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エイプリルの七面鳥
2009年02月08日 (日) | 編集 |
はたして、七面鳥は、焼き上がるのでしょうか。
誰しも、初めてには、たくさんのドラマが待っている。

『ギルバート・グレイプ』の脚本家、ピーター・ヘッジズ初の監督作。
エイプリルを演じるのは、ケイティ・ホームズ。

エイプリルの七面鳥IMG

エイプリルにとって、その日は特別な日だった。
初めて自分のアパートに家族を招待するのだ。
自由奔放なエイプリルは、家族と何かと反発してきた。
特に母親とは最悪の関係。
母は、家族は、来てくれるだろうか。

NYのアパートの一室、
不安でいっぱいのエイプリルが、
ベッドでぐずぐずしてるところから始まる。
一緒に住む黒人のボーイフレンド、ボビーが、ほんといい奴で、
その気持ちを察しながら、無理矢理、台所に立たせてくれる。

一方、家族は車でNYへ向かっている、
お母さんも、車中で、エイプリルに対して毒づいてばかり。
気丈に振る舞ってるが、心穏やかでない様子のお母さん。

次第に、NYまでの距離がじわじわと縮まってくる中、
お互いに顔を合わせたい気持ちなんだなというのが伝わってくる。


さて、エイプリルですが、焼き始めようと思ったところで、
オーブンが故障。さあ、たいへん。

一生懸命の彼女は、同じアパートの住人の部屋を
はじめて、訪ね回っていくことになります。
同じアパートに、中国人や黒人、いろんな方が住んでいて、
今は素直な気持ちの彼女を、助け、いろいろ応援してくれます。

どうせ、私なんて家族の嫌われ者だし、と思ってしまう彼女の気持ちが、なれない料理をしてるうちに、だんだんほぐれ、自分の気持ちに素直になってくる。80分と短い時間もいいし、母役のパトリシア・クラークソンの押さえた表情が、すごくいい味を出してます、お互いの微妙な距離をうまく出してるなぁと思います。

(↓下のネタばれに続きます)

エイプリルの七面鳥 Pieces of April 2003年【米】
監督・脚本:ピーター・ヘッジズ
出演:ケイティ・ホームズ(エイプリル)/デレク・ルーク(恋人ボビー)/オリヴァー・プラット(父ジム)/パトリシア・クラークソン(母ジョイ)
感想:★★★★☆
ドラマ
エイプリルの七面鳥 [DVD]

エイプリルの七面鳥01

(続き)

途中の車中で、お母さんは、ガンで余命あとわずかだとわかる。
だから、エイプリルは、母の大好物である
七面鳥のローストを作ろうと思ったのだ。

最後、家族みんなが揃った団らんシーンは、
写真のように1枚1枚、静止画で進みます。
お母さんは、もうこの世にいなくなってしまったのだろうか。
エイプリルや家族の記憶の中に、この日の笑顔が、
しっかり焼き付けられていた。
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