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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
スネーク・フライト
2012年06月28日 (木) | 編集 |
スネーク・フライト_Poster
121便へようこそ。

ストーリー:たまたま暗殺組織の殺人事件を目撃してしまい、組織犯罪の重要証人となってしまった高校生の乗ったジェット機を悲劇が襲う。彼の命を奪うために暗殺組織がジェット機に送り込んだのは、1万匹の蛇だった!! そんなパニックに陥るジェット機の中でひとりの男が立ち上がる。

ここは、高度1万メートル、
逃げ場なしの蛇パニック!
もう、この設定だけで、異様に面白いですねヽ(´▽`)ノ

重要証人ひとりを殺すために、こんなことするか!って感じだが、
むずかしく考えてはいけない。
しかも、それに立ち向かうのが、サミュエル・L・ジャクソンなのだ。
ありとあらゆる種類の猛毒蛇が放たれたみたいで、
これでは、血清を用意しようもない。

エアポートものを、本格B級におさめてるのが、面白いですね。
監督さんは「デット・コースター」「セルラー」のデイヴィッド・R・エリスです。

スネーク・フライト SNAKES ON A PLANE 2006年【米】107分
監督:デイヴィッド・R・エリス
出演:サミュエル・L・ジャクソン、ジュリアナ・マーグリーズ、ネイサン・フィリップス、レイチェル・ブランチャード、ボビー・カンナバル、フレックス・アレクサンダー、キーナン・トンプソン、サニー・メイブリー
★★★★☆(4.0)
スネーク・フライト [DVD]
スネークフライト写真9
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スピーシーズ4 新種覚醒
2012年06月26日 (火) | 編集 |
スピーシーズシリーズ第4弾!
続編というより、シリーズから派生したエイリアン作品という雰囲気ですね。

スピーシーズ4DVD_Helena Mattsson

解説:容姿端麗で頭脳明晰な女性ミランダ。彼女は叔父のトムと小さな田舎町で静かに暮らしていた。ところがある日、突如ミランダの体に異変が起き、エイリアンと姿を変えた彼女は、運ばれた病院内のスタッフを残虐に殺してしまう。動揺を隠せない叔父のトムだったが、実は自分が人間とエイリアンのDNAを掛け合わせ、研究によってミランダを作り上げたことを打ち明ける。叔父の突然の告白に衝撃を受けたミランダだったが、病状は悪化するばかり。ミランダの体に起こった事態に対処するため、元同僚の研究者に助けを求め、二人はメキシコへと旅立つ。


これまでの流れとは関係のない新章で、
美人でスタイル良し、しかも天才的な頭脳を持つ女性ミランダ(ヘレナ・マットソン)は、大学の講師。真面目な彼女が、自分の正体を知り、内なる人間性とエイリアン性とのせめぎあいに苦しむという内容です。
善と悪の対決みたいなもんですね。
低予算らしく、怪しげ~なメキシコを舞台となっていて、
いいかげんな人が出てくるのが面白いです。
敵対するシスターエイリアンなんかも出てきます。

スピーシーズ4Photo1_Helena Mattsson

メキシコにいってみると、同僚フォーブスは、次々とエイリアンとの交配種を作り、商売までしていた。フォーブスによれば、交配種は寿命が短いらしい。ミランダの異変は、死期が近づいてるということだったのだ。ひとつだけ助かる方法があって、それは、誰か別の人間を犠牲にして、再生みたいなことをすればいいらしい。

自分の命のために、人を殺すなんて。と苦しむミランダだったが。結局、ミランダかわいさに、トムは、街の娼婦を犠牲にし、ミランダを助ける。そのせいで、人格自体がエッチに変貌、こっから先が、ちょっと、スピーシーズっぽい展開になってました。一応「スピーシーズ4」ですからね(^^)

