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フランス、幸せのメソッド
2012年09月05日 (水) | 編集 |
ここは、フランス・パリ。

フランス、幸せのメソッド_DVD

あらすじ:長年勤務していた工場が倒産したシングルマザーのフランス(カリン・ヴィアール)は、あまりのショックに自殺未遂騒ぎを起こしてしまう。だが周りの人たちに支えられながら、奮起してパリで仕事を探すことに。一方、金融取引のトップトレーダーのスティーブ(ジル・ルルーシュ)も、イギリスからパリへ戻っていた。そこへ偶然にも、フランスがスティーブの家政婦として雇われることになる。お互い別の世界で生きてきた2人は、価値観の違いに驚愕しながらも、意識しあい、徐々に距離が縮まっていく。そんな中、フランスはあることを知り、事件を起こすのだが——!?

ガトーショコラケーキをみんなで切り分けるシーンから始まっていて、
原題は、PieMa part du gâteauMy/Piece of the Pie 。
私の取り分、みたいな意味だと思います。
日本版タイトルが、違いすぎますね。
オープニングの音楽からして、ラブコメではなさそうな雰囲気。
フランスの格差社会、失業問題を織り込みながらのコミカルな作品で、『PARIS-パリ-』『スパニッシュ・アパートメント』のセドリック・クラピッシュ監督の長編10作目です。

フランス、幸せのメソッド_Photo1
フランスという名の、娘三人を抱えるお母さんが主人公。

シングルマザーのフランスが、パリで家政婦の職を得たところは、株トレーダー・スティーブの家。一瞬で、大金を儲けるスティーブは、リッチな暮らしだが、金融のことしか知らず、心のない奴。女性への態度、子供の世話、世の中のことなんて、まったくわからない。
よくしゃべるフランスにいろいろ教えてもらい、二人は、次第に仲良くなっていく。フランスに幸運が舞い込み、スティーブが生き方を変えていく話かと思いきや。さすが、フランス映画!そんなに甘くありません。

まったく違う世界に生きる二人が出会っても、
プリティ・ウーマンなんてことにはならないのだ。
現実は現実。一部の者が富を握る社会は、変わらない。
でも、私たちの幸せまでは、奪わせないぜ、という感じかな。
ただ、ちょっと、中途半端に終わってしまう印象なので、
もう少し、イキなラストで締めて欲しかったですね。

My Piece of the Pie/Ma part du gâteau 2011年【仏】109分劇場未公開
監督:セドリック・クラピッシュ
出演:カリン・ヴィアール、ジル・ルルーシュ、オードリー・ラミー 、ジャン=ピエール・マルタンス、ラファエル・ゴディン、ケヴィン・ビショップ、フレッド・ユリス 、マリーヌ・ヴァクト
★★★☆☆(3.5)
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フランス、幸せのメソッド_Photo2
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