたキャシー、ルース、トミーの仲良し3人組。やがて18歳となった3人は ヘールシャムを卒業して、農場のコテージで共同生活を送ることに。

わたしを離さないでポスター3
ブッカー賞作家カズオ・イシグロの同名傑作小説を映画化した異色のヒューマン青春ストーリー。キャストは「ソーシャル・ネットワーク」のアンド リュー・ガーフィールド、「17歳の肖像」のキャリー・マリガン、「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイ。

※この作品は、思ったことをネタバレ的に書いておきます。

彼らは、目の前の海に、漕ぎ出す事もない。
画面に映し出される、座礁した船が横たわる砂浜。
これを見た時、凍りついたような思いになって、衝撃を受けた。
ああっ、やっぱり。
現実に愕然としてしまったような気持ちにたたき落された。

外の世界から観てしまう自分と、登場人物の思いとのギャップに、
胸が苦しくなる。

マダムが、トミーに、
(絵を)頂いてもいいかしら?と、いとも軽く訊ねる場面もきつい。
魂までは渡せない。
マダムらは、世のしくみを変えようなんて思ってもいない者たちだ。彼らにとってギャラリーは思想遊びにしかすぎず、やがて、病になれば、平然と、目の前の提供者から、欲しいものを奪い取っていく。
あまりに残酷すぎて、やりきれなかった。

原作のエッセンスをうまく取り出し、盛り上げることなく、スパッ、スパッと、場面を、切り変えていってるのが素晴らしい。キャシーがポルノ雑誌を見ていた解釈も驚きだ。

わたしを離さないで写真1

出演者も、たいへん良かったです。
映像化を観て、キャリー・マリガンが、特に良かったな、と思う。
介護人というのは、たいへん孤独な立場であり、かいがしく世話をしたり、励ましたりすることが仕事ではないんですね。死に恐怖する提供者を前に、自分の感情を抑制しておかなければならない。冷たく、寄り添い、死を見届けいくだけで、見送りびと、みたいな人ですね。
小説では理解しにくい深い心境が、切々と伝わってきました。
トミーのきらめく感情を受け取ることが出来たキャシー。
死期を悟った彼女がこれで幸せだというならばそうなのだろう。
彼女達は、自分が生みだした感情を伝えたがっている。
その感情の記憶を、だまって聞いてあげることしか、私にはできない。

言葉からでは受けれない、うずまくような感情が迫ってくるような作品でした。

わたしを離さないで NEVER LET ME GO 2010年【米・英】105分
監督:マーク・ロマネク
原作:カズオ・イシグロ わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)
出演:キャリー・マリガン(キャシー)、アンドリュー・ガーフィールド(トミー)、キーラ・ナイトレイ(ルース)、シャーロット・ランプリング(エミリー先生)
★★★★★ 素敵な小作品系です。
わたしを離さないでポスター2

◎関連記事→原作本を読んでの感想

本日より、海賊ストラップ付前売券、販売開始!
2011年03月26日 (土) | 編集 |
パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉、
ストラップ付前売券の販売が、3月26日より始まりました。
こういうのは、即日完売が予想されるので、朝一番に行ってきました。

パイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉海賊ストラップ2
↑ジャック・スパロウとアンジェリカ

パイレーツ・オブ・カリビアン生命の泉海賊ストラップ1
映画は、2011年5月20日から全世界同時公開です。

関連記事→海賊ストラップ

ベストセラー
2011年03月25日 (金) | 編集 |
『ディパーテッド』を手掛けたプロデューサー、ロイ・リーにより、ハリウッドでのリメイクも決定している韓流サスペンス・スリラー。

ベストセラー_ポスター
日本版ポスター、カッコいい。

あらすじ:長年にわたってベストセラーを連発してきた女性作家、ペク・ヒス。ところが、彼女の最新作が盗作の疑いをかけられ、その名声は地に落ちてしまう。2年後、再起を図るヒスは執筆に集中するべく、山奥の寒村に建つ古い別荘に娘のヨニと共に向かう。ほどなく、ヨニがヒスには見えない何者かと会話するようになる。

ベストセラー写真2
怪しげな村の奥に立つ、古い屋敷。ここは、かつて宣教師が住んでいたという。娘ヨニが、この屋敷に居る誰かと話を始める序章に、あ~よくあるB級オカルトだね、と思わせられるが、そうではないのだ。

