2009年09月04日 (金) | 編集 |
『つらくても 情けなくても これが私の現実だ
自分を嫌いになるようなことはやめよう
一番恥ずかしいのは 何もしないで 自分の弱さを許して生きることだから』

プライドってなんだろう? 一条ゆかり原作を『デスノート』の金子修介が映像化。
キャストがバシッと決まってる、面白い映画だよ。 (^▽^)/
原作コミックは、コンビニの廉価版Vol.1を読んでました。
伝説のオペラ歌手の娘で、豪邸に住み何不自由なく育った、麻見史緒。
アル中の母親を抱え、貧しきバイト生活で二流の音大に通う、緑川萌。
声楽家を目指しながらまったく違う世界に生きてきたこの二人が、出会い、憎しみ合い、本音をぶつけ合う、女のバトル。これだとありきたりなんだけど、プライドというものを軸に持ってきてあるのが、この原作の優れたところ。プライドが、時には邪魔をしたり、時には強く生きる力になっていったりする。自分に対して、真っすぐな彼女たちの気持ちが、心に響くのだ。

二人が因縁の仲となるのは、萌が志緒の豪邸へとクリーニングのアルバイトに訪れたのがきっかけだった。不要になった5万円の高額チケットを志緒からもらい、一緒に出かけたオペラの会場で、志緒と自分との圧倒的な身分差を思い知らされた萌は、志緒に対し敵意にも似たライバル心を燃やす。一方、父から突如として破産を告げられた志緒は、ハイソな生活に別れを告げねばならなくなる。そんな二人が、イタリア留学をかけたコンクールの決勝で激突。それは二人の長い戦いの序章にすぎなかった――。
映画は、この物語の核心を思いっきり引き出したように、マンガよりマンガな表現。
どん底に生きる萌は、事あるごとに、史緒を貶めようとする。
萌にとって、志緒は、自分の境遇やみじめさ、その憎しみを、ぶつける相手なのだ。
夢に対してどん欲な萌を、演技派の満島ひかりが演じる。かなり極端な表情・身ぶり手ぶりのオーバーアクションで魅せていて、うまい。どんなに、カッコ悪くたって自分を出し惜しみしない彼女って、卑屈なようで、すがすがしいのだ。
対する史緒は、お嬢様から無一文になるという転落人生。
育ちがはぐくんだピュアさを芯に持つ彼女は、逆境になろうとも自分を見失うことはない。史緒を演じるのは、5オクターブの声域を持つシンガー、ステファニー。本業が歌手なので、演技はもちろん、うまくないが、それがかえって嵌ってて不思議。彼女は、歌手だからか、いつも胸をはっていて、姿勢が良い、それが、このキャラ表現に、すごく効いている。

本来は、オペラが舞台の話なんだけど、
自分たちの持ち味の出せるPOPSで勝負をさせてるのが、うまくいってる。
この物語は、プライドを扱うものだから。
彼女たちが、歌うシーンは、演技から解放され、
自由に表現し、楽しく歌っているという気持ちが伝わりますね。
歌を合わせた時だけ、お互いを認め合い、
二人にわかる会話があるみたいで、たいへん感動的なシーンになってます。
見せかけのオペラにしたら、こういう演技を越えた雰囲気は出せなかっただろうと思う。

自分を飾るプライドなんて要らない。
他を高めてこそ、はじめて、プライドと、呼べるのかもしれない。
プライド 2008年【日】
監督:金子修介
原作:一条ゆかり プライド (1) (クイーンズコミックス―コーラス)
出演:ステファニー/満島ゆかり/渡辺大/高島礼子/及川光博
★★★★☆ 良く出来てる。
◎DVD プライド デラックス版
◎主題歌 Pride~A Part of Me~feat.SRM

自分を嫌いになるようなことはやめよう
一番恥ずかしいのは 何もしないで 自分の弱さを許して生きることだから』

プライドってなんだろう? 一条ゆかり原作を『デスノート』の金子修介が映像化。
キャストがバシッと決まってる、面白い映画だよ。 (^▽^)/
原作コミックは、コンビニの廉価版Vol.1を読んでました。
伝説のオペラ歌手の娘で、豪邸に住み何不自由なく育った、麻見史緒。
アル中の母親を抱え、貧しきバイト生活で二流の音大に通う、緑川萌。
声楽家を目指しながらまったく違う世界に生きてきたこの二人が、出会い、憎しみ合い、本音をぶつけ合う、女のバトル。これだとありきたりなんだけど、プライドというものを軸に持ってきてあるのが、この原作の優れたところ。プライドが、時には邪魔をしたり、時には強く生きる力になっていったりする。自分に対して、真っすぐな彼女たちの気持ちが、心に響くのだ。

