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千年の祈り
2010年08月03日 (火) | 編集 |
百世修来同舟渡、千世修来共枕眠
同じ舟に乗り合わせるならば百世もの前世の縁がある。
枕を共にして眠るのであれば千世もの縁がある。


人と人の出逢いは、天が定めた運命でもなければ、偶然でもない。
すべては、長く深い縁(えにし)の末の必然なのだと、中国のことわざは語る。
アメリカに暮らす娘は、このことわざを英語で伝える時、
自らの想いを込めて、縁(えにし)を祈りと訳す。

千年の祈りDVD

引退生活を送る父シーは北京から、アメリカで独り暮らしをする娘・イーランの元へやってきた。離婚した娘を心配してのことだ。しばらく娘の部屋に滞在することになったシーは、朝食もろくに食べず帰りも遅いイーランの生活を案じ、自ら料理を作り、娘の帰りを待つ日々。日中は公園のベンチでイラン人のマダムと片言の英語とジェスチャーで会話を楽しんでいた。しかし、そんな彼には娘に隠している秘密があるのだった…。

原作は第1回フランク・オコナー国際短編賞などを受賞したイーユン・リーの珠玉の短編小説。祖国から遠く離れた言語の異なるアメリカを舞台に、ある父と娘の絆と再生を描いたこの物語。『スモーク』のウェイン・ワン監督が映画化しました。

突然、親がやってきて、ずっーと居続けられたら、
なんか、わずらわしくなってきてしまうだろうな。
12年ぶりの再会といえど、ここは、アメリカ。まったく違う国なのだ。
文化大革命の時代を過ごした父と話もなく、
しだいに、娘は、理由をつけては出かけ、家にも帰ってこなくなる。

父とイラン人のマダムとの会話の時に、
お互いに、まず、母国語で、気持ちをしゃべって、
そのあと、不慣れな英語で、意味を伝えようとするシーンが、いいですね。

千年の祈り写真2

原作者イーユン・リーが脚本を担当していて、
祖国を離れ、米国で文章を書く作者自身の気持ちが反映されている作品。

自分の感情を、うまく言葉にのせることが出来た時に、
初めて、縛られていたものから解放された。
そんな安堵の感情がある映画でした。地味ながら、素敵な作品です。

千年の祈り A THOUSAND YEARS OF GOOD PRAYERS 2007年【日/米】83分
監督・プロデューサー:ウェイン・ワン 
原作・脚本:イーユン・リー
エグゼクティブプロデューサー:小谷靖/孫泰蔵
プロデューサー: 木藤幸江/リッチ・コーワン
出演:ヘンリー・オー/フェイ・ユー/ヴィダ・ガレマニ/パシャ・リチニコフ
★★★★☆(4.0)
千年の祈り [DVD]

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