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スローターハウス5
2009年07月18日 (土) | 編集 |
時空の巡礼者。

SLAUGHTERHOUSE-FIVE_img

解説:カート・ヴォネガット・Jrの同名SF小説の映画化作品。実業家として成功した老境の男ビリー・ピルグリム。彼は自分の回想録を書こうとする。第二次大戦の捕虜収容所、飛行機事故の大惨事、彼自身の暗殺など、ビリーの、時間と空間を超越した体験を幻想的に描くが、それを端的に描出したカットの切り替わりの巧みさが素晴らしい。奇異な原作を映画化したジョージ・ロイ・ヒル作品としては、ジャンルは違えど、後の「ガープの世界」に共通するテイストがある。音楽はバッハの「ブランデンブルグ協奏曲」他6曲を使用。


原作を読んでいない私には、ちょっとわかりにくかった。
著者カート・ヴォネガット・Jr さんは、第二次大戦中、アメリカ軍兵士として従軍、ドイツ軍の捕虜となりドレスデンに送られ、そこで、ドレスデン爆撃を体験されたそうです。その体験から書かれてる物語みたいで、主人公ビリー・ピルグリムも捕虜となりドレスデン爆撃を体験します。
ただ、ピルグリムは、普通の人間とは大きく違う。
ある時、自分の結婚式にいたかと思ったら、次の瞬間には第二次世界大戦の戦地にいる、といった具合に、時間や空間を行き来してる人間なんですね。その次には、トラルファマドア星にいて、ガールフレンドのモンタナと楽しく過ごしていたりします。
これが自由に行えるなら楽しいかもしれないが、
自分の意志とは関係なく勝手に移動してしまうんですね。

時間の流れがない彼には、死さえ、ただの一場面にしかすぎません。
全編にわたって、どんな場面でも、あまり感情もない無表情なピルグリム、くせのない自然な画面でつないでいて、観て、たいへん不思議な感じがありました。
時空から切り離されると、目の前の風景がただ変わっていくだけ。
感情さえも、どこかに置き忘れてしまったかのよう。
これが、彼の体感なのかもしれないですね。

やっぱり人間としては、肉体は様々な場所に移動しようとも、感情は、ひとつの場所に置いておきたい。その置き場所が、トラルファマドア星なんでしょうね。

スローターハウス5 SLAUGHTERHOUSE-FIVE 1972年【米】103分
監督:ジョージ・ロイ・ヒル/出演:マイケル・サックス
原作:カート・ヴォネガット・Jr
スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302) スローターハウス5 [DVD]
★★★☆☆

◎関連記事→ドレスデン、運命の日
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2010/01/27(水) 22:36:35 | 自由の森学園図書館の本棚
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