2010年05月05日 (水) | 編集 |
ドイツで製作されたというのが、興味深いですね。

実在の事件をもとに、高校生たちが集団狂気にのめり込んでいった、
5日間の心理実験を描いたドイツ映画。
映画の基になったのは、1967年、カリフォルニアの高校のカリキュラムで行われた「ナチスの独裁政治を繰り返さないため、実際に独裁政治を行ってみる」という実験。1日だけのはずであったその実験は瞬く間に学校全体へ広がり、その集団は「ウェイヴ」と名付けられ、実験を始めた教師ですら制御できなくなっていた。
「独裁制」という選択授業でのお話。
現在のドイツで、独裁制なんてありえない、という生徒たちの意見を聞いた教諭。
そうかな。独裁制とは、どういうものなのか、実習で体験してみようということで、
自分が、指導者になって、独裁制の実習が始まります。
全員で、白いシャツを着たり、ウェイヴという集団名を名乗っていくうちに、
私個人ではなく、ウェイヴという集団のひとりとして、ものを考えるように変わり、自分の意志がなくなってくるみたいですね。白いシャツを着ている人間と、着ていない人間を区別しだし、他者を認めないという動きまで出てくる。
多くの学生は、集団としての一体感のノリなんですけど、普段、家に問題があったり、学校生活にうまくなじめないような生徒の中に、ウェイヴの異様な高揚感に、のめりこんでいってしまう者が出てきてしまいます。
悪気のない集団的暴力というのは、日常の学校や会社において、簡単に起こってしまいそうなことだけに恐ろしいですね。
THE WAVE ウェイヴ THE WAVE/DIE WELLE 2008年【ドイツ】108分
監督・脚本: デニス・ガンゼル
原作:ウィリアム・ロン・ジョーンズ/モートン・ルー
出演:ユルゲン・フォーゲル/フレデリック・ラウ/マックス・リーメルト/ジェニファー・ウルリッヒ
★★★☆☆(3.0)
ウェイヴ [DVD]

実在の事件をもとに、高校生たちが集団狂気にのめり込んでいった、
5日間の心理実験を描いたドイツ映画。
映画の基になったのは、1967年、カリフォルニアの高校のカリキュラムで行われた「ナチスの独裁政治を繰り返さないため、実際に独裁政治を行ってみる」という実験。1日だけのはずであったその実験は瞬く間に学校全体へ広がり、その集団は「ウェイヴ」と名付けられ、実験を始めた教師ですら制御できなくなっていた。
「独裁制」という選択授業でのお話。
現在のドイツで、独裁制なんてありえない、という生徒たちの意見を聞いた教諭。
そうかな。独裁制とは、どういうものなのか、実習で体験してみようということで、
自分が、指導者になって、独裁制の実習が始まります。
全員で、白いシャツを着たり、ウェイヴという集団名を名乗っていくうちに、
私個人ではなく、ウェイヴという集団のひとりとして、ものを考えるように変わり、自分の意志がなくなってくるみたいですね。白いシャツを着ている人間と、着ていない人間を区別しだし、他者を認めないという動きまで出てくる。
多くの学生は、集団としての一体感のノリなんですけど、普段、家に問題があったり、学校生活にうまくなじめないような生徒の中に、ウェイヴの異様な高揚感に、のめりこんでいってしまう者が出てきてしまいます。
悪気のない集団的暴力というのは、日常の学校や会社において、簡単に起こってしまいそうなことだけに恐ろしいですね。
THE WAVE ウェイヴ THE WAVE/DIE WELLE 2008年【ドイツ】108分
監督・脚本: デニス・ガンゼル
原作:ウィリアム・ロン・ジョーンズ/モートン・ルー
出演:ユルゲン・フォーゲル/フレデリック・ラウ/マックス・リーメルト/ジェニファー・ウルリッヒ
★★★☆☆(3.0)
ウェイヴ [DVD]
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この記事へのコメント
こういう作品、どこから探してこられるんですか?
私は存在すら知りませんでした。
とっても気になります…!!
いつもおもしろい映画の紹介、本当にありがとうございます!
大変参考になります!!
