2010年04月15日 (木) | 編集 |
シルヴィアは、なぜ、自分を傷つけ続けるのか?

シルヴィアは、ポートランドの海辺に建つ高級レストランのマネージャーとして働いている。だが、ひとたび職場を離れると、行きずりの男と安易に関係を持ち、自傷行為に走り、彼女は別人のように変貌する。そんな彼女の前に、カルロスと名乗るメキシコ人男性が現れる。シルヴィアの胸に、砂漠の中で真っ赤に燃え上がるトレーラーハウスの幻影が浮かび上がる……「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の脚本家ギジェルモ・アリアガの初監督作品です。

彼女の脳裏に、大地を、揺るがす爆発の光景がよぎる。
荒れる海の前に立つ彼女。彼女の罪は、母より、つながっていたのだった……

うつろいゆく水となり、浄化する火となり、表情を変える大地となる。
海外版ポスターは、この作品の持つイメージで、作られてますね。ポスターには、載ってないけど、もう一人、マリアという少女が登場する。この子の、もたらす風によって、シルヴィア(シャリーズ・セロン)の気持ちが、変わってゆく物語なのだ。
アリアガは当初、この作品に、土、空気、火、水という中世の四大要素になぞらえた「The Elements」というタイトルをつけようと考えていた。(公式ページより)
この人、バベルとか、何かに当てはめた話が、好きなのかな(^^)
過去を抱えたシルヴィアの微妙な変化を表現する物語で、「モンスター」を演じているシャリーズ・セロンなら、いれこみそうな脚本ですね。母ジーナ役は、儚さを持つキム・ベイシンガーにしたいというアイデアを出したののは、シャリーズ・セロンだそうです。

お母さんジーナは、病気から、心の支えを求めてしまったのかもしれないけど、娘マリアーナにとっては、ショックでしょうね。火は浄化であると語るマリアーナの起こした事は、とんでもないことになってしまいます。少女時代が、凄く大事なパートで、マリアーナを演じたジェニファー・ローレンスが、うまかったよね。
バラバラの出来事を見せていきながら、ある時、物語が、スッと、縦に、つながっていくような感じで、希望的に終わっていくのも、良かったですね。
ギジェルモ・アリアガは、治安の悪い地域で育った人で、喧嘩の傷が元で13歳の時に嗅覚を失っています。「傷」というものを出す本作は、自分で撮りたかった作品じゃないかなと思います。
あの日、欲望の大地で THE BURNING PLAIN 2008年【米】106分
監督・脚本:ギジェルモ・アリアガ
シャーリーズ・セロン…………シルヴィア
キム・ベイシンガー……………ジーナ
ジェニファー・ローレンス……マリアーナ
テッサ・イア……………………マリア
ヨアキム・デ・アルメイダ(サンティアゴの父ニック)/ダニー・ピノ(サンティアゴ)/J・D・パルド(少年時代のサンティアゴ)/ホセ・マリア・ヤスピク(サンティアゴの友人カルロス)/ブレット・カレン(マリアーナの父ロバート)/ジョン・コーベット(料理人)
★★★★☆(4.5)
あの日、欲望の大地で [DVD]

シルヴィアは、ポートランドの海辺に建つ高級レストランのマネージャーとして働いている。だが、ひとたび職場を離れると、行きずりの男と安易に関係を持ち、自傷行為に走り、彼女は別人のように変貌する。そんな彼女の前に、カルロスと名乗るメキシコ人男性が現れる。シルヴィアの胸に、砂漠の中で真っ赤に燃え上がるトレーラーハウスの幻影が浮かび上がる……「メルキアデス・エストラーダの3度の埋葬」の脚本家ギジェルモ・アリアガの初監督作品です。