Species: The Awakening 2007年【米】99分オリジナルビデオ
監督:ニック・ライオン 脚本:ベン・リプリー
出演:ヘレナ・マットソン(ミランダ)、ベン・クロス(トム)、ドミニク・キーティング(フォーブス)、マーリーン・ファヴェーラ
★★★☆☆(3.0)
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(2008/08/02)
脅威のDNAから誕生したエイリアンの恐怖を描くSFホラーシリーズのコレクションBOX

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エッセンシャル・キリング
2012年06月24日 (日) | 編集 |
ただ、そこに大自然と男が居るだけ、
シンプルに描ききった大胆な作品ですね。

エッセンシャル・キリング写真1
解説:『アンナと過ごした4日間』『早春』のイエジー・スコリモフスキ監督が、イスラエル、ポーランド、ノルウェーの3カ国にまたがるロケーション撮影を敢行した一大スペクタル巨篇。極限まで削ぎ落とした大胆な構成、未だかつて見たことのないサバイバル・アクションの連続で観る者を圧倒する。第67回ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したヴィンセント・ギャロが、米軍に追われるアラブ人兵士に扮しキャリア最高の名演技を披露。83分ただ逃げ回るだ けの男を顔面の筋肉と鍛え上げた肉体のみで表現するさまは前代見聞のパフォーマンスと言える。

アフガニスタンで米兵を殺害、米軍によって拘束された男ムハンマド。
収容所で激しい拷問を受けた後、軍用機で別の場所へと移送される。途中、護送車に事故が起こり、その混乱に乗じて彼は脱出。しかし、そこは右も左も分からない雪深い森の中。

極寒の大自然の中を、
ひとりの男が、ひたすら逃げる、逃げる。
余計な場面はいっさい排除して、
この男の生きるための行動だけに、絞りこんで観せていく。
理由などいらない、観て感じるだけだ。

エッセンシャル・キリング写真2

エッセンシャル・キリング写真4の2

エッセンシャル・キリング写真3


序盤に、彼は、アメリカ軍ヘリに爆撃され、耳が一時的に聴こえない状態となる。それから先、彼は、余計な雑音をすべて遮断し、自分の世界を進んで、しゃべらない。言葉は持たず、叫びや悲鳴、肉体の声を発するだけだ。自分がどこにいるのか、どこに行くのかもわからない。ただ、生きるためだけの行動をとっていく。最後に、耳の不自由な女性に助けられられるが、その時もやりとりだけ。あらがうことをやめた彼は、馬に身をまかせ揺られ続けて・・・。最後、この人は、すべての生き物と等しく、土に帰っていった。

個性的な作品で、インパクトありましたね。

あと、参考程度に。
ポーランドの奇才と呼ばれ続けたイエジー・スコリモフスキ監督インタビュー
http://www.outsideintokyo.jp/j/interview/jerzyskolimowski/index2.html

エッセンシャル・キリング/ESSENTIAL KILLING 
2011年【ポーランド・ノルウェー・アイルランド・ハンガリー】83分
監督・製作・脚本:イエジー・スコリモフスキ
出演:ヴィンセント・ギャロ、エマニュエル・セニエ
★★★★☆(4.0)
2010年ヴェネチア国際映画祭で、審査員特別賞・主演男優賞のW受賞
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エッセンシャル・キリングポスター

灼熱の魂
2012年06月21日 (木) | 編集 |
恐ろしいほど重いものがありながらも、
映像作品として、よく出来てるな、と思うなぁ。
ミステリー物語としても堪能できる、力作ですね。

灼熱の魂_Poster

解説:レバノン出身の劇作家ワジディ・ムアワッドの戯曲 「Incendies」を、「渦」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映画化。民族や宗派間の抗争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていったヒロインの魂の旅を描く。「パラダイス・ナウ」のベルギー人女優ルブナ・アザバルが主演女優賞に輝いたのを始め、カナダ版アカデミー賞に当たるジニー賞で8部門を制覇、米国アカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた魂を揺さぶる作品である。

ずっと世間に背を向けるように生きてきた母ナワル(ルブナ・アザバル)が、亡くなった。双子の姉弟であるジャンヌ(メリッサ・ デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)にも心を開くことなく。

