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ザ・ライト -エクソシストの真実-
2011年04月13日 (水) | 編集 |
バチカンにおいて、エクソシストは正式な職業であり、
養成講座も行われているのだ。(°□°;)

ザ・ライト-エクソシストの真実-イメージ
あらすじ:信仰を見失ったアメリカの神学生マイケル。卒業を間近に控えたマイケルは、司祭になる道を捨てようとしていたが、恩師に引き止められてローマに渡り、バチカンのエクソシスト養成講座を受け始める。やがてマイケルは、異端だが“一流のエクソシスト”だと讃えられるルーカス神父の悪魔祓いを手伝うことになる。

これまでは、奇怪な現象を描くオカルト映画が多かったですが、
本作は、人間の疑心を描いてる物語だ。

信仰を見失ったマイケルという人物を通じ、
自分自身が養成講座を体験していくような雰囲気。
目の前の出来事が、どう見え、どう感じるか、あなたの心に問いかけます。
疑いを持つという事は、その存在を信じているというでもあろう。

ザ・ライト-エクソシストの真実-写真1

まるで茶番劇かのような雰囲気の悪魔祓い。微妙で、怪しい。
悪魔が憑く憑かない、というより、
妊婦さんなので、だいじょうぶかなと心配になってくる。
産婦人科医さんも、呼んだ方がいいんじゃない?

後半から、一転。
かんじんな時に、ザビエル神父も不在になっちゃうなんて。
受講生自身が、悪魔祓いをやるはめに、追いつめられていく。
(↑なんか、うまく出来てる養成プログラムのような気もするぞ)

全編を通じてのアンソニー・ホプキンスの怪しさが、すごかったです。
人が触れて欲しくない部分を、えぐって攻撃してくるアンソニー・ホプキンスは、まるで、レクター博士が、のりうつったみたいだった。
(↑ルーカス神父は、一流のインストラクターみたいな感じでもありますな)


俺が、真実だ。
この言葉は真理かな。
悪魔を信じることは、つまり、神を信じるということだ。
人は、真実を遠ざけようとする。
都合よく悪魔だけ出ていって、めでたしなんて、嘘っぱちなんだと思うわ。
悪魔と同居してこそ普通の状態なのかもしれないですね。

人間のわかることなんて、ほんの一握りにすぎない。
オカルトや宗教を絡めつつの展開で、米国映画にしては、うまくバランスがとれてる、と思った。なかなか見応えが、ありました。

ザ・ライト -エクソシストの真実- THE RITE 2011年【米】120分
監督:ミカエル・ハフストローム
原作:マット・バグリオ 脚本:マイケル・ペトローニ
出演:アンソニー・ホプキンス(ルーカス神父)、コリン・オドナヒュー(マイケル・コヴァック)、アリシー・ブラガ(アンジェリーナ)、ルトガー・ハウアー(イシュトヴァン・コヴァック)
★★★☆☆(3.5)
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