二人が因縁の仲となるのは、萌が志緒の豪邸へとクリーニングのアルバイトに訪れたのがきっかけだった。不要になった5万円の高額チケットを志緒からもらい、一緒に出かけたオペラの会場で、志緒と自分との圧倒的な身分差を思い知らされた萌は、志緒に対し敵意にも似たライバル心を燃やす。一方、父から突如として破産を告げられた志緒は、ハイソな生活に別れを告げねばならなくなる。そんな二人が、イタリア留学をかけたコンクールの決勝で激突。それは二人の長い戦いの序章にすぎなかった――。
映画は、この物語の核心を思いっきり引き出したように、マンガよりマンガな表現。
どん底に生きる萌は、事あるごとに、史緒を貶めようとする。
萌にとって、志緒は、自分の境遇やみじめさ、その憎しみを、ぶつける相手なのだ。
夢に対してどん欲な萌を、演技派の満島ひかりが演じる。かなり極端な表情・身ぶり手ぶりのオーバーアクションで魅せていて、うまい。どんなに、カッコ悪くたって自分を出し惜しみしない彼女って、卑屈なようで、すがすがしいのだ。
対する史緒は、お嬢様から無一文になるという転落人生。
育ちがはぐくんだピュアさを芯に持つ彼女は、逆境になろうとも自分を見失うことはない。史緒を演じるのは、5オクターブの声域を持つシンガー、ステファニー。本業が歌手なので、演技はもちろん、うまくないが、それがかえって嵌ってて不思議。彼女は、歌手だからか、いつも胸をはっていて、姿勢が良い、それが、このキャラ表現に、すごく効いている。

本来は、オペラが舞台の話なんだけど、
自分たちの持ち味の出せるPOPSで勝負をさせてるのが、うまくいってる。
この物語は、プライドを扱うものだから。
彼女たちが、歌うシーンは、演技から解放され、
自由に表現し、楽しく歌っているという気持ちが伝わりますね。
歌を合わせた時だけ、お互いを認め合い、
二人にわかる会話があるみたいで、たいへん感動的なシーンになってます。
見せかけのオペラにしたら、こういう演技を越えた雰囲気は出せなかっただろうと思う。

自分を飾るプライドなんて要らない。
他を高めてこそ、はじめて、プライドと、呼べるのかもしれない。
プライド 2008年【日】
監督:金子修介
原作:一条ゆかり プライド (1) (クイーンズコミックス―コーラス)
出演:ステファニー/満島ゆかり/渡辺大/高島礼子/及川光博
★★★★☆ 良く出来てる。
◎DVD プライド デラックス版
◎主題歌 Pride~A Part of Me~feat.SRM

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2009/09/04(金) 22:15:00 | カノンな日々
▼動機
近場でやってるレア物映画だから
▼感想
満島ひかりを舐めていた自分を反省
▼満足度
★★★★★★☆ いいかも
▼あらすじ
名門の三田音大4年生の史緒(ステファニー)の住む豪邸に、ハウスクリーニングのアルバイトで、二流大学である千住音大3年生の萌?...
2009/09/05(土) 10:40:59 | 新!やさぐれ日記
金子修介さんの監督作『プライド』(一条ゆかりさんのマンガが原作)を、観に行ってきた。
普段、映画やアニメは、CSやレンタルで済ませちゃってるアタシ。劇場まで出かけるの
2009/09/05(土) 12:31:34 | Drupal.cre.jp
2010年1月20日(水) レンタルDVD プライド デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメントメディア: DVD 『プライド』公式サイト 少女漫画は、「はいからさんが通る」(紅緒MY LOVEはあと)しか読んでいないので、この原?...
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ゴメンナサイ、右の人、ニューハーフかと思ってました
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2011/01/16(日) 10:54:37 | 我想一個人映画美的女人blog
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