灼熱の魂_Photo1

風変わりな母だったみたいですね。
そんな母は、謎めいた遺言と二通の手紙を残していた。
二通の手紙。それは、ジャンヌとシモンが存在すら知らされていなかった兄と父親に宛てられていた。その兄と父親を探し出し手紙を渡したのち、双子に宛てられた手紙を開封せよ、というものだった。

奇妙な遺言に導かれ、この双子が知る事になるのは、
壮絶としかいいようのない母ナワルの半生、驚愕するような真実であった。

観終わって、
こんなこと、とても受け止めきれない、
愕然とし、突き落とされたような気持ちになりました。
双子にとっては、途中の段階で、おぞましく、震えがきそうなことを知ったうえ、これですから、もう、どうしようかと思いました。


以下、ネタばれで書きますので、未見の方は、注意ください。

灼熱の魂_Photo2
この瞬間、もう我が子は生きていない、
襲いかかる憎しみに、彼女は支配されてしまったんだろうなぁ。

憎しみの戦士、歌う女と呼ばれていた母。母は、愛する子供のために、自分の半生、出生の秘密を、地獄までも抱えていくという強い意志を持っていたはずだ。あの日、母に何が起こったのか、なぜ、母はこの真実を伝えようと決めたのか、
再び、それをたどっていくうちに、
次第に、心が穏やかになっていくという感じがありました。
観終わって、全停止するようなラスト。ぐちゃぐちゃになったあと、再び、自分の中で、ゆっくりと物語が動き始めるかのような作品ですね。大爆発の場面、双子が全力で泳ぐ場面、水を感じさせるプールの場面など、インスピレーション的な画面の啓示は印象的。

灼熱の魂_Photo3

差出人、娼婦72番から、父親宛の手紙に、
“じきにあなたは沈黙する”とある。

差出人、収容番号72番から、息子宛の手紙に、
“何があってもあなたを愛し続ける”とある。

そして、双子宛には、
“一緒にいることが大事”と書かれている。

母ナワルは、子供達といっしょにいれなかったことを悔い、憎しみをすべて自分が引き受け、炎に焼かれたのだと思う。心からの愛だけを残して。


子たちが、母の苦しみ、真の母の想い、を知り、自分の生まれてきた意味を知るのは、よかったことと思います。が、これは、あまりにも重い。どう生きていったらいいのか、重圧に押しつぶされそうになるかもしれない。でも、私は、母ナワルの子。強靭な愛と意志が、子供達を支えてくれると信じたいです。

灼熱の魂 INCENDIES 2010年【カナダ/フランス】131分
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 脚本:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
原作戯曲:ワジディ・ムアワッド
出演:ルブナ・アザバル(ナワル・マルワン)、メリッサ・デゾルモー=プーラン(ジャンヌ・マルワン)、マキシム・ゴーデット(シモン・マルワン)、レミー・ジラール(公証人ジャン・ルベル)
★★★★★
灼熱の魂 [DVD]

ハンナ
2012年06月20日 (水) | 編集 |
外の世界には、音がいっぱい。

ハンナ_シアーシャ・ローナン壁紙01
「つぐない」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたシアーシャ・ローナンが、同作のジョー・ライト監督と再びタッグを組んだ。

解説:フィンランドの山奥で元CIA工作員の父エリック(エリック・バナ)に戦闘技術を徹底的にたたき込まれて育った16歳の少女ハンナ(シアーシャ・ローナン)は、ある任務のためヨーロッパを旅立つ。しかし、父のかつての同僚でCIA捜査官のマリッサ(ケイト・ブランシェット)がハンナを執ように追跡する。


音楽って?
音の組み合わせ、
美しく構成され、
感情を表現する。

あきらかにされるハンナの謎で重要なものは、極秘実験ではなくて、
彼女の母が、歌手であった、ということだろう。
ハンナに息づく音感が、彼女の感性を刺激し、存在を解放していく。