作家ペク・ヒスは、精神的に追いつめられている状態で、一行も書くことができない。娘の奇妙な話に興味を持った彼女は、それをもとに、小説を完成させる。しかし、またしても同じ内容の作品が以前に発表されていたことが判明する。
ここから先も、へぇー、そうだったのっていう意外な展開。
出て来る村人の怪しさも、素晴らしい。

欧米や日本映画を見慣れてると、こういう進み方には、びっくりします。思わせぶりな謎解きなんてなくて、結局、最後は、執拗なまでの暴力場面で締めてしまう。
日本ではウケにくい荒っぽさだけど、
それを押し切ってしまう韓国パワーの魅力があります。
韓国の底力、恐ろしいです。ハリウッドが欲しがるのも、よくわかる。

ベストセラー BEST SELLER 2010年【韓国】117分
監督・脚本:イ・ジョンホ長編デビュー作
出演:オム・ジョンファ、リュ・スンリョン、ジョ・ジンウン、チェ・ムソン
★★★☆☆(3.5)
ベストセラー [DVD]
ベストセラー_写真1
さすがベストセラー作家さん。最初から彼女の狙いだったの?

本:『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
2011年03月23日 (水) | 編集 |
それが、日常かのように。

わたしを離さないで_書籍1

優秀な介護人キャシーは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。(文庫裏面あらすじより)
オススメ度(★★★★★)

ヘールシャムという寄宿学校のような施設で育ったキャシーが、回想をしていく物語で、淡々と、抑制された語り口が、たいへん味わい深いです。

美しい風景のように広がっていくヘールシャムの記憶。彼女たちにとって、そこは、大切な宝ものであり、心の拠りどころみたいだ。でも、そこは、なにか違和感がある場所なんです。
奇妙なズレを感じながら、そこに存在した感情の日々が、静かに、語られていく。ドラマチックな感傷を加えずに。それだけに、かえって悲しい。あたりまえかのように、運命を、受けとめていく登場人物たちに、胸がしめつけられるような思いになる。

読み終わって本を閉じると、
彼女の生きた記憶が消えていってしまうような気がしてしまう。
お願い、わたしを離さないで、と言ってるかのようだ。
なにか、ひきずってしまう本だ。


わたしを離さないで_書籍2

この作品の映画化は、キャステイングがばっちり!
イメージどおりで、これは楽しみです。
キャシー役=キャリー・マリガン『17歳の肖像』
ルース役=キーラ・ナイトレイ『プライドと偏見』
トミー役=アンドリュー・ガーフィールド『ソーシャル・ネットワーク』
2011年3月26日より全国公開です。→公式サイト
※予告編は、観ないことをおすすめします。
秘密を強調した配給会社の宣伝はだめだめです。

東日本大震災 アンパンマンが味方だよ
2011年03月22日 (火) | 編集 |
【そうだ うれしいんだ 生きる よろこび】

いい歌ですね。 (T_T)
被災地の方々からの反響も、たいへん大きいみたいです。

アンパンマンマーチ♪(フルバージョン)


以下新聞記事より引用
東日本大震災の被災地に向け、東京FMが系列のラジオ局を通じて人気アニメ「それいけ!アンパンマン」のテーマソングを繰り返し流している。「心にしみる」「子どもたちが元気になれる」などと、短文投稿サイトのツイッター上でも反響を呼んでいる。作詞した原作者で漫画家、やなせたかしさん(92)が歌に込めた思いや被災者へのメッセージを寄せた。

漫画家・やなせたかしさん 弱い心をやっつけて
 「そうだ うれしいんだ 生きる よろこび」で始まるこの歌は、自分を力づけるために作りました。この歌で元気づけられている人がいるのなら、うれしいことです。
 「なんのために 生まれて なにをして 生きるのか」という歌詞があります。今、そのことが分からない人がとても多く、年間3万人もの自殺者がいるのです。でも、生きていることが大切なんです。今日まで生きてこられたなら、少しくらいつらくても明日もまた生きられる。そうやっているうちに次が開けてくるのです。今回の震災も永遠に続くことはありません。
  アンパンマンは“世界最弱”のヒーロー。ちょっと汚れたり、雨にぬれただけでも、ジャムおじさんに助けを求める。でも、いざというときには、自分の顔をちぎって食べてもらう。そして戦います。それは私たちも同じ。みんな弱いけれど、そうせずにはいられないときもあるのです。
 イラストのアンパンマンは、いつものニコニコ顔ではありません。げんこつを握りしめ、戦う姿勢です。地震と戦うことはできないけれど、自分自身の中にある弱い心をやっつけてしまいなさい というアンパンマンからのメッセージです。
 そして、子どもたちへ。こんな大きな地震は初めての体験だろうし、すごく怖がっていると聞いています。でも、とにかく元気でくじけないで。きっとアンパンマンが助けに行くからね。



