2010年10月13日 (水) | 編集 |
35年の時を経た今、語れること。

この作品は、ウルグアイ空軍機の遭難事故を扱ったドキュメンタリー。『生きてこそ』(93)の題材にもなっています。今までは、亡くなった方の人肉を食べ生き抜いた、ということばかり話題になってきた出来事でした。そうではなく、本作は、どんな72日間であったのかを、生還者たちのインタビューと再現映像で伝えようとしています。
1972年10月。45名のラグビーチームによってチャーターされたウルグアイ空軍の軍用機が、モンテビデオからチリのサンチアゴに向けて飛び立った。しかし、アンデス山脈付近で乱気流に巻き込まれ、飛行機は墜落。奇跡的に45人中29人が生き残ったが、やがて食料は底をつき、極寒の環境で寒さと飢えと絶望が襲い始める。力尽きた者は次々と倒れ…。生き残った者たちは、国が捜索を打ち切ったことをラジオで知るのだった…。
極寒の夜が明け、日が射し暖かくなり始めて、今日も自分は生きていた、ということがわかる。彼らは、今まで住んでいた世界と、まったく違う世界に置き残されたような感覚であったみたいです。
彼らの壮絶な体験、その状況下での気持ち、
インタビューを聞き、できるかぎりの想像をするしか、私には、できません。
語られる言葉に、うなずきながら、観た、という感じでした。
救援を求めに出た二人が、装備も体力もない、あの状態で、何千メートル級の山を、いくつもいくつも越えて、たどり着いたのは、すごいですね。
映画作品とは、まったく違うものが感じとれます。
生還者の方は、これから先も、生存している意味を、問い続けていかれるのだろうと思います。
アライブ ー生還者ー 2007年【仏】113分
STRANDED I've come from a plane that crashed in the mountain
監督: ゴンサロ・アリホン
★★★☆☆(3.5)
2007年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ

この作品は、ウルグアイ空軍機の遭難事故を扱ったドキュメンタリー。『生きてこそ』(93)の題材にもなっています。今までは、亡くなった方の人肉を食べ生き抜いた、ということばかり話題になってきた出来事でした。そうではなく、本作は、どんな72日間であったのかを、生還者たちのインタビューと再現映像で伝えようとしています。
1972年10月。45名のラグビーチームによってチャーターされたウルグアイ空軍の軍用機が、モンテビデオからチリのサンチアゴに向けて飛び立った。しかし、アンデス山脈付近で乱気流に巻き込まれ、飛行機は墜落。奇跡的に45人中29人が生き残ったが、やがて食料は底をつき、極寒の環境で寒さと飢えと絶望が襲い始める。力尽きた者は次々と倒れ…。生き残った者たちは、国が捜索を打ち切ったことをラジオで知るのだった…。
極寒の夜が明け、日が射し暖かくなり始めて、今日も自分は生きていた、ということがわかる。彼らは、今まで住んでいた世界と、まったく違う世界に置き残されたような感覚であったみたいです。
彼らの壮絶な体験、その状況下での気持ち、
インタビューを聞き、できるかぎりの想像をするしか、私には、できません。
語られる言葉に、うなずきながら、観た、という感じでした。
救援を求めに出た二人が、装備も体力もない、あの状態で、何千メートル級の山を、いくつもいくつも越えて、たどり着いたのは、すごいですね。
映画作品とは、まったく違うものが感じとれます。
生還者の方は、これから先も、生存している意味を、問い続けていかれるのだろうと思います。
アライブ ー生還者ー 2007年【仏】113分
STRANDED I've come from a plane that crashed in the mountain
監督: ゴンサロ・アリホン
★★★☆☆(3.5)
2007年アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭グランプリ
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