ハンナの感情は、音楽で、
画面は、冷たく無表情に。
に挑戦してる作品だと思うが、
それが、うまく表現されてるかというと、疑問だ。
うーん、
童話の挿絵みたいなものに音楽が流れている、
というイメージの作品なのでしょう。
純粋というか、抑圧されたものを持つ主人公が、外界へ出ていく。
彼女には、善も悪もないわけだから、痛みなんてのは、当然ない。

ハンナ_シアーシャ・ローナン写真01

モロッコ、スペイン、ドイツと外界のロケーションは、良かった。
全体の雰囲気は悪くないんだけど、物語としての波がなさすぎるね。
童話としての残酷さやシュールさも不足です。

結局、失敗作というところでしょうなー。
いかにも、
米国映画って感じがしました。要は、製作、監督、俳優、脚本、音楽、とバラバラに作ったらこうなったというところだと思います。こういう作品だと、センスのある監督さんが意図を持って総合的に完成させていかないと成立しないでしょう。この作り方では、シアーシャ・ローナンが、かわいそうです。

※「ラブリーボーン」も、CGに比重のかかったファンタジー大作でパッとしなかった。シアーシャ・ローナンは、もっといい作品に出演した方がいいと思います。

ハンナ HANNA 2011年【米】111分
監督:ジョー・ライト
脚本:セス・ロクヘッド 、デヴィッド・ファー
音楽監督 : ケミカル・ブラザーズ
出演 : シアーシャ・ローナン、エリック・バナ、ケイト・ブランシェット
★★☆☆☆
ハンナ [DVD]

◎シアーシャ・ローナン主演映画の関連記事→『つぐない』『ラブリーボーン

シャッターラビリンス
2012年06月17日 (日) | 編集 |
全ての“謎”が解けるまで、二人でこの島を出る事はできない
という予告編だった(^^)

シャッターラビリンス1
荒涼たる島を、息子の姿を求めさまよう母。

あらすじ:マリアは水族館で働くシングルマザー。ある日の休暇、幼い息子ディエゴをつれて、鉄の島という意味を持つ‘イエロ島’に遊びに行く。しかし、島へ向かうフェリーで、マリアが目を離したすきに息子ディエゴが消えてしまう。

息子の姿が消えてから、6ヵ月。
憔悴するマリアのもとに、イエロ島警察から連絡がはいる。
同じ年頃の男の子の死体が上がったというものだった。
すぐに島に向かったマリアだったが、死体は息子ではなかった。
DNA検査のため、マリアは、この島に滞在することになる・・・

主演は、スペインを代表する美人女優エレナ・アナヤ。日本公開映画では、「この愛のために撃て (2010)」や、「私が、生きる肌 (2011)」に出演しています。この美人女優さんを迎えて、といった作品で、主演エレナ・アナヤの演技と幻想イメージで魅せていく作品です。

シャッターラビリンス2

船の中、子供をひとりで遊ばせてて、
あぶないのでは、と不安に思ってたら、
やはり、そういうことでしたか。
全編にわたり、映し出される彼女の精神イメージは、
これは妄想なのか?みたいな雰囲気ですね。
一応、「シャッターアイランド」と通じるものはあるな。
便乗タイトルは、作品イメージを伝えるには、マッチしてたと思います。
タイトルと内容が全然違う作品って多いですからね(^^)

マリアは、水族館に勤めてるお母さんで、
水がモチーフに、よく出てきますね。
幻想的でダークな画面が、スペイン製作らしくて、いい感じだと思う。

シャッターラビリンス HIERRO 2009年【スペイン】94分劇場未公開
監督:ガベ・イバニェス
出演:エレナ・アナヤ、マール・ソデュープ、ベア・セグラ
★★★☆☆(3.5)
シャッターラビリンス [DVD]
シャッターラビリンスDVD_エレナ・アナヤ

