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観た映画の感想が綴られてます。ゆったり、更新。
ふたたび swing me again
2010年12月10日 (金) | 編集 |
初めて会った祖父と孫が奏でるロードムービー。
おじいちゃんが、50年間、心に抱えてきた想いとは (T^T)

ふたたび swing me again ポスター

ある日、父・良雄が重い口を開いた。亡くなったと伝えていた祖父は生きている。ハンセン病療養所から50年ぶりに戻るから、我が家へ引き取ることにした、と。大翔には、生まれて初めて会う祖父・健三郎との接し方がわからない。ところが何の気なしに聴かせた一枚のレコードに、健三郎の表情が一転した。「嘘だろ?爺ちゃんが、COOL JAZZ QUINTETTEのトランぺッター?」しかし、健三郎は多くを語らなかった。

神戸、京都、和歌山と関西ロケの映画でした。
この映画は、ハンセン病のことを扱ってますが、それは、あくまでも背景に置いてあります。おじいちゃんも、そのことは、いっさい語らない。語らないからこそ、その重みが、想像されます。

孫・大翔が、しゃーないなという感じで、おじいちゃんの旅に同行(要は、運転手)してるうちに、次第に、おじいちゃんの過去を遡っていくことになる。孫役の鈴木亮平というかたが、ちょっと脳天気で素直な青年を演じてて、うまかったと思います。おじいちゃん健三郎の、かつての恋人、友人、家族の絆が描かれ、それを観てると、自分も、おじいちゃんの、あの日の思いを実現させてあげたい、という気持ちになってくるんですよ。

この旅の最後は、神戸のライブハウス「ソネ」での演奏!ハンセン病のことも思わせつつ、このライブシーンへと向かっていく流れが、すごくスムーズで、爽快な気分で、ジャズ演奏を観れます。家族の思いも、ここ「ソネ」に、すべて、集結してきます。(T_T)

監督は『0(ゼロ)からの風』の塩屋俊で、しっかり作られてる映画だと思いました。
高齢者の方が多い映画だったんですけど、若い年齢の方が、観た方がいい映画じゃないかな。最初と最後に出てくるハンセン病の説明の仕方は、工夫した方がいい。ちょっと、文章が長く、読みにくすぎます。

ふたたび swing me again 2010年【日】
監督:塩屋俊 原作:矢城潤一「ふたたび」 主題歌:MINJI
出演:鈴木亮平(貴島大翔)、財津一郎(貴島健三郎)、MINJI(野田百合子・看護師ハヨン)、青柳翔(若き日の健三郎)、渡辺貞夫(ソネ・オーナー役)、藤村俊二、犬塚弘、佐川満男、古手川祐子、陣内孝則
★★★★☆(4.0)
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