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クラバート 闇の魔法学校
2010年08月06日 (金) | 編集 |
くる日もくる日も、回り続ける水車のように、12人の少年たちは、働き続ける。
ハリウッドファンタジーのように、楽しい魔法学校じゃないぞ。

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宮崎駿監督が『千と千尋の神隠し』の下地とした児童文学というので、これは、観たい、と思ってました。著者は、オトフリート・プロイスラー。ドイツとポーランドにまたがるラウジッツ地方の古い伝説をもとに書かれている世界的ベストセラーだそうです。

時は、西暦1646年のこと。
長い間、ドイツ諸邦は戦争状態にあり、ペストも蔓延、ヨーロッパ全土は荒廃しきっていた。物乞いをしていた孤児クラバート少年は、夜、囁きかけられた声に導かれ、はるか彼方の峡谷にある水車小屋へと辿り着く。そこでは、親方と11人の少年が暮らしており、彼も、ここで、職人見習いとして働き始める……

主演は、『愛を読むひと』のデヴィッド・クロス。
内容は、暗~く、陰気な世界です。

何かを得るためには、何か犠牲を伴わなければならない。

ここにいれば、食べること、寝るとこには、困らないし、
黒魔術を教えてもらって、強い力を得ることもできる。
クラバート少年たちは、
気づかないままに、親方の魔術にかかり支配されてしまっている。
親方の魔術にかかるということは、自分を心を縛ってるからなんですね。

クライマックスで、いよいよ、親方と黒魔術で対決だ~、と思ってたら、
拍子抜けするほど、あっさりと終了。
結局、自分の強い意志、信頼できる友、少女のまっすぐな愛、
これが揃うことが必要だったんですね。
少年たちは、心を解放し、自由というかけがいのないものを手に入れたのでした。

観る方、それぞれに、受け取れる面白い作品だと思います。
ただ、地味すぎて、子供さんが、刺激を受け面白がれる作品になってないわ。
その点は、残念な仕上がりかなー。

クラバート 闇の魔法学校 KRABAT 2008年【ドイツ】120分劇場未公開
監督:マルコ・クロイツパイントナー
原作:オトフリート・プロイスラー クラバート
出演:デビッド・クロス、ダニエル・ブリュール、クリスチャン・レドル、ローベルト・シュタードローバー
★★★☆☆(3.5)
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2010/08/06(金) 11:13:41 | いやいやえん