観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
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アレクサンドリア
2011年11月27日 (日) | 編集 |
アレクサンドリアが滅びようとも、地球は回り続ける。

アレクサンドリア_ポスター

解説:ローマ帝国末期に実在した女性天文学者の数奇な運命を、ヨーロッパ史上最大級の製作費を投じて描いたスペクタクル史劇。監督は「海を飛ぶ夢」「アザーズ」のアレハンドロ・アメナーバル。出演は「ナイロビの蜂」のレイチェル・ワイズ。本国スペインで2009年度のゴヤ賞を7部門受賞し、スペイン映画最高興行収入を記録。

アレクサンドリア_alexandria_cast

まずは、歴史の勉強から。
アレキサンダー大王というのは、歴史の教科書にも出てきましたね。
ローマ帝国崩壊寸前の4世紀末のエジプト・アレクサンドリア。 人々は古代の神をあがめ、アレクサンドリア図書館には、世界中の文献が集められ、その蔵書はおよそ70万巻にものぼったとも言われます。

アレクサンドリアとは・・・(Wikipediaより)
エジプトのアレクサンドリア(アレクサンドレイア)はギリシアのマケドニア王であったアレクサンドロス大王紀元前332年によって建設された。アレクサンドロスの死後は、その部下だったプトレマイオス1世がエジプトを支配し、古代エジプト最後の王朝であるプトレマイオス朝の首都として発展した。一時は人口100万人を超えたともいわれ、そのため「世界の結び目」と呼ばれた。
古代のアレクサンドリアは世界の七不思議の一つに数えられる巨大なファロス島の大灯台(現カーイト・ベイの要塞)や、各地から詩人や学者たちが集まってきた学術研究所ムーセイオン、文学・歴史・地理学・数学・天文学・医学など世界中のあらゆる分野の書物を集め、70万冊の蔵書を誇りながらも歴史の闇に忽然と消えたアレクサンドリア図書館があり、ヘレニズム時代の商業(地中海貿易)と文化の中心地として栄えた。

自然界の秩序から、人々は、何かを学び取ろうとした時代かな。
レイチェル・ワイズ演じる主人公ヒュパティアは、実在した人物。アレクサンドリア図書館長テオンの娘で、哲学者、天文学者、数学者だったという。
彼女は、宇宙の美しき調和の真理を求め続けますが、
人間世界には、調和というものはなかった。
愚かなことに、積み上げてきた膨大な図書を焼き、宗教は権力者の都合によってゆがめられ解釈されていく。

探求に身を捧げ、天空に恋したようなヒュパティアと、時代背景を、うまくミックスさせ、体制批判に偏った作品になってないところが、良かったと思います。セットにお金もかかっていて、壮大なスケールを感じる作品に仕上がってました。

アレクサンドリア AGORA 2009年【スペイン】127分
監督・脚本:アレハンドロ・アメナーバル、脚本:マテオ・ヒル
出演:レイチェル・ワイズ、マックス・ミンゲラ、オスカー・アイザック、アシュラフ・バルフム、ミシェル・ロンズデール、ルパート・エヴァンス、ホマユン・エルシャディ、サミ・サミール、オシュリ・コーエン
★★★★☆(4.0)
アレクサンドリア [DVD] アレクサンドリア [Blu-ray]
アレクサンドリア_写真01
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沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
2011年11月20日 (日) | 編集 |
新しい家政婦さん。
実は、彼女には誰にも知られたくない、ある“秘密”があった。

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇01

解説:さらば、そして、ありがとう、ヌーヴェル・ヴァーグの巨匠:クロード・シャブロル。ヒッチコックの血を受け継いだサスペンス・スリラーの傑作が、 HDマスター使用で待望のDVD化!見えない敵意、ひびわれゆく日常。全ての歯車が、惨劇に向けて回り始める。ミステリーの女王ルース・レンデルの小説を完全映画化した作品です。
★1995年ヴェネチア国際映画祭 主演女優賞受賞(イザベル・ユペール)
★1995年セザール賞 最優秀主演女優賞受賞(イザベル・ユペール)


夫と先妻の娘、新しい妻とその息子という4人で裕福に暮らす家に、家政婦ソフィーが、雇われることになる。仕事は完璧でそつがない。だが、なにか彼女の振る舞いが奇妙なのだ。それは、彼女の隠そうとする、ある“秘密”のせいなのだが。
彼女の秘密は、観ていれば、すぐに気づくと思う。
ソフィーは、その秘密のせいであろう。人に関わらず、友達もいない。孤独に、ひっそりと生きてきたのではないかと思う。そんな彼女と仲良くなっていくのが、ブルジョア一家を毛嫌いする郵便局勤務のジャンヌ。

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇02

誰に言ってもわかってもらえないであろうこの気持ち。おまえら、裕福な者にわかるわけがない。不明な動機、すえかねる憎しみが、この一家に向けられ爆発する終盤が、恐ろしい。・・・(゚ー゚; ぎこちない家庭、二人女性のずれた行動、全体に溢れる不穏な空気が秀逸な作品でした。

沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇03
下流に暮らす彼女達が、オペラ番組を楽しむ裕福一家を、
見下すようなこの構図は恐い。


沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇
LA CEREMONIE/A JUDGMENT IN STONE 1995年【仏】111分
監督:クロード・シャブロル
脚本:クロード・シャブロル、カロリーヌ・エリアシェフ
出演:イザベル・ユペール(ジャンヌ)、サンドリーヌ・ボネール(ソフィー)、ジャクリーン・ビセット(妻カトリーヌ)、ジャン=ピエール・カッセル(夫ジョルジュ)、ヴィルジニー・ルドワイヤン(娘ミリンダ)、ヴァランタン・メルレ(息子ジル)
★★★★☆(4.0)
沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇 [DVD]
沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇DVD

イリュージョニスト
2011年11月12日 (土) | 編集 |
移りゆく時代。アリスは、最期の観客だったかのよう。

三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーシリーズ。
イルージョニスト_ポスター
解説:『ぼくの伯父さん』をはじめ、生涯にわずか6作品を監督し、今なお世界中で愛され続けているフランスの喜劇王ジャック・タチ。彼は、「FILM TATI No. 4」という娘に捧げた1本の脚本を遺していた。半世紀にわたりフランス国立映画センターで眠り続けていたこの幻の脚本に息吹を与えたのは、長編デビュー作『ベルヴィル・ランデブー』で脚光を浴びたシルヴァン・ショメ監督。

街には、ロックが溢れ、時代が激動しつつある1950年代のパリ。
時代遅れの老いぼれ手品師タチシェフは、スコットランドの田舎街で、貧しい少女アリスと出会う。アリスには、手品師タチシェフが、「魔法使い」のように思え、彼の後を追っかける。彼女に生き別れた娘の面影を見るタチシェフは、エジンバラの街で一緒に暮らし始めるのだが。

イルージョニスト_画像01

前作『ベルヴィル・ランデブー』と同じく、セリフのないアニメーション。
美しく描かれた街の風景の中を、人物の振る舞いや、やりとりで魅せていく、といった作品で、アップで表情を見せる作品ではない。引き気味のカメラで、まったく言葉の通じない二人を追うような距離感が、客観的で切ない。

今では、もう誰も、彼の手品を喜んでくれるお客さんはいない。
そんな彼の前に現れたアリス。
たった一人のお客さんに喜んでもらおうとするかのように、
娘のようなアリスに接していく。
アリスにとっては、きらびやかな街で、見るもの、聞くものが、
すべて、新鮮で、まるでイリュージョンのよう。

イルージョニスト_画像02 イルージョニスト_画像03

でも、お客さんの移り気ははやく、
満たされたアリスは、恋にときめきをおぼえ始めてしまう。

「魔術師はいない」と書かれた手紙は、
タチシェフ自身が、自分に宛てた手紙かのようだ。
ひとつの時代が終わりを告げるかのような、
アニメーションならではの、もの悲しい作品です。

イリュージョニスト L'illusionniste 2010年【英・仏合作】80分
監督・脚色・キャラクターデザイン:シルバン・ショメ
オリジナル脚本:ジャック・タチ
★★★★☆(4.0)
イリュージョニスト [DVD]
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宮部みゆき原作 ドラマスペシャル『火車』
2011年11月07日 (月) | 編集 |
原作は、宮部みゆき。山本周五郎賞のほか、過去20年間の作品から選ぶ「このミステリーがすごい!」ベスト・オブ・ベスト(08年)の第1位にも選ばれている傑作。

宮部みゆき原作ドラマスペシャル『火車』トップ
宮部みゆき原作 ドラマスペシャル『火車』
2011年11月5日(土) 21:00~11:11テレビ朝日系
「東京~伊勢~大阪…死体なき連続殺人の謎に挑む!名前も顔も捨て1000キロを逃げる美女!!このミステリーがすごい!過去20年間のNo.1小説完全映像化!借金地獄に堕ちたOL衝撃の結末」

タイトルがすごいですね (;^_^A

あらすじ:バブル崩壊直後92年の東京。休職中の警視庁捜査1課の本間刑事が、遠縁の男性から失踪した婚約者「関根彰子」を捜してほしいと頼まれたところから物語は始まる。本間がその足取りを追いかけていくうち、彰子になりすましたもう一人の女の存在が浮かび上がってくる。

宮部みゆき原作ドラマスペシャル_佐々木希
失踪美女・新城喬子役に、佐々木希!

この人はいったい誰なんだろう。
これは、写真に写った謎の女性に物語をつけていくミステリー。
彼女は、最期まで、一言も発することはないし、姿さえ現さない。
あくまでも彼女に関わった人物が、
その時、彼女をどう感じたのか、どう見えたのかを、
を、その人の目線で語っていくだけだ。

足取りをつかんでいく過程を、
上川隆也と寺脇康文とのやり取りで、
説明くれるので、わかりやすかったと思う。

最期を渋く決めてましたね。
上川隆也が、君本人の口から君の物語を聞かせてくれと、
自分の名前を名乗ったところで、終わり、
というのは、かっこよかった。

監督:橋本一、脚本:森下直、原作:宮部みゆき 火車 (新潮文庫)
出演:上川隆也/佐々木希/田畑智子/寺脇康文
★★★☆☆(3.5)

◎関連作品→韓国で映画化した『火車/HELPLESS

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