◎関連記事→『機械仕掛けの小児病棟』エレナ・アナヤちょい出演です

映画「アベンジャーズ」前売り特典【第二弾】キャラクターストラップ
2012年06月15日 (金) | 編集 |
5月25日(金)より発売された【第一弾】特典つき前売り鑑賞券(特典:US版オリジナルポスター)が好評だが、6月30日(土)より発売となる【第二弾】特典つき劇場前売り鑑賞券の特典として注目されていた『アベンジャーズ』キャラクターストラップ全4種の画像が遂に解禁された。
前売り特典第二弾キャラクターストラップ

アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカ、ハルクの4種か。
ブラック・ウィドウ、ないですなぁ。

ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン配給「アベンジャーズ」は、
2012年8月17日(金)から公開です。→公式サイト
※先行上映あり 8月14日(火)15日(水)16日(木)

ワイルド7
2012年06月14日 (木) | 編集 |
おまえら、全員、退治する!

ワイルド7_Poster

解説:1969~79年に連載されていた望月三起也の伝説のコミックスを映画化。犯罪者でありながら、国家の最高機密として凶悪犯を退治するワイルド7の活躍を描く。監督は「海猿」シリーズの羽住英一郎。

悪には悪を。
映画だと時間の都合がありますからねぇ。
個性的なバイク、キャラの魅力は、そこそこに、
ワイルド7自体の性格を映し出す映画になってました。

我々は、国家の飼い犬でない。
獲物に食らいつけば離さない、
この野に放たれた牙犬たちは、
草波警視正の命令に従ってるわけではない。
クールに切り捨てている草波警視正と、
飛葉ちゃんたちの微妙な関係を重視してるのは、通好みな感じですね。
しょせん、我々は、はみだし者にすぎない、ということは、
メンバー全員、承知してるわけですね。

ワイルド7のスタンスを位置づけてるだけで、
本編は、ほとんど、ストーリーはない。
がんがん、音楽が流れて、ワイルド7が、
カッコよく、バイクを走らせ、撃ちまくる。
ワイルド7イメージビデオみたいな感じで、真っ正面突入!
変に凝らずに、ダイレクトに作ってるのは、良かったと思います。

ただ、続編を作るなら、
この「海猿」シリーズの監督はやめて欲しいと思う。
違うタッチで、それぞれのキャラ、バイク、武器が、
活かされたワイルドの活躍が観てみたいもんですねー(^^)

2011年【日】
監督:羽住英一郎、脚本: 深沢正樹
原作:望月三起也 ワイルド7 1 野生の7人編 (ぶんか社コミック文庫)
瑛太   (飛葉大陸)
椎名桔平 (セカイ)
丸山隆平 (パイロウ)
阿部力  (ソックス)
宇梶剛士 (オヤブン)
平山祐介 (ヘボピー)
吉田鋼太郎(B・B・Q)
中井貴一 (草波勝警視正)
深田恭子 (ユキ)
★★★☆☆(3.0)
この映画は、原作ワイルド7を通して読み、愛着のある方が楽しめると思う。読んでない方には、荒唐無稽に感じるかもしれない。
ワイルド7 [DVD]
ワイルド7_パイロウ_サイドカー
これが、両国みたいなキャラ、パイロウのマシン。
これの活躍が観たかったなぁ。続編でお願いします。


ミッション:8ミニッツ
2012年06月11日 (月) | 編集 |
残存記憶の中へ。

ミッション:8ミニッツ_Photo1
アフガニスタンで戦闘ヘリを操縦していたはずなのに。
コルター・スティーヴンスは列車の座席で目覚める。目の前の女性が、親しげに話しかけてくる。だが、コルターには自分がなぜここにいて、彼女が誰なのかわからなかった。鏡を覗きこんだ彼の眼に映ったのは、見知らぬ別人の顔。所持していた身分証明書には、ショーン・フェントレス:教師と記されていた。そのとき突然、車内で大爆発が発生。なす術もなく炎に飲み込まれていった……。

