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本:『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ
2011年03月23日 (水) | 編集 |
それが、日常かのように。

わたしを離さないで_書籍1

優秀な介護人キャシーは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。(文庫裏面あらすじより)
オススメ度(★★★★★)

ヘールシャムという寄宿学校のような施設で育ったキャシーが、回想をしていく物語で、淡々と、抑制された語り口が、たいへん味わい深いです。

美しい風景のように広がっていくヘールシャムの記憶。彼女たちにとって、そこは、大切な宝ものであり、心の拠りどころみたいだ。でも、そこは、なにか違和感がある場所なんです。
奇妙なズレを感じながら、そこに存在した感情の日々が、静かに、語られていく。ドラマチックな感傷を加えずに。それだけに、かえって悲しい。あたりまえかのように、運命を、受けとめていく登場人物たちに、胸がしめつけられるような思いになる。

読み終わって本を閉じると、
彼女の生きた記憶が消えていってしまうような気がしてしまう。
お願い、わたしを離さないで、と言ってるかのようだ。
なにか、ひきずってしまう本だ。


わたしを離さないで_書籍2

この作品の映画化は、キャステイングがばっちり!
イメージどおりで、これは楽しみです。
キャシー役=キャリー・マリガン『17歳の肖像』
ルース役=キーラ・ナイトレイ『プライドと偏見』
トミー役=アンドリュー・ガーフィールド『ソーシャル・ネットワーク』
2011年3月26日より全国公開です。→公式サイト
※予告編は、観ないことをおすすめします。
秘密を強調した配給会社の宣伝はだめだめです。
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