2009年02月03日 (火) | 編集 |

1965年3月、チェ・ゲバラは、忽然と姿を消した。様々な憶測が飛び交う中、カストロはキューバ共産党中央委員会の場で、チェ・ゲバラの“別れの手紙”を公表する。1966年11月、ボリビア入国。ボリビアはアメリカと強固な関係を築くバリエントス大統領の独裁政権下にあり、農民やインディオは圧制と貧困にあえいでいた。
約一年間に及びチェ・ゲバラが記し続けた“ボリビア日記”は、ついに最後のページを迎る。
Che: Part 2、初日に行ってきました。
実は、続きが、すごく観たくて。
結構、淡々とした『チェ 28歳の革命』が気に入っていたのです。
観て、最初に思ったことは、
肉体は死んだ、だが、チェの信念は生きているみたいなことかな。
でも、このブログを書くためにチラシ、パンフみたら、書いてあったわ。
信念は、死なない。
とキャッチフレーズが。
たしかに、そういうことを感じる映画でしたね。

Part 1より、カメラが引き気味の遠景場面も混ざるようになり、画面が変化するので、観てて、つら~くならずにすみましたね。と、いうか、ものすごく面白く観れた。Part1の感覚と全然違ったなー。
Part 1と同じく、ゲリラの行程を追って行きます。
Part 2は裏表ひっくりかえしたような道中。
政治工作のバックアップもなく、資金も集まらない。
農民も立ち上がってくれないし、仲間の士気もあがっていない。
チェを喘息が襲い、がたがたの体で突き進んで行く。
やがて、ゲリラ部隊は、どんどん寸断され壊滅していきます。
死へ向かっていく行軍という感じでした。
それが、わかっていて、
チェという男は、死というものを前にして、少しもぶれていないです。
チェに魅力を感じるPart1でしたけど、Part2まで観て、魅力を感じるとかカッコいいとか思ってたらだめなんやろなぁ~と思いました。劇中に出てきたゲリラ活動の仲間と一緒になってしまします。
何をするにもチェの指図を仰いだり、チェに相談したり、彼らは、自分の志しのもとに行動していないからなー。
最後、チェ自身の視点になって倒れていく。チェが最後に見るものは、顔もわからない人物の足元だけだ。戦慄的な切り替わりでしたね。
結局、私たち、庶民に見えるものも、こういうものなのかもしれない。足元だけ。そんな上の方のことなんてわかるわけないもん。もともと、上を見る必要もないんちゃうかなとも思う。
ひとりひとりの足元からというのが一番大事なものなんだろう。
人間を信じるというチェの言葉が印象に残ります。
Part1、Part2は、ひとつが表、ひとつが裏みたいに、
どっちも必要な、かなり感じ方が違う作品となりました。
静かなまったく音のないエンドロールも変わってましたね。
『チェ 39歳 別れの手紙』
Che: Part Two(Che: Guerrilla) 2008年【米・仏・スペイン】
監督:スティーブン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ(男優)チェ・ゲバラ
デミアン・ビチル(男優)キューバ社会主義の父 フィデル・カストロ
カタリーナ・サンディノ・モレノ(女優)女性活動家アレイダ・マルチ
ヨアキム・デ・アルメイダ(男優)バリエントス大統領
ロドリゴ・サントロ(男優)ラウル・カストロ
フランカ・ポテンテ(女優)女諜報員タマラ・ブンケ
ルー・ダイアモンド・フィリップス(男優)マリオ・モンヘ
私の感想:★★★★☆ 全部を観終わった時、始まりとなる映画ですね。
[伝記] 劇場
チェ 39歳 別れの手紙は、
1965年10月3日 カストロ、チェの別れの手紙を公の席で読む から
1967年10月9日 チェ、ボリビア政府の指示により処刑される まで
を描いています。
- 関連記事
-
- ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
- チェ 39歳 別れの手紙
- 君のためなら千回でも
この記事へのコメント
>チェという男は、死というものを前にして、少しもぶれていないです。
そうそう!
私もこれを強く感じました。
なんでしょうねぇ~彼のこの強さってどこからくるんでしょ。
ただ、こんなに強い信念で闘った人ですけども、どこかで"対話"で革命を起こそうという部分は無かったのかなって思いました。
相手も自分も傷つけない革命っていうのはできないものでしょうかね。
いつも思うのは私のような不勉強者は、こうした偉大な人物も映画から教えてもらうことが多くて・・・ほんとうに映画に感謝です♪
そうそう!
