2012年07月11日 (水) | 編集 |
それは、心に突き刺さる刃。
静かで暗めだが、これは効ますよ。

あらすじ:母親の不倫現場を目撃してしまい、母とその相手を殺害してしまった、知的障害を持つカール。25年間の精神病院生活を終え出所した。そんなカールが、生まれ故郷に戻って仕事を得て少しずつ人々に慣れ親しんでいった。そこでカールは、父親のいないフランク少年と出会い親しくなる。だが、少年の母親が恋人の暴力に悩んでいる姿を見た時、彼の中である決意が芽生える。
主演ビリー・ボブ・ソーントンが監督・脚本をも兼ね、アカデミー脚色賞に輝いた野心作です。これで、どうだ、みたいな作品で、媚びてませんね。この世界観を作り上げたビリー・ボブ・ソーントンって、才能のある方だなと思います。
アメリカ南部の田舎町が舞台。
そこは、偏見の残る町であり、信心深い人が暮らす町でもある。
ある日、少年の前に、
自分の気持ちをわかってくれる父親のような男が現れ、
すべての罪を引き受け、去っていった・・・
みたいな、ある種のおとぎ話のようにも感じました。
静かに静かに語られていくテイストが、心に響きます。
この物語は、もしかして、こうなるのでは、と予測される結末へ、
導かれるように、一歩一歩、進んでいきます。
主演ビリー・ボブ・ソーントンが作り上げているカールというキャラクターの振る舞いや、しゃべり方が独特で、なにか哲学者のような雰囲気がある。狭い町なので、かつての事件は誰もが知っているわけですよ。不思議なことに、町の人々は、カールを素直に優しく受け入れてくれる。酒に溺れるドイルのような人物は、カールに心の弱さを見られるみたいな恐さを感じてしまうのかもわからないですね。
カールは、善悪でも、感情でもなく、フランク少年の未来のために、再び罪人となる。そして、シャバは大きすぎた、とつぶやく。彼にとって手にあまる世界だったということだろうか。カールは、大きい、と感じたわけですよね。
虐待され物置小屋に生きていた12歳の世界より、はるかに大きい世界を感じた。
なにか違うものを感じてるんだと思う。
スリング・ブレイド SLING BLADE 1996年【米】134分
監督/脚本/主演:ビリー・ボブ・ソーントン(カール)
出演:ロバート・デュヴァル(カールの父)、ドワイト・ヨーカム(ドイル)、J・T・ウォルシュ(チャールズ)、ジョン・リッター(ヴォーン)、ルーカス・ブラック(フランク)、ナタリー・キャナディ(リンダ)
★★★★☆(4.5)
スリング・ブレイド [DVD] スリング・ブレイド [Blu-ray]

この作品は、
作家スティーブン・キングが何度もレンタルする「ハズレなしの定番映画20本」
に選ばれております。(2009年8月28日映画.com ニュースより引用)
1.「恐怖の報酬」(77/ウィリアム・フリードキン監督)
2.「恐怖の報酬」(53/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)
3.「スリング・ブレイド」(96/ビリー・ボブ・ソーントン監督)
4.「ワイルドバンチ」(69/サム・ペキンパー監督)
5.「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(99/ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス監督)
6.「ブルース・ブラザース」(80/ジョン・ランディス監督)
7.「ダイ・ハード」(88/ジョン・マクティアナン監督)
8.「死の接吻」(47/ヘンリー・ハサウェイ監督)
9.「ガルシアの首」(74/サム・ペキンパー監督)
10.「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(64/スタンリー・キューブリック監督)
11.「遊星からの物体X」(82/ジョン・カーペンター監督)
12.「ケイン号の叛乱」(54/エドワード・ドミトリク監督)
13.「クジョー」(83/ルイス・ティーグ監督)
14.「1941」(79/スティーブン・スピルバーグ監督)
15.「Night of the Demon(Curse of the Demon)」(57/ジャック・ターナー監督/日本未公開)
16.「サタデー・ナイト・フィーバー」(77/ジョン・バダム監督)
17.「タイタニック」(97/ジェームズ・キャメロン監督)
18.「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(67/ジョン・ブアマン監督)
19.「彼と人魚」(48/アービング・ピシェル監督)
20.「白熱」(49/ラオール・ウォルシュ監督)
静かで暗めだが、これは効ますよ。

