fc2ブログ
観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
変態島/VINYAN
2009年12月16日 (水) | 編集 |
変態島? (^▽^;)
エマニュエル・ベアール主演なので、観てみた。

変態島_VINYAN_POSTER

エマニュエル・ベアールが裸身で見せる体当たりの変態演技に注目!(;^_^A
恵まれない子供たちを支援する篤志家のパーティーに参加した建築家ポールとその妻ジャンヌ。ミャンマーの現状を映した映像を見て愕然とする。半年前、大津波で行方不明となった息子ジョシュアがいたのだ……。
2008年ヴェネツィア国際映画祭特別招待作品。主演は、フランスを代表する世界的演技派女優として活躍するエマニュエル・ベアール。「変態村」の監督ファブリス・ドゥ・ヴェルツが、ジャングルの奥地で息子探しに執着する余り、狂気と惨劇に巻き込まれて行く夫婦の様を描いています。


母としての直感が、そうさせるのか。
ほんと、わずかに、小さな後ろ姿が、一瞬、映像に残されているだけ。
でも、母ジャンヌには、ジョシュアは生きている、今も私を呼んでいる、と見える。
見えるというより、母としての体の直感と言った方がいいかな。
肉体が導かれ、精神が崩壊していく様を、エマニュエル・ベアールが、熱演しています。

変態島_VINYAN_エマニュエル・ベアール

原題のヴインヤンとは「怒れる魂」のこと。
ひどい死に方をし、錯乱した魂は、
行き場を失い、ヴインヤンとなる。
と、いう意味だそうです。
さまよえる魂、のようなタイトルの方が、似合いそうな内容でしたね。
エマニュエル・ベアール主演なのに、
このタイトルでは、ちょっと、かわいそう。

二人が向かうのが、ミャンマー国境にある小さな島で、現地人の手引きにより、入っていくわけなんですけどれども、そこへ、たどり着くまでが、なんとも、怪しげ。人身売買も、行われてるところで、ブローカーみたいな奴らに、あっち、こっちへ、連れ回され、どんどん金をせびられていく。信用できない奴らの言うがままに、船に乗せられ、さまようのは、なんとも不安ですね。
息子は生きているという望みだけを頼りに、我が身をまかせていく。
最後に行き着く場所の表現が、あまり、いいとは思わなかったけど、精神イメージ的な映画だからな。精神は、この島に留まり続けるということかな。不安定な気持ちで、見入っていける作品で、なかなかだったと思います。

変態島 VINYAN 2008年【仏/ベルギー/英/豪】劇場未公開96分
監督:ファブリス・ドゥ・ヴェルツ
出演:エマニュエル・ベアール/ルーファス・シーウェル/ジュリー・ドレフュス
★★★☆☆(3.0)
変態島 [DVD]

◎関連記事 エマニュエル・ベアール(Emmanuelle Bart)出演作
→『愛と宿命の泉《Part I フロレット家のジャン/Part II 泉のマノン》
→『恍惚
関連記事


コメント
この記事へのコメント
こんにちは
何度か作品中にでてきた、怒れる霊の話
こういうことなんだ、と定義されているわけではないですが
なんとなく、非業の死を遂げた子供たちが、
子供たちだけの生の世界を造った というようにもみえて
そういう意味では 態が変わる、という意味での変態なのかもしれませんね(気持ち悪いという意味ではなく)
そう考えると、ラストに妻は、彼らの仲間入りをしたんだろうか
だとすれば、やはり息子を亡くしたときに、彼女自身の心もが非業の死を遂げた、といえるのかもしれませんね

べアールさんはアンニュイな雰囲気が非常に可愛らしい方ですが、もう40↑なんですねぇ~!
2009/12/16(水) 10:19:02 | URL | maki #jQTfdwCM[ 編集]
>maki さん、こんにちは!
島に集まった怒れる魂の、変貌した姿が、
あの子供たちかもしれませんね。

>息子を亡くしたときに、彼女自身の心もが非業の死を遂げた、
>といえるのかもしれませんね
勝手な解釈をするしかないけど、そうだと思います。
津波とともに、彼女の魂もさらわれてしまったのかな。

エマニュエル・ベアール主演で、とんでもない作品ではないけど、
変態島だと、インパクト強すぎて、観る人、少なそうですよね。
アルバトロスさんも、もうちょっと、考えて欲しいですね。
2009/12/16(水) 18:24:28 | URL | kino #Kyeye.Gc[ 編集]
私も
kinoさん、こんにちは☆^^

私もベアール主演だから・・ってことで見た人の一人です^^
そうじゃなかったら、この間違った(?)邦題で、借りることは絶対なかったと思います(^_^;)
でも、思いがけず考えさせられるような内容で、思ってたのと全然違ってましたが、kinoさんも書いてらっしゃるように、なんとなくずっと不安な気持ちで、見入ってしまう映画だったです。
あそこの島で、彷徨える子供たちの魂と、彼女の精神と魂が一緒になって・・・と言うことなんでしょうかね~。
すでにあの島に行く前に、子供がいなくなった時に、彼女の精神は壊れていたのかもしれませんね。
強い母の愛も感じました。
2009/12/25(金) 09:15:36 | URL | メル #mQop/nM.[ 編集]
>メルさん、こんばんは!
>私もベアール主演だから・・ってことで見た人の一人です^^
変態?ですので、
タイトルだけでは、ちょっと、借りにくいですよね。(^_^;)

タイの奥地へはいっていくので、なんか、不安ですね、
なんか怪しげな人たちや子供の笑いで、
とんでもないところへ来たなという雰囲気がありました。

母の子のつながりみたいなものでしょうか。
魂だけが、あの島へ、呼び寄せられてるような気がしました。


2009/12/26(土) 00:30:39 | URL | kino #-[ 編集]
こんにちは!
この邦題はかわいそうだけど、映画自体は変に頭に残りました。
母親の悲しい性というべきか、旦那が気の毒でしたよ。。
エマニュエル・ベアールは体当たり演技でしたが、やっぱきれいなべアールがみたくなるね^^;
2009/12/27(日) 09:20:03 | URL | アイマック #mQop/nM.[ 編集]
>アイマックさん、こんにちは!
怪しげなタイトルに、誘われてしまいました。(^O^)
この島に、吸い寄せられるように、このDVDを手に取ってしまった。
エマニュエル・ベアールに、吸い寄せられた部分もありますけどね。
芸術的な面もあり、不安な気持ちにさせる作品でしたね。

>旦那が気の毒でしたよ。
母と子を描く作品は、お父さんは、こんな扱いになりますね(^^)
2009/12/27(日) 13:09:27 | URL | kino #Kyeye.Gc[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
いや、わかるよ言いたいことは…それにしたってこの邦題はどうか。これ主演はエマニュエル・ベアールさんなんですけれども、夫役がルーファス・シーウェルさんなんですよー!キャッホー!←好み 内容としては、キャッホーなんていってられるようなものではなかったけど…...
2009/12/16(水) 10:13:49 | いやいやえん
エマニュエル・ベアール見たさに見ましたが、原題はVINYANで、全然“変態”とは関係ないし、内容も違いました
2009/12/25(金) 09:10:45 | 心の栄養♪映画と英語のジョーク