観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
スポンサーサイト
--年--月--日 (--) | 編集 |
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


ロルナの祈り
2009年12月27日 (日) | 編集 |
変化によって生まれてくるもの。

ロルナの祈りP

カンヌ国際映画祭で2度のパルムドール大賞を獲得した(『ロゼッタ』『ある子供』)ダルデンヌ兄弟。ロルナを演じる新進女優アルタ・ドブロシの、カンヌで主演女優賞候補になったほどの存在感もさることながら、麻薬中毒者役を演じるために体重を15キロも落としたという、ジェレミー・レニエの役作りにも注目したい。また、これまで音楽を使わなかった監督が、初めて劇中に音楽を使用した。ベートーヴェンのピアノ・ソナタ32番―この美しい旋律がエンディングでロルナの“決心”を盛りたてる。

主人公ロルナにつかず離れず、ドキュメンタリー風に、進んでいきます。特徴的なのは、ある時、なんの説明もなく、唐突に、場面が、変わってしまうところ。なので、あれっ?と思いながら、観てしまいます。そこが、この映画のいいところで、状況がわかるまで、少し時間がかかるんですね。徐々に、芽生えてくる気持ちの変化みたいなものが、体験できると思います。
カメラは、あくまでも客観的な距離を保ったれまま。自分自身の気持ちだけ、ロルナの方へ近づいていく感覚がありますね。綿密に構成されてる作品のように、感じました。

ロルナの祈りIMG1

ロルナは、アルバニア移民。ブローカーの手引きで、麻薬に溺れるベルギー青年クローディと偽装結婚をしている。国籍取得したあとは、なんと (°□°;) 相手のクローディは、薬漬けにされ、殺される計画だ。ロルナが、犯罪に荷担してる側というのに、まず、びっくりする。
どうりで、ロルナっていう女性が、感情なく無表情なはずだ。

クローディは、ロルナ、ロルナと、甘え頼ってくる弱い青年で、離婚の形にして、彼を殺さずにすむように、彼女は、動き始める。再び、麻薬に走ってしまいそうになるクローディを、自分の身体で、つなぎ止めようとする。
彼女の求めるものが、次第に変わってきたんでしょうね。貧困から抜け出したい、国籍を取りたい、そのためには泥でも飲むという覚悟で始め、次には、お店を持つ夢も出てきたけど、それとは、違う何かが、彼女の中に、生まれてきたんですね。

一瞬だけ、見せる彼女の笑顔が印象的です。最後、彼女の中に、芽生えたものと、一生懸命、人として、話しかけようとしているように思いました。

ロルナの祈り LE SILENCE DE LORNA/LORNA'S SILENCE
2008年【ベルギー/フランス/イタリア】105分
監督・脚本:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ
出演:アルタ・ドブロシ(ロルナ)/ジェレミー・レニエ(クローディ)/ファブリツィオ・ロンジョーネ/アルバン・ウカイ /オリヴィエ・グルメ
★★★★☆(4.0)
ロルナの祈り [DVD]
ロルナの祈りIMG2
アルタ・ドブロシと、ジャン=ピエール(右)リュック(左)のダルデンヌ兄弟
DVD特典に、監督、女優さんのインタビューついてます。なかなか興味深いですよ。
関連記事


コメント
この記事へのコメント
こんばんは
ダルデンヌ兄弟って
お爺さんなんですね~
もしかして…双子じゃないですよね。

この監督さんの作品の中では
これが一番好きですね。
ロルナの気持ちを考えて切なくなりました。
クローディの気持ちを考えると
もっと切なくなります。
やりきれないけど
愛の不可思議さや,思いがけない可能性をも
示唆してくれる
深い作品ですよね。
2009/12/28(月) 00:54:11 | URL | なな #-[ 編集]
>ななさん、こんばんは!
双子じゃないはずですよ。
いっしょに、ひとつのものを作るのは、むずかしいと思うけど、
うまく、お互いの力が、噛み合ってるんでしょうかね。

私は、ロゼッタしか観たことなかったんですけど、
これは、前の作品より、はるか良かったと思いました。
人として、生きていくうえでの希望みたいなものを、
手放したくないという彼女を感じさせる最後のように思いました。
2009/12/28(月) 23:39:17 | URL | kino #Kyeye.Gc[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
この監督さん、色白でムチムチした女性がタイプなのかな?
2010/01/11(月) 09:29:39 | ポコアポコヤ 映画倉庫
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。