私もこれを強く感じました。
なんでしょうねぇ~彼のこの強さってどこからくるんでしょ。
ただ、こんなに強い信念で闘った人ですけども、どこかで"対話"で革命を起こそうという部分は無かったのかなって思いました。
相手も自分も傷つけない革命っていうのはできないものでしょうかね。
いつも思うのは私のような不勉強者は、こうした偉大な人物も映画から教えてもらうことが多くて・・・ほんとうに映画に感謝です♪
彼の強さは、いったいどこから湧き出てくるもの?と思いますね。
ゲバラがなぜ武力という手段をとらなければならなかったのか、など
今の段階では、私もくわしく、わかっていないんですよね。(^_^;)
ゲバラの生きた時代と今、変わってますからね。
本は買ってみました。『チェ・ゲバラ伝/三好徹』というのを。
作家さんの本だったので、ちょっと読みやすそうかなと思って。
映画を観てなければ、ゲバラ、よくわからないままの認識だったんですが、
この時代に生きた方の歴史に、少し触れれたのは、よかったです~。
ゲバラがなぜ武力という手段をとらなければならなかったのか、など
今の段階では、私もくわしく、わかっていないんですよね。(^_^;)
ゲバラの生きた時代と今、変わってますからね。
本は買ってみました。『チェ・ゲバラ伝/三好徹』というのを。
作家さんの本だったので、ちょっと読みやすそうかなと思って。
映画を観てなければ、ゲバラ、よくわからないままの認識だったんですが、
この時代に生きた方の歴史に、少し触れれたのは、よかったです~。
お邪魔します♪
Kinoさん、こんばんは^^
>Part1の感覚と全然違ったな~
全然違いました?そう言えばそうなのかな・・・
より淡々と描かれていて・・・私は疲れていたこともあって、
前半は睡魔と戦っていました(笑)
>最後、チェ自身の視点になって倒れていく
あそこの切り替わりは確かに戦慄的でした(T^T)
あっけない死でしたね。。。
私も処刑を目の前にしてまでも、人間を信じると言う
ゲバラの言葉が印象に残りました^^
>全部を観終わった時、始まりとなる映画ですね。
↑この言葉、なんかいいなあ(笑)ステキです^^
Kinoさん、こんばんは^^
>Part1の感覚と全然違ったな~
全然違いました?そう言えばそうなのかな・・・
より淡々と描かれていて・・・私は疲れていたこともあって、
前半は睡魔と戦っていました(笑)
>最後、チェ自身の視点になって倒れていく
あそこの切り替わりは確かに戦慄的でした(T^T)
あっけない死でしたね。。。
私も処刑を目の前にしてまでも、人間を信じると言う
ゲバラの言葉が印象に残りました^^
>全部を観終わった時、始まりとなる映画ですね。
↑この言葉、なんかいいなあ(笑)ステキです^^
あらっ、ひろちゃん、私とは逆なんですね。
あまりテンションあがらなかったんですね。疲れてました?
私は、Part2は、ビシビシ感じる映画でしたね。
何日も余韻はひきずりましたよ。
パート1は、チェを感じてもらう映画↑、
パート2は、チェから受け取る映画↓、という感じで
向いてる方向が違う映画に感じて私は観たんだろうと思います。
一人一人が、思いを持った時、はじめて始まる、
そんなラストだったと思います。
あまりテンションあがらなかったんですね。疲れてました?
私は、Part2は、ビシビシ感じる映画でしたね。
何日も余韻はひきずりましたよ。
パート1は、チェを感じてもらう映画↑、
パート2は、チェから受け取る映画↓、という感じで
向いてる方向が違う映画に感じて私は観たんだろうと思います。
一人一人が、思いを持った時、はじめて始まる、
そんなラストだったと思います。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
『チェ 39歳別れの手紙』を観ました『トラフィック』のスティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロが再びタッグを組み、伝説の革命家エルネスト・“チェ”・ゲバラの人物像とその半生に迫る伝記ドラマ2部作の後編です>>『チェ 39歳別れの手紙』関連原題: ...
2009/02/05(木) 08:17:12 | おきらく楽天 映画生活
『チェ 28歳の革命』に続く後編はキューバ革命後も世界の革命に燃えるチェ・ゲバラの人生の最期までを描いた作品です。前作のことを考えるとけっこう集中力が必要で睡魔にも襲われやすいので、あえてポップコーン付きで鑑賞しようかなぁ?
出演はその他に、カルロス・?...
2009/02/05(木) 10:24:17 | カノンな日々
原題:CHE: PART TWO/GUERRILLA公開:2009/01/31製作国・年度:フランス/スペイン、2008年上映時間:133分鑑賞日:2009/02/01監督:スティーヴン・ソダーバーグ出演:ベニチオ・デル・トロ、カルロス・バルデム、デミアン・ビチル、ヨアキム・デ・アルメイダ、エルビラ・...