あらすじ:母親の不倫現場を目撃してしまい、母とその相手を殺害してしまった、知的障害を持つカール。25年間の精神病院生活を終え出所した。そんなカールが、生まれ故郷に戻って仕事を得て少しずつ人々に慣れ親しんでいった。そこでカールは、父親のいないフランク少年と出会い親しくなる。だが、少年の母親が恋人の暴力に悩んでいる姿を見た時、彼の中である決意が芽生える。
主演ビリー・ボブ・ソーントンが監督・脚本をも兼ね、アカデミー脚色賞に輝いた野心作です。これで、どうだ、みたいな作品で、媚びてませんね。この世界観を作り上げたビリー・ボブ・ソーントンって、才能のある方だなと思います。
アメリカ南部の田舎町が舞台。
そこは、偏見の残る町であり、信心深い人が暮らす町でもある。
ある日、少年の前に、
自分の気持ちをわかってくれる父親のような男が現れ、
すべての罪を引き受け、去っていった・・・
みたいな、ある種のおとぎ話のようにも感じました。
静かに静かに語られていくテイストが、心に響きます。
この物語は、もしかして、こうなるのでは、と予測される結末へ、
導かれるように、一歩一歩、進んでいきます。
主演ビリー・ボブ・ソーントンが作り上げているカールというキャラクターの振る舞いや、しゃべり方が独特で、なにか哲学者のような雰囲気がある。狭い町なので、かつての事件は誰もが知っているわけですよ。不思議なことに、町の人々は、カールを素直に優しく受け入れてくれる。酒に溺れるドイルのような人物は、カールに心の弱さを見られるみたいな恐さを感じてしまうのかもわからないですね。
カールは、善悪でも、感情でもなく、フランク少年の未来のために、再び罪人となる。そして、シャバは大きすぎた、とつぶやく。彼にとって手にあまる世界だったということだろうか。カールは、大きい、と感じたわけですよね。
虐待され物置小屋に生きていた12歳の世界より、はるかに大きい世界を感じた。
なにか違うものを感じてるんだと思う。
スリング・ブレイド SLING BLADE 1996年【米】134分
監督/脚本/主演:ビリー・ボブ・ソーントン(カール)
出演:ロバート・デュヴァル(カールの父)、ドワイト・ヨーカム(ドイル)、J・T・ウォルシュ(チャールズ)、ジョン・リッター(ヴォーン)、ルーカス・ブラック(フランク)、ナタリー・キャナディ(リンダ)
★★★★☆(4.5)
スリング・ブレイド [DVD] スリング・ブレイド [Blu-ray]

この作品は、
作家スティーブン・キングが何度もレンタルする「ハズレなしの定番映画20本」
に選ばれております。(2009年8月28日映画.com ニュースより引用)
1.「恐怖の報酬」(77/ウィリアム・フリードキン監督)
2.「恐怖の報酬」(53/アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督)
3.「スリング・ブレイド」(96/ビリー・ボブ・ソーントン監督)
4.「ワイルドバンチ」(69/サム・ペキンパー監督)
5.「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(99/ダニエル・マイリック&エドゥアルド・サンチェス監督)
6.「ブルース・ブラザース」(80/ジョン・ランディス監督)
7.「ダイ・ハード」(88/ジョン・マクティアナン監督)
8.「死の接吻」(47/ヘンリー・ハサウェイ監督)
9.「ガルシアの首」(74/サム・ペキンパー監督)
10.「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」(64/スタンリー・キューブリック監督)
11.「遊星からの物体X」(82/ジョン・カーペンター監督)
12.「ケイン号の叛乱」(54/エドワード・ドミトリク監督)
13.「クジョー」(83/ルイス・ティーグ監督)
14.「1941」(79/スティーブン・スピルバーグ監督)
15.「Night of the Demon(Curse of the Demon)」(57/ジャック・ターナー監督/日本未公開)
16.「サタデー・ナイト・フィーバー」(77/ジョン・バダム監督)
17.「タイタニック」(97/ジェームズ・キャメロン監督)
18.「殺しの分け前/ポイント・ブランク」(67/ジョン・ブアマン監督)
19.「彼と人魚」(48/アービング・ピシェル監督)
20.「白熱」(49/ラオール・ウォルシュ監督)
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