●阪神淡路大震災の時も、役に立つのは、ラジオでした。
地元FM局も、よく聴いてました。
テレビは、まったく役に立たなかったし、観なかったです。
知りたいのは、地域情報なんですよ。安否情報、地域の被災の詳細をはじめ、この道は通れる、バスがここから出てる、救援物資がここに届いてる、お店が再開してる、役所からのお知らせ、などなど、いろんなことを知れるのがラジオですね。

シークレット
2011年03月21日 (月) | 編集 |
殺人事件の現場に、残されていた証拠は、
妻のイヤリング、グラスについた口紅だった!

シークレットDVD

解説:『セブンデイズ』に続く“セービング(saving)4部作”の第2弾として構想された本作。殺人事件の現場で自分の妻の痕跡を見つけた刑事が、妻にかかわる証拠をもみ消していく一方、衝撃の真実へと導かれていく。主人公の刑事を『約束』のチャ・スンウォン、その妻を『ジェイル・ブレーカー』のソン・ユナが熱演。

『セブンデイズ』の脚本家として知られるユン・ジェグが、監督・脚本を務めた本格派スリラーです。『セブンデイズ』も、トリッキーな作品でしたけど、これも、かなり変わってます。

自分の妻が犯人なのか?妻ジヨンは、なにも語ってくれない。
娘を亡くしてから、妻は様子がおかしくなり、
その原因となったのは、夫キム刑事の飲酒運転事故なんですね。
妻が疑われるのを恐れる夫は、
現職刑事でありながら、証拠隠滅を図ろうと焦っていく。

シークレット写真1

犯人をぶっ殺すといきまく暴力団のボス、因縁を持つ同僚刑事の疑いの目も、絡みつつ、事件の真相を追う展開でスリリングです。二転三転の果てに、たどりついたところは、妻の心の奥に潜む暗い迷宮。
なにが真相なのかは、わからないし、
真相なんて、奥に潜む感情の前には、なんの意味ももたない。

ぞ~っとしてしまう話で、さすが韓国スリラー。
苦しめ続けることが彼女の目的なのか?
シークレットという極秘作戦は終わらない。
妻ジヨンの笑顔が恐いです。

シークレット SECRET 2010年【韓国】
監督・脚本:ユン・ジェグ
チャ・スンウォン(キム・ソンヨル刑事)、ソン・ユナ(妻ジヨン)、リュ・スンリョン
(ジャッカル)、キム・イングォン(容疑者ソクチュン)、パク・ウォンサン(チェ刑事)
★★★☆☆(3.5)
セブンデイズ』と合わせて観ると、さらに面白いです。
シークレット [DVD]

渡辺謙、被災者へのメッセージを朗読で
2011年03月19日 (土) | 編集 |
俳優の渡辺謙さん(51)が15日夜、脚本家の小山薫堂さん(46)とともに、東日本大震災の被災者を励ますためのメッセージサイト「kizuna311」を立ち上げたそうですので、載せておきます。
kizuna311オフィシャルサイト

渡辺謙「雨ニモマケズ」朗読(YouTube)



タイミング的なものがありますが、
こういった救援物資というのも大切なものだと思います。
避難所のテレビで、映され、観ることができたら、いいですね。

がんばろうという励ましは、
何をがんばればいいねん、という漠然としたものになってしまうので、
がんばろうは、言わない方がいいと思います。
通常番組になり、地震関連は減りましたが、
気持ちは、向けておいたままにしておきたいです。



●東日本大震災から、1週間がすぎました。
ニュースを見守ってきましたが、
行方不明の方の捜索も続いており、たいへんな状況だと思います。
届きやすいところに物資は届いてますが、
孤立してる避難場所には、まだ届きにくいのかと。
仮設住宅の着工にはいった地域も出ており、
これまでの経験から、着々と、はやい対応もできてるように思います。

東京の民放報道は、なにも役に立たないキャスターを飛ばしたりで、相変わらずでした。観ながら、かなり、いらいらしてました。この状況だと、映像だけで十分わかるので、現地を知らないレポーターは不要ですね。その分、救援物資でも運んだ方が、まだましです。
レポーターは、どうやってこの現場までたどり着いたか、その途中で見た事、訊いた事、それをレポートし、どう感じたかをしゃべらないとだめです。観ている人間に、状況を想像させること、これが一番、大事だと思います。