2009/02/05(木) 10:29:42 | 映画鑑賞★日記・・・
伝説のカリスマ的革命家チェ・ゲバラを描いた歴史ドラマ2部作の後編です。
2009/02/05(木) 15:09:57 | 水曜日のシネマ日記
エルネスト・チェ・ゲバラ。キューバ革命を成功させた伝説的英雄。しかし決して英雄視してばかりではいけない真の革命家。スティーブン・ソダバーグ監督が『28歳の革命』よりも伝えたい要素を詰め込んだというこの作品は、チェ・ゲバラの内面に客観的に迫る一方で、彼が残...
2009/02/05(木) 16:57:42 | めでぃあみっくす
ドラマティックに成功を収めたキューバ革命は終わった。革命の理想が体現されたかのように。だがチェ・ゲバラにとっては、この地で彼の成すべきことは終わったと、カストロに別れを告げる。革命終了、新政府樹立の際に、ゲバラがそこに居ないことについての人々の声が大き...
2009/02/06(金) 00:06:00 | レザボアCATs
JUGEMテーマ:映画
2009年1月31日 公開
★★★★☆ 前編・後編通して星4っつ 良かった!
救うために、変える。 変えるために、戦う。
1965年 忽然と姿を消したゲバラ。
盟友カストロがゲバラからの"別れの手紙"を公表。
後編?...
2009/02/07(土) 18:16:38 | UkiUkiれいんぼーデイ
フィデル・カストロとともにキューバ革命を成し遂げたチェ・ゲバラの 半生をスティーヴン・ソダーバーグ監督がベニチオ・デル・トロ主演で 描いた伝記ドラマ2部作のうちの第2作。 キューバ革命後、ボリビアでの革命運動を起こしてから戦い敗れて、死に 至る過程を描く。..
2009/02/08(日) 01:53:45 | だらだら無気力ブログ
[チェ・ゲバラ] ブログ村キーワード
『2009年は、「チェ」と「チェ」で始まる…』という予告編でもお馴染み、“2つのチェ”の2つ目、前作「チェ 28歳の革命」に続く2部作の終章。「チェ 39歳 別れの手紙」(ギャガ・コミュニケーションズ/日活)。39歳で、その生?...
2009/02/09(月) 00:32:27 | シネマ親父の“日々是妄言”
原題:Guerilla (aka Che Part 2)
キューバ革命、1959年成し遂げられたその成功は、彼にとって旅の途中の通過点に過ぎなかった~彼の心の奥底に何が渦巻いていていたのか落日の物語~
チェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)は、カストロに宛てた別れの手紙を残?...
2009/02/11(水) 18:20:06 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
映画『チェ 39歳別れの手紙』を見ました。『チェ 28歳の革命』と対をなす作品でした。
最後まで自分の信ずるところを枉げずに生きるチェ・ゲバラの姿が印象的でした。孤立して、悲惨な道をすすんでいくことになるのだけど、やっぱりかっこ良い。
権力・抑圧者...
2009/02/11(水) 21:37:49 | 自由の森学園図書館の本棚
「Che: Part Two」 ...aka「Guerrilla」 2008 スペイン/フランス/USA
39歳で銃殺されたチェ・ゲバラのボリビアでのゲリラ作戦を描いたドラマで、「チェ 28歳の革命/2008」の後編。
エルネスト・チェ・ゲバラにベニチオ・デル・トロ。
モイセス・ゲバラにカル?...
2009/02/17(火) 20:30:56 | ヨーロッパ映画を観よう!
『チェ 39歳別れの手紙』 Che: Part Two
2008年・アメリカ=フランス=スペイン
ゲバラのゲリラ戦記2部作の2作目。ボリビア編。
オッス!おら、...
2009/02/19(木) 01:20:23 | 猫の毛玉 映画館
CHE:PARTTWOGUERRILLA信念は、死なない。映時間133分製作国フランス/スペイン公開情報劇場公開(ギャガ・コミュニケーションズ=日活)初公開年月2009/01/31ジャンルドラマ/伝記【解説】「トラフィック」のスティーヴン・ソダーバーグ監督とベニチオ・デル・トロが再びタ...
2009/02/19(木) 03:13:25 | CinemaCollection
▼動機
チェ・ゲバラを知りたかった
▼感想
チェ・ゲバラに対して欲が出てきた気がする
▼満足度
★★★★★☆☆ なかなか
▼あらすじ
1959年にキューバ革命に成功した後、国際的な名声を得たチェ・ゲバラ(ベニチオ・デル・トロ)。しかし、チェ・ゲバラは変装?...
2009/02/20(金) 21:11:55 | 新!やさぐれ日記
| ホーム |