彼女の脳裏に、大地を、揺るがす爆発の光景がよぎる。
荒れる海の前に立つ彼女。彼女の罪は、母より、つながっていたのだった……

うつろいゆく水となり、浄化する火となり、表情を変える大地となる。
海外版ポスターは、この作品の持つイメージで、作られてますね。ポスターには、載ってないけど、もう一人、マリアという少女が登場する。この子の、もたらす風によって、シルヴィア(シャリーズ・セロン)の気持ちが、変わってゆく物語なのだ。
アリアガは当初、この作品に、土、空気、火、水という中世の四大要素になぞらえた「The Elements」というタイトルをつけようと考えていた。(公式ページより)
この人、バベルとか、何かに当てはめた話が、好きなのかな(^^)
過去を抱えたシルヴィアの微妙な変化を表現する物語で、「モンスター」を演じているシャリーズ・セロンなら、いれこみそうな脚本ですね。母ジーナ役は、儚さを持つキム・ベイシンガーにしたいというアイデアを出したののは、シャリーズ・セロンだそうです。

お母さんジーナは、病気から、心の支えを求めてしまったのかもしれないけど、娘マリアーナにとっては、ショックでしょうね。火は浄化であると語るマリアーナの起こした事は、とんでもないことになってしまいます。少女時代が、凄く大事なパートで、マリアーナを演じたジェニファー・ローレンスが、うまかったよね。
バラバラの出来事を見せていきながら、ある時、物語が、スッと、縦に、つながっていくような感じで、希望的に終わっていくのも、良かったですね。
ギジェルモ・アリアガは、治安の悪い地域で育った人で、喧嘩の傷が元で13歳の時に嗅覚を失っています。「傷」というものを出す本作は、自分で撮りたかった作品じゃないかなと思います。
あの日、欲望の大地で THE BURNING PLAIN 2008年【米】106分
監督・脚本:ギジェルモ・アリアガ
シャーリーズ・セロン…………シルヴィア
キム・ベイシンガー……………ジーナ
ジェニファー・ローレンス……マリアーナ
テッサ・イア……………………マリア
ヨアキム・デ・アルメイダ(サンティアゴの父ニック)/ダニー・ピノ(サンティアゴ)/J・D・パルド(少年時代のサンティアゴ)/ホセ・マリア・ヤスピク(サンティアゴの友人カルロス)/ブレット・カレン(マリアーナの父ロバート)/ジョン・コーベット(料理人)
★★★★☆(4.5)
あの日、欲望の大地で [DVD]

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この記事へのコメント
kinoさん、こんにちはです。
キム・ベイシンガーにシャリーズ・セロンという豪華キャストで、重そうな内容ですが、点数が高くてなによりです^^
今日は「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
映画ブロガーの皆様と一緒に、毎月一人のペースで選出された管理人の紹介したい映画を皆でみるという企画です。
ブログの中で、皆で同時期に観るという現代的な企画です。
泣けるファミリー映画です。
作品名:『パコと魔法の絵本』
(2008年・日本製作作品 監督は中島哲也です)
選んだ理由。
☆全面の雰囲気に反比例して、邦画で難なく泣ける映画だからです。
鑑賞日は4月23日(金)~25日(日)の三日間です。(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ~!)
茶栗鼠としては、もっとも見ていただきたい作品の1つです。
是非、kinoさんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
(感想・レビューは強制ではありませんが、茶栗鼠は書くことになります)
キム・ベイシンガーにシャリーズ・セロンという豪華キャストで、重そうな内容ですが、点数が高くてなによりです^^
今日は「ブログ DE ロードショー」 のご案内に参りました。
映画ブロガーの皆様と一緒に、毎月一人のペースで選出された管理人の紹介したい映画を皆でみるという企画です。
ブログの中で、皆で同時期に観るという現代的な企画です。
泣けるファミリー映画です。
作品名:『パコと魔法の絵本』
(2008年・日本製作作品 監督は中島哲也です)
選んだ理由。
☆全面の雰囲気に反比例して、邦画で難なく泣ける映画だからです。
鑑賞日は4月23日(金)~25日(日)の三日間です。(お忙しくてご都合の悪い場合は後日でも結構ですよ~!)
茶栗鼠としては、もっとも見ていただきたい作品の1つです。
是非、kinoさんと、一緒の時期に、同じ映画を見て、ワイワイ言い合いたいと思います。
(感想・レビューは強制ではありませんが、茶栗鼠は書くことになります)
そうしましたら、
茶栗鼠さんのブログの方に、お返事しますね。
茶栗鼠さんのブログの方に、お返事しますね。
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2008年・アメリカ=アルゼンチン
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