阪神淡路大震災の時も派手な倒壊高速道路ばっかり映ってた。そこには、生死の境にいる人なんていなかったんですよ。倒壊家屋の下敷きになり、一刻も早い救出が必要な人が街中にあふれていた。取材ヘリの爆音が助け声をかき消し、道路の混乱を煽った。これは、僕にとっては怒りやね。映像を流すことしか発想しないテレビ局は、さまざまな災害から何も学んでいないし、遅れきってしまってると感じました。

東北地方太平洋沖地震【募金】
2011年03月16日 (水) | 編集 |
神戸方面に住む者としては、
なにかできないかと、はがゆく思います。
今は、なんにもできませんので、
日本赤十字社と、Tポイントで、
募金をしておきました。

■日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html
◎義援金窓口1  郵便局・ゆうちょ銀行
・口座記号番号 00140-8-507
・口座加入者名 日本赤十字社 東北関東大震災義援金
・取扱期間 平成23年3月14日(月)~平成23年9月30日(金)
※郵便局窓口での取り扱いの場合、振替手数料は免除されます。
※郵便窓口でお受取りいただきました半券(受領証)は、大切に保管してください。
※通信欄にお名前、ご住所、お電話番号を記載してください。
◎義援金窓口2
・クレジットカード・コンビニエンスストア・Pay-easyによるご協力
※くわしくは、ホームページをご覧ください。

■T-POINT
http://tsite.jp/donation/index.pl?xpg=PCTC0202&bokin_id=88&scid=p0224dn
・1ポイント=1円に換算され、募金先団体に寄付されます。


必要なものや人は、刻々と変わっていく状態だと思います。
どこに募金しようかと迷ったんですが、
日本赤十字社が一番確実かなと思い、そこにしておきました。

ミラーズ2
2011年03月11日 (金) | 編集 |
鏡の中に、怨みが宿る。

ミラーズ2DVD

ミラーズ』の続編。今回も、精神を病んだ主人公が、夜警の職につく、という設定は同じく。ニューヨークからニューオーリンズへ。オープン間近の高級デパート・メイフラワーに舞台は移ります。鏡の中に現れた女性の姿を見た主人公マックスは、次々起こるデパート社員の変死事件に巻き込まれていく。

鏡の中からの攻撃が恐ろしい。鏡に映った人物の首がもげると、現実の人物も、首チョンパで、事件の描写が、えげつなかった。グロい攻撃の続く部分は、不可解で面白かったけどなぁ。後半、女性殺害の真相を探っていく展開に変わってしまい、主人公の病は、解決されない。つながりがないので、散漫になってしまった印象。
怨念ホラーというより、グロいB級サスペンスとしての製作なんでしょうね。
いかにもハリウッドって感じの前作より、こちらの方が地味だけど好きかな。

ミラーズ2 MIRRORS 2 2010年【米】91分オリジナルビデオ
監督 : ヴィクター・ガルシア、アレクサンドル・アジャ
出演:ニック・スタール、ウィリアム・カット、エマニュエル・ヴォージア
★★★☆☆(3.0)
ミラーズ2(前作「ミラーズ (完全版)」付) (初回生産限定) [DVD]

カラヴァッジョ 天才画家の光と影
2011年03月09日 (水) | 編集 |
“貴方は、貴方の絵と同じ。
光の部分は、限りなく美しく、影の部分は、罪深い”


カラヴァッジョの絵画のように、光と影のコントラストが美しい映画です。

カラヴァッジョ天才画家の光と影01
16世紀イタリアを代表するバロック絵画最大の巨匠カラヴァッジョ。
華やかなルネサンスが終焉した時代に、徹底した写実描写、劇的な明暗対比や感情表現で数々の傑作を遺し、多くの人を魅了した画家、カラヴァッジョ。情熱的に愛し、自身の信念を貫くために闘いを挑み、そのために多くの敵を作った彼の人生はローマ、ナポリ、シチリアへと流転する。絵画の依頼主であったヨーロッパ貴族による教皇の座をめぐる争いの中、ある時は時代の寵児に、ある時は反逆者の烙印をおされる。

