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カエル少年失踪殺人事件
2012年08月18日 (土) | 編集 |
韓国の3大未解決事件のひとつを映画化した作品。

カエル少年失踪事件ポスター

カエル少年失踪殺人事件とは…(公式サイトより)
1991年3月26日、大韓民国大邱(テグ)の城西(ソンソ)国民学校に通っていた5人の小学生が失踪した事件。事件直後から警察や軍を動員して捜索活動 が行われたが、11年が経過した2002年9月、少年たちのものと思われる白骨死体が発見されるまで、全く捜査の糸口が掴めなかった。検死の結果、道に迷っての遭難や転落などの事故ではなく、何者かによる他殺であることが判明した。しかし、犯人が誰であるかは不明のまま、2006年3月25日に時効が成立した。「カエルを捕まえに行く」という最後の言葉が脚光を浴びたことから、失踪小学生は通称「カエル少年」と呼ばれている。


<三大迷宮入り事件>
●「華城連続殺人事件」………『殺人の追憶』で映画化
(86〜91年に華城市近辺の小さな村で起こった連続強姦殺人事件)
●「イ・ヒョンホ君誘拐殺人事件」………『あいつの声』で映画化
 (91年にソウル江南区で起こった9歳の少年の誘拐事件)
●「カエル少年失踪事件」………本作で映画化
※全ての事件の控訴時効は、事件発生から15年の2006年に成立。真犯人はたとえ捕えられても、法的処罰は受けない。


非常によく出来てる作品で、観てて、恐かったです。

当時、警察の捜索・捜査もずさん、マスコミも、いいかげん。
被害者の方は、さらに苦しめられたんだろうと思います。
なので、主人公は、無能なテレビ局ディレクターに設定されています。
大学教授の勝手な推察を真に受けるは、
遺体が見つかった途端に、かつて捜査していた刑事に、犯人は誰?って訊くは、
ただ流されてるだけなのに、自分は優秀だと勘違いしてる奴。
自分の子供が危険な目に合い、少し遺族の悲痛な気持ちががわかるようになる。
申し訳なかった、というような気持ちで作ってる映画かなと思います。

未解決事件なので、犯人は捕まらないわけですが、
ラストに、この映画製作の意図がこめられています。
あの時、嘘をついた、と言う
被害者遺族の母の言葉、その心情が、胸に迫ります。

カエル少年失踪殺人事件 Children... 2011年【韓国】132分
監督:イ・ギュマン「リターン」
出演:パク・ヨンウ(カン・ジスン)、リュ・スンリョン(ファン・ウヒョク)、ソン・ドンイル(パク・キョンシク)、ソン・ジル(ジョンホの父)、キム・ヨジン(ジョンホの母)
★★★☆☆(3.8)
カエル少年失踪殺人事件 [DVD]
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コメント
この記事へのコメント
こんにちは
被害者家族の心情がうまく表されている見ごたえのある作品でした
あの時嘘をついた女性の心情を慮るに、キリキリと胸が痛くなる作品でもありました。自分の子供の声を間違える親はいない。そうですよね。
馬鹿げた憶測ほど残酷なものはない。
マスコミ、教授、警察と何度も踏みにじられる被害者家族たち。「誰も生きているといってくれない」の台詞にはジンときてしまいました
2012/08/22(水) 09:19:40 | URL | maki #jQTfdwCM[ 編集]
こんにちは!
映画「インハースキン」の中でも遺族が、
失踪の方がまし、生きている望みを持っていれるから、
と語ってましたよね。

息子の声であって欲しかった、
ジョンホくんのお母さんの気持ちが痛々しいですね。
被害者家族の心情がうまく表されてた映画だと思います。
2012/08/22(水) 14:59:55 | URL | kino #Kyeye.Gc[ 編集]
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2012/08/22(水) 09:08:42 | いやいやえん