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運命に逆らったシチリアの少女
2010年09月22日 (水) | 編集 |
壮絶です。
シチリアのマフィアに立ち向かった少女リタ・アトリア。
実話に基づく映画である。

運命に逆らったシチリアの少女ポスター

「連中の負けよ。私が勝つの、リタが勝つ。
頭のいかれたあばずれ、のぼせた小娘が……」

ありったけの17歳の言葉が悲しい。

ドキュメンタリーで高い評価を受けてきたマルコ・アメンタが、実話に基づいて監督した初の劇映画。シチリアの少女リタは、マフィアのメンバーだった父と兄を、内部抗争で失ってしまう。復讐に燃えるリタは、17歳の時に危険を顧みずマフィアの実情を検事に告発する。だが、その日からリタの命は狙われ始めるのだった。マフィアに立ち向かう少女の胸を打つ勇姿を、名撮影監督ルカ・ビガッツィのキャメラがリアルに捉える。08年ローマ映画祭都会のアリス部門出品。

兄とともに復讐を誓ったリタは、
マフィアの行動を観察し克明に記録した日記をつけていた。
それをボルセッリーノ判事のもとに持ち込むわけですけれども、
訴えたとしても、警察、裁判所も、信用できへんのちゃうの。
マフィアに買収され、息のかかった奴が、どこに、ひそんでるのかわからない。
実話ベースということもあり、観ていて恐かった-。

両親は、幼いリタに、父・兄がマフィアのメンバーであることを隠していたので、
シチリアにおいてのマフィアの恐ろしさがよくわからなかったんでしょうね。
気丈な彼女は、父・兄の復讐心だけに、とらわれてしまっていた。

運命に逆らったシチリアの少女写真1

正義のためにやっていたと信じていた父の悪事を知らされ、
それを自分が暴いていくことは、つらかっただろうし、
自分の味方となってくれてる者が、次々、殺されていく。
この状況は、17歳にとって、恐くて、心細いですよね。
母に、何度、電話をかけても、返事をしてくれない。
最後には、マフィアの元カレしか、連絡をとれる相手はいなくなってしまう。
信用できる人がいなくなった彼女は、追いつめられてしまったんでしょうね。

運命に逆らったシチリアの少女 2008年【イタリア】110分劇場未公開
LA SICILIANA RIBELLE
監督:マルコ・アメンタ
出演:ヴェロニカ・ダゴスティーノ/ジェラール・ジュニョ/マルチェロ・マッツァレッラ/ルチア・サルド/プリモ・レジアーニ
★★★★☆(4.0)
運命に逆らったシチリアの少女 [DVD]

正しい社会などないのかもしれない でも希望はある
各々が現状を変えようとするのなら 実現するだろう
リタ・アトリア 愛をこめて
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