→公式サイト:http://caravaggio.eiga.com/


彼の描いた絵に「ロレートの聖母」というものがある。

カラヴァッジョ天才画家の光と影02 

イタリア東部のロレートという町。そこにイスラエルのナザレにあったキリストの生家が飛来したという言い伝えに倣って描いた作品である。貧しいが信仰心にあつい農村の親子が聖母とキリストに会うため、遠い道のりを歩いてやって来たという場面。これを、迫真の写実描写をもって描いている。
徹底的な写実性、光と影が織りなす明暗により、神聖さ、静けさを感じる絵だが、
聖母や巡礼者が、あまりに俗世の人間に近すぎると非難されることもあったようだ。
時の権力者、教会や貴族が、望んだものは、権威の光。
カラヴァッジョの絵は、光と闇の真実を、あまりにも映し出しすぎた、
と、いうようなストーリーになってます。


カラヴァッジョは、激情型の、けんかっぱやい人で、
描いては、感情を高ぶらせ、描いては、感情を高ぶらせ、です。
彼の残した絵の人々は、苦痛に満ちている。
光によって現れる人間の皮膚、肉体、感情までをもリアルに描き出すには、
自らも、生々しい怒りや痛みにとりつかれなければならなかったのかもしれない。

カラヴァッジョ天才画家の光と影06

カラヴァッジョ 天才画家の光と影 2007年【伊・仏・スペイン・独】133分
CARAVAGGIO
監督:アンジェロ・ロンゴーニ
出演:アレッシオ・ボーニ、クレール・ケーム、ジョルディ・モリャ、パオロ・ブリグリア、ベンヤミン・サドラー、エレナ・ソフィア・リッチ、サラ・フェルバーバウム、マウリツィオ・ドナドーニ、フランソワ・モンタギュ
★★★★☆(4.0)
カラヴァッジョ~天才画家の光と影~【完全版】 [DVD]

カラヴァッジョ天才画家の光と影04
■ゴリアテの首を持つダビデ

カラヴァッジョ天才画家の光と影05
■ホロフェルネスの斬首

◎関連記事→デレク・ジャーマン監督『カラヴァッジオ』(1986年製作)

パンドラム
2011年03月06日 (日) | 編集 |
西暦2174年。地球は枯渇する資源の争奪で滅亡寸前に陥っていた……

パンドラム_ポスター

人類は、地球と同じ環境を持つ惑星タニスへの移住を計画。6万人の選ばれた人々が乗り込んだ宇宙船エリジウムが新天地を目指し旅立った。
「バイオハザード」シリーズのポール・W・S・アンダーソン製作で贈るSFスリラー。出演は「ライトスタッフ」のデニス・クエイド、「3時10分、決断のとき」のベン・フォスター。監督は、「ケース39」のドイツの新鋭、クリスティアン・アルヴァルトです。


ここは、どこ。私は、誰。
冒頭のバウアー(ベン・フォスター)が、冷凍睡眠から目覚めるところから、もう不気味。記憶障害を伴ってしまうみたいで、自分が誰で、どこにいるかさえ、よく把握できない。おそろしく悪い目覚めなのだ。船内は、なぜか、真っ暗で、誰もいない。次に目覚めたペイトン(デニス・クエイド)と、船内の状況を探り始めることになる。

ポール・W・S・アンダーソン製作なので、B級スパイスがかかったゲーム風な内容。いろんな映画を彷彿させるもので、主には、洞窟ホラー「ディセント」でした。移民団を乗せた船なので、ものすごく広く、洞窟のように入り組んだ通路の暗闇から、人間なのか化け物なのか、よくわからないものが襲いかかってくる。

生存者とも遭遇するが、彼らも生き延びることに必死で、詳しい状況は、わからない。そこ頃、ペイトンも、生存者のクルーを発見し“パンドラム症”のことを聞かされていた。サバイバルアクション系へと進みながらも、記憶がないことを最後まで活かしてて、面白かったと思う。

パンドラム Pandorum 2009年【アメリカ・ドイツ】107分
製作:ポール・W・S・アンダーソン
監督:クリスティアン・アルヴァルト 脚本: トラヴィス・ミロイ
出演:デニス・クエイド、ベン・フォスター、カム・ジガンデイ、アンチュ・トラウェ、カン・リー、エディ・ローズ、ノーマン・リーダス
★★★☆☆(3.5)
パンドラム [DVD]
パンドラム_写真1

◎関連記事
→人類移住計画の真実に迫るSFサスペンス『CARGO カーゴ
→洞窟サバイバルホラー『ディセント
→クリスティアン・アルヴァルト監督『ケース39
→ポール・W・S・アンダーソン監督『バイオハザードIV アフターライフ

