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ザ・ロード
2010年12月26日 (日) | 編集 |
火を運ぶ者。
荒廃した大地を、南に向かって歩く親子。父は少年に、常に自分たちは“善き者”であり続けることを説く。父は眠る度、妻の夢を見るのだった。世界の終焉を迎えたあと、妻は重い心の病を患い、少年を産むと闇の彼方へ去り、命を絶った……。

ザ・ロードPHOTO

コーマック・マッカーシーによるピュリッツアー賞受賞の同名ベストセラー小説を、ビゴ・モーテンセン主演で映画化。ほとんどの生物が死に絶え、文明が崩壊した近未来のアメリカを舞台に、父親と幼い一人息子が漂流する姿を描く。監督は「プロポジション血の誓約」のジョン・ヒルコート。

人食いが、いつ襲ってくるかもわからない、観てて、不安と恐怖感があったなぁ。

観終わって、これは、スティーブン・キングが、良い評価をしそうなタイプの映画じゃないかと思ったら、やっぱり、そうでした。「フェーズ6」も、まあ良しの評価をしていた。調べると、キングの2009年ベスト10の第3位に、はいってます。
ただ歩いていくだけで、なんにも語ってくれない。観客の心にうずまくものが、この道を進ませていくのだ。物語を作るのは、自分だ。

初めて、飲むコーラ。恐る恐る口につけ、おいしい~と、にっこりし、ゲップをしちゃう。息子役コディ・スミット=マクフィーくんが、かわいらしい子だ。子は、この世界しか知らず、父にとって、この子は、天使。そのため“善き者”で、あり続けようとする。
シェルターに残っていた食料を見つけ、頭を洗い、つかの間の人間らしい数日。幸せを噛みしめるような親子の姿が、いいですね。

奥さん役のシャーリーズ・セロンも、美しくて良かったです。
彼の夢の中では、世界の、すべてが色を持ち、輝いていていましたね。

(ネタばれ)

少年の目を引いたのは、男の子、女の子、そして、犬。少年は、今まで、犬をはじめ、動物を見たことが、なかったんでしょうね。犬を家族の一員としている彼らと共に、道を歩こうと決める。
この家族が、声をかけなかったのは、少年と父が、違うところを歩いてたからですね。もう重い荷物を運べない、と父は、悟ったかように息をひきとっていく。犬を連れた人間が現れた時点で、気づかないといけなかったのか。私自身も、その時点では、全然、気づいてなかった。想像力不足でした(ーー;) 犬の存在は、あたりまえじゃなく、少年の目で感じないといけなかったんですよね。
犬と暮らす者は、ここに残るなら道に近づくなと言う。火を運ぶ道は、少年自身が選んでいかなければならないのだ。

ザ・ロード The Road 2009年【米】 112分
監督:ジョン・ヒルコート 脚本:ジョー・ペンホール
原作:コーマック・マッカーシー
出演:ビゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュバル、ガイ・ピアース、シャーリーズ・セロン
★★★★☆(4.0)
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