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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
本:ファントム・ピークス/北林一光
2011年10月25日 (火) | 編集 |
山の描写がていねいに書かれている。

本:ファントムピークス/北林一光
ファントム・ピークス (角川文庫)

あらすじ:長野県安曇野。半年前に失踪した妻の頭蓋骨が見つかる。しかしあれほど用心深かった妻がなぜ山で遭難? 数日後妻と同じような若い女性の行方不明事件が起きる。それは恐るべき、惨劇の始まりだった。
(おすすめ度★★★☆☆)

帯に「宮部みゆき氏絶賛!」と
書いてあったので読んでみました(^^)
あいつぐ、山での失踪事件。
いったいこの山で何が起こっているのか?
自然の風景描写で進めていく正当派な本でした。
ぐいぐい引きつけてくる要素はなく、
静かな恐怖という感じでしたね。
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スカイライン -征服-
2011年10月17日 (月) | 編集 |
ある日、ロサンゼルス上空に突如として巨大宇宙船が現れ、
人類は、なすすべもなく、どんどん吸い上げられていく・・・

スカイライン-征服-Photo02

解説:「タイタニック」「ターミネーター 3」ほか多数のSF作品においてビジュアル・エフェクトを手がけ、「AVP2 エイリアンズ VS. プレデター」で長編監督デビューを果たしたコリン&グレッグのストラウス兄弟の長編第2作。

要は、技術を見せたいだけの映画。
スペシャリストの方が監督すると、こうなるという見本だ。
前作「AVP2 エイリアンズ VS. プレデター」と同じような印象です。

高層ビルに残された一般市民数人が、どう行動していくのか、心情も含め、アイデアと工夫で魅せてくれるB級系だと面白いのだが。監督さんは、そんなことには、目がいかないみたいで、そのあたりが残念ですね。

(ここから、ネタばれ)


最期は、愛する人のため、
エイリアンの体を手に入れるというデビルマン落ち。
正義のヒーロー・エイリアンマンと、くるなら、
もっとふざけて撮ってくださいよ、と言いたい。
真面目にエイリアンの動きを見せるばっかりで、面白くなかった。

スカイライン-征服- SKYLINE 2010年【米】94分
監督・制作:グレッグ・ストラウス/コリン・ストラウス
脚本:ジョシュア・コーズ/リアム・オドネル
出演:エリック・バルフォー/スコッティー・トンプソン/ブリタニー・ダニエル/デヴィッド・ザヤス
★★☆☆☆
【Amazon.co.jp限定特典付き】スカイライン-征服-[DVD]
スカイライン-征服-Photo01

コントロール
2011年10月09日 (日) | 編集 |
コントロールされてるのは、どっちだ?

コントロールDVD

凶悪犯罪者リー・レイの死刑が執行される。
ところが、その数時間後、レイは、ある部屋で目を覚ます。
そこにいたのは、コープランド博士。ある新薬開発試験の被験者になれば、君に別の人生を与えようと取引を持ちかけられる。その薬〈アナグレス〉は、脳の気質を変化させ、怒りや狂気を抑え込む効果があるという。

実験が始まり、レイの心の中に後悔や自責の念が目覚めか始めたかのような兆候が現れ始める。本当に薬が効いているのか、それとも脱走を目論んでの演技なのか、なんだか、怪しい。
レイが穏やかになっていくとともに、博士も温和に変わっていき、まるで、博士がコントロールされていくみたいなのが面白い。情が移るというか、この奇妙な信頼関係が、結局、治癒させていく原因となってたみたいなんですね。誰かが、私を見てくれている、それは、大事なことみたいなんだ。

レイ・リオッタ、ウィレム・デフォー、ミシェル・ロドリゲスと、あくの強そうな俳優さんを使ってる渋い作りの映画です。観ている方は少なそうなだけど、良い作品だと思いますよ。

コントロール CONTROL 2004年【米】105分
監督:ティム・ハンター、脚本:トッド・スラヴキン、ダーレン・スウィマー
出演:レイ・リオッタ(リー・レイ・オリバー)、ウィレム・デフォー(マイケル・コープランド)、ミシェル・ロドリゲス(テレサ)
★★★★☆(4.0)
コントロール [DVD]

グラスハウス
2011年10月08日 (土) | 編集 |
グラスさんのおうちは、ガラス張り。

グラスハウス_リーリー・ソビエスキー_1
あらすじ:突然の両親の交通事故死で、知り合いのグラス夫妻に引き取られることになった姉弟。度重なる夫妻の不審な行動に疑惑を深め命の危険を感じていく恐怖を描く。

「ディープ・インパクト」に出てたリーリー・ソビエスキーが主演!というのが売りものの映画で、義母役に、ダイアン・レイン。
主人公は、ホラー映画を観て笑うような、背伸びしたタイプの高校生。思春期の少女の不安と恐怖を、あぶなげなガラスの家に、ミックスさせた雰囲気スリラーですね。家で観るのなら、ゆったり楽しめるDVDです。

