2011年05月07日 (土) | 編集 |
優しかったお母さんは わたしを誘拐した人でした

連続ドラマ化された角田光代の同名小説を『孤高のメス』の成島出監督が、映画化。今回は、誘拐された子供、恵理菜目線で描かれます。井上真央、永作博美をはじめ、俳優さんの表情をじっくり見ながら感じていく作品で、良く出来てます。

あらすじ:子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかなかった希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまうのだった。
4歳までの記憶。
幼稚園ぐらい以降の記憶なら思い出せるけど、それ以前は、う~ん、よく思い出せんなぁーって人が多いんじゃないでしょうか。
私も、生まれてから4年間の記憶は、よくわからない。
そこにあった母の、声、ぬくもり、匂い、感じたすべてのものは、ものすごく大事なもので、体の中に、しっかりと残されているものなんでしょうね。
自分は、薫なのに、恵理菜と呼ばれるのは、すごい抵抗感を感じるだろうなぁ。引きづり続ける違和感になってしまうかもしれませんね。4年間を失ってしまった家庭は、ぎくしゃくし、外では、事件のことを言われるし。
人と関わりたくないという大学生になってしまった恵理菜。
彼女の記憶は、空っぽなので、当然、感情がつかめない。事件のことなので、触れてもいけない。薫は、自分が自分でないような、なにか漠然とした心境なんだろうなと思う。
恵理菜役=井上真央は、最後まで感情を出せないむずかしい役どころです。言いたい事があるのに、それをこばんでいるような固い表情で、うまく演じてたと思います。小池栄子というキャラを側に配置してあるのも、うまい演出でしたね。

優しかったお母さんと、フレーズにあるが、優しかったのか、顔もよく思い出せない、確証の持てない記憶であるんだろうなぁ。生まれてくる子が、それを教えてくれることになるんでしょうね。
八日目の蝉 2011年【日本】 147分(パンフ700円)
監督:成島出
原作:角田光代 八日目の蝉 (中公文庫)
出演:井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田満、渡邉このみ、劇団ひとり、余貴美子、田中泯、風吹ジュン
★★★★☆(4.0)

連続ドラマ化された角田光代の同名小説を『孤高のメス』の成島出監督が、映画化。今回は、誘拐された子供、恵理菜目線で描かれます。井上真央、永作博美をはじめ、俳優さんの表情をじっくり見ながら感じていく作品で、良く出来てます。

あらすじ:子どもを身ごもるも、相手が結婚していたために出産をあきらめるしかなかった希和子(永作博美)は、ちょうど同じころに生まれた男の妻の赤ん坊を誘拐して逃亡する。しかし、二人の母娘としての幸せな暮らしは4年で終わる。数年後、本当の両親にわだかまりを感じながら成長した恵理菜(井上真央)は大学生になり、家庭を持つ男の子どもを妊娠してしまうのだった。
4歳までの記憶。
幼稚園ぐらい以降の記憶なら思い出せるけど、それ以前は、う~ん、よく思い出せんなぁーって人が多いんじゃないでしょうか。
私も、生まれてから4年間の記憶は、よくわからない。
そこにあった母の、声、ぬくもり、匂い、感じたすべてのものは、ものすごく大事なもので、体の中に、しっかりと残されているものなんでしょうね。
自分は、薫なのに、恵理菜と呼ばれるのは、すごい抵抗感を感じるだろうなぁ。引きづり続ける違和感になってしまうかもしれませんね。4年間を失ってしまった家庭は、ぎくしゃくし、外では、事件のことを言われるし。
人と関わりたくないという大学生になってしまった恵理菜。
彼女の記憶は、空っぽなので、当然、感情がつかめない。事件のことなので、触れてもいけない。薫は、自分が自分でないような、なにか漠然とした心境なんだろうなと思う。
恵理菜役=井上真央は、最後まで感情を出せないむずかしい役どころです。言いたい事があるのに、それをこばんでいるような固い表情で、うまく演じてたと思います。小池栄子というキャラを側に配置してあるのも、うまい演出でしたね。

優しかったお母さんと、フレーズにあるが、優しかったのか、顔もよく思い出せない、確証の持てない記憶であるんだろうなぁ。生まれてくる子が、それを教えてくれることになるんでしょうね。
八日目の蝉 2011年【日本】 147分(パンフ700円)
監督:成島出
原作:角田光代 八日目の蝉 (中公文庫)
出演:井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田満、渡邉このみ、劇団ひとり、余貴美子、田中泯、風吹ジュン
★★★★☆(4.0)

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この記事へのコメント
井上真央ちゃん良かったですね。
いつも元気な役のイメージがあったので頑張ったなーと思いました。
いつも元気な役のイメージがあったので頑張ったなーと思いました。
笑ったり、泣いたり、する役じゃなく、
感じてもらわないといけない役なので、むずかしいですよね。
すごく良かったと思います。
感じてもらわないといけない役なので、むずかしいですよね。
すごく良かったと思います。
良い映画でしたねー><。
永作さんも井上真央さんもとても良かった!
「三つ子の魂百までも」と言う言葉もあるし、忘れてしまっても心の奥底にはちゃんと残ってるんだろうなぁって思いました。
良い母親になりそうですね^^
永作さんも井上真央さんもとても良かった!
「三つ子の魂百までも」と言う言葉もあるし、忘れてしまっても心の奥底にはちゃんと残ってるんだろうなぁって思いました。
良い母親になりそうですね^^
永作さんも真央ちゃんもたいへん良かったですね。
気持ちが伝わってきました。
考える記憶じゃなく、体の中に残っている記憶なんでしょうね。
小豆島の匂いが教えてくれたんでしょう。
>良い母親になりそうですね
恵理菜の子は、実の母・恵津子をも救い、空白を埋めることに、つながっていくんでしょうね。
気持ちが伝わってきました。
考える記憶じゃなく、体の中に残っている記憶なんでしょうね。
小豆島の匂いが教えてくれたんでしょう。
>良い母親になりそうですね
恵理菜の子は、実の母・恵津子をも救い、空白を埋めることに、つながっていくんでしょうね。
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2011/04/29公開 日本 147分監督:成島出出演:井上真央、永作博美、小池栄子、森口瑤子、田中哲司、市川実和子、平田満、渡邉このみ、劇団ひとり、余貴美子、田中泯、風吹ジュン
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成島出 監督、
147分、2011年4月29公開
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(原作:原題:八日目の蟬/ 角田光代)
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