ストーリー:乗客全員死亡のシカゴ列車爆発事件。次なる巨大爆破テロの予告を受けて、犯人を捉えるべく政府の極秘ミッションが始動した。そのミッションとは「乗客の死の<8分前>の意識に潜入し、犯人を割り出せ」という驚くべきもの。任務を遂行するのは、米軍エリート、コルター・スティーヴンス大尉。タイムリミットは8分。爆発の瞬間、コルターの意識は元の自分に戻る。意識だけが他人と自分の肉体を行き来し、そしてまた<8分間>を繰り返す。その度ごとに少しずつ犯人に近づいていくコルター。だが、そのミッションには、<禁断の真実>が隠されていた...。

何度も何度もループする映像を見ながら、事の次第がわかってくるという作品。
主人公と同じく、観てる自分も、わけのわからないまま、ループ体験を繰り返すことになります。列車内の状況、乗客の顔などが、思わせぶりに映り、目まぐるしいので、また、ループするんですか?って感じで、最初の30分間ぐらい、ちょっと疲れました。

本作を手がけたのは、『月に囚われた男』のダンカン・ジョーンズ監督で、この第2作目も、囚われた男を描いてるような作品です。驚愕のラストを狙ってるものではないので、つじつまなんて、気にしない方が楽しめると思います。

出演者は、
ミッション:8ミニッツ_ジェイク・ギレンホール2
ジェイク・ギレンホール=軍人コルター・スティーヴンス
突然、ミッションに放り込まれた人。
ミッション:8ミニッツ_ミシェル・モナハン
ミシェル・モナハン=クリスティーナ
顔見知りらしき目の前の座席の女性。
ミッション:8ミニッツ_ベラ・ファーミガ
ベラ・ファーミガ=グッドウィン大尉
モニター越しに、犯人を特定せよ!と、命令を出してくる人。

※ネタばれあり

ショーン・フェントレスという乗客の残存記憶<8分間>の世界へ、
自分の意識が送り込まれているということが、わかってくるのだが、
彼には、疑問がつきまとっていた。
自分が、いったい、どこにいるのか?ということだ。
<8分間>から戻ると、“包囲された城”と呼ばれる狭いコクピットのような空間に押し込められており、モニター越しの軍服姿の女性グッドウィン大尉に、調べた情報を伝えるだけなのだ。

やがて知る彼の絶望。
でも、このミッション体験の中、彼は気づいたことがありました。
この亡くなった乗客の記憶より再現された世界が、非常にリアルなのだ。
乗客の見たもの、聞いたもの、といった狭い範囲内ではなく、
動き回り、列車から降りたりすることもできてしまう。
もしかして、
送り込まれる度に、新しい世界が生み出されていってるのでは?
そうならば、
今ある世界に決別し、
その可能性に賭けてみよう!という希望的な発想をするのだ。

そして、コルターは、最後の<8分間>に何をするのか。
父の思いを電話で聞き、乗客を笑顔にして、ピリオドを打つのだ。

ミッション:8ミニッツ_ジェイク・ギレンホール1

最後まで観て、どう解釈するかは、観た人しだいということでしょう。
現世の最後には<8分間>という残存記憶世界が存在していて、これは、他の世界とつながっている場所みたいなものなんでしょう。その先が、あの世なのか、精神世界なのか、平行世界なのか、わかりません。乗客のショーンとクリスティーナにも<8分間>があり、ここをくぐり抜けたんでしょう。
コルターの場合は、特殊な例で、この再現世界<8分間>が、現世の最後になってしまったわけですよね。ここに、彼は確かに存在し、感情があった。再現世界を実存世界に変えたのは、コルターの信じる力でしょう。

走馬灯のように、って言うように、それが<8分間>なのかもしれません。時間・空間に関係なく、過去や未来が存在している世界。だから、過去時間に向かって、メールを送ることができたんでしょうね。
<8分間>の見え方や感じ方は、人によって違うんだろうな。他の誰かが、この機械を使ったとしても、コルターのようにはいかないような気がする。最初、なにも知らなかったというのが幸いしたんでしょうね。心の命じるままに動いたことが、創造を生んだんだと思います。

