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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
容疑者X 天才数学者のアリバイ
2014年04月30日 (水) | 編集 |
東野圭吾原作「容疑者Xの献身」の韓国版。
『その瞬間知りました この世には数学の美と同じ美しさが存在すると・・・』

容疑者X_天才数学者のアリバイ01

解説:『受取人不明』などで俳優としても活動するパン・ウンジンが監督を務め、東野圭吾原作の「容疑者Xの献身」を映画化。ある殺人事件をめぐる天才数学者とその隣人、そして事件を追う刑事らが織り成すドラマを巧みな心理描写で映し出す。主人公を『クライング・フィスト』のリュ・スンボムが好演し、相手役を『光 州5・18』のイ・ヨウォンが務める。原作とはまた違う、登場人物たちの感情の変化を際立たせた演出が観る者の琴線に触れる。

韓国版はガリレオシリーズでないので、天才物理学者・湯川学は出てきません。その分、ある陰気な数学教師主体となるわけですね。進み方は、ほぼ同じで、最期は、やっぱり、こう終わることになるんだろうなというお話でした。

数学に没頭し、孤独に過ごしてきた数学教師が、
違う光の美しさを知る。
この光を守るためには、この形こそ最善だと信じ、
それを一方的に実行してしまう哀しいサスペンスですね。

この問題を解いても誰も幸せにならない、
と彼は言うが、
このあと、周りの方々は幸せに過ごせるんだろうか、
本人だけが美しい答えだと思ってるだけだろうな。
彼の行為は殺人であって、美しさのかけらもないということですね。
日本映画の作りだと、こうやって突き放す部分があるのだが、韓国映画には、こういう部分はあまりなく、とことんまで突き進んでしまいますね。

原題:용의자X/PERFECT NUMBER/SUSPECT X 2012年【韓国】119分
監督:パク・ウジン
原作:東野圭吾 容疑者Xの献身 (文春文庫)
出演:リュ・スンボム(高校の数学教師ソッコ)、イ・ヨウォン(隣人ファソン)、チョ・ジヌン(ソッコの高校の同級生の担当刑事ミンボム)
★★★☆☆(3.5)
容疑者X_天才数学者のアリバイ02
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◎関連記事→『白夜行-白い闇の中を歩く-
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ハンガー・ゲーム2
2014年04月28日 (月) | 編集 |
カットニスが放った矢は、大きな炎となり燃え広がっていた!

Hunger_Games_2_Jennifer Lawrence_image

解説:スーザン・コリンズのベストセラー小説「ハンガー・ゲーム」の第2作。2012年アカデミー賞主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンス主演、そして新たに監督に抜擢されたのは、『アイ・アム・レジェンド』のフランシス・ローレンス。少女カットニスの勇気ある行動をきっかけに、国家に対する革命の動きが国中に広がろうとしている中、節目の記念大会となる第75回<ハンガー・ゲーム>の特別ルールが発表される——。それは独裁者・スノー大統領がカットニスを抹殺すべく仕掛けた、歴代勝者たちを戦わせる絶対絶命のゲームだった。

Hunger_Games_2_Jennifer Lawrence_poster

知らずのうちに、
世は、革命という大きな流れに向かって動き出していた。
当然、ひとりの少女であるカットニスには、そこまではわからんわけで。
前作同様、ジェニファー・ローレンスの動揺や冷ややかな表情、
彼女の存在そのもので進んでいく映画ですね。

今回は、歴代チャンピオンであるご高齢のプレーヤーも参戦。誰もが、前大会の少女カットニスの姿勢になにかを感じていたわけですね。政府としては、庶民の希望を消し、抵抗の無意味さをわからせるためのゲームで、政府対プレーヤーの闘いとなるんだけど、なんかあんまり危機一髪感がなかったですね。最期、ジェニファー・ローレンスの哀しみから決意の表情で終り、さぁ、いよいよ!という感じですね。

The Hunger Games: Catching Fire 2013年【米】147分
監督:フランシス・ローレンス
原作:スーザン・コリンズ
ハンガー・ゲーム2 上 燃え広がる炎 (文庫ダ・ヴィンチ)
ハンガー・ゲーム2 下 燃え広がる炎 (文庫ダ・ヴィンチ)
出演: ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウディ・ハレルソン、レニー・クラヴィッツ、スタンリー・トゥッチ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ドナルド・サザーランド
★★★☆☆(3.5)
Hunger_Games_2_Jennifer Lawrence_photo
ハンガー・ゲーム (2枚組)初回限定仕様: スペシャル・アウターケース付き [Blu-ray]