私は存在すら知りませんでした。
とっても気になります…!!
いつもおもしろい映画の紹介、本当にありがとうございます!
大変参考になります!!
これは、新しくリリースされたDVDですから。
ツタヤに置いてありました。
店内を回って、なんとなく見つけて、
ジャケ借り、するのが、私は多いです。
監督とか俳優さんつながりで、ネットで捜す場合もありますけどね。
こういうことは簡単に、起こるかもなぁと、
興味としては観れる作品ですけど、
集団心理のお話で、それほど、秀作というものではないですよ。
普通には観れる作品なので、1週刊レンタルになってからでいいと思いますよ。
ツタヤに置いてありました。
店内を回って、なんとなく見つけて、
ジャケ借り、するのが、私は多いです。
監督とか俳優さんつながりで、ネットで捜す場合もありますけどね。
こういうことは簡単に、起こるかもなぁと、
興味としては観れる作品ですけど、
集団心理のお話で、それほど、秀作というものではないですよ。
普通には観れる作品なので、1週刊レンタルになってからでいいと思いますよ。
独裁制なんて今時?と思うけれど、意外にも簡単なことで起こってしまうものなんですね。
とても興味深いと同時にちょっとこわいですね。
舞台がドイツというところが何とも^^;
とても興味深いと同時にちょっとこわいですね。
舞台がドイツというところが何とも^^;
一体感で、突き進んでいく気持ち良さもあるんでしょうね。
シャツを着てないと反抗しているように見えてくるし。
簡単なルールだけで、変わってしまうのが、恐いです。
シャツを着てないと反抗しているように見えてくるし。
簡単なルールだけで、変わってしまうのが、恐いです。
意見の違う他者を認めず排除しだすと危険ですよね。
いわゆる「拠り所」とする場がない人であると、簡単に「ウェイブ」の一員であることでしか存在意義を見出せない人間となってしまうのかもしれません。
いわゆる「拠り所」とする場がない人であると、簡単に「ウェイブ」の一員であることでしか存在意義を見出せない人間となってしまうのかもしれません。
コメントありがとうございます。
たいへん簡単なルールで、異様な流れになるのは、恐いですね。
普段、疎外感を感じてる子が、「ウェイブ」の中に、あるべき場所を見つけてしまい、逆に、主役の女の子が、排除されていく人となっていくのも、なんか恐い。
たいへん簡単なルールで、異様な流れになるのは、恐いですね。
普段、疎外感を感じてる子が、「ウェイブ」の中に、あるべき場所を見つけてしまい、逆に、主役の女の子が、排除されていく人となっていくのも、なんか恐い。
1967年に実際に起きた事件ということで、当時の新聞記事など見たいのですが、どこにあるかご存じの方はいたら教えて下さい。新聞社等知りたいです。
すいません、
くわしいことは、私にはわからないです。
くわしいことは、私にはわからないです。
合唱なんかがわかりやすい例ですけど、一体となった集団は快感です
それが最初はオモシロ半分に「ごっこ遊び」から始まり、狂喜となるまでがはやいのは、やはり「自分の居場所」を皆探しているからでしょうか
集団に属していれば守ってもらえる、自分が強くなったような一種の高揚感もでてくるんでしょうね
人間の意志の力って弱い、恐ろしいですね
それが最初はオモシロ半分に「ごっこ遊び」から始まり、狂喜となるまでがはやいのは、やはり「自分の居場所」を皆探しているからでしょうか
集団に属していれば守ってもらえる、自分が強くなったような一種の高揚感もでてくるんでしょうね
人間の意志の力って弱い、恐ろしいですね
自分の居場所というのは探してしまうものだと思います。
一体感の気持ち良さはあるので、
所属によって、高揚感や安心感がが生まれてくるんでしょうね。
白いシャツやマークだけで、意識が変わってしまうというのは恐いです。
一体感の気持ち良さはあるので、
所属によって、高揚感や安心感がが生まれてくるんでしょうね。
白いシャツやマークだけで、意識が変わってしまうというのは恐いです。
2011/07/15(金) 23:17:33 | URL | kino #Kyeye.Gc[ 編集]
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