グラスハウス THE GLASS HOUSE 2001年【米】106分
監督:ダニエル・サックハイム、脚本:ウェズリー・ストリック
出演:リーリー・ソビエスキー(ルビー・ベイカー)、ダイアン・レイン(エリン・グラス)、ステラン・スカルスガルド(テリー・グラス)
★★★☆☆(3.0)
グラスハウス [DVD]
グラスハウス_リーリー・ソビエスキー_2

本:九月が永遠に続けば/沼田まほかる
2011年10月05日 (水) | 編集 |
九月が永遠に続けば_本表紙
九月が永遠に続けば (新潮文庫)
(おすすめ度★★★★☆)

文庫の帯の「第1位!」に釣られまして (;^_^A
2004年の第5回ホラーサスペンス大賞受賞作で、
本の雑誌増刊<おすすめ文庫王国2008>国内ミステリー部門第1位だそうです。

高校生の一人息子の失踪に始まる、
うげっ、えげつなっ、という本でした。
この方の文章力がすごいですね。
グロテスクな描写の生々しさ、リアルな感触は、すざましいです。
なんか、気持ち悪い読後感を残します。

※この本は、サスペンスホラーであって、ミステリー部門で第1位に選ばれてるのは、解せないですね。まぁ、戦略はどうであれ、著者の実力は確かだと思います。

はやぶさ/HAYABUSA
2011年10月02日 (日) | 編集 |
成果。

はやぶさ/HAYABUSAチラシ

2003年に飛び立ち、小惑星イトカワからサンプルの採取に成功した小惑星探査機<はやぶさ>の挑戦を描いた映画。<はやぶさ>映画は、3本予定されています。

●20世紀フォックス「はやぶさ/HAYABUSA」(10月1日公開、堤幸彦監督)
http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html
●東映「はやぶさ 遥かなる帰還」(2012年2月公開、瀧本智行監督)
http://www.hayabusa2012.jp/index.html
●松竹「おかえり、はやぶさ3D」(12年3月公開、本木克英監督)
http://hayabusa3d.jp/

今回、第1弾。完全コピーを目指したという作品。
水沢恵(竹内結子)という架空の研究生が設定され、彼女は、存在していないような中間の人物。そんな彼女の目で、このプロジェクト全体の行方が語られていきます。
セットも完全に再現されたらしく、信号を送り、あぁ、こういう画面がディスプレイに表示されるんだな、というのが映し出される。わざとらしかったり、説明くさいセリフは、いっさいなし。ここで何が行われたのか、どういう状況だったのか、を伝えてくれる。

長~い期間のプロジェクトなので、その間に、退職になった方、契約切れになった方、亡くなられてしまった方もいる。いくつもの班に分かれ、プロジェクトは進められており、それぞれに思いがある。

外部の者から見れば、奇跡の生還!のようなドラマチックな出来事に見えるかもしれないが、奇跡なんてものはない。みんなが、やるべきことをやった結果、起こった出来事であり、それは、先人から積み重ねてきた努力や情熱が実ったということなのだ。研究の一通過点にしかすぎず、まだまだ、挑戦は続くのだ。

はやぶさ/HAYABUSA写真2
やっぱり、満身創痍の<はやぶさ>が、自らの使命を果たし、南の空に燃え尽きていくシーンは、じーんときます。(T_T)

※過剰な演出のない20世紀フォックスの<はやぶさ>映画は、良かったと思います。<はやぶさ>入門としてもわかりやすいし。東映は、渡辺謙主演の熱きドラマ系みたいで、これも、観てみたいかな。松竹は、3Dなので、観る気しないなぁ。

はやぶさ/HAYABUSA 2011年【日本】140分(パンフ600円)
監督:堤幸彦「20世紀少年」
脚本:白崎博史、井上潔、音楽:長谷部 徹、主題歌:fumika「たいせつな光」(Ariola Japan)、参考書籍:「はやぶさ君の冒険日誌」(毎日新聞社) 
出演:竹内結子、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、山本耕史、鶴見辰吾、筧 利夫、高橋長英、市川実和子、甲本雅裕、マギー、生瀬勝久
★★★★☆(4.0)製作の姿勢がよろしい。
はやぶさ/HAYABUSA画像1

「はやぶさ/HAYABUSA」の全米公開が決定したそうです。
堤監督のコメント「ついに全米での公開が決定しました。ありがとうございます。素直にうれしいです。しかし、はやぶさのチームの努力こそがこの映画の源流で、私達はそれを映画を通して追体験したということ。日本人の誇りというべき“はやぶさ”の偉業を世界の人に、もう一度ちゃんと観ていただきたと思います」