◎関連記事=『ハンガーゲーム』(第1作)

世界の果ての通学路
2014年04月28日 (月) | 編集 |
学ぼう、学ぶ楽しさを。

世界の果ての通学路01
解説:『MASAI マサイ』のパスカル・プリッソンが監督を担当し、四つの異なる地域で長時間かけて通学する子どもたちの姿を追ったドキュメンタリー。学校で勉強するため、それぞれ何十キロもの困難な道のりをひたすら進む児童たちの日常を追い掛ける。登場するのは、ケニアをはじめ、それぞれの地域の個性豊かな子どもたち。将来の夢をキラキラとした瞳で語る彼らの純粋さとひたむきにほだされる。

通学路という素材に着目したドキュメンタリー作品で、
フランスで大ヒットしたというふれこみなので観てきました。

世界の果ての通学路02

景色が雄大でしたね。
車が行き交う日本のせせこましい通学路も危険といえば危険なんもんなんだと思いますよ。

ケニアのサバンナを通う兄妹。
通学2時間弱といっても、
歩いてでなく、小走りなんですよね。(°□°;)

インドの通学は、なんかわざとらしい場面も感じるねんけど、
どうするんやろう、と、はらはらして面白かった。

余計な、説明、セリフ、音楽など要らない内容で、
4組の子供たちの通学光景を観てるだけで十分面白いです。

学校に通うだけでなく、子供たちにとって、
日々の暮らし、家族、すべてのものは学びであり、
夢に向かって進んでいってる子供たちが楽しそうなんですよね。
出演してる子は、しっかりと目的を持ってましたね。

ON THE WAY TO SCHOOL 2012年【仏】77分
劇場鑑賞 パンフ700円
監督: パスカル・プリッソン
★★★☆☆(3.5)
世界の果ての通学路03

世界の果ての通学路04

ロスト・ボディ
2014年04月15日 (火) | 編集 |
見事な計画でした

ロスト・ボディ_ポスター

解説:消えた死体にまつわる人々をめぐる謎を描くスペイン発ホラー。監督・脚本は「ロスト・アイズ」の脚本家オリオル・パウロ。出演は「永遠のこどもたち」のベレン・ルエダ、「悪人に平穏なし」のホセ・コロナド。2013年10月〜11月開催の特集上映〈“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション〉にて本邦初上映。ある晩、死体安置所の警備員がトラックに衝突、轢死する。彼は何かから必死に逃走中でパニック状態であったらしい。その頃、安置所からはマイカ・ビジャベルデという女性の死体が消えていた。死体失踪の事件担当となった警部のハイメは、マイカの夫アレックスに連絡をつけて調査を始めるのだが。

ロスト・ボディ_イメージ1

妻マイカの死体が無くなった!
あの時、確かに殺したのに。
なぜ????
犯人である夫アレックスは、状況を調べようと気が焦るが、
恐〜いハイメ警部さんに疑われ、警察から一歩も出してもらえない。

そのうち、どんどん自分に不利な証拠がなぜか出始めて・・・

やがて、妻が探偵を雇い、
自分の浮気が調査されていたことが判明。
が〜〜〜ん!これは、妻マイカの罠かっ。
俺を殺る気だ (°□°;)
これがわかったとき、彼は生きた心地がせんかったでしょうな。
会社の社長で、まったく自分は頭が上がらない様子が、
じょじょに描かれてここに行き着くんですね。
マイカという女の恐さは、俺が一番よく知っている、
マイカなら、カリア(愛人)にも容赦しないはずだ。

ロスト・ボディ_写真01

警察に軟禁状態の中、犯人が、こりゃ、やばい、と、
焦る様子が描かれていく作品で、
ホラータッチな雰囲気と、見せていき方がすごくうまいです。

最期に、驚愕の真相が明かされるとは思いもよらずに、
え〜〜〜っ、そうやったん!!!って感じで、驚きました。

ロスト・ボディ<未> El cuerpo 2012年【スペイン】111分
監督・脚本:オリオル・パウロ
出演:ベレン・ルエダ、ウーゴ・シルバ、ホセ・コロナド
★★★★☆(4.0)
ロスト・ボディ DVD
ロスト・ボディ_写真02
そういえば、やけに、ハイメ警部さんの過去シーンが出てきてたっけ。
そのあたりの違和感もあまり感じさせませんでしたね。