ミッション:8ミニッツ_ネタばれPhoto

この監督さんらしい作品で、希望を感じさせる作品で、よかったと思います。

ミッション:8ミニッツ Source Code 2011年【米】94分
監督:ダンカン・ジョーンズ 脚本:ベン・リプリー
出演:ジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン、ベラ・ファーミガ、ジェフリー・ライト
★★★☆☆(3.5)
ミッション:8ミニッツ ブルーレイ+DVDセット
ミッション:8ミニッツ_ポスター


※本作脚本担当のベン・リプリーは、臨死体験サスペンス『フラットライナーズ』のリメイクの脚本家に起用されてます。この作品をみると選ばれそうな感じですね(^^)
「フラットライナーズ」リメイクへ(2011年8月29日映画.com記事)
フラットライナーズ紹介記事

スウィッチ/SWITCH
2012年06月07日 (木) | 編集 |
ありえなさすぎヽ(´▽`)ノ

Switch_Poster
解説:脚本を『クリムゾン・リバー』の原作者ジャン=クリストフ・グランジェが手掛け、『裏切りの闇で眠れ』のフレデリック・シェンデルフェールが監督を努めている。限られた期間での自宅交換システムによりある女性が殺人犯に仕立てられ、身元を乗っ取られてしまう恐怖を描いたサスペンス・スリラー。異国の地で猟奇犯罪に巻き込まれ、決死の逃避行を繰り広げるヒロインにカナダ女優カリーヌ・ヴァナッスがふんし、彼女を追う警部役で『エリックを探して』のエリック・カントナが共演する。

目覚めれば、猟奇殺人犯・・・

カナダ・モントリオール在住のソフィは、期間限定のアパート交換サイト「switch.com」でフランス・パリに暮らすベネディクトという女性とアパートを交換。あこがれのパリに旅立つ。しかし到着した翌日、アパートの寝室で男性の惨殺死体が発見され、ソフィは殺人容疑者ベネディクトとして逮捕されてしまう。
ってな、ストーリーなんだが、
冒頭から、ありえない感じに話は進みます。

スウィッチ_Photo1

ソフィは、画を描く仕事をしている。発注がないので、出版社を訪ねてきた彼女が、なぜかしら、「switch.comって、いいわよ~、恋人もできるし~」って進められるままに、パリに飛んじゃう。交換した家が、なんとまぁ、素敵な家で、エッフェル塔の夜景も見れちゃう。しかし、翌朝には、警察が、いきなり踏み込んできて逮捕。身元がすべて、スウィッチされており、私じゃない、と言っても信じてくれない。

彼女は、精神病院に移送されることになるんだが、
ここから、
なんと、本編が、スウィッチ!
ソフィが豹変し、この人、何者?かのような、手際の良さで逃亡。
彼女は、疑いを晴らすため、パリを、走り続ける。
アクション映画でも、あまり見ないような
ものすごい長い時間の、走って飛び越えての追っかけ合いのシーンが出てくる。
この全力生身アクションの緊迫逃亡感が、いいですね。

スウィッチ_Photo2

主演カリーヌ・ヴァナッスが、よくがんばりました。
あまりのありえなさの連続に、観てる自分は、B級映画か~(-_-#)って、何度もあきらめかけたけど、ソフィはあきらめなかった。ソフィのがんばりが、不自然な出来事を打ち消し結末まで導く、という雰囲気でした。なかなか異色でパワフルな映画だなと思います。

スウィッチ Switch 2011年【フランス】100分
監督:フレデリック・シェンデルフェール
脚本:フレデリック・シェンデルフェール、ジャン=クリストフ・グランジェ
出演:カリーヌ・ヴァナッス(ソフィ)、エリック・カントナ(フォルジャ警部)
★★★★☆(4.0)
スウィッチ [DVD]
スウィッチ_Photo3
普段から体を鍛えておこう。