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孤高のメス
2010年06月10日 (木) | 編集 |
あなたといっしょに仕事がしたい。

孤高のメス1

現職医師・大鐘稔彦によるベストセラー小説を映画化、ひとりの医師の真摯な姿を通して現代医療の問題を投げかけるヒューマン・ドラマ。1980年代を舞台に、ただ患者の命を救うことだけを念頭に法律ではまだ認められていない脳死肝移植にまで挑む一途な外科医と、そんな彼の信念が周囲を変えていく軌跡を重厚なタッチで描き出す。

観ている自分自身も、当麻先生のひたむきな意志が、乗り移り、
共に、手術室にはいっていくような物語。

1989年。大学病院に依存してしまっている地方病院。
そんな、さざなみ市民病院に、ある男がやってくる。
ピッツバーグ大学で高度な外科医術を身につけた医師・当麻鉄彦だ。
仕事への情熱を失っていたオペ担当看護師・浪子の、
ほのかな恋心も交えた目線で、当麻鉄彦という医師の姿が語られていく。

地道に、正確に、患者さんのことだけを考え、自分の全力をつくす。
彼は、しがらみや欲で、判断を曇らせるようなことはしない。

堤真一が、女心には、うとく、仕事一途な職人さんのような男で、カッコいい。
手術室のシーンが、リアルに描かれてて、息詰まるものがありました。

夏川結衣が、どう感じたかという形で描かれてるのが、良かったと思います。


孤高のメス2

本来、メスは切るものだが、ドクター当麻のメスは、ちと違う。
家族、スタッフ、すべての人の思いをつなげていくのが、
ドクター当麻のメスなのだ。


孤高のメス 2010年【日本】126分(パンフ700円)
監督:成島出
原作:大鐘稔彦 孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第1巻〉 (幻冬舎文庫)
出演:堤真一(当麻鉄彦)/夏川結衣(中村浪子)/吉沢悠/中越典子/松重豊/成宮寛貴/矢島健一/平田満/余貴美子/生瀬勝久/柄本明
★★★★★
孤高のメス3
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