タワーリング・インフェルノ'08
2011年03月05日 (土) | 編集 |
ポール・ニューマンも、スティーブ・マックイーンも出ませんが、
なかなかの本格派で迫力あります!ドイツ・ファイアーパニック。

タワーリング・インフェルノ'08DVD

ドイツのテレビ映画『エアポート2010』が、面白かったので、同じ監督の、この作品も観てみました。監督は、ライナー・マツタニ。序盤から、いきなり、炎が噴き出す展開で、テンポよく演出されてます。
舞台となるのが、ベルリンタワーで、実際にあるテレビ塔です。

タワーリング・インフェルノ'08ベルリンタワー

展望レストランより火災が発生。エレベーター落下により、非常階段が崩落し、避難できなくなってしまう。

救援を待つ人々のところに、なんとか、たどりついたのが、主人公トムと、足をケガしたヘニング消防士。トムは、同僚を見殺しにして逃げたと噂され、隊を離れた男で、消防隊員から、白い目で見られてる。

消防士から毒づかれるトムをはじめ、さまざま人の姿を、かなりオーバーに見せながら、進んでいきます。現実の建物なので、最悪の場合、こういった事態が起こりえると、シュミレーションしていってるのも、なるほどなぁと思います。

過去を持つ男が、すべてを取り戻し、消化作戦も大成功 (^▽^)/ スカッと、気持ちよく観終われました。パクリタイトルにする必要ないのに。安物DVDパッケージにしてしまってるのは、もったいないですね。

タワーリング・インフェルノ'08 2007年【独】100分TVM
DAS INFERNO - FLAMMEN UBER BERLIN
監督:ライナー・マツタニ
出演:ステファン・ルカ、ジルケ・ボーデンベンダー、クラウス・J・ベレンド
★★★☆☆(3.0)
タワーリング・インフェルノ’08 [DVD]

ザ・コーヴ
2011年03月04日 (金) | 編集 |
THE_COVE_POSTER

ストーリー:日本のイルカ漁に実態に迫り、世界中の映画祭で激しい議論を巻き起こしたドキュメンタリー。第82回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞。1960年代に人気TV番組「わんぱくフリッパー」で調教師兼俳優として活躍したリック・オバリーは、和歌山県の太地町で行われているイルカの追い込み漁を知り、イルカ漁中止を訴えて太地町を訪れる。入り江に隠しカメラを設置した撮影隊は、イルカ肉の水銀問題や偽装販売疑惑、さらにイルカ肉を学校給食に使用していたことなどを次々に明らかにしていく。


昨年、話題になった作品でしたので、観てみましたが……。
う~ん、騙された感が強い。

内容うんぬんじゃなく、作品そのものが、めちゃくちゃ。
ロケを加えて、潜入ドキュメンタリー風としているが、
寄せ集めの編集で、問題を提起するレベルにさえ達してないんだもん。

内容は、イルカから捕鯨、はたまた水俣病まで、目についた資料を、
かたっぱしから、そのまま引用しただけ、という感じの作品で、
そこには、なんの意見、思考もない。
感じられるのは、話題性として取り上げてもらいたい、という見え透いた魂胆のみ。
情熱のかけらもない作品に、人の気持ちが、動くわけないやん。
ドキュメンタリーでもないものに、賞を与えたアカデミーってのも、
ろくでもない奴らだと思う。

隠しカメラ製作、決死の潜入といいながら、最後は、ヘリからの空撮?
違う日に撮影したような誰もいない入り江、
絵に描いたような血の海は、赤すぎるように見える。

ザ・コーヴ The Cove 2009年【米】91分
監督:ルイ・シホヨス 脚本:マーク・モンロー
出演:ルイ・シホヨス、リック・オバリー

パイレーツ・オブ・カリビアン 生命(いのち)の泉 海賊ストラップ
2011年03月01日 (火) | 編集 |
3月26日(土)から発売開始!劇場前売特典第2弾の詳細が出ています。
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉公式サイト

パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉_海賊ストラップ
ジャック・スパロウ、黒ひげ、バルボッサ、アンジェリカ、フィリップ、シレーナ

やっぱり、人気は、ジャック・スパロウかな。
女海賊アンジェリカも、いいですね。
土曜日から発売なので、かなりの激戦が予想されます。
即日完売だと思いますので、購入予定の方は、がんばりましょう。

◎関連記事→アリス・イン・ワンダーランド《不思議の国のストラップ》