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23年の沈黙
2011年06月19日 (日) | 編集 |
たいへん、暗く重たい物語でした。苦しみは、あの日から続いている。

23年の沈黙_DVD

あらすじ:ドイツ映画界の期待の新星、バラン・ボー・オーダーが監督を務めたクライムサスペンス。13歳の少女が突如失踪し、麦畑で自転車だけが発見される。元警察官のクリシャンは、23年前に起きた同様の事件との関連を確信して捜査に乗り出すが…。

23年前にも、同じ日、同じ場所で、同様の少女暴行殺人事件が起こった。
これは、いったい、どういうことなのか。

遺体が見つからない以上、あくまでも失踪事件としか扱えない警察。今回の遺族の苦しみを通じ、23年前当時の遺族や捜査関係者の苦しみをも、彷彿されていくようなドラマ。凝った美しい映像だが、展開が地味なので、劇場公開はされてません。

真犯人の意図は、おそらく、こういうことであろうとしか推測されないが、真犯人の自分勝手なメッセージなど、スパッと切り捨てていくのが渋い。
これは、メッセージではないのだ、
ただの殺人であり、終わることのない苦しみを増やしただけの行為なのだ。

23年の沈黙 Das Letzte Schweigen 2010年【ドイツ】114分劇場未公開
監督・脚本:バラン・ボー・オダー
原作: コスティン・ヴァークナー(『沈黙』)
出演:ウルリク・トムセン/ヴォータン・ヴィルケ・メーリング/カトリーン・ザース/ブルクハルト・クラウスナー
★★★☆☆(3.0)
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23年の沈黙_Photo1
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは♪
これは地味に良くできていた作品でしたね
私は喪失感がテーマなのかと思いました
結局23年前も現在も、悲しみが入っている事には変わりない
犯行自体がメッセージであったことも、にが苦しい思いをしました
記事にかかれてあるとおり、ただ殺人が増えただけ、まさにその通りです
2011/06/19(日) 11:18:29 | URL | maki #jQTfdwCM[ 編集]
こんばんは!
それぞれの喪失で語られていく展開が良く出来てましたね。
こういう作品は、ヒットしにくい映画だけど、
なかなか意欲的な作品で、未公開DVDならではでしたね。
2011/06/22(水) 21:50:50 | URL | kino #Kyeye.Gc[ 編集]
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ドイツ作品です。 23年前悲劇を目撃した1人の青年の、自責と苦悩、そして罪の意識。迷宮入りした殺人事件が、再び蘇ろうとしているのか、同じ日に同じ場所で同じ手口の殺人事件が起きてしまう。 23年前娘を亡くした母親、当時の刑事、現在の両親と事件を追う刑事。こ...
2011/06/19(日) 11:14:05 | いやいやえん